科学の進歩と署名による司法権行使と国際協力による温暖化対策1 12月26日

 この記事の目的は私たちが失わされている客観性の回復です。その結果、この先の大きな科学の進歩につなげる事が出来るだけでなく、権力者が御用学者や御用メディアを始めとする嘘を正当化する人々によって、自分たちの利益を不当に手にしてきた現実を明らかに出来るのです。
 安倍政権は警察権力を不当に利用して、御用メディアで情報操作まで行う事で、凶悪なレイプ事件のもみ消しを行っています。その犯人に自分の政治を褒めさせるよいしょ本を書かせるためという世論操作の目的です。批判を知らない御用ジャーナリズムを公正な報道にすり替えて、犯罪をもみ消す代価で自分を宣伝しているのです。
 与党の政治は警察の法制度の不備につけ込む組織犯罪を利用しているのです。この法制度の不備は隠れて利用されるだけであり、恐らく過去からも続く余罪の多い物でしょう。勇気ある被害女性の告発本から明確に判る組織犯罪の現実の姿です。

 国民の皆さんが政権の隠す犯罪への情報公開を望む場合、簡単な法改正をすれば署名による司法権行使という方法で、法の不備を突いて凶悪組織犯罪を繰り返す政治と警察の姿を社会に公表する事が出来るようになるのです。文字通り署名を集めてその数で、国費による裁判を情報公開しながら行わせるのです。日本は民主主義の国民主権を保証する国ですから、国民主権の当然の権利として政治に要求出来るのです。
 弱者が権力の不正により犠牲にされて来た世界を、立場や能力の異なる人も等しく尊重される社会に変える事が出来るのです。
 科学は都合の悪い事実を無視してノーベル物理学賞を与えるほどなので、その間違いが数年で明らかになるのです。客観性を取り戻すことで過去の嘘や間違いと向き合える様に変わり、科学の進歩はこれまでとは比較にならないほど早まるでしょう。
 失っている客観性は科学の分野だけではなく、政治、経済、法律の分野にまで及ぶのです。これらの問題は情報公開が適切に出来る様になれば、大半を解決することが出来るでしょう。主に司法権が国民主権から切り離されて、使えないようにされている部分が大きな問題です。未来に向かってどの様に私たちが変われるのかを提案したいと思います。

 客観性のない議論は、宗教の信じる者が救われるという信念の世界です。信教の自由は憲法に保障される物であり、政権の根拠のない嘘である信念を押しつけられる理由はないのです。嘘を信じても現実を良い方向に変えることは出来ないのであり、地球と私たちの未来の抱える環境などの問題に向き合う為にも、私たちは全ての分野で客観性を取り戻す必要があるのです。
 議論の入り口は特許制度の改革と、これに組み合わせる署名による司法権行使です。それぞれ私たちが協力し合うことで、お互いの利益をこれまで以上に得ることが出来る様になるのです。その後安倍政権が報道統制までして隠す、信じがたいほどの政治と警察の癒着した凶悪組織犯罪の姿をご説明したいと思います。この状況は政治に対する請願で情報公開への道が開くと思います。署名による司法権行使を目指す中で、まずはこの政権への請願から司法制度改革につながる動きを起こしましょう。

稲生雅之
ペンネーム イオン・アルゲイン

記事の項目
1)新しい分野の立ち上がりに必要な特許制度と、署名による司法権行使
2)署名による司法権行使で救える三人の大和撫子
3)未解明のあの世と宗教を客観的に科学する
4)常温核融合技術のもたらす未来と地球温暖化への国際協力による対策
別記事で説明する客観性のない科学の問題
 2011年と2017年のノーベル物理学賞の問題点を明確にしています。2011年分は明確に方程式で否定出来ており、ダークマターやダークエネルギーはその根拠を大きく失い半減かそれ以下になるでしょう。見直しは天文学者の重要な仕事になるでしょう。
 2017年分は理論検証としてブラックホールの素粒子論からの問題をスパコンシミュレーションする必要があります。実験物理としても重力波はノイズと区別出来るレベルでないと考えています。検証されていない地球物理の現象の存在が、地球全体を揺らす地震のエネルギーの存在として統計的にほぼ明確です。重力波天文学は幻想ですが、このエネルギーを検出した、これまでにない地球重心系の天文学が始まりそうです。
1)ガンマー線バーストとDUD中性子の存在について
2)素粒子論から見たブラックホールとビッグバン(らせんの力が出てきます)
3)ニュートリノ実験への提言

