先史文明が伝える古からの地球の歴史と未来５ ９月２８日
１３６６万年前に始まったと思われる人類の歴史について以下の項目を説明します。その内容を元にして私たちの文明に重要な動きの始まった８万年前以降の状況について、まとめの記事をお送りします。項目の順番に作業を進めます。
ここにまとめる記事は、遺跡や遺物に残る直接的で誰にも検証可能な証拠に基づいており、あの世の声を聞いたという証拠の提示できないオカルトの類いとは異なります。科学技術の進歩の結果で得られるデーター類も利用し、客観的な評価に耐える事実とそこから推定できる人類の過去の歴史の流れをお送りします。
１）１３６６万年前の人類の始まりから８万年前までの遺伝子実験期間
１－１）月と人類の誕生と恐竜との共存 証明されていなかった恐竜絶滅と人類の始まり
１－２）プレート運動の歴史 ホットスポットの教えるプレートの動き
１－３）５２０万年前と現在の地殻変動、地震予知技術 約５２０万年前から現代へ解決策を託している
２）暦の遺跡の情報 ２度の極移動と暦の変化の記録
３）歴史書と宗教書の情報 極移動に対応した宗教の変遷の記録
４）客観性のない科学の遅れ 権力の支配に利用されている愚かな姿
５）月、金星、火星、ティアマトの状況 忘れられた宇宙技術の遺跡
６）善と偽善の地球の遺跡の情報 世界に散らばる先史文明の遺跡の存在
まとめの本記事
８万年前以降の歴史の流れと未来 宇宙に文明を拡げる上でのティアマトの再生と、他者と共存する未来の姿
この記事の項目
３）歴史書と宗教書の情報 １／３
宗教書と歴史書は、グリーンランド海極時代とハドソン湾極時代で、日食と月食の起こり方について遺跡と同様の結果を出しています。これらの時代に月は地球に対して黄道傾斜角を持たず真円に近い形で軌道上を巡っていたと思われます。
この記事では宗教間の影響の授受について、暦の数値を調べると同時に判明したことを述べておきます。人類の始まりである１０００万年前のことは判りませんが、遺伝子操作で生み出された時には宗教の神など無関係でしょう。
現実的には、あの世にある魂をこの世の肉体に定着させる部分であの世との関与が必要であり、あの世にいる様々な存在との関係は必然的に発生して存在しているのです。この部分はこちらにとっての科学であり、自然の存在とあの世の魂の存在を否定しないことになる所です。
自然の存在達は地の声として地震や台風を使って情報を伝えており、統計的に評価出来る状況です。人々の目につく事態が起きるときに多くの人々は現実を知り驚くでしょう。
あの世の存在の証明はこれからです。この部分は機械を使ってあの世の存在と会話できるようにしたいので、その時まで明確な証明は先送りです。霊能力者が会話できるのであれば、それを科学として機械で再現したいというだけの話です。科学の所で説明するらせんの力にこの可能性を見ており、年単位の時間が必要ですが早めに実現したい技術です。
８万年の歴史書と宗教書を振り返ってみると、そこにある神とは人々によって書き残されてから宗教になって神格化される物に見えています。人々に理解される新たな考えが生まれるとそれが宗教に加わり、その後に他の宗教にも利用されるのです。
一つの宗教が当時のままに今に残る物は今のところ考えられず、生き残りのために新しい価値観を取り入れて成長してきた物こそ現在に残る神々です。人が書き残した物が、言い伝えた物が、次第に神として崇められるようになるのであり、調査できた８万年間を通して人間に命令する唯一の神がいたわけではありません。
宗教とは人々の経験があの世に残り、この経験に基づく生き方の総合のような物です。民族単位に存在し、過去の経験の塊であり、その民族の支配を目的とする集合意識のような物です。支配は未来への生き残りを意味している部分でもあります。他者の支配を求めて拡大する物もあれば、民主的に人々の幸せを求める物もあるのです。
この意味で偽善の側の宗教は利益を求めて拡大し他者を犠牲にしてでも支配を拡げる在り方です。反対に善の側の宗教は人々の未来への永続を意識しており、偽善の側の不当な支配に対抗する部分を否応なしに持たされています。
