失われた惑星の崩壊を伝えるイカの刻線石 7月28日

 イカの刻線石に描かれている彗星について、グリーンランド海極時代の崩壊時にティアマトに接近した可能性があることを書いてきています。
 その記事に関連して刻線石の画像を載せる準備をしていた段階で、手元にある本には載せられていない石の画像がたくさんある事を知りました。
 何か分かることがあると良いと思って見ていました。結果はシュメールの印章同様に太陽と惑星の数12を満足する表現の存在に加えて、ティアマトの崩壊の様子が何段階にも分かれて書き残されていることに気づきました。
 大きな岩には詳細が彫り込まれていたので、ティアマトが二つに割れて月を突き飛ばす様子と、望遠鏡で観測している自分のいる地球を除く12個の星々が描かれていました。
 こちらの理解が進展したことが影響し、これまで理解出来なかった地球の大陸を描いたと言われている石が、実際にはティアマトの崩壊の様子を残した物である事を理解出来ました。この大陸の石には2段階の進展が残されています。その後月を突き飛ばす様子を含めると3段階に分かれています。
 小さな石にもティアマトの崩壊と、2つの彗星状の星が描かれています。こちらにも種類があるのですが、これはティアマトの崩壊する様子を分かりやすく書いたバリエーションでした。ティアマトの崩壊を後世に残す必要を感じた人々が、たくさんの石にその情報を彫り込んで残したことは間違いないと思います。

 関連してティアマトには人も動植物も存在した事と、月を持つ惑星であったことも明確になりました。シュメールの神話には嘘が混入されていますが、こちらの石は真実に近いのではないかという印象を受けています。
 グリーンランド海極時代の人々は伴星の出現と彗星の出現により、ティアマトが破壊されたことをイカの刻線石に残しています。この可能性が高いでしょう。恐らくその後に地球にも津波を伴う大きな変化が起きて、人類の健康問題など苦難の時代が始まったことも残したかったのでしょう。
 球が二つに割れる表現を改めて探してみましたが、この記事を書いてイラストをまとめた後で気づきがありました。記事を書く前に遺跡を一通り調べ直した時には気づけなかったので少々情けないのですが、テオティワカンの呪いのサークルを2分割する直線は、このティアマトの崩壊を表していることに気づけました。

 直線の角度は323.16度が可能で28倍して90487日の冥王星の公転周期日が可能です。これを呪いのサークルの直径3.3kmで乗算すると約29860になります。
 太陽の伴星の影響でティアマトが二つに割れて、冥王星と小惑星ケレスを生み出したという表現でもある事を、やっと、理解出来ました。
 シュメールの神話によるティアマトが二つに割れたという情報がなければ、このイカの刻線石を解析することは難しかったかも知れません。テオティワカンはここまで進んでやっとでした。 
 イカの刻線石にもまだ知られていない物があるかも知れません。詳細の彫り込まれた大きな石が見つかると、さらに状況の理解が進むでしょう。彼らの伝えたい物を同じ構図で彫り込んでいるのか、それとも別の伝えたい段階を描いているのか、知りたい所です。
 関連する記事が広まる時に、こちらの調査も進展するのではないかと思います。

 今回気づいた情報についての説明をします。
 大きな石に詳細の描かれた物は、当時の人が望遠鏡で彗星を観察する構図として有名かも知れません。この岩の大きさは直径50cm位で三角錐の形状です。側面に人が描かれており上面が星々です。この中で地球に向かう彗星を表現したかったのか、一つの彗星が観察する人の間近に描かれるだけでなく、側面に描かれています。その彗星の尾は上面の星々の絵につながる構図です。写真もイラストに載せていますが、こちらは模写した構図の方が分かりやすいです。イラストを参照下さい。
 他の10cm前後の岩とも共通している構図があります。この石では3人ですが、通常2人が望遠鏡で2つの彗星状の星を観察しています。そこにティアマトが書かれていたり、彗星しかなかったりの区分もあります。彗星しかない分には地球における三角形の突き出し(後述)として津波が描かれているので、ティアマト崩壊後に地球に影響した部分を残しているのだと思います。
 大きな石の場合ですが、広い面積を使って星を11個描いています。10個が5筋の星で残りは7筋の光を放っています。こちらの解釈では、中央にある二重円で囲まれた星が太陽で、伴星接近時に周囲に拡がる光の円を描いていると思われます。7筋の分は一つだけ異なるので、これを地球の月とします。
 手前の彗星のすぐ上の部分には、波に囲まれた十字の星が二つ書かれている領域が存在します。十字の星はここから暗い星が二つ生まれたとしたいのかも知れません。他とは異なる表現ですのでこれをティアマトの半分とします。残りの半分は三日月に人の顔をつけて描かれているその上部です。双方に挟まれて少し左側には小さな彗星が描かれています。これを冥王星になったティアマトの月と考えると、地球を除いた11個の星々になるのです。

