酒精計が届き、それを使うためのメスシリンダーを準備できましたのでやっと続きの検証作業です。
資金がギリギリしかないので、amazonで買える最安値の酒精計です。まずは使い物になるかを確認作業です
酒精計のテスト
種類 表示 液温 液温による推定値
イオンのワイン -2度くらいで計測できず 14度くらい
シナモン酒 42.5度くらい 14度 温度補正テーブルからはおおよそ45度になる
ヨモギ酒 40度以下で量が足りず計測不可、アルコールの臭いも減って度数も落ちているとなる
イオンの焼酎25% 22.5度くらい 16度 温度補正テーブルから24度弱となる。
ここに載せた結果ですが、蒸溜のために準備してあったイオンさんの低価格ワインが10.5%のアルコール濃度だったのですが、これを計測できない状況でした。
どのくらい使い物になるのかを知るために、蒸溜したブランデーから作ったシナモン酒と、ヨモギ酒の計測に進みました。
ヨモギ酒は量が足りなくて、度数の計測が出来なかったのですが、スティックシナモンを漬けただけのシナモン酒は45度の結果を出せているのでした。
実際には続きがあって、酒精計は3種類ある中の40~70度での計測です。0~40度が白ワインで使い物にならなかったのですが、シナモン酒には表示で42度と出ています。この領域については検証作業が適切で、それなりに使えることを教えてくれたことになるのでした。
0~40%がどこまで使えるかは重要なので、仕方なしでイオンさんの25%の焼酎を購入してチェックしました。その結果は表示の25度に対して24度でしたので、この領域ではまだ誤差は大きくないという結果になりました。ここまでを覚悟すれば使えると思えるのでした。
酒精計は、水とアルコールの重さの差から生じる、浮力の差を計測する機器です。アルコールが増えれば増えるほど液体としては重くなるので、計測としてはアルコールの度数が高いほどそれなりに正確に測れるでしょう。なので、低価格製品では10%とかのレベルを計測するには無理があるのでした。
こちらは既知のお酒と比較できれば良いので、現状でも役に立てられるのでした。低価格な酒精計は3個で0~100%をカバーするのですが、高額品だと8種類です。その差が歴然だと言えるのでした。
これ以外にも屈折率の差を利用してアルコールの度数を計測するタイプもあり、資金繰りに余裕が出来たら使ってみたいと思う所です。
誤差のある安物でも計測方法の知識があると使えるので続きです。イオンさんの1.8Lの白ワイン10.5%を、自作した縄文式低圧蒸留装置で蒸溜してみました。以下その結果です。
計測は1~3回目は始まりから5分おきです。5分たったらガスコンロの火を止めて、蒸溜されたお酒を小瓶に取り分けて、3回分を取りました。4回目の最後はアルコール臭が消えるに近い所までを10分間として取り込んだ結果です。
1回目分 57度 20度 57度
2回目分 44.5度 19.5度 45度
3回目分 32.5度 19.8度 32.5度 あまり変わりなし
4回目分 17度 16.5度 17.3度 もう少し高いはず
本には、蒸溜の始まりは70%だと書かれているのですが、ここにある数値を解析すると、始まりの度数は63.4度くらいです。これは物理としては、アルコール度数10.5%故の低さであり、普通に焼酎類の蒸溜だと醪は15%前後でしょうから、その差があからさまに現れているとなるでしょう。仮に5%下駄を履くなら68.4%まで届くので、70%は的外れではないでしょう。どぶろくなど醪としてみるなら20%でも可能なので始まりの70%には真実味があると言えるのでした。
蒸溜時の温度管理で100度を超えなければ、単純な化学としてはアルコール度数を稼げるでしょうが、現実は混ざり物なので簡単ではないのでした。物理的な性質が2つの単体からの推定ではなくなるのでした。とにかく一定量以上の水が混ざってくるので、再蒸溜しないと70%以上のアルコール度は達成が難しいと分かったのでした。
縄文式低圧蒸留装置の性能としては、これで十分でしょう。加熱時間5分位を含めて、蒸溜にかかった時間は20分で1.8Lです。手作業でパイプを冷やしているので、この部分を2人とかで効率よく冷やすと速度は2倍以上になれるのでした。
速度はガスコンロの火加減次第であり、冷やす速度を超えると、直ぐにアルコールの気化ガスが漏れてくるので臭いで分かります。その時にガスの火を小さくするか、冷却側の効率を上げて対処すれば、気化ガスの漏れは直ぐに止まるのでした。非常に分かりやすいです。保管容器とパイプの冷却と、火加減に直ぐに応答する部分には驚かされたところです。
この意味で蒸溜作業は、実際にお料理における煮物をするに近いイメージです。臭いに気を付けてこがさないようにするとか、火加減で水分を飛ばして煮詰める料理の領域だと言えるのでした。とにかく難しくないのです。慣れると簡単だと感じられる程だと思います。
今回は4回目の分を、ヨモギ酒に回さず自己消費です。あまり美味しくはないのですが、アルコールの度数があるので直ぐに酔うのでした。この部分はヨモギ酒には使いにくいので飲んでしまって消費としました。
どんな装置になっているのかはイラストを参照下さい。蒸溜結果もご覧頂けます。こちらとしてはここまででヨモギ酒を作りたかったのですが、400ccくらいのブランデーだと再蒸溜が難しくなるので、もう一回同量を蒸溜して、800ccでのヨモギ漬けになると思います。少量を蒸溜することも出来るのですが、アルコール度数の計測に誤差の問題が出やすくなるので、量を増やしたいのでした。これは仕方なしです。
