情報通信インフラの整備についてのコメント1 11月12日

 「資本の嘘を情報公開した後の社会を豊にする変化1」の記事において、b)日本の情報産業の修正と、貿易関係国協力国への技術移転、としてWindowsとIntelに不当に奪われている情報通信の市場について記事を書いています。
 この分野について詳しくないと、費用がフリーのオープン技術になったPowerPCとLinuxで、公官庁の情報通信インフラが構築出来るという話は分かりにくいと思います。どんな変化が起きるのかが想像出来ないでしょう。
 11月10日に以下のニュースを耳にしました。これが学校で使われるとして、何がどの様に変わるのかを具体的に説明できるので、具体的な将来像を描いてみたいと思います。

Microsoftは11月9日(米国太平洋時間)、新型ノートPC「Surface Laptop SE」を発表した。日本では2022年前半に発売予定で、Microsoft Store(Web直販)における最小構成の販売価格は税込みで3万580円となる。
Surface Laptop SE(画像はUSキーボードだが、日本向けモデルは日本語配列となる予定)
 Surface Laptop SEは、同日に発表された新OS「Windows 11 SE」をプリインストールする教育機関(学校)向けのノートPCだ。従来から教育機関向けに供給されてきた「Surface Goシリーズ」と比べてさらに手頃な価格としていることが特徴で、教育市場ではシェアの高いChromebookへの対抗する意図があると思われる。
 そのこともあり、現時点における販路は法人向け販売代理店やビジネス向けMicrosoft Storeに限られる予定だ。
子ども向け
教育機関での利用を想定したモデルで、従来のSurface Goシリーズよりもさらに手頃な価格となっている
 CPUはモデルによってCeleron N4020(1.1GHz~2.8GHz、2コア2スレッド)またはCeleron N4120(1.1GHz~2.6GHz、4コア4スレッド)のいずれかを搭載している。メインメモリはDDR4規格で、モデルによって4GBまたは8GBを備えている。ストレージはモデルによって64GBまたは128GBのeMMCを搭載している。
 ディスプレイは11.6型TFT液晶で、最大解像度は1366×768ピクセルとなる。センサーによる輝度の自動調整に対応する一方で、タッチ操作やペン入力には対応しない。ディスプレイ上部には720p(1280×720ピクセル)撮影に対応する100万画素のWebカメラを備えている。
 ポート類はUSB Type-C端子、USB Type-A端子、電源入力端子、イヤフォン/マイクコンボジャックを備えている。ワイヤレス通信はWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)とBluetooth 5.0に対応する。
 バッテリー容量は35Whで、満充電から最長約16時間利用できる(自社基準による測定値)。ボディーサイズは約283.7(幅)×193.05(奥行き)×17.85(厚さ)mmで、重量は約1112.4gとなる。

 約3万円で安いと感じさせる工夫のある記事です。調べてみると3~5万円での学校用のノートPCが販売されているようでした。これが高いか安いかはこれからの議論です。
 まずはCPUの性能です。ネットで拾える性能評価で続きの比較につなげます。

Celeron N4020のPassMarkのベンチマークスコアは1820です。PassMarkのベンチマークスコアとは、CPUの性能評価の一つであり、大きな数値ほど性能が高いと考えて下さい。
 含まれているCPUコア数は2です。1つで性能の半分をカバーしていて、数が増えるとその分の性能向上です。
Celeron N4100はコア数が4なので性能的にはN4100の方が上となります。
 恐らくN4120はこの製品でしょう。

 このノートPCを40人のクラスで使うと仮定します。40人は今は多いでしょうが、昔の数値です。

1820x40人=72800 パスマークの性能値の積算値で、全体性能で必要な数値

 この数値を最新のIntelのCPUで実現した場合を計算します。世代は最新版が出たばかりですので1つ古いです。

Core™ i9-11900K 8コアの製品で、28082がpassmarkになる。2.6倍で72800になり、このCPUが3個あれば良いとなる。
 製品の価格を調べると以下でした。3台分の計算です。

66600x3=199800円

 続きで比較すべきCeleron N4020の価格が分からないので、既存の製品から比較をします。セレロンG5905が5562円@3.5Ghz、2コアになるので、おおよそこの半額になるでしょう。3千円とします。

