構造線と火山による地震発生と日本列島の形成5 11月13日

2)日本列島を生み出した地殻変動と、近未来の地殻変動
 この章の目的は、近未来の地殻変動における大きな動きのリアリティを感じて頂くことです。過去に起きた事に、よく似たことが未来でも起きるのです。

 時の流れに沿って説明をしたいと思います。イラストにまず、過去の日本列島の誕生についての説明を載せていますので参照下さい。
 イラストはまず、日本列島の誕生の説明と太平洋プレートの動きを説明するハワイの火山列の動きです。この火山列の動きは過去の時の流れに沿って島列の動きで変化を刻み残しています。
 まず先に過去の地球科学における日本列島の誕生の説明です。日本列島の誕生は、何故か生まれた日本海の拡大により、観音開き式に拡大したか、押し出されてきたかの様に説明されています。
 観音開きは、日本列島に残る古地磁気により、その可能性が指摘されています。このレベルの回転運動がないと、過去の日本列島の地磁気の向きに矛盾するのです。まだ明確にならない部分は、何故この動きを生み出せるかです。
 押し出しは、日本海を構成する複数の地塊の組み合わせに都合が良いそうです。ばらばらに押し出してくると考えると、並びを説明しやすいとされています。もちろん問題は古地磁気に合わないことです。これは大きな問題でしょう。

 こちらの説明は、日本列島を生み出したのは火山列の活性化による背弧海盆の拡大です。大陸から火山列の活性化により、日本列島が切り出されるイメージです。このタイミングをハワイの島列の歪みで説明するので、イラストの左側に年代が分かるデーターを載せています。
 今から500万年ほど前に地殻変動が起こり、太平洋プレートが回転したと繰り返し説明しています。この詳細は長くなるので別記事を参照下さい。様々な地球物理の証拠に基づいた推定です。
 ここではハワイ島列の折れ曲がりが約200万年前に起きているので、ホットスポットの回転への影響が、その発生深さである外殻から地表まで約300万年かかって影響が出ると考えます。
 この意味でミッドウエー島を見ると2720万年前であり、ここに大きな折れ曲がりが見られています。アメリカ西岸に太平洋中央海嶺が沈み込みを始めたことで、大きな変化が起きた時期を表していると考えています。こちらは約3000万年前と推定しています。誤差はそれなりに大きいと考えて下さい。ここでは20万年を無視するほどです。
 この時期の太平洋プレートの回転運動により日本は火山が活性化して、大陸から切り離されたと思われます。

 次のイラストの説明の前に重要な説明が残っています。このハワイ島列の議論を難しくする物が、500万年前の地殻変動を無視する地球科学のあり方です。
 古い科学も今の科学も、ホットスポットの成因をまだ理解していません。何故か地球のコアから熱が漏れ続けており、動かない点であると考えたいのです。この議論に証拠もなければ、理論の裏付けもないのです。それでも固定点にしたいので、プレートの動きを説明するために利用されています。
 その結果がハワイの島列の下に載せたプレートの動きのデーターです。ここでは4300万年前の大きな島列の屈折が、プレートの動きにされているのです。ホットスポットを動かない点と考えての表層の動きを推定した物です。
 どうして200万年前の屈折を無視できるのか、こちらの理解を超えています。揺らぎの程度の誤差としたいらしいのですが、この時期の変化のデーターなどとの突き合わせも満足に行わず、このデーターを正しいことにしたいのが、プレートテクトニクスの世界です。プレートの動きの説明に都合の良い部分があるからです。

