構造線と火山による地震発生と日本列島の形成4 11月9日

d)人災地震と構造線の作用の実例
 1995年以降の災害地震は、熊本地震を除いて人災地震です。以下そのリストです。

1)2018年9月6日北海道胆振東部地震 Mj 6.7、震源の深さは37 km。最大震度7。死者41人。
 苫小牧サイトのCO2貯留実験が原因。
2)2011年3月11日東北地方太平洋沖地震 (Mw) 9.0、死者・行方不明者約2万2000人
 雄勝サイトのCO2貯留実験と2008年岩手・宮城内陸地震が原因であり、栗駒山と富士山が引きおこした地震になる。
3)2011年1月26日新燃岳の噴火
 霧島山の南側にある大霧地熱発電所の引きおこした部分のある噴火。水が溶剤として作用し、マグマ溜まりに反応して地震と噴火になった。
4)2008年6月14日岩手・宮城内陸地震 M7.2 の大地震。死者・行方不明者23人。
 雄勝サイトのCO2貯留実験と鬼首地熱発電所、上の岱地熱発電所の影響を受けて、栗駒山と鬼首のマグマ溜まりが同時に動いて地震になった。その後の311地震につながる。
 CO2はマグマの溶剤として機能し、地熱発電所の水と合わせて鬼首と栗駒山のマグマ溜まりを反応させた事が地震の原因になる。
5)2007年7月14日新潟県中越沖地震 M6.8、最大震度は6強。死者15人。
 長岡サイトのCO2貯留実験が原因である。
6)2005年3月20日福岡県西方沖地震 M7.0(Mw 6.7)、最大震度6弱。死者1人。
 久住山の八丁原地熱発電所と大岳発電所の影響で起こされている。水が溶剤として作用し、マグマ溜まりに反応して地震になった。
7)2004年10月23日新潟県中越地震 M6.8、死者68人
 長岡サイトのCO2貯留実験が原因である。
8)1995年1月17日兵庫県南部地震 Mj 7.3(旧Mj 7.2)(Mw 6.9)、最大震度 7、死者・行方不明者6,437人。
 明石海峡大橋の橋脚により、海底にある断層に海水が注入されて起きた人災地震。

 今までに説明できている地震はここでは除外して、残りの構造線に注目します。a~e)までの5項目を順に説明します。

a)北海道胆振東部の地震の関連構造線
b)新燃岳の噴火に関連する構造線 (川内原発にリスクがあるので桜島も追加)
c)中越と中越沖地震の構造線
d)福岡県西方沖地震の構造線
e)若狭湾の構造線 (地震の準備に進展を感じるので、事前に載せておきます)

a)北海道胆振東部の地震の関連構造線
 地震の原因については記事を書いていますのでそちらを参照下さい。1年以上前からこのエリアの地震発生を予測しており、ほぼ予想通りの場所に起きている地震です。約1年前の2017年7月1日のM5.1の地震がこのエリアのリスクの高まりを明確にしていたのも現実です。
 厚真での2018年6月27日以降のGPS変動データーの異常により、この地震の予知が出来ていたことも現実です。気象庁が微弱地震までをデーターベースに公表してくれていれば、直前の予想にも可能性があったかも知れません。この点は今後のデーター整備で明らかになるでしょう。深さが37kmあるのでどの程度の前兆になっていたのか確認が必要です。1年以上前から厚真エリアに地震が増えているのは確認出来ると考えています。
 構造線は、三重会合点の作っている物に比較すると、線がはっきりせず、確認に手間取りました。分かりやすい構造線は、沈み込みの折れ曲がる付近から二本が確認出来ており、旭川周辺と留萌周辺に至る線になります。地震は留萌の発生が確認出来ますので、旭川にも注意が必要であると思われます。

