中国と米国、北朝鮮と自然の動き 3月23日 3月27日追記

 本日3月23日は重要なニュースが3つもあります。
 一つ目は米国が中国向けに知財関連の制裁関税を発動すること、二つ目は

トランプ米大統領は22日、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当、55)を解任し、後任にジョン・ボルトン元国連大使(69)を起用すると発表した。

というニュースで、三つ目が

中国商務省は23日、米国から輸入するワインやドライフルーツ、豚肉などを対象に最高25%の関税を上乗せする準備をしていると発表した。対象は米国の2017年の輸出額で約30億ドル(約3100億円)分。米国が通商拡大法232条に基づき鉄鋼やアルミニウムに追加関税をかけることへの対抗措置。米国との協議がまとまれば課税を見送る。

という報復関税の発動です。いよいよ米国と中国が貿易戦争を始めるという状況になっています。
 日本の株価も米国の株価も下げています。974円と724ドル安でした。3月にどこまで下げるかが重要になりそうです。
 知財関連の制裁関税ですが、15日かかって品目リストを作り、30日間のパブリックコメントという意見の聴取を経て60日以内に結果を出す様子です。

トランプ米政権は22日、中国による知的財産権の侵害を理由に、500億~600億ドル(5.2兆~6.3兆円)相当の同国製品に高関税を課す制裁措置を正式に表明した。大統領権限で強力に貿易制限をかける「通商法301条」を発動し、情報通信機器や機械など約1300品目を対象に25%の関税を課す。中国は強く反発しており、米中間の貿易摩擦は緊張の度合いを増してきた。

 600億ドルが一人歩きしていますが、中国との間に貿易戦争を始めるという意思表示なので、これに市場が身構えて下落するのは仕方がないでしょう。この先どの様に流れるか次第ですが、反発する材料に欠けているのは現実でしょう。
 ここにボルトン氏の登場です。

後任となるボルトン氏は2001年からのブッシュ(子)政権で国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)、国連大使を歴任。同政権でネオコン(新保守主義派)を代表するメンバーの一人で、北朝鮮やイランへの強硬な姿勢で知られる。

 ボルトン氏が後任になる事は少し前から情報が流れており、マクマスター氏が残留という情報も流れたのですが、結果は交代でした。
 ネオコンという古い物が出てくることには驚きがあるのですが、2001年にブッシュ政権が発足した時にも、湾岸戦争時代の古い戦争関連の人材が再登場してきたので、この時に戦争への流れを感じたことがありました。
 ボルトン氏は、これから中国との貿易戦争とその後の尖閣の紛争や関連する日本への武器売却ビジネスなどを手がけるのでしょう。マクマスター氏よりもビジネスよりで同じ軍産議会複合体でも、貿易面での動きが期待されているのかも知れません。
 トランプ氏はティラーソン国務長官の更迭に伴って、人材の入れ替えを進めており、その多くは国務省に北朝鮮との和平を邪魔されない為に進めているとこちらの目には写っていました。そこに関連してボルトン氏の登場です。トランプ氏は北朝鮮では自分の政策を通しその分、中国向けでは軍産議会複合体に配慮を見せている様に見える部分です。

 見方を変えると、こちらの目にはボルトン氏など911テロの状況をよく知るほとんど実行犯に見えますし、実際にその後のアフガニスタンからイラクまでの戦争で、その正義のなかった部分に大きな責任を持つ人だと思えます。国連大使であれば、その状況を理解していて当然でしょう。
 この先情報公開が進むと911同時多発テロの原因を調べる動きが出て来るでしょう。これに対する質問がマスコミから出るところまで大きな変化が必要ですが、ボルトン新大統領補佐官は、当時の当事者としてこれに答えることになるのです。トランプ氏がどこまでを意識して進めているのか分かりませんが、ボルトン氏は中国と日本を利用して食い物にする仕事に来たのに、反対に情報公開されて苦しい立場に立たされる可能性を持っているでしょう。
 本人は軍産議会複合体の権力行使として喜んで就任すると思いますが、トランプ氏の周辺での動きには意味の分からない物が多く、足を掬われるのかどうか、今後の流れ次第です。しかも2018425に動きがあるのであれば、そこから大きな変化になるでしょう。餌に釣られて正体を見せてくれると良いのですが、決まっていない未来の部分でしょう。

 これまで本を読んで未来の予想をする情報を調べてきています。今回の北朝鮮の和平への動きは予想をされていない物になります。これがどうして起きたのかを知るところまでは分からなくとも、なぜここまで4月以降の開戦がささやかれたのかを調べてみました。