 ホットスポットのことはまだ解明できていないのだから、この部分には不確定な部分があるのです。結論を決めつける必要はないのですが、査読がここにあるデーターを正しいことにして、教科書になるのです。不確定部分をきちんと説明せず、これが一人歩きする状況でもあるのです。
 ホットスポットの成因と、激しく上下に動くプレートの状況は、別記事に説明していますのでそちらを参照下さい。ここには説明イラストのみを載せておきます。
 地球科学の中には一部ですが、ハワイの島列の動きを固定点では説明出来ないとする物も出てきていますし、約300万年前という記憶ですが、島列の曲がりを説明している論文も出てきています。この先さらに大きく変化する領域でしょう。
 こちらが利用したいのは3000万年前の大きな変化の発生と、約2300~1800万年前と思われる、島列の屈折です。この時期にも直線的な動きが隣にずれる様な変化を起こしており、何らかの太平洋プレートの大きな変動を表しているでしょう。ガラパゴス諸島の領域に大きな変化があった時期と思われ、三角に広がるエリアは太平洋プレートの回転運動の進展を表していると考えられます。恐らく日本でもこの回転運動の影響を強く受けて、日本海の拡がり運動が加速したのでしょう。

 続きのイラストで日本列島の誕生に関する新しい説明です。日本海が拡がる部分は過去の説明と共通していますが、これが拡がる理由に背弧海盆の火山列の活性化を加えました。
 西日本の北側と、東日本の西側に約3000万年前の火山岩を残す地殻の存在を確認しており、当時の火山が水色で囲んだエリアの大陸側に火山を持っていた事は間違いないでしょう。大陸側では山岳地形がロシアでは確認出来て矛盾はありません。北朝鮮の東側は日本海にばらけて移動しており、背弧海盆の拡大が急速で大きなエネルギーを持っていた事を表すでしょう。大型の湖などの海水、淡水が豊富なエリアでの火山活動を活性化させた物と思われます。
 関東エリアでは折れ曲がって拡がるので、当時は土地が引き延ばされて海に沈んだと思われます。その後火山活動でマグマが供給されて浮力を得て、今の状況になっていると思われます。元の位置から南下して折れ曲がったことで、火山列の位置はずれ、北と西側は沈下した結果で今の日本列島です。
 あと、朝鮮半島の北東エリアにあった陸塊ですが、この位置の陸塊は日本海にばらけている状況です。朝鮮海台、大和堆などになります。
 3000万年前の火山活動については、具体的な部分の確認結果を載せておきます。まず歴史区分と、続いて土地と地殻の情報です。

漸新世 分類
チャッティアン(2810万年前 - 2303万年前)
ルペリアン (3390万年前 - 2810万年前)
中新世 分類
メッシニアン (7.246 - 5.333 Mya)
トートニアン (11.62 - 7.246 Mya)
サーラバリアン (13.82 - 11.62 Mya)
ランギアン (15.97 - 13.82 Mya)
バーディガリアン (20.44 - 15.97 Mya)
アキタニアン (23.03 - 20.44 Mya)
鮮新世 残りの現代まで

日本の残存する当時の火山
神鍋山の当時の火山のカルデラ 兵庫県養父市草出 第三紀中新世ランギアンの安山岩、海側でバーディガリアンの安山岩、礫石、2000万年前まで遡れる。
ハチ北高原付近がカルデラ、その外輪山は氷の山、妙見山などと考える。
能登島とその周辺の海がカルデラ 漸新世の安山岩、チャティアン、アキタニアン
佐渡島 漸新世の安山岩、チャティアン、アキタニアン
奥尻島 漸新世の安山岩、、チャティアン、アキタニアン、第三紀中新世の安山岩
壱岐島 第三紀中新世の玄武岩、安山岩
飛島、淡島、第三紀中新世の玄武岩、ランギアン
隠岐の島 漸新世の玄武岩、安山岩、、チャティアン、アキタニアン、第三紀中新世の玄武岩など
九州西部 始新世、漸新世の海成層、チャティアン、アキタニアン、第三紀中新世の玄武岩など