 構図には不明瞭な物もあります。星とは異なる渦のような領域、星雲に見える様な領域が7カ所あるのです。このうちの一つが大きめに描かれており何かを意味しているのでしょう。
 こちらの仮定では、それぞれの惑星が持つイオンテール(大気などのガスが太陽風に流されている部分)がこの時期には伴星の電流で明るく光るのでしょう。大きめの一つを地球と金星など二つの分が重なっていると考えると数は惑星数に一致するので、可能性の指摘レベルです。伴星が接近する時に明確になるでしょう。
 この後説明するティアマトの大陸ですが、惑星の半分に大陸が集中している様子です。そこに住む人と動物が描かれているので、三日月に人の顔を載せた部分は、大陸のあった側の半分を表しているのでしょう。

 続いて大陸の様子を描いた二種類の石です。一つ目は大陸の間に川が流れるような表現で、石を惑星と考えるとその半分の位置に大陸を一周する大きな川が流れているように描かれています。所々に三角形が突きだしており、何らかの意味を持たされています。
 二つ目は大陸の間の川と三角形の突き出しのない分です。この分は惑星の半分の位置に細い川が一周しています。
 この二つ目の石を見て、これらの石の描いている物の意味が分かりました。二つ目はティアマトが割れた直後、一つ目はその後しばらくしてその半分がさらに半分に割れようとしている所です。
 一つ目の大陸を一周する川ですが、二つ目よりも幅が拡がっているのは、半分に割れたティアマトの重力の影響で、海水が低い所である石の中心部分(割れた外周から最も遠い点)に向かって流れ込む様子でした。球の中心にあるのが重心であり、通常そこから重力が働くと考えるのですが、これが半分に割れてしまうと、重力の働く位置が地表に近い位置へ移動します。そうなると一番遠い位置の外縁では低い方が石の中心位置になるので、円状に中央に向かう流れになるのです。その結果、時間と共に川は太く描かれる事になるのでした。
 描き手はこの事を明確にする為に、川の幅が拡がる様子を明確にする書き方をしています。川の両側が明確に描かれており、時間の進展を表しているのでした。

 後一点三角形の突き出しですが、これも考えてみると物理的な変化でした。半分に割れてしまうと半球には重力的な力の釣り合いはなくなるので、新しい釣り合いを求めて形が崩れるのです。結果としてばらばらになるのですが、まず最初に半分がさらに半分になるでしょう。分かれた半球に引かれる重力の影響です。この時を考えます。
 半分は安定を求めて遠い部分が重心に引かれます。その結果外縁部分は中心部分に倒れ込む形になるでしょう。半円のまんじゅうを半分に折り曲げて潰すことを想像してみて下さい。半月を折り曲げる力を分かれた半球が及ぼすことにもなるのです。
 半分に潰そうとすれば、半分に折れ曲がる位置に盛り上がりが出来る事が分かると思います。これは潰される部分が外側にはみ出すのです。結果として三角形の突き出しの形状になりそこには海水を押し流す津波を伴うでしょう。
 石を見ると三角形の突きだしの複数が外縁部の両端に生まれています。時間の進展と共に大きく成長して合体したりもするので、大きな三角形になってゆくでしょう。その続きは半分がさらに半分になる位置に三角形の突き出しが生み出されて成長し、この種の三角形を増やしながらばらばらになってゆくのだと思います。
 この進展の様子は小さな石に描かれています。大きさの関係で川の広がりを描くことをしていないのですが、その代わりに月を中心に描いたり、人の顔を描いたりしています。それぞれに三角形の突き出しが4個以上あり7個だったりします。時間の進展で割れ目が増えることを表しているのでしょう。

