先史文明が伝える古からの地球の歴史と未来3 9月25日

 1366万年前に始まったと思われる人類の歴史について以下の項目を説明します。その内容を元にして私たちの文明に重要な動きの始まった8万年前以降の状況について、まとめの記事をお送りします。項目の順番に作業を進めます。
 ここにまとめる記事は、遺跡や遺物に残る直接的で誰にも検証可能な証拠に基づいており、あの世の声を聞いたという証拠の提示できないオカルトの類いとは異なります。科学技術の進歩の結果で得られるデーター類も利用し、客観的な評価に耐える事実とそこから推定できる人類の過去の歴史の流れをお送りします。

1)1366万年前の人類の始まりから8万年前までの遺伝子実験期間
1-1)月と人類の誕生と恐竜との共存 証明されていなかった恐竜絶滅と人類の始まり
1-2)プレート運動の歴史      ホットスポットの教えるプレートの動き
1-3)520万年前と現在の地殻変動、地震予知技術 約520万年前から現代へ解決策を託している
2)暦の遺跡の情報          2度の極移動と暦の変化の記録
3)歴史書と宗教書の情報       極移動に対応した宗教の変遷の記録
4)客観性のない科学の遅れ      権力の支配に利用されている愚かな姿
5)月、金星、火星、ティアマトの状況 忘れられた宇宙技術の遺跡
6)善と偽善の地球の遺跡の情報    世界に散らばる先史文明の遺跡の存在
まとめの本記事
8万年前以降の歴史の流れと未来    宇宙に文明を拡げる上でのティアマトの再生と、他者と共存する未来の姿

この記事の項目
1-3)520万年前と現在の地殻変動、地震予知技術

a-2)520万年前のユーラシアプレートの変化
 ハワイの南側では太平洋プレートの回転が抑制された事により、プレートが前進出来ずに上にたわんで下にマントルを蓄積していました。この後説明する今の重力異常のデーターと似ていたでしょう。この分を支える中央海嶺の上昇分のマントルと合わせて、抵抗のなくなった平衡状態を目指して動いたのです。
 その結果が太平洋プレートの回転運動と西北西へのマントルの押し込みとその後の平衡状態です。中央海嶺とハワイの南側のマントルは、回転抵抗の喪失により西北西と東南東へと押し出します。
 太平洋プレートの影響を大きく受けたマリアナトラフには、川の痕跡が深さ4kmの位置に存在します。同様に日本海の海底には深さ約3.4kmに川が流れていた痕跡を残しています。太平洋プレートの歪みがまとめて解放される時マリアナトラフや日本海を3~4km持ち上げることは簡単だったのでしょう。将来マントルシミュレーションされるようになるはずです。

 当時太平洋プレートは日本の下に沈み込んでいました。この沈み込みは現在の沈み込みよりも少し西に向いた物であったでしょう。45度よりも浅い角度で沈み込み、マリアナトラフの中間から東北と北海道の中間の間が一枚の三角形のプレートになっていたと思います。プレート端は球に対応し広がるので、北海道の北側とマリアナトラフの南側へは裂け目を生じていたと思います。
 この状況で4km以上の水平方向の押しが西北西に加わります。これは表層だけでなくマントルの動く深さになり、プレート面の深さ700km以上に及んでいたでしょう。
 すると沈み込んでいるプレートは西北西に押されるので、ユーラシアプレートを上にも押し上げます。その結果日本海は3km以上押し上げられて川を作ります。マリアナトラフも同様で4km押し上げられて川を作ったのでしょう。
 この押し込みは沈み込んでいたプレートの形状を反映します。地震の起きる深さ700kmから上が動かされるのです。その結果ウラジオストックからタクマラカン砂漠の北側と、沖縄北方から上海を経由してチベットまでの構造線が生まれたのだと思います。遠距離まで割れが進んだもう一つの理由は、地殻がインド側から北東方向に押し込まれており、既に存在した大きな歪みがこの方向の割れに成長した事です。
 500万年前くらいにチベットの上昇が始まっています。ここに生まれた構造線により、チベット高原は上昇出来るようになったのです。上海からウラジオストックまでの間は逆に沈み込んでいます。中でも南側は太平洋プレートの引き戻しに合わせて一度海底に沈んで波により地形を平坦にしている様です。
 重力異常のデーターによれば、Tibetan Plateauは赤くなりその周辺は沈み込みを示す青になります。周辺からチベット下部へとマントルが流れ込んでいることを表しています。
 日本海の約3kmの深さの所に富山湾から佐渡島の西側を通って長い川の痕跡が北に向かって残されています。川岸の斜面も川底の平らな部分もきれいに残されており、普通に見れば川以外の何物にも見えないでしょう。
 何故この様な場所に川が出来るのか今の科学では説明出来ないので、証拠その物から無視されているのです。これは誰が見ても分かる情けない姿です。

