自然が警告するJRリニアと原発の安全性3 11月3日

3)JRリニアの電磁波問題とらせんの力、高温超電導による電磁石
 JRリニアの批判記事を2回に分けて書いてきました。自然は放射にも問題があることを明確に告げていましたが、こちらの仕事としては停電で全員を死亡させる可能性の高い部分が指摘できたので十分と考えていました。電磁波問題はリニア亡国論にも書かれておりこちらの無理する領域にはならないとの判断でした。
 読者の方からJRが高温超電導による電磁石を開発しており、これを使うと液体窒素とヘリウムという液体冷媒が不要になると言う話が届きました。ありがとうございます。
 状況は2005年には4111時間ほど山梨の実験線で動作確認が出来ており、2027年の開業時には液体冷媒を止められるようにしたいという所まで明確でした。
 高温超伝導材料は、セラミックと同じように脆性に問題があるので、線材化に苦労してきました。過去のニオブ・チタン合金とは比較にならない脆さであり、上手く使えなかったのです。
 この点は電線メーカーさんの努力でリボン式の電線が完成しており、実際に用途次第で使えるでしょう。強い電磁石は使い捨てまであるので、特異な需要にも一定の理解があるでしょう。
 この電磁石が使い物になるならば、今の時点でHPを書き換えているでしょう。脆性の高い素材を使うのであれば、寿命と、耐振動、耐衝撃性能を明確にし、現行機との比較をして、こちらでもやれると説明すべきです。
 政府は液体冷媒式では窒息事故を防げないので、死に物狂いで他の手法などを出そうとするでしょう。今の時点でそれが明確なので、更なる嘘がつきにくくなるように、必要な処置をこの記事で行う事にしました。他の嘘も明確にして、提供される情報の信頼度の低さを明確にする作業です。

 そうなると、JR東海が電磁波問題で如何にひどい振る舞いをしているのかを明確にする事が重要になります。もう一度JRリニアの問題点を振り返っておきます。

1)液体冷媒を超伝導電磁石に用いる場合、停電すると地下トンネルで乗客全員を窒息死させる可能性が高い。
2)JRリニアは複数箇所で構造線、火山のマグマ溜まりをまたいでおり、内陸地震の発生時には4000ガル以上の過去最高の加速度で揺らされる可能性がある。JRのHPには横揺れの耐性のみが書かれており、予想しない縦揺れで軌道を飛び出すと、冷媒のガス漏れと火災で乗客全員が死亡する可能性が高い。
3)仮に高温超伝導材料の電磁石に変更する場合、材質の脆性が強いので耐振動、耐衝撃性能が弱く、大きくない地震でも衝撃を受けてクエンチという消磁事故を起こしやすくなる。事故は壁面に車体をこすりつけて火災を引きおこし、こちらは有毒ガスでの窒息事故を起こしやすい状況になる。ニオブ・チタン合金との比較により実績のある耐振動、耐衝撃性能と寿命が公開されて証明される必要がある。

 1と2は既にJR東海と政府与党が国民を騙している状況が明確です。地震の事は構造線の引きおこす内陸地震のメカニズムを知らないので多少の言い訳を許すことになると思いますが、地震大国としてのリスク、関東大震災の震源地をトンネルで通すリスクを正面から評価していない状況は明確です。
 3についても嘘で固めて対応をしないと政権がおしまいなので、嘘が準備される可能性は高くあるでしょう。この意味で嘘に備えた記事をこの後展開します。
 これらに加えて、JR東海と政府与党の犯罪には、国民の健康を全くもって無視するという電磁波問題の隠蔽があります。この点はリニア亡国論にも書かれているのですが、こちらは電磁波問題だけでなく磁場変動の問題にも触れることで、彼らの嘘の及ばない科学の部分を今の時点で明確にしておきたいと思います。
 原発のリスクに関連して既に批判しているとおり、政府与党と電力会社は放射能の被害を過小評価しており、既に人口動態にまで反映するほどなのです。年間数万人レベルで老衰死が増えていますが、この増分と心臓病、肺炎、脳卒中の比率の低下がリンクしているのは統計上明確です。2011年以降に心臓病、肺炎、脳卒中の比率が低下する理由など誰にも説明出来ないでしょう。こちらは放射能の反動という新しい物理を紹介しており、政府が認めたくない種類の事実です。反動のない物理などあり得ず、放射能被害の半分以上が隠されている現実を明らかにしています。
 一般の方にとっては政府与党を信じたくて普通ですが、今の安倍政権は嘘の塊であり、トンネル利権、土木とJRと原発の利権を自分の利益に変えるだけの強欲な者達です。弱者の健康が犠牲にされて、彼らの利益になるのが放射能問題であり、このJRリニアの電磁放射の被害です。電磁波問題は携帯電波塔、電気自動車にもつながる問題であり、問題を明確にすればこちらには対処出来るのに、それをしない愚かな政治に大きな問題があるのです。