ここから本文です。
1)新しい分野の立ち上がりに必要な特許制度と署名による司法権行使
特許制度の概要説明(新しい概念で重要な部分なので、少し長いですがまとめの文章です。)
 電気自動車のモーターの引き起こす健康被害の原因は、磁場の渦がエネルギーを放射する仕組みで証明出来ることが明らかに出来ました。新しい科学としてこの種の強磁場放射の仕組みを説明し適切に対策する方法を教えるらせんの力と、常温核融合はこれから始まるこれまでにない科学技術の分野です。別記事で説明する天文分野の2011年のノーベル物理学賞の間違いを指摘した、らせんの力と質量の制御などの将来性のある物も含めて、新しい特許制度のあり方について提案したいと思います。特許は発明が保護されるのではなく、利用された部分に対価が適切に支払われる様にする方が、発明者も社会も技術の進歩による利益を得られるのです。特許制度が公平性を欠いている部分は本文で例を挙げて説明します。
 特許制度で個人の権利を保護することは、結果として社会全体での科学の進歩を遅らせており、経済成長への足かせでした。私達は既にこの状況を歴史から学んでいるので、社会を豊にした分があなたの得る物であるという、利用された部分への対価の支払いに移行することを提案したいと思います。モーターによる強磁場放射を対策する基本特許になる物を権利を求めず公表しますので、誰かの特許になっていた場合に実際にどの様な影響があるかを、企業とユーザーである皆さんの立場で考えて頂ければと思います。

 新しい分野の立ち上がりでは、基本特許が生まれやすく、この種の特許の効果が切れるまで、一般の人々には利用できなくなる状況が過去繰り返されています。この時間は数十年にも及ぶのであり、特許の取得者にさえも十分な利益をもたらしてはいないのです。
 新しい分野に対しては、その市場が大きく立ち上がるまでは、お互いの特許を公表し誰でも利用できるようにすることが重要です。関連技術が充実し多くの人が利用できるようになってから、使われた特許の範囲で費用を回収すれば良いのです。あらかじめ特許費用を製品の5%に押さえるなどその内容は参加者の同意で決められるでしょう。費用を使われた部分の割合に基づいて配分すれば特許費用の支払いも紛争が減らせてスムーズです。
 協定を結んだ国内参加者は、特許は申請直後に見られるものとし、18ヶ月の据え置き期間は一般向けです。科学の論文も査読不要でまずは直ぐに身内に公表です。情報の共有により無駄な投資を省くと共に、参加者の全てが製品投入までの問題に集中できるようにするのです。例えばこれを10年間継続し成果を蓄積すれば、他国の競争者との間に大きな差を生み出せるでしょう。
 数ある試行から基本特許の宝探しに成功する、一人の幸運なだけのスターの総取りとその後の独占よりも、関係協力者の努力にふさわしい利益が行き渡る方が良いのです。その方が適切な競争の維持により、より良い技術を迅速に生み出せるのであり、その分市場も早く立ち上げることが出来るのです。会社経営における研究開発投資のリスクも大きく低減できて、国民も市場の成長と利便性により、これまでよりも豊になれるのです。
 常温核融合の基本部分の公表も同様に未来の利益を早く実現するためです。制度が出来たらこの続きの開発についての詳細を身内になる皆さんにお話しする事で、多くの技術者、研究者と協力出来て、日本の経済成長力を高めるように進められるでしょう。ご理解とご協力をお願い致します。この制度を多くの分野に広げることで、日本の社会として利益を企業と国民の皆さんで分かち合えるように進んでいける事を願っています。