a-3)当時の人類の介入
 520万年前に北フィジー海盆がちぎれて太平洋プレートの回転運動が起きているのですが、この時点で既に人類は存在していました。遺跡からはこの結果が出たので、この回転運動に対して何らかの関与をしていないかを調べました。
 その結果は明確に関与があり、更なる地殻変動を500万年後の私たちに託す形で準備を進めていました。この部分を説明したいと思います。
 520万年前の人類の関与を考えるために、当時のプレートの状況を時間を巻き戻して考えてみました。すると裂け目の生じた部分は1500km近くの長さがあるのですが、これよりも短い800km前後で別の場所が裂ける方が可能性の高いことに気づいたのです。この裂け目の候補こそ、今の私たちが向きあおうとする候補地です。当時は多少北側ですが、問題の本質は同様でした。裂け目により起きる太平洋プレートの回転にどの様に向きあうかになるのです。
 太平洋プレートの回転運動は600万年前くらいからその兆候が見られます。プレート周辺の火山活動と背弧海盆の活性化はこの回転運動の始まりを意味します。裂け目を生み出す前に回転が進んだと言う事だと思います。
 この状況を見て、当時の人々はどの様に対処をするか考えたのでしょう。その結果520万年前まで回転運動を進めることで、自分達の望んだ北フィジー海盆の北側を、恐らく水蒸気爆発と海底への穴開けによる地殻の劣化で割り進める事にした物だと思います。
 この時割り進める中では、現在のワリー・エ・フトゥーナ諸島付近から北のシャッキー海台までのルイビユの島列がある所にも裂け目を生み出していると思われます。ここに裂け目を少しつけることで、520万年後にこの裂け目を利用する事態が起きても良い様に準備をしたようです。

 この準備は520万年前の地殻変動の発生により進展します。ルイビユの島列はシャッキー海台まで届くのですが、その先にはつながりようがありません。この島列は下部に歪みを抱える中央海嶺のつなぎ目なので、裂け目になれるのです。この裂け目を太平洋プレートの回転に利用することが可能であり、シャッキー海台から先はこの当時に日本列島が持ち上がったときに続きの裂け目を生じたのです。これを予想していたようです。
 この裂け目の候補地はその一部が太平洋プレートの回転に合わせて拡がる動きが出来るので、その時に中央海嶺に変わって成長して行けるのです。関東下部だけでなくこのエリアからも中央海嶺を発生できるようにしておくことで、将来の地殻変動時における中央海嶺の発生場所を、関東下部以外にもう一つ整備したのでした。
 加えて、手を加えずにニュージーランドの北側に裂け目を起こして太平洋プレートの回転運動を許すとき、その将来において太平洋が非常に小さくなって大陸が一つに集まるウイルソンサイクルを実現してしまうのです。1~2億年も先のことですが、この時には気象変動の所で説明したように、夜の明るく温度と湿度の高い恐竜の時代に戻る事になるのです。人類には暮らしにくい環境でありジャングルが普通になるでしょう。
 当時の人々は大陸が一つに集まることのない様に、太平洋プレートの中に中央海嶺を誕生させて太平洋を維持することを意図したのです。予定の中央海嶺が生まれるとき、カナダ北部を北東に反対側のニューギニア付近を南西に押せるようになるので、太平洋がなくなる事態は避けられるでしょう。
 この状況であれば赤道環流を復活させることはなく、北と南の海流による循環を維持できるでしょう、今のように季節と循環のある環境を保つことが出来るでしょう。