 電磁波問題については既に「自然の組み込み情報、科学記事ほか向け」の記事に一部をまとめています。こちらは携帯や電気自動車向けに書いています。この続きとしてのJRリニアの電磁波問題と、変動磁場問題についてはらせんの力として扱い説明します。一部は電気自動車問題も影響しますので、関連部分に簡単に説明を行います。
 電磁波問題では兜論文と言われる「生活環境中電磁界による小児の健康リスクに関する研究」を既に紹介しており、1ミリガウスでも子供にはリスクがあるレベルです。これに対するJRリニアの計測値ですが恐ろしいレベルなのです。

リニアモーターカーの車両の床上で6000~4万ミリガウス、モーター直下の5cm下では、70万ミリガウス

 これがJR東海に代わって国土交通省の公表した数値です。質問には答えないJR東海ですし、ガウスネットという名前の市民団体が努力して、野党の国会議員を使って質問趣意書で政府に回答を求めた結果でした。
 床上で4万倍の数値であり、子供は乗れないでしょう。妊婦さんも同様であり、普通に考えると、健康被害を全員が受けるでしょう。評価がなされていないだけの領域です。
 電磁波だけでも大きな問題であり、政府が電磁波の健康問題を隠すので、平気でこの様な数値で安全性の高い交通手段であるという嘘がつけるのです。
 JR東海は磁場については数値を公表しており、規制値の3%程度だとしています。これも論破が必要であり、ここではらせんの力を使います。JRリニアは変動磁場を使っており、これを静磁場で評価しても意味はないとする必要があるので、科学としての理論を明確にするところです。
 イラストを使って順番に説明致します。

 まずイラストの1枚目です。磁場に関するJR東海の説明資料の抜粋です。
 JR東海は、リニアの磁界管理を国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)のガイドラインに従うと主張しますが、これは静磁界の規制であり、変動磁界下ではその正当性など保証されないでしょう。
 この後説明するらせんの力の磁場評価では、質量や電荷同様に、変動磁場がエネルギーを放射していることは明らかです。電磁波並みの低い数値が適切になるでしょう。電波は電界と磁界の振動でありエネルギーが送られることも明確です。同様に磁場の振動も回転運動としてエネルギーを放射していると近似が出来て、渦によるエネルギー放射を行っていることはらせんの力の科学の結論です。
 このらせんの力の評価ですが、現状での計測数値にもある程度の推測には利用可能と思います。幸いにして周波数対応している部分での計測でした。静磁場だけの計測ではなかったのです。
 電磁波が最も大量に発生する条件と思われる500km走行時と、最も超伝導電磁石に近い場所での磁場が90mTと測定されています。

 これを電磁波に置き換えてみます。
 低周波の電磁波はガウスで計測されており、磁束密度換算での評価でしょう。これに合わせると、テスラとガウスの換算は10000倍ですので
0.9mTx10^4=9ガウス
となります。
 低周波電磁場でのリスクは1mガウスから現れるので、この値は大きすぎる物になり、しかも0.9mTの大半は低周波の変動磁場でしょう。強い部分は12HzまでとJRが自ら公表しいています。変動を考えるとエネルギーとしての実効値は低下しますが桁が変わるほどではないと思います。
 床面での電磁波計測値4万ミリガウスは、40ガウスであり、その数値に磁場変動と大きな差のないことを表しています。
 40ガウスには変動磁場成分が生み出している誘導電磁放射の全量が含まれているのであり、数値の比較からは、その相関を伺わせる物でした。磁場の変動が電磁波を生み出している比率が大きいはずと言う意味です。