 ここから詳細な説明に入ります。1枚目のイラストからご覧下さい。
 特許の制度は発明者の利益を守る為に考えられていますが、実際の特許の利用状況を見ると、発明者の利益を守ると言うよりも他者を邪魔する目的が大半の場合です。足を引っ張り合う結果になっており、結果として発明者自身も利益を得られない場合が出てくるのです。この実例を見てみます。
 科学が進歩して新しい分野が立ち上がると、関連する発明が続きます。その技術を利用する発明が1つだけであれば、その発明が世に出ることで社会にも利益なります。実際にはこの様な例は少なく、実際には複数の発明が重なることで、実際に社会の役に立つ製品になるのです。
 始めの発明から数年おきに生まれた3つくらいの発明で、製品が使える状況になると考えます。この時にお互いを邪魔する関係があると製品はこの3つの特許の権利が切れるまで市場には出てこられないのです。ワットの発明した蒸気機関もクランク軸とフライホイールの特許を必要としていましたし、高圧蒸気機関もその後の発展を支えています。特許制度が支えたのは彼の独占だけでした。市場規模も性能もその後の製品よりもはるかに劣るのです。市場を成長させてそこから利益を得るという事には、全く関心がなかった様子です。強欲に独り占めをする事を考えていたと言えるでしょう。

 特許制度の改革を考えるために、この事例を見てみます。
 1768年にジェームズ・ワットは新型蒸気機関の特許を取得しています。1800年まで続いたワットの特許期間中に、イギリスの蒸気機関の出力は1年当たり約750馬力ずつ増加した。特許期間が終わってから30年間の伸びは1年当たり4000馬力以上だった。燃費は1810年以降の25年間で5倍に伸びています。ワット自身も他人の特許により、自分の製品の性能を上げることが出来ず苦しんでいます。
 イラストの左の表は特許が如何に利用されているかを調べた結果です。模倣の防止と阻止が突出しており、ワットの時代と今が変わらないことを表しています。
 ワットの事例が教える事は、技術の改善がいくつかの特許に分かれてしまい、それらが互いを阻止することで、全体としての発展を阻害するという現実です。始めからクランク軸とフライホイールの特許と、高圧蒸気機関の特許が相手を阻害するのではなく、適切なレベルの使用料に留まっていれば、市場は大きく生長出来たでしょう。ここでは実に30年も市場の成長が阻害されたのです。
 性能の上昇データーしか見ていませんが、これを必要とした市場が成長したことは容易に想像出来るでしょう。時速10kmで走る車が、時速50kmになって100kmになる様な話なのです。10kmでは利用者にとってそれほど馬と変わらなくても100kmになると別世界でしょう。馬力の上昇は運べる貨物の量にも比例すると考えて下さい。物流革命が起きることは明確ですし、機械工業に拡がることもまた明らかでしょう。
 ワットは自分だけの利益にこだわる事で、成長する市場からの利益を得ていないのです。そして社会の人々はこの間、市場が成長出来るはずのチャンスを失わされたのです。強欲な特許制度のためにです。結局結果として誰も得していないのです。

 さてこれを反例に、協力し合ったら何が起きるかを考えてみます。重要な基本特許をここに権利を求めず解放しますので、解放しない場合に何が起きるかを考えて欲しいのです。
 将来有望視されている電気自動車市場ですが、問題も抱えているのです。プリウスを始めとする電気自動車は内部に高い電磁波の強度を持っており、人間に影響しています。経産省は規制を遅らせて業界の利益を図っています。通常の計測出来る電磁波に加えて、別記事で説明するらせんの力の磁場の部分が明確に計測出来るようになると、目も当てられないほどの強力なエネルギーが検出されるはずです。JRのリニア新線と合わせて、強い磁場変動には人間の精神と生殖機能を狂わせる強い効果のあることを知る時です。
 モーターの引き起こす健康被害の原因は、磁場の渦がエネルギーを放射する仕組みで証明出来ることが明らかに出来ました。新しい科学がこの種の強磁場放射の仕組みを説明し、適切に対策する方法を教えるのです。このらせんの力の理論を利用すると、電気自動車への健康対策が科学として適切に出来る様になるのです。