 あと、大陸を描いた石には、大陸の間に川が流れる様子も描かれています。これは恐らく地殻の弱い部分である海洋地殻が、ティアマトが半分に割れた影響を受けて割れたり裂けたりする変化を始めている部分を表していると思われます。
 当時のティアマトは地球型の地殻、マントル、核を持つ星であったと思われます。残された小惑星にはこの構造を残している物まであるので、その可能性は非常に高いでしょう。
 地球を参考にすると海洋の地殻は6~10kmで大陸の地殻は厚い部分で100km以上です。硬さも異なるので薄い部分から重力変動の影響を受けるのは、弱い部分から変化が始まるという単純な原理になります。
 良く見ると大陸にもつながりが生まれていますが、盛り上がったことを示すのか、川がこの様に見えたのかは分かりません。割れ目と裂け目があるなら、場所によっては皺が出来るという意味での盛り上がりが生まれているのかも知れません。下部の地殻に厚みのある構造が残っていたので、この部分が液状化現象的に浮き上がっている可能性があるでしょう。よく観察していると思います。

 この小さな石ですが、小さな物でも後世に彗星と伴星のリスクを伝えることが出来る様に工夫されていました。二人で望遠鏡を持ち、ティアマトを観察しています。ティアマトには三角形の突き出しが描かれており、これがティアマトの崩壊を表しているのです。月も描かれており、月を持った惑星が失われたことを明確に出来ているのです。
 どうして二人で描く必要があるのかは不明瞭です。この時点におけるテオティワカンとエジプトの争いを表しているかも知れませんが、この点は不明瞭でした。大きな石には3人描かれており、それほど多くの人が気にした事態であったとしたいのかも知れません。
 小さな石にはティアマトは描かれず、彗星だけの構図で三角形の突き出しが地球側に描かれている物が存在します。これは三角形を津波に見立てていることを表していると思います。ティアマトの望遠鏡での観察上もこの三角形に押されて津波が動くはずなので、地球における津波の発生をこの三角形の突き出しで表現している物と思います。
 ティアマトの崩壊は、彗星による電流を利用した水蒸気爆発であり、この爆発力をティアマトの内部に向ける工夫をした物です。地球の場合は水蒸気爆発を外部に向けることで370.4日の一年を360日へと変動させたのでした。月にも操作をしている可能性もあるのですが、こちらは今後の石による証拠次第でしょう。

 テオティワカンの呪いのサークルとの比較もしておきます。球を二つに分ける直線については既に説明しています。
 テオティワカンのピラミッド側から呪いのサークルを見た時に、見えている半球側に大陸を意味する山のような部分を持たされています。見えない反対側には水没部分が組み込まれており、ティアマトの海を表現出来るようにもされていました。本当によく考えられているデザインです。
 呪いのサークルは実際には渦であり、ティアマトの割れた半分を正面から見た場合の海水が、半球の中心に向かう動きが表現されているとも言えるのです。これまでどうして渦を表現しているのか分かりませんでしたが、これは一番目の大きな理由になるでしょう。
 三角形の突き出しですが、これも良く見ると大きな物から小さな物まで所々に描かれていました。分かりやすいのは大陸として付加されている部分です。小さめの三角形が描かれています。大きな物は直径の1/3程度の物が東西から中心に向けて組み込まれています。
 呪いのサークルは各種の距離と角度に加えて、デザイン面でもティアマトの崩壊の様子を表していました。ここまで進んでやっと理解出来るデザイン上の工夫の数々でした。加えてイカの刻線石の状況を知った上での組み込みでしょう。

 今回の記事はこちらのティアマトに対する理解が進んだことが進歩の理由でした。遺跡がイカを解析の対象にするのは当然であると今は感じています。ティアマトの崩壊の様子が分かるようにされていたとは全く予想していませんでした。
 バビロンの粘土板と、イカの刻線石の情報の中にある重なりで、ここまでの解析が出来ました。ナスカの地上絵によるテオティワカンの意味の示唆がなければ進まない部分でした。
 前の記事で約78400年前からの二つの争いを明確に出来たことで、やっと一段落になるかと思っていました。記事の修正など腹痛で促されていましたが、ここまでの追加があるとは思っていませんでした。相変わらず優しくない導きですが、とにかくありがとうございます。
 正直な所、ティアマトの割れる情景を思い浮かべて想像することには、こちらにとっての苦痛を伴います。人も動植物も描かれている状況下での崩壊ですので、彼らの悲しみと苦痛、恨みも感じざるを得ないのです。嫌なことに顔を背けたい人間としては普通ですが、これを記録して後世に残す必要があったことも現実でしょう。
 比較になるのかは分かりませんが、テオティワカンの太陽のピラミッドには、ハドソン湾極時代の年表が重ねてあると感じています。ピラミッドの登り口にある祭壇は、この遺跡の中でほぼ唯一、方位の角度が90度ピッチに合わせる調整からずらされているのです。
 この意味を旧約聖書の暗号解析から、当時の隕石爆弾による津波での文明崩壊であると考えています。太陽のピラミッドは当時の文明を破壊した戦勝記念碑なのです。
 兄弟遺跡とも言えるチェチェン・イツァの遺跡を見ると、ここには数えられないほどの髑髏と、斬首の情景など残酷な場面が繰り返し現れています。どうしてここまで人間の命を軽視出来る物か、分からずにいました。
 人間は宗教を利用する事で、恐怖の利用による支配でここまでの事が出来るのです。

