構造線と火山による地震発生と日本列島の形成3 10月22日

c)内陸部の巨大地震の仕組みとしての濃尾地震
 構造線の影響がどれほどあるのか、前例が重要なので、1995年1月17日兵庫県南部地震についても、構造線の影響を確認しました。この地震はMj 7.3(旧Mj 7.2)(Mw 6.9)、最大震度 7、死者・行方不明者6,437人と大きな被害であり、地震のデーターが残されている中では東日本大震災に次ぐ規模です。
 1995年当時だと、こちらの見たい微弱地震の計測にはまだ問題があり、感度が低くてM0.2規模のデーターは存在していません。この事もあってあまり調べていなかったのですが、M0.5前後でも断層地震であれば利用できることが、岩手宮城内陸部地震に明確になった所です。何か参考になる事があればそれでいいやくらいの気持ちでしたが、結果は驚く情報を伝えていました。
 阪神淡路大震災が起きる3ヶ月前に、伊豆諸島で群発地震活動が活発化していました。この群発地震域を通る太平洋プレートの構造線が複数存在し、そのうちの二本については関西エリアに群発地震を誘発していると思われる状況です。
 通常地震のエネルギーは距離の二乗に反比例なので、伊豆諸島の群発地震が関西まで影響する可能性は非常に低いはずです。これに対する現実は、野島断層の動きを促して、発震時期を早めたことは間違いないと思える程でした。
 関東を始めとして日本を切り刻んでいる構造線も同様のはずです。三重会合点から送り出されている地震動で、構造線は常に刺激を受けており、方向がエネルギー伝達に相応しくなると、より多くのエネルギーを届けて断層を動かし続けているのでしょう。見た目が小さな地震でも、遠く山口県まででもエネルギーは届いているというのがこの地震が教えていることでした。

 現在の例でも、ピナケイト火口群がワシントンまではるか3400kmもあるのに構造線を動かす地震を続けています。最近でもM4.0の地震が起こされて、ワシントンまでの1/3位の位置に、続きの地震を起こしていました。もうすぐワシントンに動きを届けると見せているところでしょう。
 M4.0位でどれほどの影響があるのか、こちらは疑いの目で見ていましたが、今回の群発地震の影響を見たところで、M4.0でもそれなりに影響力のある事が理解出来ました。動きは遠方まで届きますし、途中に歪みを溜めてもその先を動かす事に繰り返し利用が可能であると思われます。小さく見えるにしても、積み重ねが効果を発揮できるエネルギー伝達になる様子でした。
 阪神淡路大震災の説明をイラスト二枚にまとめています。イラストを参照下さい。

 兵庫県南部地震は阪神淡路大震災の主因となった地震であり、こちらの認識は明石海峡大橋の橋脚が断層を刺激して起こした人災です。
 大震災が起きる3ヶ月前の1994年10月に、伊豆諸島の新島・神津島と三宅島・御蔵島のマグマ溜まりが活性化して群発地震を起こしていました。この群発地震に同期して、明石海峡大橋の北側に群発地震と呼べる地震が2カ所で誘発されていました。
 この地震群は2つに分かれており、三宅島・御蔵島のマグマ溜まりは琵琶湖の西側、新島・神津島のマグマ溜まりは神戸の北側に群発地震を起こしていました。この二つを結んだ線上に明石海峡大橋の下部にある野島断層が存在し、この群発地震でその動きを刺激されて促されたことは間違いない状況です。
 この群発地震がなくても1~2年後には兵庫県南部地震は起きたと思われます。この伊豆諸島の群発地震は、兵庫県南部地震の発生を早めたことは間違いないと思われます。
 イラストには左上から順に、兵庫県南部地震の震源分布、その直前1ヶ月分の構造線上の地震を明確にする日本の震源分布を載せています。
 構造線は黄色い矢印で、二種類を載せています。青い矢印は刺激を受けて生み出されている兵庫県南部地震を促す断層の動きです。
 通常は地震が起きた時に、距離の二乗に反比例してエネルギーは遠方に届きます。伊豆諸島の群発地震が神戸に影響する可能性は低く、群発地震を引きおこすことなど考えにくいでしょう。このケースでは構造線があり、明石海峡大橋の橋脚が断層を既に動かしているからこそ、神戸の北部と琵琶湖の西側に群発地震が引きおこされるのです。
 左図は伊豆諸島と関西エリアの状況を表すイラストです。別紙に4ヶ月分の比較を載せており、8月17日からの1ヶ月と、9月17日からの1ヶ月は影響の少ない月になります。続きを別紙のイラストで確認下さい。