縄文時代に醪を作り上げて、蒸溜として火にあぶると、そこそこ適切に冷やすだけで50%のアルコール濃度の焼酎を造れたでしょう。2回目の蒸溜にかけると70%を超えてくるはずだと思われ、この部分はこの続きで検証します。
精製の作用も取り込めるのですが、この実証は化学の分析器が必要になる領域なので個人としては無理をしないところです。シナモン酒が準備済みで、残るナツメグ酒も準備すると、ヨモギ酒の味を調える準備が完了で、どんな味に整えられるのかを試せるでしょう。
続きは飲みやすくて、健康増進を感じられるかどうかですが、ここは検証が難しいでしょう。美味しく出来ればまずは薬酒であり、続きに何が出来るかを考えることになりそうです。精製も出来る部分を明確にして、薬作りになるところかも知れません。縄文時代にも、政権の上層部にはこういったサービスが出来ていたのかと思う所です。
続きで70%のヨモギ酒を作るまでには多少のステップがあるかも知れませんが、縄文式の低圧蒸留装置としては、ここまでの結果で、現在の自家用の蒸留装置の使い勝手を大幅に超えていると明らかでしょう。価格を1/10にして広く使われるところまで進めると思います。
私達日本人はアルコールの自家製造を禁じられているのですが、作って良いなら砂糖類から醪を造って焼酎に蒸溜すると、市販品の半値とは言いませんが、必ず安く作れるでしょう。度数など50%で当たり前に出来るので、つけ込む時間までを大きく減らせるのでした。個人的に興味がある人達にとっては、お料理の領域である物こそ蒸溜だという理解が広まるでしょう。手間を惜しまなければ実際に安くて、美味しく作れるのでした。
こういった現実をどこまで広めらるかはこれからの情報公開次第です。とにかくがんばりますので、情報を広める部分でご理解とご協力をお願いしたいところです。
この記事には、すこし時間もかかるでしょうが、ヨモギ酒の結果を後から載せる予定です。アルコール度数70%が達成可能かを見て頂けるでしょう。いまは椀状石の検証作業で忙しくなるので時間を取られる所ですが、気分転換が必要になると1時間ほどで1.8Lのワインを蒸溜してヨモギ酒の作成準備です。2月には結果を報告できたらと考えています。この追加費用はたった1千円ですが、椀状石に資金をひたすら食われているので、ご理解とご協力をお願いしたいところです。
日本でも個人がお酒を造れるようになる部分を、法制度の改善で実現したいと思います。お上が個人の自由を取り上げて喜んでいる馬鹿げたあり方は他にもたくさんあり、警察が免許制度で個人に不利益を与えて喜ぶ部分に正当性などゼロなのです。民主主義における国民こそ国政の受益者なのであり、権力にたかる官僚達のあり方を、大きく変える時が目の前です。彼らは国民から利益を奪う存在であり、そのあり方はもう悪魔の側の物でしかなく、成り立たないと知る事になるのでした。
社会の利益を求めることこそ重要であり、個人の利益の延長にある官僚達の利益など国民を犠牲にしてきた物その物です。彼らには犯罪行為までを起こされているのであり、これらを精算してあるべき姿を達成しましょう。
ゆうちょ銀行
記号10560 番号39920511 イノウ マサユキ
三井住友銀行
船橋支店 普通預金 7055954 イノウ マサユキ
稲生雅之
イオン・アルゲイン
縄文式の低圧蒸留装置に対する特許について
特許になりそうな部分は、縄文時代の人達が有孔鍔付土器として完成しているので、当時から基本原理を公表している事になります。この関連で変な基本特許を出されて使いにくくされる事への懸念は低いです。一応念の為に組み合わせる便利特許になる部分を、今思う所で潰しておきます。関連して独占できる使用権が取れても、大きな利益にはならないでしょうから、そういう物は公表してユーザーの利益をアピールすることをお勧めします。
1,蒸気の取り出し口と冷却パイプへの距離は短い方が良いので、鍋の端に付けると同時に加熱部分と冷却部分の分離が出来て効率が良くなる。この時下から登る高熱ガスへの対処も同時に行い、熱的な分離を徹底すると効率と安全面にも配慮できる。
2,接続パイプは短い方が効率が良いが、断熱材で巻くだけで性能を大きく損なうことなく延長出来る。この部分を長くすると、冷却パイプの配置の自由度が上がり、シンクに設置する冷却用の保管容器への取り付けが容易になる。このHPの事例で長くしてある理由がこれになる。断熱材はアルミホイルを巻く予定だったが、今回はシリコンパイプその物の断熱効果で十分だった。
3,シリコンパイプは柔らかくてグニャグニャなので、支える部材を利用している。この部材と蓋を鍋に封止する部品を共通化することで、部品点数を減らす。
4,鍋ぶたの蒸気抜きの穴は、アルコール蒸気ガスの状況を知るために開閉できると作業がしやすくなる。同時に温度計測装置をここから導入して、醪他の素材の温度が、適切に保てるようにすると便利になる。
5,保管容器と冷却パイプの接続は、アルミホイルを巻くだけで十分だが、何度も利用する場合はシリコン製などの簡単な蓋を経由すると、冷却が不十分な場合のアルコール蒸気の漏れ出しを簡単に実現できる。この部分も蒸溜の状況を教えてくれるので、指標として使える様にすると便利になる。
6,冷却のパイプは内部の洗浄が重要なので、直線でも曲線でも、洗浄に対応出来る形状と、それを助ける治具が必要ならその部分も取り込む必要がある。長い細い棒に綿を巻き付けてアルコールで拭く程度だが、この部分を5,の構造に組み合わせると便利になりそうなので、この部分も明確にしておく。
以上