縄文時代の有孔鍔付土器は焼酎つくりに適した形状で先史文明の蒸溜技術を伝える 12月19日

 縄文時代が先史文明の技術や言葉を隠し持っていた日本古来の姿であると、2年半くらい前に書いています。最近になって理論だけでなく実証できる実験をやるべきだと思わされたことがあり、酵母の利用でパンを焼いたり1%以下のお酒を作ることも再び試しています。酵母菌は使った分を水と砂糖で埋め合わせるとそれなりに増えてくれますし、脂肪を燃焼するメニューを推進する上で糖質オフのパンが難しくなく作れる部分も明確に出来てきています。市販されている50%オフとかも工夫次第で出来る部分が分かってきています。
 焼酎が当時造れていたと考える部分は、こちらの中では間違いのない事実です。この実証をしたいところですが、土器で実際に物を作る前に、理論的な検証が出来る良く似た実験が必要になるのです。予備実験という物ですが、これで何か出来る事はないかと考えていたのでした。
 日本の酒税法は悪法その物であり、個人がお酒を造ることを禁止する理由など、制定当時の法の趣旨からも歴史的にも失われているのであり、お上が個人を苦しめて喜ぶ種類の物でしかないのでした。酒造メーカーに利益を供与しているだけになるのでした。
 この改正は必ず行えて、個人がお酒を作れるようになるでしょう。メリットは生きた酵母を食生活に取り入れられることであり、昔の生活の楽しみを取り戻す部分です。個人ではメーカーのような長期熟成や、量を作って味を調えるなどが難しいので、味の面ではメーカーが大打撃を受けるなどは考えにくいのでした。既得権益でしかないのでその部分は消えても社会全体では利益なのでした。
 自作できる物にはどぶろくやワインもどきがあって、ネットで調べると葡萄ジュースやリンゴジュースから、ワインやシードルに仕上げる方法が海外で行われて記事化されているのでした。
 これに習えるとありがたい部分があって、防腐剤である亜硫酸塩の入っていないお酒を造れるのです。低価格のワインには亜硫酸塩が入っていないことを売りにしている物が今では入手可能なのでありがたいのですが、輸入物だとほとんど防腐剤入りなのでした。
 こちらは炭酸が好きなのでシャンパンの安いので十分ですが、亜硫酸塩なしのシャンパンは売り物がないのでした。今回気にしてみて分かったのですが、健康志向はまだここまで届いていないのでした。

 コンビニを筆頭にした防腐剤と食品添加物こそ、人間の健康を大きく害しており、人工受精児の激増と、花粉症を始めとしたアレルギーの原因になっていると考えています。これらは、新型コロナウイルスの健康被害がバイオテロとして世界の保険機関により起こされていることが理解されると、問題を解決すべく動き出すことが出来る様になるのでした。
 現在の医療は教科書に嘘を書いて、病気を増やしてその治療費と薬代を国と個人にたかるのです。ウイルスを拡散して不要なワクチンを売りつけたのであり、こういったマッチポンプが他にもたくさんある事を、私達は知る事になるのでした。
 医療関係者にとっては、人工受精児の数が増えれば増えるほどに、彼らの利益が上がると誰でも分かるでしょう。治療を提供して患者に喜んでもらうという姿なのでしょうが、実体は法規制で即効性でない毒物を意図的に体に取り込ませて健康を害し、それを治療して儲ける姿なのです。これを止める時が目の前に来ているのでした。
 防腐剤入りのワインやシャンパンなど、安全性に問題があるのに無いことにされていると言えるのでした。長期間防腐剤を取り込むと体に蓄積されていわゆる活性度が下がるのでした。体内の防腐剤に邪魔されるので、精子の数も減れば、卵子の活性度も下がって当然なのでした。こちらの提唱する理論医学としては直ぐに出てくる答えです。
 少数の資本家の利益の為に、非常にたくさんの一般市民が犠牲にされているのに、その実体が隠されてきたのでした。
 ここが変わる時に、コンビニの防腐剤もお酒類の防腐剤も、長期で評価すると大きな健康被害につながる部分を明確にするでしょう。食品添加物類も見直しが必要であり、資本家の利益しか考えてこなかった法規制の体系が大きく変わる時になるのでした。