米朝偶発戦争      日高義樹 3月1日
米軍の北朝鮮爆撃は6月 副島隆彦 3月10日

 日高氏は軍産議会複合体の中の、特に軍部の情報を伝える役割の情報発信です。軍部の流す嘘と重要な情報を選り分けせずに流すだけであるのですが、それでも情報がないよりもマシという所です。
 過去も軍の情報ばかりで、内容的にも本人は理解出来ていない部分丸出しでしたが、今回も同様です。ただどの様に脅したいのかが明確になっていました。
 今の無人機は、攻撃を受けると誤動作してミサイルを発射するという話が載せられており非常に興味深い部分です。相手に攻撃させてから反撃するのが米国流でしたが、これが既にここまで進んでおり、北朝鮮に侵入する無人機は勝手に攻撃を始めてしまうリスクを持っていると明らかにされています。
 国境のぎりぎりの部分では戦争が誘発される状況にあるのであり、今の和平の流れがなければ、大いに戦争への脅しになる部分でした。今後はどこまで和平につないで行けるかであり、軍産に邪魔されずにトランプ氏が平和を求める事が出来るかでしょう。
 日高氏の本には、中国の状況が書かれており、本人がこの状況を知らずに書かされている部分を感じさせる物でした。中国ウオッチャーの宮崎正弘氏の様に詳しい状況を書ける状況ではなく、習近平体制が崩壊するとのみ書いています。
 ここには貿易面での不公正が出てきており、昨年から続いている1000億ドルの貿易赤字修正の話すら出てきませんが、軍産議会複合体がこの部分を攻撃することを明確にする部分においては正しい情報を伝えていました。割かれている紙面は非常に少ないのですが、ここに問題が起き得ることを伝えていました。

 S氏は政治日程から4~6月に戦争になると言う事の繰り返しです。ティラーソン国務省長官が更迭されるなど考えておらず、この点日高氏とも同様ですが、軍産議会複合体が北朝鮮と戦争をするという話だけになるでしょう。
 こちらの本には今頃になって政治に再登場しているキッシンジャー氏が重要らしく、ロックフェラーの流れで世界が動いていると言いたい様子です。トランプ氏がキッシンジャー氏を重要視していることは知られていますが、今の貿易戦争における流れではたしてどこまでキッシンジャー氏が活躍するのか、こちらには未知数です。こちらの情報は軍産議会複合体の中でも、資本寄りになっておりニューヨークの金融資本とマスコミの意見を合わせた物のように感じられます。
 トランプ氏が何を目標にして北朝鮮との会話にこぎ着けることが出来たのか、どうしてティラーソン国務長官を更迭する必要があったのかは、やはり分かりません。国務省の高官が8席空席にされるなど、トランプ氏に嫌われている部分が軍産の牙城である事を示しているとされており、他の方の情報ですがこの部分を信じることになります。
 結局今の米中貿易戦争を何を目標にして進めているのか、分かりにくい状況です。

 それぞれの情報のいい加減さには触れておきます。軍産議会複合体の嘘を流す立場なので嘘をそのまま書かされている部分でしょう。軍事の常識もなければ確認もしないのです。

日高氏 米国国防省の専門家は次のように指摘している。
・・・一発のガスミサイルが東京に打ち込まれれば、100万人の死傷者が出る。
現実
 兵藤二十八氏の東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はとうなる、にガスミサイルのことが書かれています。シリアでもガスは使われましたが、このレベルの死者数など考えられないことです。一発で殺せる人数は数百人でしょう。あまりにもひどい嘘なのです。

S氏 まえがきという重要な部分の一部です。
 アメリカは相手に先に手を出させる。北朝鮮から韓国に通常ミサイルを撃たせる。それを合図に米軍のバンカーバスター搭載の巡航ミサイルによる一斉の、北朝鮮の核関連施設へのピンポイント攻撃が行われる。
現実
 バンカーバスター搭載の巡航ミサイルは2019年以降に開発予定であり、2014年にバンカーバスター搭載型を作る話がニュースになっています。これを配備していると言う情報は調べた限りでありません。シリアの空港を巡航ミサイルで破壊した時にも、この種のトマホークの新兵器の話はなかったと思います。
 どうしてこの情報が書けるのか分かりませんが、密かにあるのかも知れません。可能性は限りなく低いでしょう。日高氏の毒ガス同様に軍事と技術を知らない部分を馬鹿にされている部分でしょう。

 軍産議会複合体は嘘が大好きです。善の側も敵を騙す為ではありますが嘘つきなので良く似たものですし、こちらも騙されて苦労していますが、求める物は異なるのです。北朝鮮情勢に関しては、中国が日本との本格戦争を起こさない限りは、動きは難しい情勢に一時的におかれているでしょう。