3000x40人分=120000 ですぐに12万円になる。

 個別のノートにCPUパワーとハードディスクの記憶を求めるのではなく、サーバーに集約することで、費用の削減が可能かを検証します。
 CPUは高性能な物が3個あれば十分で、PowerPCならOpenGL/CL(グラフィックカードの代用です。Risc-Vのグラフィック対応に合わせても良いはず。)にも対処して6個でも安く作れるでしょう。HDは個人利用だと大きな容量は不要なので2個で十分になるでしょう。2個で故障耐性確保です。メモリーもそれほどいらないはずであり、ノートPCはOSのいらない端末にして、教育用に40人クラスをカバー出来るのでした。
 40人クラスの費用ですが、M社のノートPCで購入して実現するなら価格は以下でしょう。

30580x40=1223200

 機器用のフリーCPUで1.5万円で端末を作れて、馬鹿げたOSのアップグレードは不要、40人で端末が60万円でサーバーは60万円となるでしょう。
 HDは5千円くらい、CPUを3千円として、メモリーも5千円くらいはかかるでしょうから、これらを抜き取ると半額に出来ると思える所です。
 サーバーのCPUが高くても20万円なので、集約するとおつりが大量に出るのでした。如何にノートPC他で外資に漁られているかを実感出来るのでした。クラウドのあり方を学べば良いだけでしょう。サーバーの価格は30万円もあれば実現出来るはずです。
 端末のノートPCは1万円くらいまで下げられるでしょうし、普通に壊れる部品こそCPUのFANやHDなどの可動部品です。これらをなくせるので、信頼性も大きく向上し、表示性能など大きな進歩のない分野なので、10年でも使える製品に出来るでしょう。普通のノートPCは寿命も5年持たないでしょうが、寿命のレベルが10年に伸びるのでした。

 使い方にも工夫が可能です。持ち帰って使うことを考えるなら、携帯なり電話回線で市町村レベルのサーバーに無償でつなげるようにすると、家での教育にもサポートが出来るでしょう。貧困家庭の子供達にも教育の機会を増やせるのであり、プログラマーや科学者などの理系の人材が生み出せるだけでも、得るものは大きいでしょう。特にこの先の未来においてのプログラマーの需要は強い物があるので、これをサポート出来る部分は間違いありません。触ると興味が触発されるのでした。
 USBポートやアタッチメントからOSを立ち上げられる様にすれば、備えておけばいざというときに役立つでしょう。
 誰でも利用出来る市町村のサーバーにネットアクセス出来るようにすると、必要な教材他など簡単にアクセス出来て利用価値も上がるでしょう。運用上は教室の物とは切り離してサービスを提供出来れば良い。自分のデーターを持ち歩くなり、クラウドを始めから利用するなりで、便利に教育にも使えるでしょう。
 お金持ちの子供達は教育の機会も多いけれども、貧乏だとなにも出来ないのです。これを変える事が出来るのであり、子供の家庭にはネットを通して、必要な子には端末を持ち帰らせて、クラウド経由の教育を受けられるようにする。
 やる気があればどんどんすすめるし、分からないところのサポートを出来るようにすれば、お金があるかないかでの差は減らせるでしょう。子供達のやる気が報われて欲しいのであり、勉強においては、お金持ちの家に生まれられれば良かったを少しでも減らせるでしょう。

 馬鹿げたと言える無駄な費用の多い、ノートPC端末の費用に無駄をさせられるなら、浮いた費用で子供達の教育をサポートする方が、未来を明るく出来る事は間違いなしでしょう。この試算でもすぐに30万円レベルです。
 無駄なCPUとOS、HDやメモリーにもたかられていることになるのでした。クラウドの整備と教育システムの構築に費用を回せるでしょう。
 ノートPC側にはCPUなしとの説明ですが、実際には多少のインテリジェント機能が必要なので、低機能のCPUと専用のプログラムを組み込むことが普通です。ここにPowerPCを使っても低価格ですし、まずはiTronで端末動作が出来れば十分であり低価格その物です。
 必要ならBTronでもLinuxでもアタッチメントやUSB経由で動かせる様に出来るのでした。ここではそこまでしなくても良いでしょう。
 サーバーですが、Linuxを使ってそこにワープロやスプレッドシートなどのアプリを一通り載せて、全員で使える様に出来るのです。管理はサーバー本体で可能なので、手間も減らせるのでした。そしてWindowsとは異なるので、費用の縛りもはるかに安く出来るのでした。ある意味40台が1台になるのです。安く出来て当然でしょう。