 2種類の構造線は群発地震が起きた10月のデーターに書き込みました。
 構造線を推定することで、2種類の構造線上に地震が引きおこされている様子が分かると思います。データーでは地震の件数にも注目下さい。
 伊豆諸島での群発地震の発生により、伊豆諸島エリアの地震の件数は急激に増えています。そしてこれに見合うほどに、近畿エリアでも群発地震が増えています。数が比例しない部分は、明石海峡大橋側の影響を受けている物と考えます。
 この形でデーターを見比べると、構造線上の地震列を明確にすると共に、地震が引きおこされる歪みを抱えている場所では、この種の刺激により地震が誘発されることが明確でしょう。
 明石海峡大橋が存在せず、橋脚の重量で海水の浸入が野島断層に促されなければ、この地震はまだかなり先まで延ばせたでしょう。数百年単位だったかも知れません。
 前のイラストの説明になりますが、地震当日にも構造線上に地震が起こされています。
 これはこの構造線が地震に影響したことを表していると思われ、この時のGPS変動の方向がこの構造線に近い物であったことを表しているかも知れません。当時のデーターはまだ存在しない時代かも知れませんので、参考として書いておきます。
 兵庫県南部地震はこの二つの構造線の動きに促された部分が否定出来ない地震です。加えて、一方の構造線は神鍋山のマグマ溜まりを横切るので、このマグマ溜まりを刺激できるでしょう。発震に際して神鍋山のマグマ溜まりが動きを通じて発震を助けている可能性を否定出来ないところです。神鍋山のマグマ溜まりは神戸の北側に影響出来るので、その位置から発震を促せるはずなのです。本震は満月に合わせて上下動が大きくなるタイミングを選び、野島断層を大きく動かしたのが兵庫県南部地震となったのでした。

 構造線の影響力を知ったところで濃尾地震の解析です。濃尾地震は1891年10月28日M8.0と推定される地震です。死者7273人でした。日本の内陸では最大の地震です。この地震の状況を見るのですが、近傍で起きたことにされている地震に天正地震1586年1月18日M7.8で死者数千人があります。
 この地震もM7.8と内陸では二番目の大きさなので未来の予想のために比較を行います。津波は起きてないことにもされる地震ですが、ルイス・フロイスの記載に若狭湾の漁村が消滅した部分が残されており、こちらは若狭湾の津波を前提に考えます。
 この事と近江の被害の大きさ、尾張、三河の影響の少なさよりフィリピン海プレートの構造線は、濃尾地震では異なる場所の動きであったと考えます。
 この時の歴史ですが、他の記事に書いている部分を一部で抜粋します。
 この地震は長久手で徳川に敗れた豊臣のやり直し作戦を不可能にしています。当時の兵力は豊臣が徳川の二倍以上でしたので、もう一度争えば長久手の幸運は続かなかったでしょう。前線の手前に兵糧を送り準備が整う寸前に、天正地震が起きてこの兵糧米を焼き尽くし、近畿に大きな被害を出して一時的に戦争を出来ない状況を作り上げたのです。反対に徳川方には大きな被害を出したという記録はないのです。