 少し専門的になりますが、イラストを見て想像してみて下さい。波で描かれた強力な磁場が拡がって、あなたの頭の中の脳にあるシナプスという電気で動いている部分を揺らすのです。強く揺れてしまうのは子供と高齢者であり、シナプスが大人よりも未発達であったり劣化しているからでしょう。
 このイラストは磁場におけるらせんの力の放射を吸収する仕組みです。
 ここでは直流モーターを例に取っています。モーターは内部にある電磁石と、外側に設置された固定磁石でその磁場の引力と反発力を回転力に変えているのです。
 内部の磁石の漏れ磁場を外側の弱い磁石で席の位置に合わせてキャンセルします。固定磁場の調整です。まずは運転席へ漏れて行く磁場を調整します。
 変動する磁場としてのらせんの力は、コイルでキャンセルするだけでなく、電気に変えて吸収する部分と、吸収体での処理に分かれます。コイルは原理通りで、電気を流したり吸い出したりして磁場を作ってキャンセルします。
 吸収体は流体の小型磁石で磁場変動を運動から熱に変換して吸収します。固体でも効果はあるので電磁波におけるフェライトコアに似た機能です。これらを複数組み合わせて周波数特性に対応するなどして、放射エネルギーを吸収する事が出来るはずです。変動する磁力が、その動きに応じて吸収されやすく工夫されていると考えてください。
 子供と高齢者の場合は脳細胞のシナプスに流れる微弱な電流を、モーター由来の大きな磁場変動が擾乱するのです。電気自動車に乗る子供に増えている車酔いや、高齢者の原因不明の事故の原因は、脳内電流の擾乱により瞬間的に気を失っている事象から説明出来るでしょう。これは推定でありこれから科学的に明確にすべき現象です。

 電気自動車の事故には、内部の電磁放射がそのリスクで推定されていますが、現実はこれだけではなく、漏れ出している磁場の変動のエネルギーが非常に大きいはずです。無対策で垂れ流されているのですが、これまでここにエネルギーが存在している事を、科学として証明出来ていなかったのです。渦のエネルギーを伝える仕組みでありらせんの力の科学です。
 考えてみて下さい。大型車と呼べるプリウスをモーターで動かすときにどれほどの磁力が発揮されているでしょうか。トン単位の物を動かすだけでなくかなりの速度までモーターで駆動出来るはずです。このモーターの一回転毎に磁場の強度は変動し、この変動部分が脳内のシナプスに流れる電流を変動させるのです。ここは簡単なフレミングの法則です。脳が影響を受けない理由はゼロです。調べるべき影響であり既に都市伝説としての電気自動車のリスクは語られるところになっており、これを新しい科学が証明するのです。
 ついでに書いておきますが、人間は電磁気的な生き物であり、強い電波も強い磁場と電場もその健康に強く影響するはずです。遺伝子の機能に影響しますし、特に妊婦や成長期の子供など、細胞の生長が盛んな時期に影響を強く受けると、実際にその生長を阻害するのであり、電波の部分は規制され始まっています。経産省がこの規制を遅らせている理由までは判りませんが、ごまかすことは出来ませんし、らせんの力による放射強度の規制もすぐに対処せざるを得ないところとなるでしょう。

