縄文の有孔鍔付土器は現代の家庭用蒸留装置よりも酒を蒸溜する技術力が高かった1 1月14日

まとめ
 有孔鍔付土器はアルコールの蒸溜のために、熱と低圧ガスの処理が物理的に最適化設計されていました。これらは現代の化学技術から来ている家庭用蒸留装置よりも使用効率への物理学的な配慮があり、技術的に大きな差があるほどの進歩した道具だったのでした。
 普通はアルコール蒸溜の経験と知識など持たないので、土器の使い方を再現してみて始めて分かるレベルの最適化設計でした。これには非常に驚かされたところです。
 縄文土器では先史文明における高度な科学技術の存在を、ギザのピラミッドの建設技術と同様に、現代のここまで隠す事が出来ていたことになるでしょう。普通には使えなかった金属以外の材料の特性を理解した上で、熱力学と流体力学の知識がないと出来ない設計だと思われ、高度な科学技術の存在を縄文土器が表現していたことになるのでした。
 高度な科学技術が認められる先史文明の物と思われる遺物は、アンティキティラ島の機械が有名であり、当時の天体運行を表す機械です。機械としての設計も製造技術も優れているのですが、組み込まれている惑星運行の知識も非常に高度で洗練された物でした。
 有孔鍔付土器は、低圧蒸溜式の装置として、現代の家庭用の蒸留装置よりも優れています。過去の方が進んだ科学を実現していたあからさまな証拠になるのであり、縄文時代が原始人から進化した物ではなくて、失われた文明を再興している過程にあったと理解されるべき証拠になるでしょう。
 他の文明でもこの種の不思議な部分が認められるのであり、文明の発展過程を経ずしていきなり高度な文明が遺跡には登場してくるのでした。縄文土器ではその発展過程を探せていませんし、シュメールなども古代の都市を見ても見事な都市設計が始まりからあったりするのでした。各種の宗教の始まりにも似た物があると考えています。
 そしてこれはギザのピラミッドも同様であり、遺跡としてみるなら物理学のヒッグス場のパラメーターまで組み込まれているのでした。私達は2013年くらいにやっとLHCと言う超大型の粒子加速器を用いてその数値を知る事が出来たところです。
 これから私達は過去に失われている先史文明の知識を取り戻す所です。知識は少なくともあの世に残されており、霊的存在を通じて取り戻している部分までがあるのです。これに気づかずにここまで文明を進歩させてきたのですが、今後はこの世界の状況を理解することで、さらに過去の科学を取り戻す部分が加速して、今後の文明を宇宙へと発展させるのでした。