 この時点では中央海嶺を発生させることは、太平洋プレートの成長方向の問題で難しかった様子です。その発生の可能な日本にプレートの裂け目を生み出せたのが現代の私たちの時代であり、富士山がそのスイッチを押すことになるのです。もしくは状況次第でシャッキー海台側からの太平洋プレートの回転運動により、同じ動きを促す事になるでしょう。
 当時の人々は人間にとって優しい季節と循環のある環境を維持するために、地殻変動の起きる時期を現代まで一度延ばすという選択をしたのです。同時にそれは、自分達が厳しい変化の環境下に耐えることを意味していました。地震と環境の変化に対処する動きを数万年続ける結果だったと思います。それでも未来のために、それも1~2億年も先のことのために、準備をして犠牲を容認したのでしょう。続きは私たちの役割です。

b)AD4160年の地殻変動
 論文に添付のイラストを日本語にしました。一部英語が残っていますがご容赦下さい。ハワイの南側に不自然な形でマントルが蓄積されています。これをグーグルアースで見ると2000kmx3000kmもの広さがピークで700mほど盛り上がっています。
 科学としては海底で最も高い部分は中央海嶺というプレートの生まれる部分になっています。このハワイの南側のマントル蓄積部分はここから離れた場所にあるのです。
 ここにプレートの山が出来る理由はトンガ・ケルマディック海溝によりプレートの成長が阻害されている事です。本来は日本に向かってプレートが延びるはずなのですが、延びたくてもここの沈み込みに捕まるので、沈み込みの北側が日本に向けて延びられないのです。沈み込み速度より早い成長部分が、たわみを生み出してマントルを蓄積しているのです。
 これは現在の様子ですが、約500万年前にも同様のことが起きており、この時はフィジー海盆が約500万年分のプレートの成長を阻害していました。
 当時はこのプレートが裂ける形で太平洋プレートに激変と呼べる回転運動を伴う変化が起きて、プレートの下に蓄積されたマントルが解放されたのです。
 プレートの切断部分は、添付イラストからその状況が分かると思います。これだけのプレートを引きちぎるだけの力が、盛り上がったマントルの生み出す重力に存在しているのです。

 解放されたマントルは水平方向に広がります。当然プレートの伸びる方向が動きやすいので、当時は東アジア、マリアナ、日本と反対側の南アメリカに届きました。この時に押し寄せるマントルはプレートの沈み込み帯に止められる形になります。深さ700kmもあるプレートの壁にマントルが衝突して、その壁ごと全てを押し進むのです。
 押し寄せるマントルはkm単位にプレートをも動かします。この動きで大地も割れてしまう部分がたくさん出るのです。この割れ方もマントルの動きと、インド側から押されている東アジアの状況を反映した物になっており、マントルの移動が大きく影響した証拠になるのです。構造線の発生がチベットの上昇のきっかけになるなど他の地質上の証拠にも合致しています。
 これらは当時起きたと思われる、今の私たちには考えられないレベルの天変地異だったのです。