 最後に自然の話です。
 2018321の春分の日に新燃岳への注目を伝えてきていました。薩摩硫黄島の火山性地震の増加で火口からの解析を促していました。
 この当日には屋久島の南東沖に群発地震が起こされました。その結果で何が起きるかに注目していました。天候が悪くて22日も新燃岳の火口を見ることは出来なかったのですが、本日朝の監視カメラを見て驚きました。火口の西にある裂け目からこれまで以上の噴気が吹き出していました。イラストを参照下さい。
 気象庁の公表にも23日の火口西側の噴気の増加は含まれており、ここに来て変化したことは明確でした。
 動きとしては富士山のマグマ溜まりが琉球列島を南西に強く押せるので、この力を口永良部島のマグマ溜まりを使って受け取り九州南部まで渡していることになります。阿多と桜島のマグマ溜まりでは吸収せずに霧島まで伝えているというイメージです。実際にこの二つのマグマ溜まりの間の地震は多いままであり、活動的な状況を維持していました。
 当時の雨水を吸い込めているのかまでは明確ではありません。それでも火口の地下での変化があるからこそ、これまで噴気の少なかった部分から、多めの噴気が上がる様になったのです。
 この先自然がどの様に何を伝えてくるかは分かりませんが、中国との間の貿易戦争と尖閣列島への紛争の状況次第でしょう。阿多と桜島のマグマ溜まりの力を借りることで、以前のイラストに描いたような火口の形を変える噴火が可能です。水蒸気爆発までを利用すれば、火口西側の裂け目を広げる事が出来るので、ここからマグマを吹き飛ばしたり、流出をさせることが可能でしょう。自然が戦争に反対する姿勢を見せる事に可能性を見せています。

 ここまで準備しても新燃岳がおとりのケースもあるので、注意深く変化を見ていることが必要でしょう。あの世と自然の目標が20184と2018425ですので、これから始まる米中貿易戦争とその関連事項に注意をする事が重要になります。
 実際に紛争の始まりを教えるか、それとも直後の噴火になるのかも不明瞭です。紛争に加担する安倍政権には柏崎刈羽原発を始めとする各地の原発や苫小牧のCO2貯留施設への自然災害に注意が必要になると思います。備える事が重要であり、動くかどうかは流れ次第でしょう。
 現実は20184の緊張に向けて動き始めています。注意をお願い致します。 

稲生雅之
イオン・アルゲイン

3月25日の追記
 新燃岳が予想された西側の斜面から噴火をしています。小規模な火砕流も発生しており、今後に大きな注意が必要でしょう。
 昨日の自民党の憲法改正案への懸念の表明だと思われます。戦争が近付いている時に平和憲法を戦争憲法に変えたいのは見え見えであり、尖閣での自衛隊の死者で国防意識を煽る予定の行動と見られるだけでしょう。おまけに玄海原発まで再稼働し、戦争における地政学上のリスクも無視で武器購入と発電の利益に国民を犠牲にして群がる姿をさらしています。
 詳細は別記事にまとめる事になりそうですが、まずは噴火の様子をイラストで紹介しておきます。火山学者も状況の変化に対応する警戒が必要であり、これを促す噴火でもあるでしょう。

3月27日の追記
 気象庁より3月25日の噴火の詳細が資料で公表されました。その一部をイラストに紹介します。
 8時45分の噴火において、イラスト左図の緑色の円内に新しい火口が生まれています。赤丸は流出中のマグマで、黄色い線内が火砕流の拡がった範囲です。
 下図の二枚は、西側の新しい噴気孔が噴火時にどうなっていたかを見せています。地下の圧力が高まって噴気が大量に噴き出している部分と、下図の右側では付近の裂け目からも噴煙を上げている様子が見られます。
 今回の噴火は西側の裂け目よりも、火口西端のマグマの下からの噴火でした。西側の裂け目につながる部分でしたが、裂け目の上に拡がって見えている部分の大半は火砕流であり、裂け目からの吹き出しは少量でした。
 噴火のエネルギーが西に移動していることは明確なので、裂け目の拡がる爆発的噴火とその後の大きな火砕流に注意が必要なことは明確です。
 今の西に向かう動きは、プレートの内部のGPS変動異常の表している動きでもあり、さらに西に移る可能性も大きいでしょう。その時には裂け目からももっと大量に噴煙を上げるように変わるでしょう。そうなると裂け目を広げて溶岩を流出させることになり、今回よりも大きな火砕流を発生させることになるでしょう。
 このタイミングをどの様に調整するのか自然の状況次第です。神事が指示に逆らう動きを見せている以上、地の声の情報がこれまで以上に嘘になる可能性が高まっています。尖閣の紛争前に動くかどうかは明確ではありませんし、何を伝える為に噴火をするかも不明瞭になりました。北朝鮮情勢が切迫してミサイルを教える事にも可能性がありますし、このまま沈黙することにも可能性を感じます。
 注意を継続する必要はありますが、人間が良く考えて対応をしないと、自然だよりではいけないという状況を神事は伝えている様子です。

以上