 イラストを参照下さい。この地震がどの様に起きたかを考えるヒントが構造線と過去の地震の記録から拾えるかを検討します。
 こちらの推定ではイラストの緑の点線の構造線が天正地震、濃尾地震は紀伊半島南東沖の同じ場所から実際に動いた断層域を通り福井に至る黄色の構造線でしょう。三重会合点から若狭湾に至る構造線は同じ物が動いたと思われます。
 この推定に従えば、琵琶湖沿いでの被害が大きく、大垣城の兵糧米も全損です。大垣城は黄色の構造線のほぼ真上ですが、近江から京都へも被害があるのでかなりの広域地震であり、緑の構造線が強く、黄色の構造線も弱いながらも動かされている可能性があるのでしょう。
 若狭湾の津波の発生を考えると、緑の構造線の可能性を強めることになるでしょう。この位置では越前岬沖地震1963年3月27日M6.9が起こされており、三重会合点と緑の構造線の交点付近であって同種の地震の小規模版と見做すことも可能です。この時は地震が小さく津波は起きていない様子でした。
 参考までに見ておくと紀伊半島南東沖の黄色の構造線が動くのは、濃尾地震だけではなく1948年の福井地震もこれに該当すると思われます。6月28日発生でM7.1、死者3769人です。この地震は三重会合点からの構造線が異なり、関東大震災の構造線に重なります。1923年に続いてこの地震ですので、この構造線の動きは非常に頻繁なのでしょう。津波がなくて良かったという地震です。
 このエリアでは北西側に海があり、構造線には海水が入り込むので断層地震を起こしやすくなるのです。これは明石海峡大橋の橋脚の役割が陸と海の境になると言う事なのです。日本海側での海沿いの地震に、同種のメカニズムが大きく影響していると考えています。

 濃尾地震を起こした主力の構造線ですが、イラストに美濃加茂市の地質図を拡大して載せていますので参照下さい。
 美濃加茂市の地質図では、構造線が動かされた繰り返しの多さを感じる事が出来ます。同じ方向に走る断層的な構造線が何本も確認出来て、地層がこの方向に向いているように見えるほどの影響を残しています。
 このエリアを良く見ると、断層が少し北寄りにずれて起きていることも分かります。構造線が縦に潰れたXのイメージです。駿河湾の中心辺りに起点を求める構造線に出来ると思いますが、動きは相対的に少ない様子です。それでもここに三重会合点との交点が出来ているので、このエリアの地震発生が多くなり地殻の破壊が激しく、平野化が他よりも進展していることになるのです。
 濃尾地震ですが、この地震は三重会合点からの構造線の方向に似たGPS変動が起きている時に、御嶽山と白山のマグマ溜まりが協力して、イラスト左図のピンクの丸で囲んだ構造線部分を動かして引きおこされている可能性が、非常に高いでしょう。岩手宮城内陸部地震によく似た発震機構です。
 準備が整ったところで、御嶽山がマグマ溜まりの上部を押し上げて、ここまでで断層地震がそれ以上東に広がらない様に準備をするのです。岩手宮城内陸部地震における鳴子のマグマ溜まりのイメージです。その後に白山のマグマ溜まりが構造線との交点付近から大きなエネルギーを解放して地殻を突き上げると、御嶽山マグマ溜まりの近傍までを広域に動かせるのでしょう。
 ここまでを見たことで、今後の参考になる予想情報が明確になってきています。