 こちらの記憶では時計が動かない程の強磁場を発生するのがリニアであると記憶していました。ニュースでその様子を見たので、これでは人間など乗れないと感じたことを覚えています。
 今回の磁場数値の小さい理由が始めは分からず、もっと大きな磁場がどこに消えたのか確認に手間取りました。
 分かると理由は単純であり、昔のリニアとは異なり、今のリニアは側面に超伝導電磁石が移動し、磁場を垂直ではなく水平にかける方式に代わったからでした。
 今も床下では、時計が動かなくなるような強磁場が生み出されていると思います。ただしその磁場は床下で強く、上に登ると磁場の向きの影響で、大きな磁場にはなっていないのでしょう。これは今の電磁石コイルの設置位置からも明確でした。
 この強磁場の変動はあとで大きな問題を起こしている部分を明確にします。電磁波を出すのですが、その性質上一般的な電磁シールド対策が使えないのです。ある程度の電磁波を浴びる以外に対処方法がないという意味です。

 続きはらせんの力の説明です。今回具体的に磁場に展開する必要が生まれたので方程式を考えたのですが、式としては磁気単極子を仮定して解く形式になり、一般的な磁場の導入には近似計算の手間をかける必要が判明しました。
 電磁気としては難しい計算ではないので、式を解いて簡単に解析できるかを試す必要があるのですが、この部分は残念ですが先送りです。理論上磁場と電場は交換可能なので、数学的には同じ解き方が出来るとしておきます。
 NとSの中心距離と、それぞれの磁束密度を使えば簡単に近似できるところまで準備すべきであり、時間をかけての作業が必要です。様々にシミュレーションまでする事になり時間を使いますので、即席での対応はこちらには難しい状況でした。
 JRリニアの場合、推進コイルがNとSを0~6Hzまでの振動数で使います。この振動は回転運動を行っているとしても大きな差の出ない部分であり、数値計算で補正することになる部分でしょう。磁場変動をサイン波の合成で、フーリエ変換により方形波に変える仕組みと同じです。説明が分かりにくい数学的ですみません。
 磁場が変動しても、そこにエネルギーが運ばれていると普通は自覚できないのですが、らせんの力の式に現れるように、その変動磁場にはエネルギー放射が加わっています。これこそが静磁場との違いであり、変動磁場はエネルギーを送りつけてくるのです。

 この内容は簡単に電磁気の応用で説明しておきます。500kmで走るあなたの体は、変動磁場により、電気の流れる導体部分は電子レンジの類似の仕組みで過熱されているのです。これを簡単に説明します。止まっていても問題なのが変動磁場ですが、ここでは分かりやすさを追求しました。電磁気のエンジニアなら分かっている問題であり責任を追及するという意味でもあります。
 500kmで走るあなたの体には、導体部分が500kmで動く電流状態なのです。これをNとSが交互に変化する場所を通すと、フレミングの右手の法則で起電力が生まれるのです。電流が流れるのですが、これはNとSの入れ替わりにより、向きを逆転させるのです。リニアなら6Hz換算です。
 その結果ですが、導体部分の電子は抵抗のある中で振動をするのです。これは電子レンジにより水分子が振動させられることに似ており、導体の持つ電気抵抗で発熱を繰り返しながら電子は揺れていることになります。
 もちろんその結果で電磁波も出していることになります。熱と電磁波で、体の中から被害を起こされるのが変動磁場の恐ろしいところであり、しかも電磁波のように止める事が出来ないに等しいのです。磁場の遮蔽は難しいので放射を止める工夫は重要であり、電気自動車の公開特許例に説明している部分です。
 電磁波も体内に侵入して生体分子の運動を妨げるのですが、変動磁場はさらに悪い事に、体内に深く侵入して生体分子の運動を妨げるのみならず、熱も伝え電磁波まで内部で引きおこしているのです。大きな害になることが想定できる状況です。
 私たちの科学は、まだこのらせんの力を知らずにいる状況です。客観性のない査読があるので、科学の進歩は大きく阻害されるのです。都合の悪い物は公表されないのであり、兜論文と同じような物です。