 焼酎の話に戻ると、蒸溜する部分を試せると気づいたのでした。これは酒税法が1%以上のアルコールを含むお酒を個人が造ってはいけないとしている中で、お酒を蒸溜しても無からお酒を造っていないので、規制されていないという判断が出来るのでした。
 ワインの例で行くと酒税法で既に納税してからワインを買えるのであり、これを蒸溜しても、アルコールが増えて租税対象が増えるという事にはならないのでした。
 これで現実ですが、国税庁は個人相手だといちゃもんでも何でもつけるでしょうから、いまは自己リスクでの作業です。堂々とゼロからワインを作ってブランデーに出来る様になるまでの、必要な法改正がそれほど遠くないと思っています。
 ネットで簡単な蒸溜手法を調べると、圧力鍋にホースをつないで水を蒸溜できるかを試した物があったので、早速これをワインで試したのでした。
 圧力鍋は昔子供が下宿時に使っていた物が、使われずに眠っていたのでこれを引っ張りだし、カレーを作って機能に問題ないことを確認して、蒸溜に使いました。
 始めは安全弁部分にビニールホースを差し込んで水を蒸溜してみたのですが、この取り出し口から蒸気が大量に漏れると分かりました。ガムテープで止めたくらいでは直ぐに漏れが出るのでした。
 仕方がないので圧力調整弁側を分解出来るか試したところで、圧力調整おもりの下から直径6mmのパイプが出て来ました。これだと手持ちのビニールパイプがそのまま刺さるのでこの部分の漏れなしで、蒸溜を試せたのでした。

1)ビニールホースを使った1度目のテスト
 イラストに取り出せたブランデーと残りのワインの姿を載せています。蒸溜しているのに白く濁っているのですが、この原因はビニールホースが耐熱60度までであって、恐らく溶けて再凝固しているのでした。味もその分まずくなるのですが、ワイン720ccから150ccくらいが体感でアルコール度30%くらいには出来ていました。温め始めて40分くらいで蒸溜は終了でした。
 ビニールホースは水で試した始めは、小さなバケツの中を3回ほど水冷として回るようにしていたのですが、水蒸気側に圧力が必要になるので1回まで減らしています。それでも蒸溜できたので驚いたというか助かったという感じでした。
 ビニールホースでは飲める蒸溜は出来ないという結果と、このやり方でも蒸溜が出来るという学びでした。

2)アルミパイプでビニールホースを置き換えた2度目のテスト
 ビニールホースの問題をクリアできたのですが、今度は装置の問題が表面化しました。
 アルミのパイプは6mm直径の物が500円くらいで入手出来たので、これをビニールホースの5cmくらいを使って圧力鍋の6mmの出口につなぎました。直径が同じなのでビニールホースを介してつながる形です。これでも蒸気漏れなしで使うことが出来ました。
 出て来たブランデーはアルコール度も50%くらいありそうで、味も悪くなく濁りもほとんどない状況でした。今回は飲めるのですが、量が少なくて30ccくらいだと思います。この原因を解決して続きになるのでした。
 蒸留後数時間で、ほんの少し残っていた白い濁りが消えて、ほぼ無色透明になりました。味も良いのですがまだ何か混ざっている気がします。焼酎の場合は数ヶ月寝かしてそれを取るとされているので、この種の不純物を取り除くのも美味しくするには必須なのでしょう。もしくは樽の素材の木片に漬けて味を移して誤魔化すかです。これが出来る木片が実際に売られていて好みの味の調整に使われているのだと思います。
 ここまで進めたので、蒸溜の工程からの不純物の混入は、ゼロに近いレベルに減らせたのだと思います。続きは効率の向上です。