 私たちの問題は再びこの大きな変化が起きるべくマントルの蓄積が進むだけでなく、次の裂け目の候補の部分に、裂け目の発生を予告する地震が起き始めていることになります。添付のデーターは気象庁の物(1990~2000年)であり、普通に信頼出来る物です。
 遺跡はこの事実を指摘しており、AD4160年という期限まで提示しています。さすがに単純には受け入れられない話になると思いますが、彼らの進んだ科学にとってはこのレベルは簡単に理解出来る物だったのでしょう。
 8割前後の善の側の遺跡は地殻変動に向き合おうとしていますが、偽善の側の残り2割の遺跡はこの問題を隠そうとしており、今の一部の科学者と同じなのです。地殻変動の混乱時に恐怖で人々をこれまで以上に支配したいのでしょう。地球の総人口が大きく減るレベルです。
 簡単に想像出来ることですが、地球の広範囲に大地震と大津波の地殻変動が起きる時、この影響で多くの原子炉が損傷し放射能を大量に放出することになるでしょう。地球に放射能が満ちる様になれば安全な暮らしなどなくなるのであり、厳しい生存競争が引き起こされるでしょう。ほとんど地獄絵図の世界になると思います。
 一時的な寒冷化の影響も受けて人口は激減し放射能の影響で遺伝子の劣化が起きるところまでゆくでしょう。様々な差別も含めて恐怖で支配を望むごく少数の権力者にとって、その支配に適した環境になるでしょう。今のままではこの様な未来になりかねないのが現実であると知って欲しいのです。

 遺跡は地殻変動に対して解決策も伝えています。日本の富士山の噴火から生まれる中央海嶺をイースター島方面まで成長させて、マントルのエネルギーを中央海嶺に変える事です。彼らは5万年ほど富士の噴火を待っていたようです。
 1万年ほど前から富士山の噴火の様式が変化しており、東京直下において噴火に影響しているフィリピン海プレートが太平洋プレートに衝突し裂け目を生み出す準備が出来ている様です。この裂け目が中央海嶺となりハワイの方向に成長してゆく事が期待されています。必要に応じて人工地震の技術も利用して導く事になるでしょう。
 屋久島の遺跡は2015~49年の富士山の噴火のリスクを伝えています。この後2049~75年は伴星接近による地殻変動のリスクに重なります。恐らく2015~2075の中で噴火から中央海嶺の誕生にまで至ることになるのではないかと思います。
 富士山の噴火はマグマ流出型の穏やかな物になるよりも、火山灰型の大爆発になる可能性が高まっています。この点にも配慮することを遺跡は促しています。中央海嶺誕生時の被害対策が出来るまでの先延ばしと、出来るだけ被害が少なくてすむ様にマグマの中の火山ガスを抜くなどの対策が必要かもしれません。

 シャッキー海台側も含めて中央海嶺がハワイの南側まで届く時、太平洋プレートの回転による大地震も大津波も発生する事はないでしょう。溜まったマントルの位置エネルギーが中央海嶺に代わるので、放出の必要がほとんどなくなるのです。
 中央海嶺の誕生により新たな動きがプレートに生まれます。新しい変化ですので、これまで地震の起きなかった場所で地震が起きる様に変化する事もあると思います。この動きは海底面を動かし、これまでとは海面の高さの変わる場所が出てくるでしょう。ただ、この変化は穏やかな物であって私たちが対処しながら生活を変えて行けるレベルになるでしょう。

 偽善の側が引き起こそうとしている地殻変動は、ニュージーランドの北側にある裂け目の候補地を動かして、その場所からバヌアツまでのプレートの裂け目を作ることです。彼らは非常に複雑な方法で裂け目を生み出そうとしています。主に以下の5つが使われています。

1)マグマ溜まりが遠方に地震を起こす
2)構造線が遠方に地震を起こす
3)中央構造線の生み出すプレート運動が遠方に地震を起こす
4)人工池や湖により電流経路を作り出して地震を起こす
5)地球の反対側を動かす地震を起こす