 続いてJRリニア本体の具体的な変動磁場と電磁波の放射についての説明です。
 イラストの左図の、リニア本体を断面で見た図でマゼンダで囲ったエリアは電磁放射が強くなる領域であり、各種電磁石による誘導電流が電磁波を生み出している空間になる。昔はこの電磁石の向きが上に向いていたので時計が止まる程でしたが、今は横を向いたのでこのエリアに強い部分が収まっているのです。ここではここまでに説明したらせんの力としての変動磁場が、導体の全てをアンテナに変えて電磁波を放出しています。
 その結果でリニアの床面には、4万ミリガウスもの大きさの電磁波が存在するのです。この数値にはこの後説明する電磁誘導からの電磁放射が大きく含まれていると思われます。
 客席での磁場は相対的に低いが、これは強磁場がマゼンダの空間に偏在し、漏れが一部客室空間に届く程度である事によると思われる。磁石の向きがこの状況を支えているでしょう。

 電磁誘導ですが、3種類のコイル別に状況を説明します。
 まず浮上・案内コイルには、外部電源は必要なくリニア本体側の電磁石から電磁誘導されて磁石になる使い方です。この時コイルには誘導電流が流れるので、リニアの700Aに相当する大きな電流が流れ、そこから電磁放射が強く起きてリニアに戻る事になります。
 イラストの水色の磁場の作用で、リニアに電磁放射を浴びせている事になります。
 推進コイルはそれ自体が外部制御で電流を駆動されて、その時に磁場発生に合わせて大きな電磁波も発振しています。これは電磁気現象であり避けられないのです。この電磁波をリニアはもろに受けている状況です。
 ここではもう一つ同時に問題を起こしており、推進コイルの磁場は超伝導電磁石の磁場を変動させるので、超伝道電磁石側にも電磁誘導による電流を流すことになるのです。これは避けられないメカニズムであり、抵抗ゼロの超伝導電磁石の電流は、推進コイルの状況に合わせて増減することになり、電流の増減はそのまま電磁放射を引きおこしている。これも大きな成分であり、リニア本体内部に強烈な電磁波を送っていることになる。

 結果として、推進コイル、浮上・案内コイル、リニア本体の超伝導電磁石、の全てが直接駆動と電磁誘導による電流を生み出し、そこから大きな電磁放射をしていることになるのです。加えて、磁場変動は軌道上の固定点で起こされる所に最高500kmでリニア本体が進むので、内部の電子は変動磁場をよぎり、ここでも誘導電流から電磁波を生じているのです。らせんの力で説明した部分です。
 具体的にはリニア本体の下部で超伝導電磁石の高さの金属は、全てがアンテナになり強い電磁波を放射することになるのです。磁場変動があると導体がアンテナになるので、電磁シールドの効果を失う事になる。その結果電磁波遮蔽が不可能になるので、その被害を防ぐことが不可能に近くなるのでした。
 この対処は普通の方法では不可能です。悪質なのはJR東海がこの電磁波被害を無視している犯罪行為の部分です。
 電磁波の発生理論は、別イラストに図で簡単に紹介します。