 続きは今から30年も前との比較です。コンピューターの性能の変化を知って欲しいと思います。長年に渡ってムーアの法則なる性能向上が続いてきたのですが、ここに来て変化の兆しが見られるのでした。今後の進歩は遅くなる部分が増えるでしょうから、これまでのあり方を見直すには丁度良い変化なのでした。2年毎に2倍の集積率を達成してきた半導体業界にも技術進歩の限界が見えており、費用対効果の面もあるので変化の速度は鈍化したのでした。
 10年で32倍ですので大きな物であり、実際にどんどん買い換えることで性能の向上の恩恵に浴して来たのですが、どんどん新しい事が出来るようになるのであれば、これに合わせて変わらないと、ビジネスにおいては効率が物を言うので仕方がない部分はあったでしょう。
 この性能の向上に限界が見えてくるなら、買い換えのタイミングがこれまで3~5年だったとすると、今後は4~7年でも良いという事になり、どんどん買い換えが遅れても性能はあまり変わらない状況になるのでした。であるなら必要な性能で長寿命の製品にも、これまでにはなかった価値が高まるのでした。技術の進歩が遅くなるなら、家電製品並に長寿に出来るのです。
 気象庁の天気予報用のスパコンの性能変化です。

時期       製品名        性能指標      メインメモリ
1987年9月  HITAC-M680 30MIPS    32MB
    日立独自のCPUx1
1987年12月 HITAC-S810 630Mflops 32MB+512MB
    日立独自のCPUx1
1996年3月
    HITAC-S3800_480 32Gflops  2GB+12GB
    日立独自のCPUx4
2001年3月
    HITAC-SR8000E1  768GFlops 640GB
    PowerPCx640
2006年3月
 HITAC-SR11000K1x2台 21.5Tflops 10TB
 IBM POWER5x2560
2012年6月
 HITAC-SR11000M1x2台 847Tflops 108TB
 IBM POWER7x3456
2018年    クレイXC50    18.16Pflops 528TiB
 Intel Xeon8160x11264

 クレイの名前でも日立さんが扱っているそうで、日本的なビジネスかも知れません。今のスパコンはCPUとグラフィックボードを如何にたくさん詰め込むかの競争なので、いわゆるCPUアーキテクチャの競争とは乖離が進んでいるでしょう。電力消費を気にしながら、如何に小さな面積に演算器を詰め込んで並べるかなのでした。
 ここに出てくる2001年の768GFlopsの性能が、今のCPUで実現出来ている部分をまず説明します。以下ネットで拾えるデーターです。

iGPU - FP32 Performance (Single-precision GFLOPS)
 GFLOPSでの単純な精度(32ビット)でのプロセッサの内部グラフィックスユニットの理論的な計算パフォーマンス。 GFLOPSは、iGPUが1秒間に実行できる浮動小数点演算の数を示します。

名前        Gflops
Intel Core i7-11800H   742
Intel Core i9-11900K   666
Apple M1       2600
AMD Ryzen 9 5980HX 1946

 ここで主に紹介した8コアの3.5GHzのIntel Core i9-11900Kにおいては666Gflopsとなり、当時よりも少し遅い程度です。比較するアップルシリコンのM1もAMDのRyzen9も簡単にこれを越えており、ムーアの法則では10年で32倍、20年だとさらに32倍で約1000倍です。
 当時はこれをPowerPCを640台使って性能確保ですので、ムーアの法則の1000倍と大きな乖離はないでしょう。よくここまで進歩した物だと思いますが、最善であと10年の32倍が限度なのでした。これから迎える変化に際して、米国市場の低迷が打撃を与えて、その他でも困難の時期を迎えるでしょうから、性能向上が遅れるロスは避けがたいと思うのでした。淘汰が進んでたった3社で支える半導体微細化の進歩なので、あからさまに速度も低下して限界が見えているのでした。