 漸新世のチャティアン期までの確認なので、3000万年前とするのが正しいかは今後の議論に任せます。証拠の残る場所ではこの時期ですが、西日本ならもう少し北、東日本ならもう少し西側にさらに古い火山岩が存在する可能性までは否定出来ないのです。調べる事も必要ですし、実際には古くても、どんどんと新しい噴火で溶岩が覆い被さるので、その古さがどこまで証明出来るかは、一通りの確認作業を必要とするでしょう。
 実際に西日本などでは南に行くほど新しい岩石になるのであり、この動きを明確にしている状況です。
 ここに神鍋山を上げているのには理由があります。科学者にはまたこちらがオカルトにされるところですが、神事から聞いている情報が気になって調べた結果です。自然の地の声を紹介していることもあり、類似の情報を提供していると考えて下さい。詳細は記事を分けて説明します。
 神事が神鍋山の神様に始めて呼ばれた時の言葉だそうです。「わしが日本を作ったんじゃー」この言葉の前にも何かあったのですが今は忘れています。この部分は口調まで覚えているほど、気になる言葉でした。
 こちらが彼らを通じて石垣島で小島に乗る岩の成り立ちを聞いたときに、神を名乗る彼らが、地殻変動で地層が覆い被さって重なり、時が流れて浸食されて、今は岩が乗っている状況にあると教えられたことがあります。既に書いた事もある話です。
 この説明は目の前に奇跡を見せているんだという事になり、始めは信じられませんでした。単なる浸食と何が違うのか分からないのです。これを口にした所でアブに噛まれて痛い思いをし、それでも信じられないとまだ口にするので、もう一度アブに噛まれるというばかげてあり得ない経験をしています。

 さすがに今は、この種の情報には意味があるのでそれを考える必要があるとなるのですが、なかなか一般常識を越えるのは難しいのが普通でしょう。
 神鍋山に戻ります。この経験と「わしが日本を作ったんじゃー」という言葉は気になる物であり、何を意味しているのか長い事分かりませんでした。
 遺跡として見ると、神鍋山は実際に特別の地位です。調べてみると2万年前の小さな火口であり、この古さは疑問です。
 今の知識ではここが本拠地ではないとすぐに分かるので、大きなマグマ溜まりを持てる場所を近くで探しました。それが兵庫県のハチ北高原付近がカルデラになっている火山体です。古さも十分に古い区分でした。
 元々神鍋山は今の私たちの日本の社会に情報を伝える目的で、今の位置に小さな火口を生み出しているのです。この情報は明確であり自然の立場での組み込みです。皆神山と合わせて日本を代表する自然の火山です。
 時代区分では2000万年前までしか遡れないのですが、その北側で既に海に沈んでいる部分には、この火山が以前位置していた痕跡を残しているでしょう。3000万年前に噴火した火山が動きに動いて、今は神鍋山とハチ北高原付近にまで来ているという事でした。ここまで理解してやっと「わしが日本を作ったんじゃー」は、当時我々が火山を噴火して日本を大陸から切り離して島国を作ったという事になります。
 ついでですが、日本の本土にある火山で残るは石川県の能登島が当時の火山です。残念ですがここは今火山ではなくなっており、この火山の存在達は皆神山に移っているのかと思います。

 さすがにリアリティを感じられるかは、皆さんの経験次第であり普通は難しいと思います。こちらには地球物理の知識があり歴史の流れの一部ですが、ここに書いている記事の多くが認められて証明されるまでは、自然の存在の証明も含めて時間がかかって普通ですし、飲み込みに早い遅いがあってもおかしくないでしょう。
 3000万年前の事を神鍋山の神様が話してくれたとすると、彼らは当時から日本の事を知っていることになります。すると色んな疑問が出て来るのです。約50億年前の地球の始まりを知っているのでしょうかなども、こちらの当然の疑問です。
 この関連を記事を分けて書きます。フメイミム空軍基地へ神鍋山からの組み込みがありこれを紹介する予定です。