 イラストの右側にコイルの代表を一つずつ選んで書いています。それぞれに流れる電流を

赤矢印 推進コイル
黄色、青矢印 浮上案内コイル
緑矢印 リニア本体の超伝導電磁石のコイル

 で示しています。推進コイルと浮上案内コイルについては、その流れる電流がそのまま電磁波を放射しています。
 リニア本体の超伝導電磁石のコイルにも電流が流れていますが、普通は停止している限りここには変動電流成分は存在せず、電磁波の放射もほとんどないでしょう。
 これが時速500kmで動き始めるとそれまでとは様子が一変するのです。
 推進コイルはNとSを6Hzで繰り返します。その結果でリニア本体の超伝導電磁石を500kmに加速するのです。この時にリニア本体の超伝導電磁石のコイルには、フレミングの右手の法則で起電力が生じて電流が流れ、電磁放射をするのです。NとSが入れ替わるので、その時その時に応じて電流の向きも変わり電磁放射が続くのです。
 イラストではコイルの縦の部分がこの起電力を受ける部分です。赤線の中心から出ている事にしている磁場を、動きながら横切っているのです。抵抗値ゼロの導体なので内部で勝手に電流が流れるのです。もちろん限界電流や時間当たりの変動量に限界があるのですが、その範囲で大きな放射を現実的に起こしています。
 もう一つは浮上案内コイルからの変動磁場成分です。こちらも同様に動くコイルの縦部分が磁場を横切るところを描いています。このコイルは複雑で8の字回路が二つ重なり4種類の磁場が発生して影響しています。ここでは一つのみを描いていますが、効果はこの4倍分あると考えて下さい。
 影響をまとめると以下になります。

発生している電磁波
1)自分で電磁波を出しているコイル 推進コイル
 推進コイルは6Hz前後での発振であり、倍波の12Hzまで強力に電磁波を発生していると思われる。こちらは軌道側である程度のシールドはされているはず。
2)誘導電磁波を出しているコイル
超伝導電磁石
 この磁石のコイルは抵抗値ゼロなので、外部の磁場の変動に強く反応できる。推進コイルの発生する磁場をよぎって電磁波転換し、浮上案内コイルの変動磁場にも影響を受けて電磁波転換する。これらによりリニア内部に大きな電磁波を送り出す。
浮上案内コイル
 超伝導電磁石の接近で電流が誘導され流される。これはJRの説明通りであり、磁場だけでなく強力な電磁波も同時発生する。軌道側であり、ある程度のシールドがあるはず。
3)NS変動磁場がリニアの車体を始めとして動く導体の全てに電流を流して電磁波を生み出している。通常の電磁シールドでは消せない電磁波になる。

電磁波計測の結果
 リニアモーターカーの車両の床上で6000~4万ミリガウス、モーター直下の5cm下では、70万ミリガウス とのことです。

 この後出て来る4ミリガウスの小児白血病のレベルを超絶し安全性の完全無視でしょう。
 これらの数値は超伝導電磁石付近が強く電磁波源である事に矛盾せず、上記予想を裏付けます。近いと700ガウス、床上で40ガウスであり、近いほど強い放射をする電磁波として、リニアの超伝導電磁石が放射源であると思える結果でした。

 JR東海の頼る国際非電離放射線防護委員会は、低レベル放射線の安全性で嘘を流す国際放射線防護委員会の別部門でしょう。双方とも企業寄りの査読を可能にする権力者の道具であり、WHOの下部団体を乗っ取っている状況と思われます。権力を持つ側は企業の利益と戦争における優位を保つために、各種の規制を歪めているのです。
 まず、国際放射線防護委員会ですが放射能の反動の物理が広まると、彼らの嘘は明確になります。低レベルの放射線も十二分に危険なのです。科学が進歩するとごまかしきれないのです。
 同様に進むかは別ですが、JRリニアの磁場は静磁場ではなく、変動磁場です。ここにエネルギーの放射がある事をらせんの力は明確にしたので、静磁場の規制を流用するのは間違いであると証明した事になります。理論は説明した通りです。
 私たちは放射能の怖さを未だに理解していないのですが、それは電磁波でも磁場でも同様でしょう。放射能の黎明期の科学者は放射能の怖さを知らずに、実験中に大量に浴びて死期を早めているのです。電磁波も過小評価され、磁場変動さえもまだ知らないのが私たちの科学の姿です。今でもまだまだ非常に遅れているのです。