全体として見ると、民族と偽善と善との区別の中で、人々が利益と生き残りと未来をかけて争うために利用されている物が宗教でした。あの世の存在も自然の存在もそこに関与が見られます。この意味で地震や雷が意図的に起こされるように見える事も、神格化に利用されてきた現象だと思われます。
あの世の存在達には自然を動かせる部分があるので、この部分をして奇跡に見せて神を名乗るのです。その後の支配が楽に出来る様になるのです。イスラム教の始まりにおけるモハメッドを導いた存在達も、人間には見えないエリアの情報を霊が監視して戦いに利用するなどしていたでしょう。勝利を導き神格化に成功しているのです。
宗教とは人々を支配する力を、神という様々な形で作り出された物で手にする手法のことです。現在の神々がどの様な流れの中にあるのか、この部分を説明したいと思います。
まずは基礎的な書のデーターの内容からです。
宗教書と歴史書は調べてみると、グリーンランド海極時代の物は３と７、ハドソン湾極時代の物は１２、３０と３６、３４と１４が頻出します。ここまで見事に数値が残されているとは思いませんでしたが、年齢と満月の十五夜、妊娠月の１０ヶ月は書き換えられているようでした。古い時代の満月は十三夜であり、現在も十三夜と十五夜を祝うという名残を残しています。年齢の場合多くは意味が通らなくなるので時代に合わせて１／１０にするなどの措置が施されている様子です。
緯度に加えて極移動の影響も受けているので、インドエリアの宗教書には月食の記述がありますが、日食も月食も明確に書かれている物は見つけられませんでした。今の北極の時代以外は今とは異なる現象である事を明確にしています。
現在日食は金環日食と皆既日食が現在世界のどこでも見られる状況です。過去においても３万年もの文明期間があれば、この現象に気づいて記録が残るはずです。現代の日食の記録がその事を物語ります。
これに対して、遺跡から見る過去の日食は赤道域の狭い領域でのみ皆既日食だけが起こります。軌道の性質から金環食はあり得ません。この意味でインドの赤道直下のみ日食を見ているはずで、それらしい書き方も残されています。他のエリアには証拠がない状況です。
月食も現代とは大きく異なり、それぞれの満月毎に世界のどこかで皆既月食が見えています。約半年間皆既月食の見られる期間が続き、その後の半年は見られなくなるというサイクルを繰り返す、普通の現象なのです。この意味で月食を見たという記述に乏しく赤い月や黒い月という程度でした。
個別の数値を紹介します。
宗教書
ヒンズー教 ７８３６０年前以降の神の支配の教え
リグ・ヴェーダには３７が多用されている。１２と３６もない。３４が一つ混入あり。
リグ・ヴェーダ
３７と書いて３＋７＝１０も含み３７０をも意味している。３７と３と７が何度も強調されて出てくる形で、グリーランド海極時代の数値が続く。１２，１５，１６，２０他。
３３３９＝３７１ｘ９ ；３７０．４日を３７１日としている。
３３３９＝５３ｘ６３ ；５３ｘ７＝３７１
３３３０＝３７０ｘ９ ；３３３としての記載
３３３ｘ３３６＝１１１８８８＝３７ｘ３０２４ ；イナンナ定数のグリーンランド版、３３６は３，３，２，４としての並びからの推定。
１０６０＝５３ｘ２０ ；５３は３３３９と同様の単位
４３２ｘ７＝３０２４ ；４，３，２，７が並べられている。
３４ ；月の３４周はハドソン湾極時代の追記と思われる。
寿命は１００才で統一されている。アリアン５種族との言葉あり。アーリア人を指す。
日食月食はない。白月黒月がある。
リグ・ヴェーダにはグリーンランド海極時代の惑星の公転周期まで考慮されています。火星の激変前の数値とティアマトには驚いています。３７０．４日を３７１日にしている理由にはここまでの拡張もあると思われます。
１０１があるので、これを四捨五入に耐える２５．３ｘ４にすると
３７１ｘ２１＝７７９１ ７７９．２日火星の公転周期、激変前の物
３７ｘ１６ ＝５９２ ５９２．１４日金星の公転周期
２５３ｘ１６＝４０４８ ４０４．５８日木星の公転周期
３２ｘ１２ ＝３８４ ３８３．４３日土星の公転周期