 この中で1)のマグマ溜まりが遠方に地震を起こす例は、富士山が台湾に地震を起こす別記事で見ています。マグマ溜まりの動きとプレート運動の組み合わせですが、約2000km先までM7以上の地震を起こすエネルギーを運べているのが現実です。
 2)の構造線が地震を遠方に起こす例は、熊本地震とミャンマー地震がその例です。ミャンマー地震はプレート運動を主に利用していますが、約4000kmに近い距離にも関わらず熊本地震の発震に影響しています。熊本地震は台湾地震を起こす上で、約800km分の中央構造線を動かした例になります。
 熊本地震の近傍では、九州においてマグマ溜まりへの連鎖地震を起こしており、構造線がエネルギーを運べる例になっています。大きな地震の例になってはいませんが、構造線を遠方まで動かせること、離れた位置に地震を起こせる例になっています。
 4)と5)は実例のない科学です。こちらについては地殻変動の別記事を参照下さい。全体としてどの様に地殻変動を動かすかは、それぞれの遺跡に通る構造線が利用されており、イラストを見て頂くと判りやすいでしょう。

 まとめ記事を書く直前の9月29日になって、神事がオントンジャワ海台に地殻変動のリスクがあると演出を始めています。少し前にはシャッキー海台側にもリスクがあることを伝えており、本記事のシャッキー海台関連の情報の準備につながっています。
 直前にオントンジャワ海台のリスクを伝える意味ですが、本記事の重要な結論部分を左右する情報でした。
 520万年前に当時の人々は現在の私たちに地殻変動への対応を託しています。その後富士山の噴火による中央海嶺の誕生を待っているだけだと思っていましたが、もう一つ調整していた物がありました。このオントンジャワ海台の太平洋プレートに対する回転抵抗の増大の抑制です。
 富士山の噴火とこの回転抑制作業の限界が同時に来る事は偶然ではあり得ないでしょう。これを自然が意図しない限り不可能と思います。偶然を重ねているのです。
 オントンジャワ海台は今のままでも回転運動の抵抗です。大きな大陸が沈み込みに半分沈んでいる姿を記憶しています。この沈み込みに力を加えないと沈まない部分が顕在化している様子です。
 この時に何が起きるかですが、ニュージーランドの北にある裂け目の候補地が、これまで以上に裂け易くなるのです。肉を包丁で切るときに例えると、その肉を手で押さえるかそれとも包丁だけで切るかの違いです。押さえてくれると力が伝わりやすいので切りやすくなります。同様にオントンジャワ海台が周辺のプレート運動を止めてくれれば、北の裂け目の候補地は裂き進む力が少なくなるのです。

 オントンジャワのリスクを演出と書きましたが、実際にリスクを伴っている部分も明確でしょう。演出と書く理由は、この時期に向けての調整であり、人類に地殻変動の問題が起きている事を教える目的と、もう一つ、自然が地殻変動への調整を望んで来たことを明確にする為です。
 1366万年前に地球に入植した時点で、善の側の自然は遺伝子実験に協力する代わりに、地殻変動に対する協力を求めたのでしょう。大陸が集合するウイルソンサイクルを回避して今の循環する自然を保ちたいと考えていたのだと思います。この条件であれば、人類が520万年前に協力する事も重要ですし、そのとき明確に科学で介入し対処しています。遺伝子実験中に起きた偶然ではなかったのです。
 その結果に自然は出来る部分で改めて介入し、シャッキー海台の周辺への調整とオントンジャワ海台周辺への抵抗抑制と、富士山の噴火へのタイミングの調整を続けてきたのでしょう。
 人類は、約8万年前からこれに合わせてこの地より、宇宙へ拡がる準備を始めて来ています。この情報だけではまだ不十分ですが、78360年前のトバ湖の破局噴火も自然の了解の元に行われているでしょう。その後の偽善の側のティアマト他への破壊工作が、全てを狂わせているのでしょう。これを再び建設的な方向へと変える必要が私たちにはあるのです。そして地球の為には、中央海嶺の誕生を人工的に助ける必要があると思われます。これが不要であれば、人類は既に宇宙に拡がっていたと思われます。