 企業側としては強力な電磁石が必要であり、その開発が出来なくされる事態は避けたいのでしょう。原子力関連の厳しい規制で原爆が作れなくなる事とよく似た理由でしょう。
 今の科学者は高度に分業体制が進んでおり、超電導電磁石の科学者で、その生体への影響を理解している人などほぼ皆無でしょう。放射能被害と同じく「直ちに健康被害につながる恐れはない。」の世界です。現実は今、年間万人単位で死者を出している可能性が高いのです。
 日本は政府が兜真徳氏の「生活環境中電磁界による小児の健康リスクに関する研究」論文を不法に扱い電磁波の問題を隠蔽している国です。九州電力がその説明をしている部分をイラストの左下に載せますので参考にして下さい。関係者達は意味のない論文に捏造しているのです。
 JRリニアの隠す電磁波問題は人間の健康を全く無視した物です。変動磁場について状況を考えると、500km走行時において、低いレベルの電子レンジに入れられているような状況と考えて良いでしょう。普通に考えるレベルの4万倍もリスクのある電磁波と、これに1/4程度寄与する磁場変動であると予想されます。
 リニアを運用すれば、電磁波被害は必ず起きてきます。これを止める事は非常に重要です。

 記事の最後は高温超電導の状況の説明です。
 高温超電導式の超伝導電磁石は山梨リニアの実験線と、愛・地球博の“JR 東海超電導リニア館”において、6か月の会期中に問題なく運転できたと公表されています。4111kmの運転に一両目の電磁石として動作したという状況だそうです。
 ここで使われた液体冷媒を使うニオブ・チタン合金と、高温超電導体のビスマス-銀シース線材(Bi2223)では、単純にイラストの上の表に載せている引っ張り強度に差があります。前者は細線の集合体、後者はリボンです。リボンにしないと作れないという制限でもあり、素材のもろさが問題です。
 イラストには線材の断面が分かる物を載せています。セラミック的なリボンが強いか線材をより上げた物で金属が強いかは、あまり議論にならないレベルです。超電導では電流は表面を流れるので細線をたくさん使いたいのですが、ビスマス-銀でこれを行うと線材が所々で断線して電流を流さないので使えないのでしょう。
 技術者はがんばるので、これをリボンにして使える状況に出来たところです。それでも本質的な脆性の問題は解決していないので、寿命、耐振動、耐衝撃には金属材料との間に大きな差を残しているでしょう。
 引っ張り強度にはそれぞれの超電導体を覆う素材の性能も強く出ます。これに対して、耐衝撃性能を考えると、一方の合金とは比べにくいのが脆性のあるビスマス系のこの素材です。簡単には面での垂直方向の力で簡単に割れなどの問題を起こしやすいでしょう。他方には方向依存性はないでしょう。

 これは例えば地震でも、落石による衝撃でも、超伝導電磁石が衝撃を受けるとクエンチを起こして磁力を失う性能の差に出るはずです。脆い分、衝撃に強い理由がないのです。これは保護材でサンドイッチにしても防げない性能差です。
 解決には、まだ未解明の超電導メカニズムを解析して、素材のあり方を明確にする事です。例えば粉末にすれば良かったなどの対処に道が開くという可能性の指摘です。
 方法を大きく変えるところで解決するのは過去の技術の進歩に良くある話です。例えば初期のジェットエンジンですが、タービンの羽根が折れる問題を抱えていました。溶接で何とかしようとがんばった手法はNGで競争に負け、ここに羽根を別ブロックに分けて熱歪みの問題を回避した所が勝者です。
 何が問題なのかを理解すれば解決策に道が開くのです。高温超電導の状況は問題点を理解する部分で止まっており、超電導を維持する理論が不明でまだこれからの技術です。今の状況でも医療用など使えているのであり、この先も広がりを見せるでしょう。JRが無理すれば破壊が待っているだけの解決になり、未来はないのです。

 JR東海と政府与党の犯罪に向きあわないと、日本の国家予算が無駄に使われ彼らの利益になるだけでなく、何も知らないで利用する人の健康を害するのみならず、事故になればこの世に留まれない可能性が高いでしょう。利権政治とその弊害がこの様に具体的に現れているのが今の日本の姿です。
 科学としての正しさで勝負するには政府の関与する全ての学界の査読が問題となり、先に進むことが難しい状況です。ここに自然が協力をしてくれており、地震による広域停電と長期間化を明確にしてくれています。JRリニアにはもう言い訳は難しいでしょう。
 原発にも規制値の620ガルを越える加速度でのM7クラスの地震に可能性を見せています。この地震が起きると、今度は原発全体の安全性のないことまで明確になり、ここでも政府与党、電力会社がその嘘をごまかせなくなるのです。
 9月6日の地震でこの停電が明確になりました。自然が原発を不要と考えている部分は地の声より明確なので、これを2000ガルくらいで破壊する災害が起きるのか、未来に向けての重要な変化になるでしょう。