 ここで説明したい話は簡単であり、現在のPCなど車と同じであって、軽乗用車から高級車だけではなくて、バスやトラックはてはF1マシンまであるのがPCのCPUの世界でしょう。CPUなら原付まであると言えて、Intelの8086などの初期の世代でしょう。1990年代まで利用されていて、当時の役に立っていたのでした。
 いわゆる人間よりもはるかに早く走ることと、移動の手段を提供する事において、車は役に立のです。原付まで含めるなら数万円から数千万円の世界でしょう。今の高級車は300万円以上なのかもっと上なのか、こちらには何とも言えない所ですが、走行性能にさしたる違いはなくても価格は大きく違うのでした。
 これをCPUでの比較で見ると、個人用のノートPCでIntel Core i9-11900Kを使いこなせる人などほぼいないでしょう。早いほうが良いのでこれを購入する程度であり、仕事でCPUのパワーが必要な人にとってはこれでも足りないケースまであるのでした。その種の物は特殊分野でしょう。
 現実的にはネットで見る限りにおいて、一般向けにはゲーム用でしかないと思える程です。その他ではクラウド用に使うのかどうかでしょう。そしてこの先の性能向上に陰りが出ているのであれば、性能向上に合わせた投資にも、必要性が低下するのでした。

 学校の教育にしても、企業における文書作成、プレゼンの作成や見積もり、受発注の管理にしても、高級車は不要であり、軽自動車でも仕事に差し障りがないならそれで良いのでした。普通車にする必要性さえも低いでしょう。
 インテルの製品系列で言うなら、個人向けにはCorei3も必要かどうかでしょう。ここの仕事でさえ、ペンティアムゴールドです。2コアで3.7GHzですが、暗号解析をする時以外は不足を感じないのでした。暗号解析はあればあるほどCPUパワーは利用出来るので、Intel Core i9-11900Kでも全く不足です。
 今は無理する仕事以外はペンティアムゴールドで暗号解析まで行っています。CPUパワーに依存せざるを得ないケース以外は、逆にパワーがないという制約で、無駄にやり過ぎないという制約を自分に向けて効率作業を条件としているのでした。
 1990年代ですが、M-680の30MIPS (million instructions per second) で月のレンタル料金が1億円のオーダーだった記憶です。1つのCPUにデーターの入出力の端末が100台あるなど普通だったでしょう。30MIPSを100人で利用するのであり、今なら666Gflopsを一人でも利用出来るのでした。これはもはや有り余りの状況でもあるのでした。
 Wintelのビジネスを推進する側としては、この処理能力の有り余りをユーザーには見せたくないのです。これで起きてくる現象こそ、Windowsがユーザーに過剰に介入する事であり、インターネットの閲覧など、動画がやたらと埋め込まれて、動作に不満を感じるように、意図的に操作をされているのでした。
 この種の事情を知らなければ、このPCは遅いと感じるだけであり、実質的な事務作業にも、子供達の教育にも全く差し障りがないにもかかわらず、購入責任者に対してその性能が足りないように見せかける役割を果たしているのでした。
 繰り返し他の所にも書いているように、今の社会のあり方は、悪魔達をあの世に追放するまでは以下のフレーズで表現出来るのです。

西側の現実 資本家の、資本家の嘘による、資本家のための政治
東側の現実 権力者の、権力者の嘘による、権力者のための政治
双方に共通する(権)力を乱用する姿 強者の、強者の嘘による、弱者から収奪するための政治
双方の求める変化 人民の、人民による、人民のための(嘘のない)政治(人民=国民=people)

 現代の西側の常識は、騙すよりも騙される方が悪いです。よく言えると思うのですが、悪魔達を追放しないと、騙すなら責任を取れとは言えないのでした。
 これを現状の分析に使うとします。始めに載せたつまらないニュースにも、Wintelの販売戦略がそのままに現れるのでした。