 イラストに載せた対策で電気自動車は乗りごごちをかなり改善出来ると思います。気持ちの良い場所としてゼロ磁場という物があります。こういった場所と同様な条件まで制御出来る可能性があるので、あとはメーカーさんの努力次第でしょう。
 残念ですがJR東海さんのリニアは、磁場強度の変動が非常に強く激しいので、妊婦や子供は乗れないでしょう。長時間乗れば成人でも精神に異常をきたして車酔いの症状になると思われます。過去の試乗でも、人体への影響がどこまで評価されているかは明確ではありません。らせんの力の放射はこれまで知られていなかったメカニズムなので、計測されていないのです。どう考えても車とは比較にならないエネルギーの放射強度を持ているはずです。
 試乗の様子をTVで見たときに、古い記憶ですが腕時計が動かなくなっていました。これは考えられないほどの強磁場であり、普通に存在しない場所なのです。この様な所で遺伝子をコピーする生殖機能などどう考えても正常に機能することはないでしょう。今のままに人体実験をする形での営業開始は自殺行為であり、投資が無駄に消えるだけです。東京電力を始めとする電力会社が、無責任に原発再稼働を始めていますが、旅客の健康を無視すれば、いずれは運転手もおかしくなるので、考えられないような大事故を起こしかねないのです。
 実際には新幹線もモーター付近ではリスクの高い乗り物だと思います。近い将来評価がなされて変わってゆくことになるでしょう。イラストの技術を参考にこちらも改善出来るはずなので、今作っているリニアの路線には改良型の低放射の安全な新幹線を開発して走らせても良いでしょう。形状を変えると速度も上げられるはずですし、ユーザーが速度と乗りごごちなどから路線を選んでも良いでしょう。

 これだけ状況を詳しく説明すると、開放している特許がどの様に影響するか、簡単に想像頂けると思います。今ここに上げている特許を例えば三菱自動車が取得すると、トヨタ自動車は電気自動車事業からは特許が切れるまで健康規制をクリア出来ず撤退に追い込まれる可能性があるという事です。JR東海は莫大な費用を支払う事になるでしょう。
 市場で利用出来るより良い技術になるまでに、複数の特許が数々の努力の中から生まれます。これは研究として試すべき様々な物を試した結果であり、この努力と当たりを引く確率はある程度比例しますが、身を結ぶとは限らないのです。実力ではなく運に比例するという特許制度のもたらす弊害です。新しい分野に対しては、その市場が大きく立ち上がるまでは、お互いの特許を公表し誰でも利用できるようにすることが重要です。関連技術が充実し多くの人が利用できるようになってから、使われた特許の範囲で費用を回収すれば良いのです。社会を豊にした分があなたの得る物であるという、利用された部分への対価の支払いに移行することを提案したいと思います。
 例えばトヨタさんが2000億円の研究開発費を投入したとします。こちらはゼロ円研究所ですが、この特許はこの2000億円を無駄にするのです。普通に考えるとこうなるのですが、技術全体を見るときには、関連する特許までを見る事が必要です。
 イラストに描いた磁場制御技術を実際に作ってみると、普通にどこかに改善の余地が生まれる物なのです。この例がワットにおけるクランク軸とフライホイールの発明です。
 この種の発明は、2000億円投入するか4000億円投入するかで開発効率が左右され、おおよそ投入に比例する効果が得られるのです。
 ここで1000億円だけ投入した三菱自動車が、同時に利用すべき重要な基本特許を取得したとします。こうなるとトヨタさんの追加合計4000億円は無駄になるのです。