c)客観的な地球科学の成果 地震予知技術
311地震の連鎖の仕組みと南海トラフの地震
 311地震をあれだけ大きな物にし複数の地殻の連鎖を引き起こしたのは、栗駒山のマグマ溜まりではなく富士山のマグマ溜まりが主因でした。南海トラフの動きにもそのまま当てはまることなので、その説明をしたいと思います。
 これまでの記事で311地震のトリガーになったのは栗駒山である事を説明してきています。栗駒山と富士山のマグマ溜まりの軸上の交点で大きなマントルの動きが衝突し、大きな群発地震が起きて311地震の本震につながっています。衝突はプレートの動きを阻害するので、月と太陽による上下運動を阻害したはずです。この阻害が壊れるときにプレートには引力由来の大きなエネルギーが生まれる事になり、その結果で過去のプレート移動による溜め込まれた歪みを数十年分解放しているのでしょう。
 東北地方太平洋沖地震と呼ばれるこの地震は、宮城県沖、三陸沖中央、三陸沖南部、福島県沖、茨城県沖に大きな地震が同時に発生した物になります。この中では宮城県沖の富士山と栗駒山の交点のエネルギーが最も大きかったと思われ、このエリアは311地震から5年も立つのに、未だにこの場所での地震発生率が低いままです。大きな地殻の損傷だったと思われます。

 実際の所は隣が動いたからその影響を受けたと言うだけの物ではありませんでした。マグマ溜まりが押し続けるエネルギーが利用されて、その押しに関連して変動を受けた部分が動くことになっていたと思われます。マグマ溜まりのマントル運動軸上に添って、その影響が広がっていたのです。イラストにマグマ溜まりの軸と実際の群発地震のデーターを載せていますので参照下さい。
 まず栗駒山です。栗駒山の位置から311地震の震源地をマントルが押すとします。すると富士山の動きと衝突して抵抗の大きな場所である宮城県沖の震源地には大きな群発地震が発生します。この群発地震が本震に至るとき、マントルの押しの力はその先にある三陸沖南部の群発地震の位置を一時的に強く押すことになるでしょう。これはプレートの動く方向からも明確な現実です。実際に三陸沖南部のこの位置が同時に動いたことで、あれだけの大きな津波が起きたことは、地震学者も認めているところです。
 同様に考えると、富士山が押している先には三陸沖中央部の群発地震があります。ここも影響を受けて動くことになったのでしょう。
 富士山の場合宮城県沖からは遠く離れており、そこに至るまでに複数の群発地震を小さく起こしていました。普段から地震の起きやすい場所に地震が起きている状況ですが、この時は栗駒山のマグマ溜まりが潰れておりその近傍のマグマ溜まりにも影響が及んでいたようです。蔵王山には影響がなかった様子ですが、上記三陸沖中央部は北側の秋田駒ヶ岳の物であり、南側は吾妻山の物と思われます。ここにも群発地震が起きており、強い力を受けると大きな地震が起きやすくなっている状況でした。

 これ以外で目につく物は茨城県沖でした。ここには少し大きな地震が起きており、フィリピン海プレートの動きが現れていたようです。この部分は偶然かも知れませんが、茨城県北部と合わせて普段から地震の多い場所です。
 富士山のマグマ溜まりが宮城県沖を押し続けるときには、その中間である吾妻山のマグマ溜まりにも大きな力がかかっていたでしょう。同様に茨城県北部にも大きな力がかかり、となりの茨城県沖の地殻を刺激していたのでしょう。その結果宮城県沖が大きく動くときに、その影響を受けてマントルが大きく動き、このエリアにも大きな歪みをもたらしたのでしょう。そして宮城県沖から大きな地殻変動が伝わる中で、同時に大きな地震を起こす事になった物と考えます。
 311地震をあれだけ大きな物にする連鎖を起こした理由は、二つのマグマ溜まりの大きな活動にあったと思われます。それぞれが大きな力で一点を押し続けたことが、その崩壊時に周辺への力の広がる影響を起こした物でしょう。大きく動いた宮城県沖の地殻に隣接する場所では大きな地震が起きて当然ですが、その中にマグマ溜まりのマントルの動きが重なって存在する事で、震源地から離れたその他の場所が大きく動かされるエネルギーを受け取っていたのでしょう。