 この二つの遺跡に現れている恨みを考えると、今回のティアマトの情景はそれこそがこの原因であると考えさせられる物でした。自然は当時の人間を恨んでおり、人々を宗教を利用してこの様に動かしている部分があるのでしょう。もちろん人間が自分の利益を求めてこれを利用しているからこそ、この様な状況が成り立つのです。人間が生み出した支配の宗教の姿でしょう。
 旧約聖書を暗号の組み込み元に選んだことにも、さらに納得が出来ました。もともと偽善の側の宗教である事は明確でしたが、ここに組み込まれているエデンの園は当時の地球とティアマトであり、知恵を手にして自然との間に生存競争を起こしたことが原罪にされていると感じます。ティアマトの崩壊の責任は当時の人間にあるでしょう。
 巨獣や恐竜に人が襲われて食べられている情景も、刻線石にはたくさん描かれています。仲良く共存出来ていたのではなく、その一部を家畜化している程度に思えるのです。
 当時の人々は人が安全に数を増やすには、巨獣の排除が必要であると考える所まで追い込まれていたのかも知れません。この部分が明確にならないのですが、結果に表れているのが巨獣達の排除です。
 自然との力ずくの生存競争の結果でもありますが、ティアマトを破壊する必要まではなかったのでしょう。自然はその様に考えており、彼らの恨みにつながったことは間違いなく、その結果をテオティワカンとチェチェン・イツァに具体的に残されていると思います。

 前記事の繰り返しになりますが、もう一度書いておきます。人間の手にしている科学力では自然に敵わない部分があるのです。この先の未来の科学でも同様です。お互いに協力し合わないと、相手のことを考えて利害を調整しなければ、この社会の安定、安心して暮らせる世界を作り上げることが出来ないのです。
 次回争えば、月を突き飛ばして終わりになるのか、それとも地球を二つに割って双方の住む場所まで失ってしまうのか、決まっていない未来です。進展する科学は水蒸気爆弾の原理でこれを可能にする事になるので、永続する社会を目指す人々でなければ、自然がこの先の未来を共存する相手に選べないのではないかと思います。
 私たちは8万年近い時間をかけてこの事を学んでいます。この現実に向きあわなければ、自然の存在達との協力協調がなければ、この世界は繰り返し崩壊してしまうのです。
 自然の側にも抱える問題はあるのですが、今は人間がその能力で彼らの欠点をカバーしてでも永続する未来につないでゆく必要があると思います。
 これが文明の進展であるとすれば、未来の発展のために、民族の違いも含めて、この地の存在達の全てと争うのではなく協力協調して永続する未来を作ってゆくことが必要になっているでしょう。
 まだ調べるべき続きが出て来るかも知れませんが、重要な部分は速やかに記事にてここに載せたいと思います。失われた惑星の存在を証明する証拠は増え続けており、自然の後押しを待ってから人々にも拡がることになるでしょう。

稲生雅之
イオン・アルゲイン

Rev1
 イラストに説明分を追加しました。この際にテオティワカンの呪いのサークルが、球を二つに割るデザインである事にも気づきました。
 球を割る直線の角度は323度であり、14x2=28倍して9044でした。この数値には小数点を伴わせると323.16度で冥王星の正確な公転周期90487日になります。
 さらに90847*330=2986071ですので、太陽の伴星とも関係のある数値が33でした。スンパンゴ湖に向けている330度と、呪いのサークルの直径にはこの意味も含ませており、伴星の電流でティアマトが二つに割られたことを強調したかったのでしょう。
 本文にも追記しました。

以上