２５３ｘ５９＝１４９２７ 太陽の伴星の２９８６０に近い
５９ｘ２ ＝１１８ １１７．５３日水星の公転周期
３７１ｘ１２８＝４７４８８ ４７４．４日ティアマトの公転周期
アタルヴァ・ヴェーダ ヒンズー教のヴェーダの一つ
５５，７７，９９ ；ぞろ目
９９８１０ ；９ｘ９＝８１ 庶民に九九さえも教えておらず馬鹿にしている。
８９６＝１２８ｘ７ ；８，９，３，３ありでその前にも７がある。２の累乗を表現
寿命は１００才で統一されている。人間５種族との言葉あり。アーリア人を指す？。
日食月食はない。
マヤ、アステカ神話 ７８３６０年前の前後の自然信仰
過去の記録がある。別記事参照下さい。
シュメール神話 ７８３６０年前の前後の神の支配の教え シュメールの神話集
数字はほとんどないが、三日三晩と７が強調されており、グリーンランド海極時代の特徴を持っている。ハドソン湾極時代の１２や３６は見られない。
ティアマトの崩壊の様子を伝えるのみならず、この時に１年が１２ヶ月になったとしている。６万年前の状況を嘘を交えて伝えている。
ニネベの粘土板からはイナンナ定数が見つかっており、高度な数学と内容を隠した天文学を伝えている。
シュメールの王名表には寿命約万才の時代と約千才の時代が残されている。
ウガリット神話 ７８３６０年前の前後の神の支配の教え
３と７、１千と１万、月は８月以降がない。
ゾロアスター教 ７８３６０年前の前後の神の支配の教え
断片的にしか残されていない宗教書アヴェスターには３と７の強調が多い。１２と３０も見られずグリーンランド海極時代の可能性が高い。
旧約聖書 ５９６６８年前以降の神の支配の教えと、暗号組み込み素材
３０ｘ１２＝３６０と１８６４
１８６４ｘ１６＝２９８２４ 整数としての２９８３４に近い１８６４となる。
７４６００ｘ４＝２９８４００ 同様に２９８３４に近い７４６となる。
１年１２ヶ月で１ヶ月３０日、１年は３６０日です。
仏教 ５９６６８年前以降の民主化と争いを避ける教え
スッタニパータの３６と３２４、１２５０ｘ７＝８７５０
十五夜が満月にされており、十三夜から書き換えられている。
リグ・ヴェーダに対抗しており編者が８７５隠ろ日を間接的に入れていると思われる。
ウパニシャッド ５９６６８年前以降にヒンズー教を民主化した教え
当時の日本で利用され、現在の日本では神道になっていると思われる。
３７はない。１２，２４，７２、１年１２ヶ月
ギリシャ、ローマ神話 ５９６６８年前以降の神の支配の教え
伴星の記述あり
ケルト神話 ５９６６８年前以降の神の支配の教え
アイルランドの神話としての部分には、リグ・ヴェーダに似た数値が入れられており、現在も含んで数値化されている。
数値は１２，１３，１４，１７，２４，３４，３６が多用されておりハドソン湾極時代の数値が並ぶが、３６５も加えられており、３，３００の強調が多い。
８０６０＝１４ｘ５７５．７ 火星のハドソン湾極時代の周期
８０６０＝２６ｘ３１０ ２６は過去の月の周期
１０１２＝４ｘ２５３ グリーンランド海極時代の月の周期
１０１２＝３７０．４ｘ２７．３２ グリーンランド海極時代の太陽と現代の月の周期
エジプト神話 ５９６６８年前以降の神の支配の教え
北極への極移動の詳細とイシス定数、１４周の月、３６０＋５＝３６５で一年、１年１２ヶ月など現代とハドソン湾極時代が混ぜられている。
歴史書
マハーバーラタ ５９６６８年前以降のクシャトリアの戦いを描く
成立はハドソン、３７はなく、３６になる。１３もあり。バガバドギーターだけの確認です。
ラーマーヤナ ５９６６８年前以降のクシャトリアの戦いを描く
成立はハドソン、１４の強調、３，７，１２，３０あり。
ホツマツタエ 日本のハドソン湾極時代を一部現代暦にアレンジして混合
８７５隠ろ日と１年３６０，３６５日の共存
寿命２万才あり
チベット仏教王伝 チベットのハドソン以降現代まで、暦は現代向けのみ
１２０３４５６０＝５１２ｘ３ｘ５ｘ１５６７ ；５１２＝２＾９
ここで１５６７を確認すると
１５６７ｘ１２＝１８８０４ 火星の公転周期１８８
１５６７ｘ１５＝２３５０５ メトン周期２３５月
３４、３３，４，