 ここで皆さんに考えて欲しいのは、実際にはこの4000億円も無駄ではないという事なのです。みんなで宝探しをやっていて、たまたまトヨタさんの探していたところには宝がなかったという事であり、その場所を開発行為として探して宝がそこに存在しないことを明確にしたことが重要なのです。開発とはこの様な宝探しが多くの場合決定的に重要なのです。
 国民の皆さんの立場もここから重要です。トヨタさんは4000億円も投入して何も手に出来ない可能性があるのです。電気自動車事業から撤退させられて倒産にまで至るかも知れないのです。メーカーはリスクに敏感なので過大な研究開発費を投入しますし、その分従業員の労働環境が厳しい物にされるのです。実際に不安定な経営しか出来ないことは想像頂けると思います。ここに経営の能力は全く関係なく、ただただ運である事が重要なのです。運任せの経営など誰も望まないでしょう。でも実際にはこの状況が、技術の進歩に伴って起きるときがあるのです。このらせんの力の解明とその利用技術のようにです。
 社員の皆さんは安定した労働環境を望むでしょう。経営者も全く同様だと思います。ユーザーの私たちは、電気自動車の技術がすぐにでも利用出来る方が、環境に優しく出来ると期待出来るでしょう。
 出てくる結果は分かりやすい物になると信じます。みんなで、まともな製品になるまでは10年くらい最低限協力し合い、技術と市場を成長させるべきなのです。無駄に見える4000億円の投資を評価し、当たりが引けなくても市場で製品に参加する機会を奪わない方が、皆が利益を得られるのです。製品に使われた特許にのみ適切で低価格な対価を支払い、リスクと利益を分かち合うのです。如何でしょうか。

 知的所有権という物について、日本の過去の例も参考になるのではないかと思います。江戸前寿司と日本酒について例を引きたいと思います。
 江戸前寿司は江戸時代の終わり頃から急速に広まった当時のファーストフードでした。元々は非常に歴史の古い物であり、なれ寿司と言われている発酵食品がその始まります。フナやその他の魚とご飯を交互に詰め込んで、数ヶ月おいて熟成と発酵をさせた物でした。酢の発明から江戸前寿司に発展していった物と思います。
 あとで説明する神事の関わる詐欺にあったことで、ここ数年非常に苦しい生活をしています。昼は4年くらい前から自炊に近づき今はほぼ手作りです。安い材料で我慢するしかなく、果物もバナナが主食でした。100円もあればシューマイや餃子が買えることも、この時期になってやっと知りました。あまり関心がなかったのです。
 お寿司は高嶺の花でしたが、たまには食べたいと思うのが人情です。たまたま五目ちらし寿司の素が目に入ったので、試してみた所美味しかったのです。その時は関心がなかったのですが、たまたま酢の棚の前を通ったときに「すし酢」という物が目に入りました。何にも知らなかったのですが、自分でも寿司が作れるのかと思いネットで調べ、本まで中古で買って早速試しています。
 寿司はネタをシャリに載せただけの物ではないと、本には書かれています。熟成の技術と素材の組み合わせが工夫された物であるとすぐに理解出来ました。

 さっそく100円食堂で江戸前寿司に挑戦です。アジが1匹120円で3枚に下ろしてもらえるところまであります。これを塩と酢でしめて握るのです。本の通りにやってもそれなりに美味しく頂けました。
 熟成の技術ですが、おろしたアジと24時間冷蔵庫に保存したアジを比較すると、臭いはきつくなりますが味はなるほど美味しく変わるのです。おろし生姜の組み合わせを適切にすれば熟成する方が美味しいでしょう。まだ上手く最適には調整出来ませんが、江戸時代の職人さん達は、仕入れた魚の状態と、いつ頃その寿司が売れるかを考えて、日持ちと味を調整していたと思います。
 鰯も2匹で120円です。こちらは皮をはぐとDHA満載の油の塊が目に入りますし、味もこの部分が主要な感じです。こちらはどうやれば熟成の味になるのかまだ分からず、これから条件を変えて挑戦するところです。その他刺身の売れ残り半額や、切り身の半額など挑戦しています。半額160円の太刀魚など皮を焼いて食べると美味しいとされており、ガスで焼くとなる程でした。工夫がとにかくたくさんあるのです。
 今のところ100円食堂としては倒産価格ですが、300円のコウイカが自分に合っている味で美味しかったです。煮シメだったと思いますが醤油の代わりになる物を自分に合わせてレンジでチンして作ると、好みの味になって美味しく体にも負担の少ない白身になっていたようです。冬なので暖かめのシャリにできて自分好みなのも面白い工夫です。