3)今後の予定の3回目のテスト
 ここで有孔鍔付土器の姿が、この問題を解決している部分を教えられたのでした。アルミのパイプは内径が直径4mm位で長さが91cmです。ビニールパイプでつないで始めは上手く出来ているように見えたのですが、圧力鍋からの水蒸気漏れが大きかったのでした。
 これは4mm直径でアルコール蒸気を91cm先まで送り出すよりも、圧力鍋の漏れ出し水蒸気の方が低い圧力で逃げ出せていたことを意味しているのでした。
 目先はビニールパイプのように内径を6mm以上にすれば良いので、シリコンチューブで1m750円くらい、またはアルミや銅で同様に内径の広いものを使うしかないのでした。シリコンチューブは料理用の150度まで大丈夫な物があるので、これを使うかパイプを加工すれば、1回目の回収率になってブランデーが飲めるとなるのでした。
 あと土器の強度の問題もあるので、大きな穴を空けていない部分も構造上の制約から来る工夫でしょう。大きな穴は蒸気を効率よく逃がすのですが、土器の端に大きな穴を空けると壊れやすくなるのは当然です。この部分と蒸気の取り出しの容易さを考えた上で、孔の大きさと数が選ばれているでしょう。
 こちらの推定では、木で出来た蒸気取り出し部分を検討してあるのですが、今回の進展はこの部分が動物の皮でも可能になる部分を教えています。蒸気は竹を半分に切った物で孔の周囲を一巡して、保管容器への竹筒につなげるでしょう。この一通りを皮で上から覆い、つばの部分にひもで引っかけて固定するのでした。漏れ出す液化したアルコールはつばの部分で止められるので、あまり下に漏れずに保管容器まで導けるでしょう。
 土器の孔の位置はつばの真上にあるので、薬用の土器の場合は竹で覆わなくてもそのまま使えたでしょう。構造的につばで竹を引っかけることの出来ない物もあるのでした。焼酎の場合、竹があると皮の加熱を防げるのですが、冷却効率次第なので双方を試すことが必要になるかも知れません。
 一巡する半分の竹の冷却は、皮の上に濡れた布を置くだけでもかなりの効率です。これだとさらに道具を作る労力を減らして蒸留酒と薬を作ることが出来たでしょう。皮は2枚重ねて強度を確保しても良いし、蒸気漏れを防ぐ上ではなるべく低い温度で使いたい消耗品ですが、当時なら材料に事欠く状況は考えにくいと思います。

 結局やってみないと分からない経験だったので、蒸溜の面倒な部分を、こちらの導き手は個別に理解させてくれたのでした。手間がかかってやれやれです。

1)焼酎用の有孔鍔付土器は背が高い
 薬用の有孔鍔付土器は背が低くて対照的です。この理由は、焼酎用の有孔鍔付土器はたくさんのアルコールを蒸溜することが目的なので、それなりに長時間使うのです。その場合でも上に付けられている孔の部分と下の火をくべる部分を距離で離すことにより、効果的に冷却できるようにされているのでした。
 日本酒や焼酎用でも、醪と呼ばれるアルコールを含んだ素材部分は、濃度で15~20%くらいでしょう。重量比で約15%を取り出すので、それ相応の時間が必要なのでした。
 これと比較すると薬用では、重要の1%から多くても数%のレベルが薬用成分でしょう。長く加熱して蒸気を取り出す用途ではなく、有孔部分が加熱する前に蒸溜が終わるのだと思われます。
 この形から、焼酎用の有孔鍔付土器は蒸気の冷却を3段階で行っており、1つ目が孔から出た部分で蓋に蒸気を当てて冷やす部分、2つ目が竹と思われる筒を濡れた布などで包んで冷やす部分、最後の3つ目が焼酎を溜める部分を冷やす事だと理解出来ました。

2)土器に空けられているたくさんの孔は、孔にかかるアルコール蒸気の圧力を、数の分だけ減らすので、蒸気の漏れを効果的に減らせる設計になっている。
 これは当時使える部材が、木、竹、布、革製品、ひもの類いと粘土だと思われるので、圧力を高めて維持することが非常に難しかったはずです。この状況にこれらの部材で対処をすると、圧力分散と、効果的冷却を3段階で行うことで、蒸気の回収効率を上げているとなるのでした。
 ここでは出口の穴が一つで、非常に狭かったので、この部分が問題になって蒸気漏れを起こしやすかったのでした。

3)どぶろくになる醪には、日本の昔だとお米と大麦と里芋や山芋になる。里芋と山芋は糖質がお米や麦の1/3~1/5なので、ある程度たくさんの量を入れて蒸溜が行える必要がある。この場合に縦長や途中が膨らんでいるのは効率よくアルコールを発生できることになる。これが出来る様に大きさが設計されていて、お米や麦だと量が確保できるのでした。
 この部分は1)の機能と相反関係だが、薬用とは明らかに異なる形状である事から、その分の配慮がありだと思える。

 2回の実験で学んだので、これでもう作って見る土器での試験に進めるところですが、3回目のテストも行ってここに結果を載せる予定です。ワインからブランデーも作れるでしょうし、安い安い塩辛い料理酒から蒸溜でそれなりの焼酎になるのかにも興味のあるところです。
 今回のテストは、縄文時代の日本の各地で、入手可能な素材で焼酎や薬を作れる技術が完成していることを教えられていることになるのでした。ここに工夫があるとしか思えないのでした。例えば鉄がある所でしか焼酎が造れないのではなく、どこでも出来るところが驚きなのでした。
 恐らく火加減を弱くしてゆっくりとアルコールを蒸溜したのだと思います。そうすることで冷却が楽になりますし、蒸気漏れを最大限に減らせるでしょう。ここまでの配慮がある設計であり、熟練でなくても蒸溜が出来る容易さまでが、今回の試しからは感じ取れるのでした。
 始めに書いた当時の記事は以下です。