 栗駒山のマグマ溜まりが2008年の岩手、宮城内陸地震M7.2で大きな影響を受けていたことが311地震の主因になったことはこれまで説明してきた通りです。マグマ溜まりは活性化して宮城県沖と三陸沖南部に地震を起こしたのでした。
 富士山のマグマ溜まりとの衝突がこの地震の原因ですが、富士山のマグマ溜まりは三陸沖中央、福島沖、茨城県沖まで影響を広げています。このエネルギーはどれほどの物かを見てみたいと思います。
 富士山のマグマ溜まりは日本の中でも特殊な位置にあります。フィリピン海プレートが北上して日本列島に衝突する先端に位置します。先端がここにあるのはフィリピン海プレートの東側の火山列の先頭であるからです。数百万年前は丹沢山系だったと思われますが、衝突が続く中で今は富士山が先端です。
 この位置が特殊な理由は、フィリピン海プレート全体の北側への押しがこの位置に集中出来る地形をしていることです。北米プレートに太平洋プレートが向き合う様な平行にぶつかるかならば、そのエネルギーは平行な中で分散されて各火山に分散されるでしょう。これに対して富士山は大きなプレートの先端に位置してエネルギーが集中しやすい構造なのです。この事が原因で大きな影響力を持っているのでしょう。単なる力学的な力の集中です。

 私たち日本にとっての問題は、この富士山のマグマ溜まりの動きと共存する必要があることです。そして311地震で見た連鎖の仕組みは、南海トラフでも同様に起きうる物になり、過去から実際に起きてきていると思われます。過去には地震計もなく、地震が起きた記録がある程度です。これでは今こちらが知りたい連鎖の仕組みを確認することは出来ません。
 想定で考えることは可能です。富士山と白山のマグマ溜まりが何らかの理由で大きく活性化したとします。イラストの位置では紀伊半島の先端部分に大きな群発地震が起きて来ると考えて下さい。この時白山のマグマ溜まりの影響を受けて、御嶽山も群発地震を起こすでしょう。東北ではこの様に連鎖してきています。

 イラストに添付した様に大きな地震が起きるときには、大きな群発地震と多量の微弱地震を伴うでしょう。この種の前兆なくして大きな地震がいきなり起きる可能性は低いです。400kmなどの深い部分の地震はこの種の前兆を伴いませんが、津波も伴わず大きくても深い分被害の少ない地震でしょう。将来電磁気的に前兆を捉える事になると思います。
 この前兆が現れる状況にいたる前に、善と偽善の自然のせめぎ合いが起こり、その結果として地震が起きて来るのです。小さな地震ほどマグマ溜まりとプレート運動のセオリー通りに起きています。それでも位置とタイミングが調整される物が大半と思われ、その先の大きな地震につながっていたりするのです。
 地震の予知に関しては、まず善と偽善とのせめぎ合いが根底にあるのです。完全に予想することは難しいと思われます。上記の様に連鎖するM9レベルの大きな地震を前兆なく引き起こすことは難しいのですが、M6レベルの地震は地震解析上の前兆はなく起きて来る物が多いです。これらの地震が断層上に発生する時には電磁気的な予想が役に立つと思っていますが、善悪のせめぎ合いの中で起きる部分には突発性の物があり、予想は完全にはならないでしょう。リスクのあるエリアには警戒が必要ですし、私たちが地震に備えることが最も重要になることは今と変わりありません。
 善の側の自然との協力、協調があれば地震を予知して対策をする上でも大きな進歩になるでしょう。科学の進歩がこの意図を明確にするとは全く予想出来ませんでしたが、この意図に私たちは向き合う時期になっています。自然とは協力、協調すべきでありその脅威に怯えるだけではない新しい関係を築く時なのでしょう。