 この地には1366万年も前から人類が移住してきているのであり、地球の類人猿の遺伝子を利用して、必要な部分にごく少量の宇宙人としての自分達の遺伝子を組み込んで、新しい人間としての体を遺伝子技術を駆使して作り上げています。長い時間は産み出したこの遺伝子の安定度テストに費やされ、その間を文字を使えなくされる低い文明で、遺伝子テストの維持を図ってきたのでした。文字を使わないイカの刻線石に代表される過去の私達の姿なのでした。
 現代の私達は科学技術が低いので、人間が人工的に作り出された生き物である部分は理解が難しいでしょう。人間に到る進化の過程が化石に残っていない部分と、動物と比較して人間にしかない機能などが人工物として組み込まれた物なのでした。
 一例で分かりやすい物が麻薬中毒に取り込まれる部分でしょう。自然界では起きないことであり、類人猿から進歩した生き物として麻薬を食べるなら耐性を持つはずなのです。麻薬は人の支配に使えるので、悪魔達の支配の道具として、人間はこれを取り込んで中毒を起こし、続きで犯罪までをするようにある意味強制されているのでした。
 自然界ではアルコールで十分であり、猿酒を始めとしてアルコールが好きな生き物は多いのでした。麻薬と比較すると中毒になるのは数分の一であり、ここまでがこの星における普通の生物たちへの許容範囲だと言えるのでした。
 当時の宇宙人達はこの地の始まりから善と悪とに分かれて争う部分を抱えており、この争いこそが遺伝子の現状を産み出し、今では文明を忘れる争いの姿を産み出したのでした。高度な文明を持って争うと地球を破壊してしまうので、それを避けるために文明を手放して争っているのでした。この地の未来を守るために選んだ争いの手段なのでした。そしてこれを今の時期に理解するように仕向けられているのでした。
 今は争いの最後の局面であり、悪魔達としての軍産議会複合体と中国共産党の一部が情報公開をされて消えて行く部分です。悪魔達の姿が情報公開される時に、彼らがキリスト教とユダヤ教の中に彼らの聖典の記述に従う秘密結社を作り上げて悪魔崇拝を導入して、力による支配を繰り広げていたことを知るのでした。中国共産党は強制収容所を使った独裁であり、悪魔達が産み出した彼らへの間接的な協力者だったのでした。
 今はまだ西側のメディアに隠されていますが、ウクライナ軍のナチズムが麻薬を利用して、非人間的、非人道的な攻撃を行えるのも、これを指導している軍産議会複合体の悪魔達の悪事なのでした。これ以上はもう、長くは続かない情報統制だと思っています。
 この記事では縄文土器の科学的な解説をします。善と悪との争いは他にたくさんある記事を参照下さい。

ここから本文です。

 縄文土器における蒸溜技術を調べたいと思い、過去2回ほど実験をして結果を記事に書いています。3回目の実験で大きく理解が進歩したのでこの記事を書いているところです。
 以下がこの記事の前提になった記事です。

縄文時代の有孔鍔付土器は焼酎つくりに適した形状で先史文明の蒸溜技術を伝える
http://www.biblecode.jp/News_View.php?@DB_ID@=2100

 3回目の実験では、有孔鍔付土器における圧力維持を、木を削って作るのではなくて動物の皮で簡単に出来る部分を再現するところでした。同時に2回目の実験で蒸気取り出しパイプを細すぎる物で失敗しているので、太い物へと変更したのでした。
 DIYの店舗でアルミ管を調べた時に、手を介して息を吹き込むと低圧流体における抵抗を感じることが出来ると思えたので、外径8mmと外径18mmでどの程度の差があるかを感じてみたのでした。パイプを使って息をするならどちらがどれくらい楽かという実験と思って下さい。
 結果は8mmだと抵抗を感じられて、18mmだとほとんど感じないとなる結果でした。太い方が良いことなどすぐに分かるのですが、どこにその程度があるのかを確認出来たのでした。あとから思えば、海でのレジャスポーツで使うシュノーケルが、息をするパイプとしては似た太さだと分かったのでした。
 有孔鍔付土器は鍔の部分とその上部が特徴的なのです。ここにある意味を理解すべきであり、経験を積みながら考えてきたのでした。

1)鍔(つば)の直ぐ上に孔があって、内側に低くなる配置がされている。
 今回の実験では革で鍔の上側を覆います。この配置で孔位置が一番下に来るのであり、内側に傾いているのです。ここで冷えて液化すると本体内部に戻って再び気化する設計だと言えるのでした。この意味で今の配置だと低圧蒸気を取り出す目的であって、ここでの冷却は期待されていないのでした。つばの上に液体を溜めて流し出すのであれば、溝があっても良いでしょうし、液体が本体内部に戻る必要はないので、下ではなく上に向けてしかるべきなのでした。
 前記事ではここから冷却が始まると考えていたのですが、形状としては、ここでは蒸気である事が期待されているとなるのでした。同時に土器の最上部に溝を付けて蒸気を取り出すと鍔の部分に溜まる液体が取り出し処理しにくいのでしょう。これも明確になったのでした。