３４５６＝４３２ｘ８ 伴星の遅い周期
３４５５
１０８，３６０，３００，６０，４０４など
１１１５００ ２倍して２２３になりサロス周期
寿命２万才あり
史記 ハドソン湾極時代の成立、１２や３６
現代に偽装しているが、ハドソン湾極時代の善政を隠す目的が感じられる。呉越の抗争までは、ハドソン湾極時代の可能性が高い。以下の現代の数値は偽装が目的と考えられ、ハドソン湾極時代の数値を書き換える作業を惜しんでいる。
３６０，６０，３４，３０，１４，４１，１２，３６が多い。４１のみ現代の混入
１年３６６日で３年に一度の閏月 現代の太陰太陽暦
１７７ ｘ２＝３５４となり２９．５ｘ１２で太陰太陽暦の１２ヶ月
２０００，４００００，６０００，１０００
上記合計 ４９０００＝７００ｘ７０
上記の数値の並び ２４６１ｘ１２＝２９５３２ ２９．５３の現代の月の周期
ハンムラビ法典 ハドソン湾極時代の可能性ありなので載せています。
１年３６５日の記述も３６０日の記述もありませんが、１０，１２，３０，３６，６０，６６などの数値は一般的です。ハドソン湾極時代の物である可能性を否定出来ない数値の状況です。
旧約聖書に取り入れられている法概念が、ハンムラビ法典側が作り出した物と考える根拠には乏しいのですが、少なくとも同時期に存在して影響を及ぼしあった結果、同じ法概念を持つに至ったのではないかと思います。旧約聖書はバビロンを悪にするのですが、これは敵であることと、自分達のコピーしている物の姿を見せないようにする策である可能性が高い状況であり、旧約聖書は都合の悪い情報を隠す手法を他の面でも明らかに用いています。
書かれている数字はごまかしようがないので、グリーンランド海極とハドソン湾極時代をそれぞれ表すことになります。それでもスッタニパータに見る様に、十三夜が十五夜に書き換えられています。判る部分は新しい数字に変えられてしまい、判らない物が残るという状況でしょう。
月の状況についてはこれ以外にも重要な情報があるのでこれを紹介したいと思います。時の流れに合わせて書かれている内容が変化してゆく部分です。
バガバドギーター
ところで、逝去したヨーギンは時に応じて不退転に達し、あるいは回帰する。その時（たどる道）を告げよう。
火、光明、昼、白月、太陽が北に向かう６ヶ月。そこにおいて、逝去したブラフマンを知る人々はブラフマンに達する。
煙、夜、黒月、太陽が南に向かう６間月。そこにおいて、逝去したヨーギンは月光に達してから回帰する。
実に、この黒白二つの道は、世界にとって永遠の物と考えられる。一つの道によって不退転に達し、他の道によって再び回帰する。
この二道を知れば、いかなるヨーギンも迷う事はない。アルジュナよ。それ故、全ての時において、ヨーガに専心した者であれ。
ウパニシャッド
この様に知る人々、また森において「信心は苦行である」と尊崇する人々は、（死後にはまず火葬の）焔に入り、焔から昼に入り、昼から月の満ちる半月に入り、月の満ちる半月から、太陽の北上する６ヶ月に入り、
この６ヶ月から歳に入り、歳から太陽に入り、太陽から月に入り、月から稲妻に入るのである。すると祖霊のプルシャが、かれらをブラフマンの許へ導く。これが神道という道である。
しかし村落において「祭祀と敬虔な行為は布施である」と尊崇する人々は、（死後にはまず火葬の）煙に入り、煙から夜に入り、夜から他の半月（月の欠けてゆく半月）に入り、他の半月より太陽の南行する６ヶ月に入る。彼らは歳に入ることはない。
リグ・ヴェーダ
黒き道を、金色の鷲たちは水をまといて、天に向かって飛翔す。彼らは天測の座（最高天、大水の貯蔵所）より帰り来たれり。そのとき実に地はグリタ（雨）によってうるおさる。
始めは白月黒月の意味が分からなかったのですが、リグ・ヴェーダの記述を見て意味が理解できました。黒き道とは黒い月であり月食の見える半年間を指しています。バガバドギーターが書かれたときには黒月が雨期に当たり、月食における金色の月が雨を運ぶことを表していたのでしょう。アフガニスタンの気候の雨期はこの状況です。この状況は数百年続きますが、１年が３６０日ではなく３６０．０７日であり０．０７ほど整数と差を持つことでこの時期はゆっくりとずれるのです。この天文知識を知らずにこの文章を書いたのでしょう。