稲生雅之
イオン・アルゲイン

PS JR東海のHPにあるQAです。ひどすぎる数々の嘘にコメントを書いておきます。
Q.8超電導リニアの技術はもう完成しているのですか。

A. 超電導リニア技術はすでに実用技術として完成しています。
超電導リニアの技術開発は、1997年1月に当時の運輸省(現:国土交通省)に設置された、開発主体から独立した第三者機関として幅広い専門的な視点から総合的な技術評価をおこなう組織である「超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会」にて評価がおこなわれてきました。
2005年3月には「実用化の基盤技術が確立した」、2009年7月には「営業線に必要となる技術が網羅的、体系的に整備され、今後詳細な営業線仕様および技術基準などの策定を具体的に進めることが可能となった」との評価を受け、これらを踏まえ、2011年12月には国土交通大臣によって超電導リニアに関する技術基準が制定されました。
直近では、2017年2月に「営業線に必要な技術開発は完了」していると改めて評価を受けています。
コメント クエンチという磁力を失う問題は解決したと聞きません。まだ理論不明であり大きな衝撃を受けるとどうなるのか、この時のJRリニアの挙動は不明瞭だと思います。あと、ここに高温超電導の電磁石は含まれていないでしょう。

Q.2停電するとどうなりますか。

A. 停電が発生しても、車両が高速で走行している間は、浮上力が常に生じているため、車両は急に地面に落下することなく、安全に停止します。
加えて、超電導リニアは、1か所の変電所が停電した場合でも、隣接する変電所からの給電が可能なシステムとなっており、長時間停電が生じる可能性は低いシステムです。
コメント 北海道胆振東部の地震が証明したように、広域で長期間の停電を防げるかは不明瞭であり、地震の規模にも比例するでしょう。地震の予想などJRの予想出来る範囲を明確に超えており、現実として信頼できる話ではありません。無責任な回答です。

Q.4非常時に超電導リニアの電源が無くなることはありませんか。(車体が全く動けなくなること)

A. 超電導リニアは、電気設備の信頼性や多重性が在来鉄道より極めて高いため、電源が無くなり、列車が立ち往生する可能性は低いシステムです。
万が一、列車が立ち往生することになった場合でもお客さまに安全に避難していただけるよう、山梨リニア実験線にて、避難方法を検証・確認しています。
コメント Q2と同じであり、可能性は低いと逃げを打つのみです。トンネル内部で停電すれば全員窒息死する可能性を非常に高く持っています。避難路は実路線では検証さえされていません。深さ1kmからの避難路など未定状態で、人命までも無視した悪質な嘘です。

Q.6電磁波や騒音の心配はないですか。

A. 【磁界】
超電導リニアの磁界は世界保健機関(WHO)が採用を勧告しております国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)のガイドラインおよび鉄道に関する技術基準に十分に適合しております。
磁界への対策についてはこちら
【騒音】
超電導リニアは、高速走行時は浮上して走行するため発生する騒音は主に風切り音です。
騒音の低減については重要な課題として取り組んでおり、その対策として、山梨リニア実験線では低騒音型の先頭形状や車両の平滑化、防音壁、防音防災フードの設置などを実施し、性能を確認してきました。
その結果、2009年7月の国土交通省実用技術評価委員会におきまして、適切な騒音対策を講ずることにより、環境基準を達成可能である旨の評価を受けております。
騒音の課題についてはこちら
コメント 電磁波には答えず、国際非電離放射線防護委員会の静磁場の基準を勝手に変動磁場に流用しながら、その差を隠す回答です。最低限電磁波の問題に答えないと、健康不安に対して無意味な回答です。現状は乗客は電磁放射のエネルギーを、一般的に考える安全基準の4万倍も強く浴びており、走る電子レンジ状態のタイタニック号です。

以上