2)鍔から本体上部まで、それなりの大きさがある。この目的は何か。
 これは竹の筒を取り付ける部分であり、それなりの大きさが必要だと分かるのですが、皮側の制約など何があるのかが知りたい部分でした。
 革に丸い孔を空けて引っ張ると革の引っ張り強度は丸い部分で大きく低下するでしょう。その部分が引っ張り力を伝えないからです。
 それであれば、孔を空けるのではなくて切れ目を入れるならどうかと考えたのでした。今回は2.5cm位の切れ目を入れて、強度の変化で圧力維持に問題が出ないで済む部分を確認したのでした。切り取りがないので切れ目と引っ張る方向の向きが合っているなら圧力維持に問題を出しにくいでしょう。
 結果はその通りで、内圧が高まると切れ目から低圧ガスが十分な量で吹き出せた様子でしたし、終了後に革の形状を見ると、切れ目の部分が縮んで菱形になるほどでした。これだと十分な開口部になって、蒸気の吹き出しを助けたと思います。
 長めに見えた鍔から上の部分は、ここに張られる革に切れ目を入れて蒸気を十分取り出せるように、大きめにされていると分かったのでした。とことん低圧で蒸気を出せる工夫だと言えるでしょう。

3)後から分かったアルコール保管容器部分の特徴
 3回目の実験ではガスコンロに火をつけてから25分くらいで蒸溜作業を終えました。今回は機材の配置の都合で、途中で液体を舐めてアルコール度数をチェックする作業が出来なかったので、漏れている蒸気の臭いと出て来た液体の量で最後の判断としました。アルミのパイプを動かすと低圧蒸気の流れが減る可能性があったので仕方なしです。
 この条件で作業中はパイプに掛けてあるタオルを何度も取り外して水道水で冷やしましたし、保管容器側にも水冷バケツに水を流したり濡れぞうきんを被せて何度も上から水をかけています。1~2分おきに繰り返せる程度であり、保管容器側からの蒸気の漏れをコンロの火力でも調整できたでしょう。
 普通に冷却パイプなのでここの水冷は重要でしょうが、実際にどの程度必要かが重要でした。これは実験結果として、パイプの周囲にぐるぐる回る水冷パイプを付けて流水で水冷するには到らないと明確でした。太いパイプの表面積を適切に冷やせば十分であり、縄文時代は少し太めの竹筒で良かったでしょう。直径5cmもあれば十分だと感じたところでした。
 もう一つ分かったことがあり、縄文時代の保管容器は思ったよりも大きいのです。この機能が内部の混合ガスの冷却を兼ねている部分にも気付けたのでした。これは本体から出てくる蒸気が冷たい空気と混ざる部分でもあるのですが、パイプで蒸気の全てが液体に変わるとは限らないのでした。その場合に温度を下げて液体化する必要があるのであり、保管容器内部の空気と蒸気の混合ガスを効果的に冷やす事も重要であるとなるのでした。
 もともと液化したアルコールは高温なので冷却が必要なのですが、この部分の冷却だけではなく、ガス部分も冷却することで、本体から吹き出してくる蒸気を効果的に液化できるのでした。この部分に能力上の余裕があることになり、蒸気の量が火加減で増えたり減ったりしても、液化を安定して続けられるように工夫されていたのでした。