 厚真を通る構造線は、沈み込みの折れ曲がる付近の少し南側から、石狩平野の西側を通る線になると考えます。この中に石狩低地東縁断層帯も含まれます。この断層は東側の固めの地層とその西側の平野の柔らかい地層の境界上にある物であり、地震に際してここに裂け目が生まれやすいことも影響しています。
 イラストにここに裂け目の断層地震が生まれやすい理由を紹介しています。北海道の南側を十勝平野と釧路平野で長方形に考えると、この長方形は北海道の南側の沈み込み海溝に平行に押されている感じを受けます。
 これを地震震源分布で見ると、発生深さがこの方向に向かって並行して変化する事が分かります。これを石狩平野につなげるかを検討すると、日高山脈から西に向かうと急激に深さの分布が南寄りに動きます。これは沈み込みの折れ曲がりの影響であり、平野の長方形のブロックとは異なる動きになることを示します。
 構造線は、この長方形のブロックと、近くの硬さの変わるエリアに存在しており、少し幅の広い断層帯を形成しています。この幅の中に構造線が収まると考える必要があるでしょう。構造線としては数万回の地震で石狩平野の西側を生み出しているのですが、境界エリアが広くて直線に見えず、断層帯を形成しているのでしょう。
 石狩平野の北東部分は、留萌を通る構造線が作り出している平野であり、その影響で集まった雨水が、石狩平野までの連続したエリアを浸食作用で生み出していると思われます。

 火山への影響ですが、沈み込みの折れ曲がる付近から十勝岳、トムラウシ、大雪山が影響の最も大きな物であり、続いて利尻、礼文島や、屈斜路湖のカルデラになると思います。
 屈斜路湖のカルデラは、沈み込みから発生する複数の構造線の交点上にあると思われ、その力を様々な方向から受けることで大きなマグマ溜まりになっている様子です。
 樽前山から恵山までの噴火湾周辺の火山にも、沈み込みの折れ曲がりの少し南側からの構造線が影響している可能性を感じます。こちらは折れ曲がりによりプレートが三角形に拡がるので、その分圧力の低下がマグマを生み出しやすい環境下です。この影響でここのエリアには火山が多いのでしょう。
 2018年9月6日の北海道胆振東部の地震M6.7の発生時に、樽前山がどの程度影響したかは不明瞭です。苫小牧にあるCO2貯留実験施設の影響で超流動体のCO2が今も樽前山のマグマ溜まりに取り込まれ続けており、続きはこの火山の噴火やマグマ溜まりの引きおこす大きな地震です。桜島が1914年にM7.1の地震を噴火と同時に起こしたように、ここでも人災として噴火と地震が同時や組み合わせで起きる可能性を非常に高めているのが現実です。
 CO2貯留実験施設の影響は2004年の中越地震、2007年の中越沖地震、そして2008年の岩手宮城内陸部地震の発生により明らかであり、この記事で既にその仕組みを明確にしています。苫小牧にはまだ同様に大きなリスクが残されており、CO2貯留実験施設の停止とCO2の回収が重要な事は、ここまでに起きた地震の仕組みより明確です。御用学者の嘘で安全性をでっち上げても、自然の怒りの動きの前に意味はありません。

b)新燃岳の噴火に関連する構造線 (川内原発にリスクがあるので桜島も追加)
 活動的な火山は、構造線の上や隣にある物が多いことを知っておく必要があると思います。火山は地震を生み出すのであり、マグマ溜まりの活動は1000km以上の遠方までその影響を及ぼしているのが現実です。
 新燃岳の噴火は2011年の1月26日くらいに大きめの噴火が始まって溶岩ドームが出現しています。少し前から小さく噴火が始まり、そこからの変化でした。
 2018年にも3月6日に続きの大きめの噴火で溶岩ドームが追加されて、火口から溶岩があふれるところまで進んでいます。3月1日くらいの小さな噴火からの変化でした。
 今回の噴火では前兆としてのGPS変動データーの異常が見られており、気象庁は凍上扱いですが、地下の深いところからマグマが上昇して変化をおこしていると考えると矛盾はありません。下部から火口のない場所でマグマが上昇すると、噴火出来ない事もデーターとして明確にしています。こちらの詳細も別記事です。
 2011年の噴火では噴火の前兆は分かりにくいのですが、今回はGPS計測点が増えたことで、何が地下で起きていたのかを明確にしています。
 新燃岳は、その北側にあるマグマ溜まりも含めて、南海プレートが九州から四国に沈み込んで折れ曲がる付近からの構造線上にあります。目視できる物は北側のマグマ溜まり上ですが、2011年の噴火の直後1ヶ月分で評価すると、新燃岳直下を通る直線上に地震列が見られています。この噴火に際してはこの構造線の動きにも影響を受けているのかも知れません。参考例に上げておきます。構造線が幅広く動かされて、火山活動にも大きく影響している例でしょう。