縄文土器と土偶の伝える焼酎の蒸溜と漢方薬利用の証拠1
http://www.biblecode.jp/News_View.php?@DB_ID@=1144

アワ歌語順で名前や目的を語っていた縄文土偶と土器1
http://www.biblecode.jp/News_View.php?@DB_ID@=1151

ホツマツタエに現れる縄文時代の日本と当時の医療について1~2
http://www.biblecode.jp/News_View.php?@DB_ID@=1155
http://www.biblecode.jp/News_View.php?@DB_ID@=1156

 エジプトのピラミッドを作り上げた技術は、質量制御技術です。残されているツタンカーメンのトランペットも、音叉を使ったと思われる椀状石も、技術の根本が分からない私達には全く本来の用途が理解出来ないのでした。当時の人々も科学を理解していないので、その使い方までも今では失われているのでした。先史文明の技術を隠すにはこれで良かったのでしょう。
 有孔鍔付土器はそこまで高度な技術ではないのですが、蒸溜の技術が存在していたことを私達には隠せているのであり、技術の詳細を知らない人には、その本来の姿を隠せているのでした。この意味でも先史文明の技術であり、縄文土偶と土器にアワ歌語順で名前や目的が残されていても私達にはそれが分からない部分と、本質的に同じ姿なのでした。
 これまで隠されてきた先史文明の姿は、距離や角度で情報を伝えている先史文明の見直しと、科学の進歩でその本来の姿を理解出来るようになるでしょう。重力が制御出来ていた部分は残された巨石の遺跡から明らかですし、岩の加工技術もその範疇になるのでした。
 こういった物を科学の進歩で再現すると、多くの人にも先史文明の存在は認めやすくなるでしょう。一歩一歩の進展ですが、数年で大きく歴史への理解が前進するでしょう。

 縄文土器の作り方を体験させてくれる資料館もあった記憶です。趣味の茶碗よりも少し大きめに作る必要があるのですが、皮、布、竹筒とひもを準備する程度で縄文式の蒸留装置を作れて、30%くらいの焼酎を簡単に造れるでしょう。焼酎メーカーの技術者の方にもアドバイスをしてもらえれば、当時の焼酎の種類と味の再現までを試せるでしょう。米、麦、里芋、山芋とヤマブドウなどの果物の蒸溜酒です。始めは蒸留装置の推定部分から来る、原因の分からない問題が起きるかも知れませんが、これをクリアすると簡単に作れる部分を実証できるはずです。
 薬用にも実証が必要ですが、こちらも薬学系の研究者の方のアドバイスがあれば、昔の薬を再現できるでしょう。私達の過去を知るための重要な実験になるでしょうから、興味のある方がおられればこちらに出来る協力をしたいと思います。大人達は蒸留酒と甘酒、子供達は薬作りをアロマオイルの生成などで体験できるところまで、進んで行けるはずです。

12月19日の追記
 皮を使うことで蒸気の閉じ込めが出来る可能性に気づいたことで、この機能を試すだけで原理的ですが、縄文当時の蒸溜を方式的に再現できる部分がこちらの中では明確になりました。低い圧力を維持して皮で逃げる蒸気を減らせるなら、30%の焼酎が造れるのではないかと思います。
 記事は改めて書き直しになるでしょうが、皮が35x90cmで約4000円、銅かアルミのパイプが500円くらいでしょう。あとはワインや料理酒の費用と、皮を縛り付ける難燃性のロープの費用です。合計で6000千円くらいです。
 これで続きを試すと、有孔鍔付土器の当時の機能が実証できることになり、続きは実際に土器を作って試す部分になるでしょう。この続きの実験をすることで、縄文時代に焼酎が造れていた検証になるのでした。
 鍋に上手く取り付くかが重要ですが、手持ちの鍋の縁と取っ手の間の隙間が小さいので、ここから蒸気が逃げる場合は鍋が必要になり追加で3000円くらいでしょう。
 ここまでやると土器の代わりに鍋、竹の代わりに金属パイプであるくらいで、当時の素材で必要な性能を試せたことになるのでした。今の状態のこの記事よりも説得力が上がるでしょう。
 鍋も含めると1万円ですが取り敢えず6千円で先に進んで記事が書ける所に進みます。本日の手持ちは200円を切っているところであり、この続きに来るHPの維持費も3万円であり苦しい所です。
 先に進めるように、資金繰りへのご理解とご協力をお願い致します。

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