 これで有孔鍔付土器を使った低圧蒸留装置の特徴が明確に出来たと思います。この後実験装置の状況を説明して、その対応関係を明確にしたいと思います。

 イラストにこれまで書いてきた有孔鍔付土器と、今回作った比較用の実験低圧蒸溜鍋を載せていますので参照下さい。機器の機能の構成としては同じ物ですが、土器の代わりにステンレスの鍋ですし、蓋は木ではなく陶器ですが、これを覆う革は本革として売られていた物です。実験装置では、鍋の縁に革を引っかけて、有孔鍔付土器の鍔部分として代用しました。
 穴の部分ですが、鍋の内部にひっくり返しにしたガラス鍋ふたと、そこに載せたこれもひっくり返しの陶器の皿の隙間が孔の代用です。皿が円形ではないので隙間だらけであって、孔の土器よりもこの部分は圧力的にはスカスカでしょう。
 今回の実験では孔から十分な量の低圧蒸気が供給できることと、この蒸気をもれなくどこまでの量で取り出せるかが大きな性能上のポイントでした。
 本革は調べてみると、牛の物と豚の物が多くて、豚の場合は毛穴が大きいので通気性まであるとされていました。この場合だと2枚重ねなどが必要かも知れませんが、まずはある物で経験を積むことにしたのでした。
 圧力的な設計について書くと、今回だと鍋の縁や革の毛穴から漏れ出す量が、蒸気量の1%前後なら許せるのです。発生するアルコールの99%も回収できればテストとしては十分でしょう。そして漏れがあっても低圧式なので、10%の漏れとかでなければ実用的に使えると判断できるのでした。

 現代の高圧式の場合は漏れが大きい場合には蒸気の圧力が上がらないので、蒸気の送り出しと冷却部分の動作が満足に出来なくなって、上手く蒸溜が出来なくなるのです。低圧式にはこの種の問題はないのでした。使いやすさに直結する低圧式の大きなメリットです。
 革に開ける切れ目は先に書いた通りです。今回ここに2.5cmの切れ目を入れて、アルミのパイプに低圧蒸気のガスを移したのでした。ここにはもう一つの役目があって、パイプ部分を熱的に本体からある程度でも熱的に独立させることです。この意味ですが、この接続に使う革の熱伝導率が低いので、土器の本体部分の熱さと竹の筒の冷たさを接続しやすくなるのでした。
 その結果ですが、冷やしたくない本体上部の鍔から穴の部分を、竹の筒が近くにあっても高温に保てて、蒸気の状態を維持しやすく出来るのでした。もしここが冷えた竹筒の影響を受けて液体アルコールを発生すると、この液体が再度アルコールにならないと保管容器に届かないので、温度の上昇が必要になるか漏れるかで、アルコールの発生効率の低下につながるのでした。今回の実験では圧力のかかる革の部分の上部に段ボールとウレタンマットで断熱を簡単に準備してありますが、縄文時代なら藁束でも巻けば十分だったでしょう。
 今回の実験ではアルミパイプの上から2枚目の革を被せて、ガムテープで隙間をふさいでいます。本来ならもう一枚の革で鍋全体を包み込めば良かったのですが、十分な大きさの革が買えなかったのでこの状況です。テストとしてはこの分を加味して結果を考える程度であって、結果としても大きな影響はなかった所です。

 有孔鍔付土器の本質的な特徴がここにあるので説明します。これは全体構成に関わるお話です。有孔鍔付土器は蒸気を上ではなく、横に取り出すことが非常に大きな特徴です。普通なら蒸気を上に出すので曲がったパイプを使い下に取り出すのです。そして今なら曲がったパイプの両端で大きな温度変化まである状況への耐性を、縄文式ではパイプ側で持つ必要がないのでした。ガラスや金属の材料が使えなくても蒸留装置を実現できる方法が考えてあると言えるのでした。
 普通に絵で見る蒸留装置は大半の場合、上に蒸気を取り出して、それを曲げて下なり上にある冷却装置につなぎ込むのです。蒸気の温度変化のある中での方向転換であり、これを竹を曲げて実現しても、直ぐに劣化してガス漏れを起こすでしょう。2つの棒竹筒で組み合わせても、その組み合わせ部分が直ぐに圧力維持において温度変化により劣化するので、耐久性では労力を食いつぶす部分になるのでした。使い捨ての部品が必要になるので効率が悪いという意味です。ガス漏れを直ぐに起こす部位になるのでした。
 有孔鍔付土器はこの問題を見事に回避です。