1)内陸型の地震は、海洋型の地震とは異なり、定期的に発生する沈み込みの反動地震ではなく、時期の推定が難しい。天正地震から濃尾地震まで約300年だが、同じ構造線を使う関東大震災が1923年で福井地震が1948年となり25年で構造線の異なる部分を動かしている。
2)構造線は太平洋プレートの運動由来の物とフィリピン海プレート由来の物が2種類存在しており、この交点での地震が起き易い。ここにも周期性の予想は難しい。濃尾地震と福井地震で見ると57年なので、動きが繰り返されても良い状況がある。現実は動きなしであり、今後の注意となる。
3)位置に多少のずれはあるが、濃尾地震の北西側の構造線は、1948年になって続きの断層発生を福井方向に向けたことになる。この考えだと、美濃加茂市から東に向かって、続きの断層地震が起こされてもおかしくない。しかもその先には富士山のマグマ溜まりが動きを引き受けるので、中央構造線を横切って大きな地震を起こすことに高い可能性があり、時期の予想が難しいという事になる。
4)構造線上にある火山の活動はその構造線の動きに影響する。阪神淡路大震災のみではなく、濃尾地震の時には伊豆大島が活性化しており、影響があったと思われる。

 これらの結果を考慮しながら、内陸の地震を構造線とマグマ溜まりの活動で予測するのが今後の未来の地震予知になります。地震が起きた場所には続きの地震にも可能性がありますし、構造線の交点や、そこにマグマ溜まりの活動が関係できる場所ではM8クラスの地震にも可能性があるでしょう。
 ここ数百年の歴史で繰り返しを考えても、統計数が足りないレベルであり、繰り返し予想にはあまり意味はないのです。平野や山地に刻み残されて、今も消えていない構造線は動きを続けています。長いその線上で、時々近傍の断層を動かすなどでの活動を続けています。
 JRリニアは500km/時の超高速で走るので、新幹線と比較しても4~6倍の運動エネルギーを持っています。その力で地震によるトンネル破壊の落石などと衝突などの事故を起こせば、簡単に大きな損傷事故になるでしょう。
 関東大震災の震源地の真上、日本一のエネルギーを持つ富士山のマグマ溜まりの真上を通り、地震の影響なく営業を続けることなど不可能であり、地質図に見る通りで、柔軟な地盤と固い地盤が隣り合う揺れを増幅する場所までたくさん通過しています。これらのエリアではM7クラスの地震でも、過去最高の加速度4000ガルを達成することになる可能性を持つでしょう。

 内陸最大の濃尾地震は、その続きの地震をJRリニアの軌道を横切って発生することに、大きな可能性を持つでしょう。これを過去に動いた断層だけを見て否定しても、過去の手法で地震の予想をしても無意味なのです。御用学者と言うだけで現実を無視するのですが、普通の地震学者でさえも、現代の科学では地震の予知は出来ないと公言する状況です。これでリスクに備えるには、国民の自覚を頼りにするとなる所です。
 ここに書いている科学は、自然の存在達が地の声を通して教えている物が多いです。解析を始めた初期は微弱地震や震源の島など統計処理と原理の追求で見つけていますが、先史文明の存在がこちらの中で明確になった所で、遺跡の示す情報がマグマ溜まりの潰れによる群発地震の発生を教え、今回は地震の伝える地の声で構造線の解析促されたことで、マグマ溜まりが主因になる海洋型の巨大連動地震だけでなく、内陸型の巨大地震にもその発生の仕組みを教えられているのです。
 今後も地震の仕組みを知らない御用学者がJRリニアは安全であると言う根拠のない話を続けるのではないかと思います。政府の後押しがあれば嘘がつき放題なので仕方のないことです。それでもここに書いている物は自然が教える情報です。加えて自然である彼らが白山、御嶽山、富士山のマグマ溜まりを動かすのであり、太平洋プレートとフィリピン海プレートの運動方向を調整して地震を起こせば、新幹線にも高速道路にも、被害を広げる事が出来るのです。
 JRリニアでこれを行えば、乗客が全員死亡する事故になるので、以後の運用は不可能になり、大きな何十兆円もの負債だけが、国民にのしかかることになるのです。
 この詳細は別記事にまとめます。

 続きはd)人災地震と構造線の作用の実例 です。ここまでを10月22日に書きました。資金繰りには大きな進歩がなく苦労しているところです。ご理解を頂ける方にご協力のお願いです。

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