 桜島の構造線ですが、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の真上を通り、川内原発に至る構造線が簡単に視認できます。始点は3000万年前の火山列の沈み込みであり、この部分が海山同様の沈み込みへの障害となることで、構造線を生み出しています。
 姶良カルデラの火山である桜島は噴火を繰り返しながら、姶良カルデラその物はマグマを溜め込み膨張を続けている状況です。1914年のように噴火と大地震を起こしそうになっています。
 この先を自然がどの様にするのか、まだ不明瞭ですが、構造線の動きとマグマ溜まりの動きを使えば、川内原発を620ガル以上の地震で破壊し大噴火も同時に起こせるのがこのエリアのマグマ溜まりとしての実力です。霧島にも影響が及ぶ可能性を持っています。
 関連して口永良部島でも、10月21日から噴火が断続的に発生しています。九州の火山活動は活性化しており、鬼界カルデラの動きとしても大きな変化につながりそうな状況です。今後の動きに注意が必要であり、自然は伊方も合わせて原発への警告は継続しています。

c)中越と中越沖地震の構造線
 この地震の発生の仕組みと構造線については既に別記事で説明をしています。詳細はそちらの記事を参照下さい。北海道胆振東部の地震の予想が出来たのは、この場所と類似の地殻の構造を持ち、硬い地殻と柔らかい地殻が並んでいる弱い部分が破壊しやすいという現実が繰り返されたからです。
 この記事ではこれに影響した火山の状況を、特に釈迦岳に注目して説明したいと思います。釈迦岳は太平洋プレートの沈み込み先端から柏崎刈羽原発の南側を通る構造線の真上に存在し、二つの地震の発生に影響をしてきたはずだからです。フレートの動きが構造線を動かすのですが、これに加えて火山もマグマ溜まりも様々に影響を及ぼしているのです。
 イラストには地震発生の1ヶ月前の震源分布を載せています。釈迦岳、那須岳、御嶽山、中越地震の震源地と日光付近の火山の震源に注意して見て下さい。
 震度分布を0~2.0と0~9.0に分けてあります。小さな物には断層の動きが見やすく現れやすいと考えて下さい。断層地震の前兆を探すイメージです。
 全てに共通なのは、太平洋プレートの沈み込み先端から柏崎刈羽原発の南側を通る構造線の真上に存在する釈迦岳から、赤い色で描かれる0~20kmの地表付近の構造線の地震が柏崎刈羽原発のはるか西側まで続くことです。日本海溝からの沈み込みは、西に向かってどんどん深くなるので、地震列も深くなるところでしょう。
 これに対して、釈迦岳のマグマ溜まりが構造線の動きに刺激を受けるからこそ、火山全体の動きとして0~20kmの深さに震源を動かすのでしょう。その結果でこの位置から西側では浅い震源に変わり、地上に大きな揺れを及ぼすのです。この火山の存在が非常に大きな影響をこの構造線上に及ぼしていることが理解頂けると思います。