a)蒸気を送るパイプを曲げないので、温度変化があって劣化しても、曲げている物とは比較にならないパイプの耐久性がある。ガラスや金属を必要としない。
b)蒸気を作り出す本体部分と、蒸気を冷やす竹の部分を断熱性のある革でつなぐので、温度変化で本体や竹の部分を劣化させる度合いが少なく、ここでも見事に耐久性につながっている。そしてこれは低圧蒸気を横向きに出せればこそのさらなる特徴です。
c)低圧蒸気を適切に利用する事で、動物の皮というどこでも手に入る物を利用して圧力容器を準備できる。ガラスや金属に頼らずどこでも土器を作れるところなら、蒸留装置を作り出せて当時の焼酎が飲めることになるし、薬類の蒸溜、精製にも使えていた。これは蒸留装置の汎用性の高さを表している。

 現代の家庭用の蒸留器の設計者や、化学者を縄文時代に連れて行っても、ここまでの設計は出来ないのではないかと思います。物理学者なら経験に応じて作り出せるでしょうが、ここまで柔軟に発想できる人材は少ないと思います。恐らくですが有孔鍔付土器の形状は、長い長い1366万年の期間を経てはいますが、かなりの初期の時代に今の構成まで完成出来ていたと思えるのでした。これを再現して縄文時代の有孔鍔付土器ではないかと思っています。お酒と薬は最低の物が昔から人間には必要だったのでしょう。

 続いて竹の筒と保管容器の解説です。
 既に特徴の所で説明した内容ですので、ここではその補足の説明です。本体容器の下には炎があって、高温の燃焼ガスを発生させて上に登ります。このガスに竹が触れれば触れるほどに、その部分の温度と冷却部分の温度差で割れやすくなるでしょう。割れ目次第ですが漏れが起きると簡単にふさげないので、恐らく代わりの筒に交換でしょう。この作業が少ないほどに効率が良いので、竹の筒を本体上部から曲げて持ってくる構造を回避している部分には、燃焼ガスによる高温までを避ける意味があるのでした。
 竹の筒に送り込まれた蒸気は、冷えた竹の内部の壁にぶつかって液体化して、その下に置かれた保管容器に流れ落ちて行きます。一部はガスのまま保管容器に届くので、保管容器も効果的に冷却することで、アルコールへの転換をさらに促すのでした。
 保管容器の冷却の積極的な利用は、家庭用の蒸留装置にはない概念でしょう。ぐるぐる回したパイプで冷やせば良いという設計なので、道具全体の最適化にはほど遠いのでした。
 出来る所の冷却は何でも利用するというだけでもあるでしょうが、その結果として非常に簡単な構造で柔軟に蒸留できる装置に仕上がるのでした。