 続きの説明に戻ります。イラストには背弧海盆の広がりの様子を載せています。四国パレスベラ海盆では約3000万年前から1500万年前前まで時々停止しながら背弧海盆が拡大しています。当時の沈み込みに対する火山列の位置が地形的特徴に残されています。
 500万年前の地殻変動では北側は火山列の移動、南側はマリアナトラフの背弧海盆としての誕生になった所です。
 スペースの都合で、次のイラストの地図にフィリピン海プレートの沈み込みの先端、火山フロントの先頭位置を入れています。ここから日本列島に食い込んだのでその痕跡を残しています。
 3000万年前の物はこの位置で正しいかは不明瞭ですが、2300万年前の物は、紀伊半島の東側、志摩半島の南側に大きな花崗岩塊エリアを残しています。残りは明確になっている情報通りです。その他のエリアは背弧海盆の拡大が続いていたので、大きな花崗岩塊を残す事はなかった様子です。
 四国の足摺岬、室戸岬にも、近い場所での花崗閃緑岩や斑糲岩なとの深成火山岩が見られており、このエリアを火山フロントが通過したのは間違いのないところです。
 時代の確認にも使いたいのですが、花崗岩の冷却にかかる時間が数百万年なので、この大きさの誤差内での確認しか出来ませんでした。この説明に矛盾しないと書いておきます。
 遺跡はこれらの場所にも指し示しを向けていました。どんな意味があるのかはこの続きの記事になります。これらの場所にプレート運動の力が加わりやすく、構造線の起点にされているのでした。

 様々な証拠から日本海が拡大したのは2000~1500万年の前後と言われています。ハワイ島の屈折から考えると、3000~2300万年前が一区切り、2300~1500万年前で今の日本海と日本列島の完成でしょう。500万年前にも火山列の位置が変動していますが、列島の位置を大きく変えることにはならなかった様子です。
 百万年単位の誤差で語るしかまだ出来ない状況ですが、太平洋中央海嶺が米国東海岸に沈み込んだ時期に日本列島は火山列により大陸から切り離されて、その後のガラパゴス諸島の大きく発達した時期に、日本海を大きく広げて今の形に近づいたのだと思います。それぞれが太平洋プレートを大きく回転させたイベントの発生であり、その影響を受けて背弧海盆が生み出されているのでした。
 回転運動は沈み込みと接触する角度の条件次第で、その上部にマントルの上昇流を生み出して火山活動を活性化させて、背弧海盆の拡大にまでつなげるでしょう。因果関係は明確なところです。過去女性のスカートの回転による舞い上がりで説明してきたところであり、恐らく単純な物理です。

 この章の最後は、この原理で未来を考えるときに何が起きるかです。
 これまでに何度も書いている地殻変動対策として、関東直下から中央海嶺を誕生させる対策を行わない場合、太平洋プレートは大きな回転運動を起こす事になります。
 その結果は日本の東北から中部の火山の非常に大きな活性化であり、3000万年前に大陸から日本列島を切り離したように、今度は東北地方が東西で半分に割れる事になる可能性が非常に高いでしょう。関連する火山列は活性化して東側をどんどん東に押して広げるので、日本列島は7つ以上の島国になると思われます。
 同時にハワイの南側から過剰マントルが押し寄せて一時的に日本を一つの島に持ち上げる時も来ます。これが終わると元の7つ以上の島に戻ると思われます。その間数万年か十数万年は日本は人間の住める状況ではなくなるでしょう。大噴火による火山灰、火山ガスの影響と、相次ぐ地震と激しくkm単位で上下する土地は、工業どころか農業にも大きな支障をきたし、生活の術を失わせる事にしかならないでしょう。
 これを知るからこそ、生き残りに必死になるのが自然の存在達でもあるのです。私たちは二つの争いのために、何も知らされていなかったのです。これから大きく変わる必要のあることが、多くの人々に理解されてゆくと考えています。

 続きは3)平野を作る構造線の例と日本列島の形成 で構造線関連の記事の最後の予定です。ここには自然の関連の補足記事を1つ追加予定で、そこまで進んでやっと過去の書きかけの詳細記事を書く予定です。ここまでを11月13日に書きました。資金繰りにご理解を頂ける方にご協力のお願いです。

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