 同様に考える必要のある物が続きの御嶽山や那須岳のマグマ溜まりです。これらは、御嶽山のマグマ溜まりの軸に交点を持つ部分から、動きのエネルギーを反射して元の方向に戻す作用です。ぶつかって跳ね返されると考えて下さい。この跳ね返りで柏崎刈羽原発の付近を通る位置を動かすのです。力学に従い自然が動かそうとすると言う意味です。
 交点で大きな地震が起きたのが、311地震であり、その連鎖による広範囲の地震でした。南海プレートの地震でもこの状況が予想されており、火山のマグマ溜まりの状況には大きな注意が必要になるのです。
 自然は柏崎刈羽原発にも続きのリスクを警告しており、構造線上には地震列が見られるのみならず、GPS変動データーにおける構造線の方向とプレートの方向にもそこそこの一致が見られています。若狭湾を優先して破壊するのか、こちらを破壊するのか、後のデーターでGPS変動データーの過去統計データーとの比較処理により、その動きが最適化された上での地震であったかどうかが分かるでしょう。この部分の記事は11月9日に書いており、自然の地の声が日本各地の原発への災害地震の発生を警告している状況であることを明記しておきます。

d)福岡県西方沖地震の構造線
 2005年3月20日に起きたM7.0の福岡県西方沖地震ですが、今回状況を調べ直したことで、この地震の不自然さもこちらの中では明確になりました。
 この地震は福岡県西方沖から、福岡湾の入り口にある玄海島までの断層が動いたことでM7.0の地震を発生させています。既に書いている通りに久住山のマグマ溜まりが刺激された結果であるのですが、四国の南側から続く構造線で、明瞭に視覚出来る程のはっきりした構造線です。構造線が動くに際して弱い海側からの動きになる部分に疑問はないのですが、約30km程の断層が福岡市の手前で運良く停止した部分は不自然なのです。
 不自然の理由は1948年の福井地震との比較です。この地震も海側から始まっているのですが、すぐに陸に入り福井市を壊滅にしています。M7.1で死者行方不明3769人です。北北西-南南東方向の左横ズレによる活断層が25kmとのことでした。
 運良く30km遠方からの断層地震であったために、人口の少ない地域の揺れがメインであり、被害が小さくすんだのです。
 福井地震もある意味不幸中の幸いを持っています。この動きで津波を伴わなかったことには幸運というべきですが、死者行方不明3769人の前にこの言葉は非礼でしょう。それでも現実は知っておくべきです。
 この続きを考える事を促されたのが2018年9月26日の台風24号の地の声です。未来の地震を警告するために、この地震がある意味思いやりのある警告として起こされている可能性を否定出来ないのです。

 久住山の西のエリアには九州電力大岳発電所、八丁原発電所が存在し、1967年から営業を始めています。北には20kmほど離れて滝上発電所が1996年から営業しています。今のところ滝上発電所には影響が見られないので、以後の説明は残る二つの発電所が対象です。
 このエリアに近い大きな地震をまとめます。

1975年1月23日 阿蘇山北縁の地震M6.1、三野地区に被害集中。負傷者10人、住家全壊16棟。
1975年4月21日大分県中部の地震M6.4、深さ0km負傷者22人、住家全壊58棟。
2006年6月12日大分県中部の地震M6.2、深さ145km、負傷者8人、住家一部損壊5棟。

 最後の地震は、大岳発電所へのバイナリー発電定格出力:2,000kW営業運転開始:2006年(平成18年)4月による設置後のエネルギー抜き出しの増加に影響を受けている可能性が高いでしょう。
 始まりの二つは1967年の営業開始後の影響の可能性があり、8年がかりです。この時に久住山は、熱の引き出しと水の追加注入で影響を受けて、マグマ溜まりの形状が変化し、それに見合う構造線の動きが起きたり、久住山としての地震が起きて今の状況に至ると思われます。2005年の福岡県西方沖地震もこの場所の影響抜きには考えられないでしょう。
 イラストには久住山のマグマ溜まりが影響を受けて、九州電力大岳発電所、八丁原発電所のエリアに微弱地震を連続している状況を載せています。普通は火山活動が活性になると、火口の近くや特定の付近のエリアに群発地震を起こします。これに対してこの場所では、ほとんど恒常的に地震が起きており、影響の強さを伺わせる状況です。
 微弱地震で地震の発生時期を知りたかったのですが、この状況では役に立たず、期待できるのは福岡県西方沖の地下となるのですが、残念ですが前兆の微弱地震は見られていない状況でした。これは続きの地震においても繰り返される可能性があり、微弱地震の前兆を伴わない可能性を示しています。
 現状はマグマ溜まりを龍に例えると、逆鱗に当たる部分に、マグマ溜まりのほぼ中心部に、水の注入と熱の抜き出しによる影響を大きく加えていることになります。20kmほど離れた滝上発電所の影響がまだ少ないのはこの事情でしょう。時間が立つとこのエリアも地下のマグマの状況が変化するので、そうなると地震源に変わる事でしょう。
 そしてこの続きが、2020年12月に予定されている大岳発電所の2000kw増改築です。ここで2000km分の熱の抜き出しが増えると、地下のマグマ溜まりの形状を変える事になり、続きの構造線の地震を生み出しやすいでしょう。