 家庭用だと冷却パイプへの水冷処理が面倒ですが、普通なら水道をつないで適量を流すでしょう。この量と、火力の調整で蒸溜の速度が決まると思います。
 これと比較する縄文式の低圧蒸溜では、火力の調整は同じですが、水冷側の負担が大きく違うのでした。おけに水を準備して、冷却容器に時々かけるだけですし、竹のパイプも同様です。処理が追いつかないと蒸気が漏れてくるので、その場合は火力を下げたり水で冷やす量を増やせば良いのでした。これは思っているよりも柔軟に機能するので、家庭用に蒸溜するレベルであれば井戸の水が近くにある程度で問題なく冷却できると言えるのでした。流水はいらない部分が大きいでしょう。熱を集中させていない設計でもあるのでした。
 ここにはもう一つのメリットが出て来ます。メインテナンスが非常に容易になるのでした。これは利用者には大きなメリットなのです。
 この実験を始める前に圧力鍋を利用して蒸溜を試みており、その準備として圧力鍋の使い方をマニュアルで読んでカレーを作ってみました。料理時間を減らせる部分は後から分かったのですが始めは火加減が分からなくて、圧力が高まるまでの時間を無駄にしたところです。今なら強火で圧力が高まる寸前までを加熱して、そこから調理内容に合わせて調整になるでしょう。
 マニュアルには難しい事が書いてあって、カレーやシチューのルーは入れるなとあるのです。これを入れて加熱してやり過ぎると、圧力調整部分と安全装置を詰まらせて掃除が必要になることが多いと書かれているのでした。
 これは蒸溜においては、アルコールを含んだ醪(もろみ)というそれなりに粘性のある材料を加熱する場合にネックになるのです。芋焼酎を考えるなら、どろどろの芋溶液が沸騰して飛び散る時にパイプ部分を目詰まりさせやすいとなるのでした。
 ぐるぐる巻きの冷却パイプですので、その内部の掃除が難しいくらいは理解されるでしょう。これは衛生上の問題でもあり、冷却パイプの洗浄には、それなりに大きな労力が必要になることも、説明はいらないでしょう。内部にアルコールだけではなく材料の一部が混入するのであり避けられないのでした。
 この比較の続きは説明が必要ない程でしょう。有孔鍔付土器は洗えば良いだけですし、孔の部分につまりがあっても木の棒で押し出せば良いし、布も通せば綺麗になるでしょう。パイプなど川に浸しても良ければ濡れた布を細い棒で押して拭き掃除まで出来るでしょう。
 今回使った18mmのパイプはバケツに残った水を、口にくわえて空気を吸い込んで、水を口にまで届かせることが出来ました。数回水で洗えば綺麗な物でしょうし、ここでも布を通せるのでした。蒸留装置のメンテナンスの差は歴然としているのでした。現代の家庭用の蒸溜装置は蒸溜することを考えた設計ですが、メインテナンスはほとんど考慮されていないとさえ言えるのでした。

 蒸留装置として使い続ける事を考えると、現代の家庭用蒸留装置よりも、縄文式の低圧蒸溜方式の方が、圧倒的に便利であると納得頂けるでしょう。化学実験の延長でしかない蒸溜装置と、如何に簡単に使えるかを配慮されている装置の大きな差が現れるのでした。この意味でどう考えてもアルコールの蒸溜について、縄文時代は現代の家庭用よりも進んでいたのでした。
 工業用になると大きさも異なり効率を皆で考えるので、今残されている方式で十分に機能しますし、連続式の蒸溜なども縄文時代にはない効率的なシステムです。
 これらと比較しても、縄文時代の有孔鍔付土器で実現されていた、低圧式の蒸溜方式は、遜色のない性能を発揮できるのでした。そしてそこでは金属もガラスも必要としないのであり汎用に広く使われたと思われるのでした。今でも使える高度な技術であると言えるでしょう。
 この記事ではこの続きも今後の実証にしたいと思います。既に予備実験で鍋ぶたから直接蒸気を抜き出して蒸留する方法を試してあるのですが、どちらかと言えば縄文式の方が蒸気の漏れが少ないほどでした。これは熱で縮んだ革にある毛穴が広がって蒸気漏れを起こし始めたせいかと思います。火力の調整で漏れ出し量を調整できたのでした。
 縄文時代なら革を二重にするか、牛革などの他の材質で試して適した物を選べば良いのでした。
 こちらとしてはこの予備実験でそのまま現代の縄文式低圧蒸溜だとしたかったのですが、今欧米で流通している家庭用の蒸留器を置き換えると考えるなら、もう少し分かりやすい試作品を見せるべきだと思えたのでした。