 普通に考えると、江戸前寿司を美味しくした物は、こちらの評価ではわさびです。これを誰が寿司に使い始めたのか判りませんが、わさびとマグロがなければ江戸前寿司ではないでしょう。
 やっと特許の話です。生姜やネギなどの薬味は普通ですが、わさびは伊豆から取り寄せていたのではないかと思います。このわさびを使うことを特許であると考えて囲い込むと、江戸前寿司は発展しなかったのではないかとさえ思えます。お店で秘密にして使っていると、味が良くお客さんはつくと思いますが、わさびの生産の絶対量が少なく、わさびのおいしさの追求は進まないでしょう。寿司もその分拡がらないはずです。
 その当時特許なんでないはずなので、みんなで真似して工夫する部分で差を出していたのでしょう。経験してみて判った職人さんの工夫が売れ行きに大きく影響する世界です。特許で勝負しても市場が育たないだけなのです。この場合に伊豆の産地ではわさびが特産品になり、産業化するのみならず味を良くする追求まで起きたでしょう。今でもきれいな水が命のように言われる生育手法です。昔誰かがそこまでを試して、今の美味しい姿があるのでしょう。
 江戸前寿司は、情報が拡がることで発展した食習慣であり、漁師さん、魚屋さんもわさびの産地も、皆自分たちの利益を得ることが出来たでしょう。トロは俺しか握ってはいけないという、愚かな事など江戸っ子には関係なかったでしょう。皆の参加で単価が安くなったことも、市場が広がってはやった理由でしょう。

 比較したいのが日本酒です。日本酒も色々と試しており、こちらの好みは諏訪大社の御神酒である真澄と、何故か故郷の酒だった濁り酒で国盛りです。今はパックのお酒も美味しいと思えるようになり中口が好みと落ち着きました。純米吟醸なら大半はOKです。
 日本酒も歴史は古く、もちろん江戸時代もあります。この頃は関西が日本酒の生産地で、船で江戸まで運んでいたのです。この様な費用までかけるのは不思議なのですが、その理由は火入れという保存技術にありました。
 火入れは60度前後で日本酒の中にある雑菌を殺す消毒処理の一種です。高い温度にすると日本酒は味が抜けてまずくなり、低いと腐ってしまうのです。
 別段門外不出にしても、隠しきれずにばれて行く物だと思うのですが、江戸時代に酒造りで成功している江戸っ子はいなかった様子です。
 どうやってこの技術を守ったのかまではわかりません。それでも誰もがこれを特許のあるべき姿であったと感じるでしょう。船で大阪から江戸まで運ぶ運賃さえ物ともせず、美味しい日本酒を供給出来たのです。門外不出のノウハウでしょうが、知られたからには生かしちゃおけねえの世界ではないでしょう。
 メーカーとしては理想的なのです。申請特許には15年くらいの権利期間があるのですが、ノウハウにはこんな物はありません。特許の世界でも実際に語られており、これを使っているメーカーの存在も耳にするところです。特許申請は一つの手段であり、工夫次第で同様の効果を事業に利用出来るのです。

 安い物ならみんなで利用し、高い物ならなるべく囲い込みたいは、今でも共通でしょう。みんなで利用し市場を立ち上げて安く利用出来るようにするのが、新しい特許制度です。
 この場合10年なら10年間は誠実に協力して欲しいです。9年と12ヶ月15日目に基本特許を申請されるメーカーを尊敬しますが、抜け駆けする者も出るでしょう。15日待つくらいは誰にも目がくらむところです。ここまで強制する物ではないでしょう。
 10年と15日たってから申請される基本特許には、多くの人の疑惑の目が注がれると思います。それでも良いのでまずは協力し合いませんか。やってみて良かったら、ずっと協力する姿を続けても良いのです。本質的にその方が市場の成長も技術の発展も促せるでしょう。メーカーも、社員の皆さんも、ユーザーの皆さんもそれぞれ利益が得られるのです。違反を繰り返す者には退会を勧めても良いのであり、この後説明する署名による司法権行使で外部から事実関係を明確にする動きをされる事も起きるでしょう。さまざまに利益を調整する手段も、国民と政治の双方が提供できるでしょう。国民はコピペだけで社会の進歩のための開発費を使わない、個性のないずるいだけの製品を選別することになるのです。