 2006年の時には2000kwの増設で、2ヶ月後に深さ145kmでの地震を起こしています。この深さはマグマ溜まりの深い方の深さであり、影響がこの深さまで及んだことを表しています。自然はこの時にも人間に情けをかけて、地表の地震にはしていないのです。2000kw分の熱の抜き出しの影響がマグマ溜まりの形状レベルに存在し、それが2ヶ月で結果を生み出したことを明確にしています。
 こうなると続きの地震を心配すべきでしょう。2021年には影響が出て来る可能性が非常に高く、2000kwでM6.2前後、深さは地表で福岡市にも可能性を否定しないのです。
 2005年の福岡県西方沖地震における前兆が分からない話を書いています。ここにもう一つ重要なサインは存在し、2004年12月26日のスマトラ島沖地震M9.1です。この地震が起きて3ヶ月かかって影響が及んだことをこちらは否定出来ないのです。沈み込みとしての構造線がそのままミャンマーにつながり、四川省、上海エリアを通じて九州北部に影響していたはずです。
 これは2016年の熊本地震の前々日にミャンマー地震が起きて影響したことを参考にしています。この時は深さが120kmくらいあったので、大陸プレートの深い部分経由で直接影響が及び、桜島の起こした地殻変動で事前に準備されていた熊本エリアの歪みが解放された物でした。

 今の地震学者には信じにくい話ですが、彼らは自分たちの世界の住人なので、現実を無視して様々な嘘を組み立てています。この関連で現実を分かりにくくするのがプレートは押す力よりも海溝に引き込む力の方が強いという物があります。
 今の大陸には中央海嶺に押されて出来た数々の構造線が、視認できる物も含めて非常にたくさん存在します。これに対して、沈み込みによって作られた構造線など皆無です。
 この記事に紹介している構造線は、沈み込みの引き込みでもあるのですが、押す力との割合の問題です。そして力の伝達を考えれば、中央海嶺の押す力がここまで届くのであり、その力でプレートを押し割るくらいは容易なことです。それを比較できないほど大きな物に変える引き込みの力など存在していません。
 加えて、有名なヒマラヤの下部など、引き込みのあとも、デラミネーションと言われる引き込まれてはがれて崩れた痕跡も、何もないのです。証拠がないのでした。この原因も説明済みであり、ヒマラヤ周辺の重力異常のデーターを説明出来ています。

 このあたりはまだ続きがあり、結局地殻のパラメーターを使ってマントルの熱対流を計算している部分を信じたいのだと思います。彼らは現実を無視し、電気による熱交換という非常に大きな作用までも無視して、自分たちに都合の良い熱対流モデルを捏造しているのです。対流で動くほどであれば、低温で重い物に力があり、深い部分の引き込みに力を大きく与えられるという自分の都合です。
 地殻のパラメーターはこれで歪み、起きていない熱対流を起きていることにしたいのです。東京大学教授の著した一般の地球物理学の教科書に書かれているので読んでみて下さい。自分の専門領域を越えると知識がない者達が、査読で現実を都合良く操作しているだけなのです。
 彼らにはこのHPで公表しているプレートの上下動を説明する事は出来ないのです。現実の証拠なのに無視するしかなく、日本海の海底にある川の証拠などあとから誰が見ても川にしか見えないと関連科学者達が笑い者にされるレベルなのです。
 電磁気を知らないからここまで出来る、中世の教会の宗教行為と変わらない物なのです。彼らはこの先の近未来で客観性を知り、愚かな査読を手放して良い方向へと大きく変化してゆくでしょう。読者の皆さんには今の御用組ではない一般の科学者でさえもが現実を平気で無視するという事を知って欲しいと思います。自らの信念体系に反する物は事実でも認められないのであり、この態度をこちらが中世の教会の宗教行為と変わらないと批判しているのです。御用学者がこれを悪用するのも無理はないのです。大学教授でさえ知らない客観性を学ぶ未来の科学者は間違いなく大きく変わり、科学を大きく進歩させるでしょう。