 続きは分かりやすい形の現代版を作る部分です。シリコンパイプの内径18mmで長さ2mが約2千円、これを15cmくらい使ってアルミのパイプにつなぎ込み、鍋ぶたとの接続は約400円の10cm四方のシリコンシートの真ん中に孔を空けてシリコンパイプをつなぎ込みます。これを製品では鍋本体に蓋ごと押し付ける形で十分のはずです。これで見た目も良くなり、鍋部分とアルミのパイプ部分との接続とそれなりの断熱を達成できるでしょう。
 加えて性能的にもアピールしたい部分があって、高い濃度を簡単に達成できるかです。現状では蒸溜が終わると40~50%くらいだと感じるのですが、始まりは80%くらいあって、最後が10%だと思っているので、これを途中で止めると濃度は高いでしょう。
 この分を取り分けて続きです。残りも低濃度で蒸溜を仕上げるのですが、この分を次回に持ち越します。次回は低濃度に蒸溜した分を、新しい蒸溜用のワインなどに混ぜて、同様に蒸溜をするのです。すると、この分が濃く出てくるはずなので高い濃度の物を得やすくなるのでした。濃度計があれば適当なところで止めて、残りも低濃度で蒸溜を続けるだけです。この分は次回に持ち越してこれを繰り返すのでした。
 ブランデーは70%くらいの物をオーク樽で熟成して4~50%にまで下がるのを待つと書かれています。なので高濃度の物も作れる部分がどの程度可能かは確認したいと思います。ここの仕事としては薬酒を作る時に、薬草の成分をアルコールが分解する部分で濃度を失うでしょう。これをオーク樽の取り分と同様に考えたいのでした。
 ここまでなら簡単に出来ると思うので、続きの記事側に実証の続きを載せたいと思います。実験費用は追加で4千円くらいであり、冷却用に大きめのガラス瓶が欲しい程度です。製品にするとしても普通の鍋に加えて2千円もあれば十分でしょうから、安くて便利な道具になれるのでした。使い方の紹介など使いやすさこそさらに重要になりそうな製品になると思えます。
 性能で特徴的な部分はここ書いたので、変な特許で独占されることもないでしょう。蒸溜その物は鍋で煮物を作る感覚で、蒸留酒を作れるのでした。20分から30分あれば1Lのワインを蒸溜できるのでした。300ccくらいの蒸留酒が出来て50%に前後すると思います。

 日本ではワインや焼酎を蒸溜して何かしたいという用途はまだ少ないでしょうが、悪法である酒税法が改正されて個人がお酒を造れるようになると大きく変わるのではないかと思います。自分でワインでも焼酎でも造れるので、好みの味を作れるのでした。今は焼酎で梅酒を作るのがスーパーでも見られるほどに普及しているので、この延長線上で出来るお酒造りになれるのでした。昔は農家でお酒を造るなどは当たり前だったのであり、その喜びを蒸溜までを含めて取り戻せるのでした。
 今でも考えてみると、20~25%の焼酎を蒸溜すると50~70%くらいに出来るでしょう。上に書いたように実演もするところです。この高濃度のアルコールは、果実酒や薬酒の製作には、アルコールへの溶け出し量に差が出るのでこれまでにない物を産み出せるでしょう。
 フランスのシャルトリューズなどは薬酒の類いですが、アルコール度を高めて対処している物でもあります。これを個人ベースで可能にするのが蒸溜だとなるのでした。お酒の楽しみと滋養の健康法に応用できるでしょう。今は漬ける物に関する情報が足りないのですが、自分で簡単に薬酒が出来るなら、健康のために作って見たいと思う人も出て来るのではないかと思えています。ここではもう一つ、除霊作用があるとされるカンタレー・ジンという高濃度のジンが、どうして除霊に効果があるのかに興味を持っているのでした。