ウパニシャッドを書いた人はこのずれを経験しており文言を書き換える必要に迫られたのでしょう。現実に合わなければ使えないのですが、現代の感覚では本当の意味での魂の行方はここに表されていると言える物か、双方に対して疑問に感じて普通でしょう。
ヒンズー教の宗教書としての性格を持つアタルヴァ・ヴェーダには９９８１０という数字が出ており、始めは笑いましたが一般市民に九九さえも教えず幼児扱いをしているという状況が明らかでした。俺たちは九九を知っているとして庶民を馬鹿にしているのです。これらの書は支配の道具ですが、自分達の無駄な行為を残す事になり、後世の人々にその悪意を書かれることになるのでした。３７１を知っていることとは意味が異なるのであり、日常生活を知識で助ける事もなく、ただただ愚民化による支配をしていた物でしょう。
遺跡に現れている半年交替の月食の見える時期は、この宗教書にも残されており現実であったことを明確にしていました。
リグ・ヴェーダは重要な部分を隠す傾向があり、月の女神ラートリーについてはあまり書かれていません。彼女が崇拝の対象であり、恐らくソーマ酒の儀式における主役であったと思えるのですが、その点には記述がないのです。ソーマ酒を飲んで酩酊し、実際にはゾロアスター教の領域へ略奪に出かけていたのです。この点を説明し現実の状況を見てゆきます。
ソーマ酒の中身がどの様な物であるのか、リグ・ヴェーダからは情報が失われています。彼らはそれが入手できなくなったときにその使用を停止し、ヨーガの苦行での瞑想に代用を求めたのでした。ソーマ酒は書が一冊書けるほどの分量で神格化されるほどの物でした。
このソーマ酒がどの様な物であったかを推定して本にした方がいます。聖なるキノコソーマという本です。この本にはベニテングダケがその正体としてあげられています。
１９７０年代から議論がある様子ですが、こちらとしては極移動の観点を導入することが出来るのです。グリーンランド海極時代にはベニテングダケが生育できても、ハドソン湾極時代には、緯度が２０～３０度も南に動いたことによりベニテングダケはシベリアなどの北方にしか生き残れなかったのです。インドやアフガニスタンからはほぼ消滅したと思われます。以下北緯の移り変わりです。
グリーンランド海極時代 ハドソン湾極時代
カブール ３６．６度 ５．５度
モヘンジョダロ ３０．０度 －１．２度
ブッダガヤ ２３．１度 －７．０度
サマルカンド ４２．０度 １０．９度
ソーマは利用できる当時は高山に自生していることになっていましたので、３０度近い緯度の南化は高度にして２０００～３０００ｍの低地化になります。従いこれまでと比較して２０００～３０００ｍの高山にベニテングダケは移ることになるのですが、これはヒマラヤの高山にのみ可能ですし、この高度になって気圧が低い状況では成育が可能であったかは疑わしいでしょう。狭いエリアなって気圧の条件まで加わるのです。少なくとも供給量は激減したでしょう。
極移動に際して、ヒンズー教の祠祭であるバラモン達は、入手できなくなったベニテングダケの利用を諦めたでしょう。その結果これまでの様に酩酊をあの世へのアクセスに利用する事が出来なくなり、ヨーガの苦行を通じての瞑想にその代用を求める事になりました。これは利益を求めるだけの人々には苦痛です。
恐らくこの時点で人口の増大など支配が難しくなる理由もあって、偽善の側の存在達はその地に留まれなくなっていたのでしょう。エルサレム、カーバ、ローマやギリシャに移りユダヤ教とミトラ教を作り上げて、現在に至るキリスト教への転換までを推し進めています。
もちろんインドにもクトゥブ・ミナールに偽善の側の遺跡が残されているのであり、完全に撤退したのではなくバラモン階級を通じての影響力を残しての移動であったと思われます。
被害を受けていたゾロアスター教側の、バラモン側への批判の言葉が残されています。有名な言葉らしいです。
アヴェスター ヤスナ４８．１０