 2021年に起きる可能性の高い福岡県西方沖地震の続きの地震に戻ります。スマトラ島沖地震は15年に10回位繰り返されており、M8越えの大きな物は4回です。この種の地震がきっかけで再び福岡県に地震が起きても良いですし、ミャンマー地震を経由しても、四川省の地震を経由しても、ユーラシアプレートの動きを促せるでしょう。地震のきっかけは様々に提供可能なので、この場所が動けるようになれば、数ヶ月の待ち時間でトリガーを起こされて発震に至りやすいでしょう。
 この時には続きの断層が南側に動くので、福岡港のあたりから25km位の断層を動かすと大きな被害でしょう。大きめの地震で比較すると、50km動いたのが阪神淡路大震災であり、ここまで行かなくとも大都市を直撃するので大きな被害になるでしょう。
 同じ構造線が動く例は、関東大震災から福井地震が27年ですが、福井地震から北美濃地震M6.4は、1961年8月19日で13年です。この地震は白山のマグマ溜まりに8kmなので白山の動きでもあるのですが、震央は構造線の真上です。ここに動きがあるからこそ、大きな地震が起こせたのです。
 福岡県の地震は2021年で16年目です。同じ構造線を使う地震としても、過去の例に従えば、その動きに可能性を強めるでしょう。

 福岡県西方沖地震は、2020年12月以降の大岳発電所の2000kw増改築により2005年の活動断層よりも南側に大きな被害を出す可能性のある事を警告させる目的を持っていた様です。2018年9月26日の台風24号の地の声がこの事を教える為に、大岳発電所と八丁原発電所を角度で重ねたと判断しています。岩手宮城内陸部地震の仕組みの解明のみが目的ではありませんでした。
 さらに地の声の組み込みは、角度で5.2度を福岡港付近と川内原発に重ねて向けており、距離は1440kmが可能になるのです。144x52=7488、さらに4倍すると29952となり福岡エリアへの明確な警告になっています。福岡湾の存在は津波を増幅しうるので、津波のリスクも高まるのです。
 154万人都市の福岡市に断層地震が直撃し被災するので、前回とは比較できない被害になる所まで覚悟が必要になるでしょう。阪神淡路大震災を忘れないで欲しいと思います。御用学者と九州電力の無責任を批判し各地の地熱発電を止めさせないと、多くの人が人災で亡くなることになる可能性が非常に高い。福岡県と九州の人々の防災意識に対処を期待しています。
 この地震は阿蘇山が動くとマグマ溜まり上の玄海原発が断層地震で大きく損傷することも、同時に教えています。こちらの対処も、伊方、川内と合わせて九州の安全には非常に重要でしょう。