 この続きは材料を揃えて試作品に見える蒸留装置を作ってお披露目です。50~70%の度数が簡単に達成できるかも実証してみる部分になります。シャルトリューズには主成分が3種類ほど公表されているので漬けてみたいところですが、材料の入手と時間次第でしょう。高濃度でのテストに意味がある物を見つけられれば、その結果を公表したいと思います。
 現在酒精計というアルコール度の測定器と、内径18mmのシリコンパイプが手配できています。簡易な装置が出来たら実験を行って、過去のデーターも測定してこの続きに公開予定です。縄文式の低圧蒸溜の性能が分かる指標になるでしょう。
 縄文式の低圧蒸溜式は、現代の家庭用の蒸留装置よりも使い勝手で優れている部分は間違いのない現実です。縄文時代にも進んだ科学が存在していたことの照査でもあり、この先の社会の変化で先史文明の姿とその存在が認められる中で、縄文時代の有孔鍔付土器は先史文明の遺物であると認められることになると考えています。
 そして、当時蒸溜が出来て蒸留酒だけでなく薬類の精製まで出来ていた部分は、これまでの歴史では認められなかったのですが、間違いなく当時の現実の姿であると明確に出来たでしょう。先史文明の存在にまでつながって欲しい新事実です。加えてホツマツタエで描かれるうま酒こそ焼酎であり、偽書にされているホツマツタエの名誉回復にまで、つながって行くでしょう。

稲生雅之
イオン・アルゲイン
イラストは25日までかかるかも知れません。
椀状石の記事を優先したので26日まで延びそうです。

このHP記事を始めて読む方への紹介記事

先史文明が伝える古からの地球の歴史と未来まとめ1~13
http://www.biblecode.jp/News_View.php?@DB_ID@=657
ID@=657から663と、665と670がこれらのアドレスです。
 この記事は以下の項目です。
1)1366万年前の人類の始まりから8万年前までの遺伝子実験期間
1-1)月と人類の誕生と恐竜との共存 証明されていなかった恐竜絶滅と人類の始まり
1-2)プレート運動の歴史      ホットスポットの教えるプレートの動き
1-3)520万年前と現在の地殻変動、地震予知技術 約520万年前から現代へ解決策を託している
2)暦の遺跡の情報          2度の極移動と暦の変化の記録
3)歴史書と宗教書の情報       極移動に対応した宗教の変遷の記録
4)客観性のない科学の遅れ      権力の支配に利用されている愚かな姿
5)月、金星、火星、ティアマトの状況 忘れられた宇宙技術の遺跡
6)善と偽善の地球の遺跡の情報    世界に散らばる先史文明の遺跡の存在
7)ノーベル物理学賞の問題について  重力波の検出に疑義ありです

 先史文明の状況については、2つの月の記事としてこの先のまとめを追加します。ここに1366万年分の歴史の重要部分を載せる予定です。

この世とあの世と霊の存在を物理を基礎にして理解する記事の3種類
ヒッグス場が教えた相対論等価原理の仕組みと空間理論の基礎について1~7
http://www.biblecode.jp/News_View.php?@DB_ID@=1770
DB_ID@=1770、1771、1773、1888、1903、1947、2046がこれらのアドレスです。

空間理論とらせんの力で進歩した核物理が医療と放射能制御を発展させる1~5
http://www.biblecode.jp/News_View.php?@DB_ID@=1874
DB_ID@=1874、1908、1910~1912がこれらのアドレスです。

実体験で学んだ霊障の医学はイオンチャネルの操作であり、悪魔達が宗教を支える道具でもあった。1~4
http://www.biblecode.jp/News_View.php?@DB_ID@=1979
DB_ID@=1979、1982、1984、1985がこれらのアドレスです。

このHPには地震の震源地や台風の位置から、距離や角度の数値で自然が伝える情報を解析しています。その数値の見方をここで説明してあります。
地の声の情報の見方と基礎知識へのリンクについて
http://www.biblecode.jp/News_View.php?@DB_ID@=1057

 何を書いても長い記事になりがちですが、それだけこの世界には知られていない現実がたくさんあると御理解頂ければありがたいです。
 善と悪との争いの大きな節目は2023年の2月7日に前後する時期です。ここに向けて様々な変化が起こされており、あからさまな平和への動きが表面化する時期ではないかと考えています。この関連の現在の動きが、地震に現れている自然の意図2xxxとして今も続く記事です。

以上