 地震の前兆データーですが、まず地震の原因の説明からです。月と太陽にプレートが50cm程上下に動かされている話をしてきています。これを止めるときに地震の原因が生まれるのです。どこかの岩盤の突起がプレートの滑る面で別の岩盤とぶつかって動きを阻害するなどの場合です。
 これが動けるように岩盤が壊れるとその瞬間にそれまで動けなかった分が動くことになるでしょう。月のタイミングに合うのではなくずれたタイミングで動くときが力の最もかかるときになるので、このケースが多いでしょう。その時に破壊するべき場所に群発地震が起きたり、強い歪みを持つ場合には微弱地震が表層に現れてくるのです。下部の破壊が進展していることを表すのでした。アスペリティモデルという物が提唱されていますが、現実はこの反対と言えるでしょう。深さ400km前後でM6クラスの地震が起きると浅い所でM5前後の地震が1ヶ月前後起きにくくなるのが過去の東日本の統計でした。この意味でも地震の原因はプレートの動きに応じて生まれる物であり、中央海嶺の生み出す動きです。地層の中にアスペリティが隠されているわけではないと考えています。

 マグマ溜まりについての概念ですが、これもデーターで見る方が分かりやすいと思います。イラストに311地震以降、余震域が拡がる統計データーを載せています。地震学者はこの広がりを断層を原因として説明する事など不可能でしょう。311地震により大きく動かされたプレートにより、近傍のマグマ溜まりがねじれたりよじれたりして、マグマ溜まりが急速に潰れて活動を拡げてゆく様子を表しているのです。これ以外にも噴火など同様の仕組みで説明できており他の記事で明らかです。
 地震学者は声を揃えて「現在の科学では地震の予知は出来ない」と繰り返します。現実はここに示している通りであり、彼らの大半は地震動と断層の研究をしているのであり、この種の統計評価など考えたこともなければ目にすることも初めてでしょう。電磁気なんて知識外の方も多いでしょう。
 311地震の被害が日本人として悲しい物であり、地震を予知できればと考えて探せた物が微弱地震の前兆とその群発地震でした。その後先史文明の遺跡の解析が進む中で、遺跡は富士山と三宅島、北海道や九州の火山など特定の火山を指し示していました。この事がマグマ溜まりの科学を導く結果になり、311地震において連鎖している所までを教えたのです。先史文明の人々の協力があってこその予知の科学です。311地震は善の側の引き起こした地震であり常温核融合の基礎理論も導けています。地殻変動に備えて現在の原子炉を安全な常温核融合式に転換するために起こされている部分を持つのでした。

 地震科学も地球科学も客観的な科学にはほど遠く、自分の見たい物を見ているのであり、一般に言う所の木を見て森を見ずなのです。都合の悪いデータや理論から目を背ける姿勢が根底にあるのですが、彼らだけが愚かなのではなく、現在の論文の査読というシステムがこの状況を生み出しているのです。この関連記事では他の分野についても、いくつかの例を上げることになります。客観性や自然科学としての正しさよりも、権力の都合で運用されているのです。西洋の偽善の側の存在とその文明が支配に科学を利用するために、巧妙に作り上げてきたシステムなのです。査読こそ科学から客観性を失わせている主観的態度その物であり、その進歩を失わせて来ている元凶です。

 地球科学としては、これだけでは地球全体の動きを理解する事は難しいです。続きは別記事の4)にて説明します。

稲生雅之
イオン・アルゲイン