この酩酊の尿を、そなたはいつ捨て去るのか。司祭達はそれによって悪意を持って（人々を）だましているのだ。あたかも、よこしまな地方の支配者達が（自分達のしていることを十分に）知りながら（人々を）だますように。
原典訳の翻訳文 比較のために載せます
不届きにもカラパン僧らがそれを持って吐き気を催させ
またよってもって故意に、諸邦の劣悪な支配者どもが（然なすところ）の
かの酒という汚水を、いつ、御身は打倒し給うのですか。
悪意に読んでも善意に読んでも、汚水という言葉は替えられないでしょう。酩酊の尿という言葉も真実を表している可能性を感じるところです。
リグ・ヴェーダ側から様々な略奪が仕掛けられて、ゾロアスター教側が困っていたことは間違いないでしょう。ここまでの言葉を残すのであり、ここに大きな強調を感じざるを得ないでしょう。
ソーマ酒には２段階の使い方があり、一段目は司祭達がベニテングダケを食べる部分です。ここに続いて始まる二段階目が、一般の人々に向けたソーマ酒の分配です。
ベニテングダケの酩酊成分は、食べた人の尿にそのまま出てくるそうです。この時に下痢などの気分の悪くなる成分が抜き取られる可能性があるそうです。今もシベリアの一部に存続する消えそうな風習です。
祠祭の腎臓により、その尿へと精製されたソーマを、蜂蜜や牛乳で味付けをして、飲みやすくした物こそがソーマ酒なのです。これを痛飲したのがインドラ神であり当時の神格化された人々でした。
彼らは酩酊の効果を利用して、死をも恐れぬ戦いが出来たでしょうし、人倫に反する行為も行えたでしょう。ゾロアスター教側の人々の犠牲を物ともせず、自己の利益を求めてソーマ酒に浸っていたのでしょう。偽善の側ならではの行為です。
この行為はゾロアスター教の始祖であるザラシュシュトラの願い通りに、５９６６８年前の極移動により止められることになりました。カラパン僧らはベニテングダケを失い、同様の行為に出ることが出来なくなったのです。
彼ら偽善の側としてはそのままでは生き残れないので、極移動により新しく生まれた土地での利益を求め、北方の土地であるエルサレムとギリシャやローマにその活路を求めたのでした。彼らはユダヤ教とミトラ教を作り出し、ゾロアスター教のメリットを自分達の宗教に取り込んで、彼らに敵対する社会を新たに作り上げる行動に移ったのでした。
この様にして生み出されたユダヤ教とミトラ教ですが、ローマのミトラ教はキリスト教に衣替えをしており、クリスマスというイエスに関係のない行事を通して、エジプトの神々のように神格化しています。ユダヤ教も利益を求める上では同様でしょう。
こうして流れを見ると、６万年前の極移動において、テオティワカンの地を寒冷化する操作が行われており、その地の人々はティカルに拠点を移しています。敵対した結果でもあるのですが、同時にこれは偽善の側の起こした変化として、人口の増加したインドやその北西側のコーカサスのエリアに根を張れなくなることを予期し、新しい場所での小数支配を求めて移動していく手段であったことを表しているでしょう。
テオティワカンにも宗教は存在し、恐らくアステカの神と同様であると思いますが、宗教書の形でそれを目にすることが出来ないのが残念です。残されている数値などは重要な情報であり、当時何が原因で極移動までを起こされたのか、ティアマトが破壊される必要があったのか、その部分を調べたいところです。
社会的な背景としては、偽善の側のバラモン僧達は市民に追い詰められていたでしょう。現在のインドでは牛は聖獣ですが、当時は牛を屠る宗教の時代です。これが逆転したのは仏教の時代になると思います。この時期を６万年前のティアマトの破壊後にするよりも、彼らが追い詰められて新天地を極移動による調整に求めたとする方が、明確な流れになる状況です。スッタニパータには数多くのハドソン湾極時代の数値が見られますが、これはスッタニパータが編纂された時期を表していることに可能性があるでしょう。お釈迦様はバラモン僧の事をよく知っていますし、その批判の言葉も述べています。
この説明をする前に、アヴェスターとリグ・ヴェーダに残されている争いの痕を説明しておきたいと思います。
稲生雅之
イオン・アルゲイン