 さて、この項目の最後に思考実験です。特許制度システムの利益を分かち合う概念を、公共事業の談合対策に導入すると何が出来るでしょうか。

 建設業における談合は悪の代表として、時々事件を起こしながらも一向になくなる気配はありません。利益を調整する部分には口に出せないメリットがあるのでしょう。
 以前どなたかの本で談合を勧める物を読んだ記憶があり、無理してもしょうがないのでやるなら堂々とやれば良いのではと言う提言だった記憶です。
 新特許制度は導入した方が社会にメリットがあると、誰にも感じて頂けるように考えています。参加者の利益を考える時に、発明の権利を他者に無条件で対価のみで開放することを犠牲にして、社会全体にメリットを達成しようとしています。
 談合も公官庁が指導すれば、公正で透明に出来るのではないでしょうか。もちろん受注調整になるのですが、参加企業は会計を公表して利益配分が行き過ぎていないか、確認を受ければ良いと思います。利益に応じて課税すれば良いですし、損失には減税でも良いでしょう。受注が取れたときに、これでかみさんにベンツが買えるとかを無くせば良いでしょう。現実的にも土建屋さんが政治家に寄付という名前の賄賂もどきを利用して受注を確保する事にしのぎを削るのは愚かしいです。与党の利権になっているだけで、国民には損失だと思いませんか。辺野古の土砂工事を県外で受注するなど不透明だと思います。

 情報を公表出来ない企業こそ、陰で賄賂を準備して、政治家や官僚と結託して、隠れた利益を上げる仕組みを実現していることに大きな可能性があるでしょう。この様な物よりも公正で透明性の高い受注管理の方式の方が、結局効率も高いのではないでしょうか。
 入札が常に効率を保証すると考えるのは、ただの理想論であり、現実的にも談合はなくならず、与党の政治家が暗躍している可能性も排除出来ない現状でしょう。ある意味与党の政治に介入されて受注が歪むので、受注の調整を生き残るために行っているかも知れないのです。
 ざっと考えてみると、国単位は大きな会社、県単位は中くらい、市町村は会社の設備に応じた受注を公官庁が公開調整する。それぞれの議会も監査に関与する。外資も含めて、日本国内における納税状況での評価も重要とし、単なる利益誘導の外資発注は制限する。経済が疲弊している現状では国内優先が国民の願いになろう。単なる低価格の強者ではなく、国民への還元が大きい者こそ現状にふさわしいだろう。利益を国外流出させるなら、それに見合う大きなメリットが必要になる。
 例えば上下水道の民営化など外資に渡すと、社会が混乱した時に料金が跳ね上がって受益者を苦しめるだけになるでしょう。サービスも間違いなく低下し外資に大きな儲けを生み出すチャンスを国民が苦しい混乱時に引き起こすのです。責任なき政治ビジネスの引き起こす災厄の一種でしょう。

 国民にとって自分の納税した資金が、弱者に還元されることなく強者総取りで、しかも彼らが横暴な存在になることには、民主主義の目指す公平性にはふさわしくないと判断できるでしょう。予算の肥大を防ぐことも重要ですが、談合のはびこる現状の問題に向き合うことも、政治の対処すべき部分であり、国民の理解を得られる解決を探すことも必要な民主主義の進歩になるでしょう。
 協力協調を知らず結果として社会と自分の損失をもたらしてきた、強者総取りの弊害を特許の中で私たちは見てきているのであり、彼らが横暴に振る舞う現状を変えて国民に利益を還元することは、公開談合システムの一番の目標に出来るのではないでしょうか。

続く

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