e)若狭湾の構造線 (地震の準備に進展を感じるので、事前に載せておきます)
 この部分の記事は11月9日に書いています。若狭湾を通る構造線を刺激する地震が紀伊水道、和歌山県南方沖で続いており地震発生のリスクを高めています。
 このエリアから大阪を経由して、琵琶湖の西側の断層地帯を通過して敦賀市に至る構造線は、古くから大阪と京都の地震に影響をしていたのではないかと思います。1596年の慶長伏見地震を始めとして千人レベル、M7レベルの被害を繰り返してきた構造線であると思います。
 この構造線を紹介したいのは、もう一つ、敦賀市を越えて福井市でも平野を広げる活動をしている部分です。その分南海トラフの構造線として大きな力を持っており、1948年の時にも多少はその影響に加わっているのではないかと思えます。
 この時には断層が濃尾地震の方向を向いているので、直接的な影響は濃尾側からですが、福井平野その物がこちらからの構造線の影響を受けています。こちらから刻まれた断層を関東と濃尾からの構造線がさらに動かした物でもあるでしょう。
 こちらの過去の説明では愛知県側からの構造線で敦賀から若狭湾が動かされるのかと思いましたが、今の状況は紀伊水道の南海トラフ側からの影響です。この構造線に従って被害が広がることになるので、注意をお願いしたいです。若狭湾から琵琶湖の西側にリスクが拡がります。
 地震列で見ると少し前には愛知からの構造線上に地震が起こされており、南海プレートの紀伊半島の反対側の動きを表していた様子です。こちらに力が強まれば琵琶湖の東側に被害を広げるでしょう。ここはどうなるのか、地震が起きるまで分かりにくいかも知れません。他のエリア同様に微弱地震のデーターがあればもう少し調べられるのですが、現状ではいつでも動けるという1ヶ月前からの予想レベルです。

 この地震が起きると、JRリニアは濃尾地震と関東大震災の二つの巨大地震を生み出す構造線を横切るのであり、新幹線が低速で、大半をトンネルでない地上で通過する状況とはリスクの比較が出来ない事になります。
 福岡県の地震も、構造線の地震が断層地震として連続して起きることに、事例としての影響を受けます。2005年は30kmですんだ断層ですが、続きの動きが促されると、津波の可能性も含めて福岡市を直撃するでしょう。現状では間違いなく人災地震であり予想出来る以上、避けることに可能性のある災害です。自然が教えてくれた物になるのです。
 若狭湾がこの構造線で動けば、濃尾地震の構造線が今も活動的である事を証明するのみならず、岐阜県美濃加茂の東側でこの次に起きる濃尾地震の続きに現実味が出て来ることになります。この対策なくしてJRリニアの運用など不可能であり、トンネルは現実的に利用できないとなるでしょう。
 JRリニアはこれに加えて超電導電磁石の停電による窒息事故も隠して来ており、電磁波問題も含めて安全性で国民を騙してきたJR東海と政府与党の責任は重大です。JRリニアの計画は撤回し、着工している部分は費用を弁済し元の状態に復帰させるところまでを義務にする必要があるでしょう。
 JRリニアの問題は明確で、原発にも地震が起きると620ガルの規制値に意味がないことが明確になりそうです。ここからは政府与党だけでなく東京電力を始めとする電力会社の嘘も明確になり、原発廃止に向けた動きを東京電力の倒産対策など電力の国有化から始めることとなりそうです。

この章の最後に
 どの様な変化になるのかは待つしかありませんが、この構造線の解析を通じて明確になった自然の警告は以下です。

1)苫小牧エリアには樽前山の噴火と大地震のリスクが苫小牧のCO2貯留実験施設の無責任な行為により今も拡大、拡散している。
2)福岡市には地熱発電所の増設により2021年前後に2005年の福岡県西方沖地震の続きの断層地震が起きて、大きな被害を出し人災となる可能性が高い。津波も否定出来ない。
3)同様に阿蘇山が動く時に、玄海原発も損傷する可能性が高い断層地震が起きうる。
4)若狭湾と柏崎刈羽原発では、9月28日のインドネシアの地震で地の声の警告があり、7千人の死者行方不明者での警告になる。周辺の都市には備えと津波への対処も重要になる。災害は連続する可能性があるので、他の原発も含めて2018年は注意が必要になる。

 続きは2)日本列島を生み出した地殻変動と、近未来の地殻変動 です。ここまでを11月9日に書きました。資金繰りにご理解を頂ける方にご協力のお願いです。

ゆうちょ銀行
記号10560 番号39920511 イノウ マサユキ
三井住友銀行
船橋支店 普通預金 7055954 イノウ マサユキ

稲生雅之
イオン・アルゲイン