バッテリー容量は35Whで、満充電から最長約16時間利用できる

 学校で使うとして、充電して使わないといけない理由があるのでしょうか。バッテリーを搭載して充電して使うよりも、100Vから直接使う方が効率も良くて、エネルギーを無駄にしないでしょう。バッテリーなど会社で事務用に使うなら不要であり、学校も同じでしょう。無駄な投資なのでした。常識化することで、無駄に見せないと言えるのです。
 続きも同様なのでした、ネットやLANにつなぐ時代であり、サーバーのHDがあればノートのHDは不要なのです。しかもノートのHDは壊れるのであり、サーバーなら二重化してそのデーターロスを大きく減らせるのでした。授業のノートが消えると子供達にはパニックでしょう。今はこれを平気としているのです。データーをクラウドに上げろなら、ノートのHDには存在する意味がなくなるのでした。

 WintelがどんどんPCの動作を遅くすることで、自分たちの高機能製品への移行を促している要素は、これまではムーアの法則で上手く隠されてきたのです。古い物ほど性能が時間と共に低下することも現実でしたので、それを演出出来たのでした。
 ここに変化が訪れるのであり、今後は大きな変化は起きにくいのです。にもかかわらずネットの閲覧には動画が嫌になる程埋め込まれて、とにかく遅く、重たく、メモリーも無駄遣いするので動作までを不安定にして、わざわざユーザーに見せているのでした。これはもう悪質で、ひどいの領域です。
 始めに書いたように、教育用でも事務用でも、サーバーを準備してCPUとOSのない端末での運用に切り替えると、10人単位からノートPCよりも低価格に運用が出来るでしょう。WintelにはCPUとOSを数多く売りたいという願いがあるので、これが自然に促されていると言えるのでした。
 ムーアの法則さえなければもっと早くこの流れに気付けたでしょうが、これが遅くなってやっと、彼らのビジネススタイルに取り込まれて今があると、普通に気付けるのでした。30年前にたった30MIPSしかなかった月1億円のレンタル料の大型コンピューターの運用から、学べる部分があるのでした。資源を有効利用する姿です。データーの安全性までも高められるのでした。

 LinuxとUnixの場合ですが、サーバーコンピューターに対応する、CPUのない画面と入出力だけのクライアントとしてX端末という製品群がありました。これをノートPCで実現するだけでもあり過去の実績まであると考えて下さい。これも枯れた技術ですが、ネット通信にも出来るだけ対応したいところです。
 メリットは不要な投資と二重投資を減らすことです。バッテリーも大半のケースで不要ですし、HDも不要でしょう。CPUとメモリーは低価格で最低限が必要であり産業機器のレベルで表示操作がメインになるのでした。今よりもはるかに低価格で良いのです。
 データーの安全性ではサーバー側に二重化を実現しますし、信頼性も保守のコストもはるかに安く出来るでしょう。
 私たちはWintelを始めとしたパソコンメーカーに、市場のあり方において騙されている部分にもっと注意を払うべきなのです。情報産業の世界では資本の自分に都合の良い嘘が常態化しており、米国にフェイク大統領まで産み出したのでした。この犯罪行為が明確になると、米国式の資本主義はマフィア主義だと認定されるところになり、変わらざるを得なくなるのでした。嘘をついてユーザーを騙した者こそ利益を得るなら、それはこれから追放されるところ悪魔の所行でしょう。

 今後の未来に向けて、私たちのあり方は、まだまだ大きな変化を必要としているでしょう。関連する記事を書くにあたって、Tronの坂本氏の本を立ち読みしたのですが、DXという文書を電子化する流れを言葉として知りました。デジタルトランスフォーメーションという意味で2004年からあるのだそうでした。氏の本があるので、本を売りに行く機会があるなら立ち読みで目を通すところです。
 文書を一通り電子化して扱うと考えて頂ければ分かりやすいでしょう。子供達で言うなら、教科書もノートも皆、電子化して扱われるとなるのでした。これでHD1台の信頼性のない話はもう無理で良いですし、彼らが自分に都合の良いことしか言わない現状も明確でしょう。客観性など隠されていて、自分の製品を売りたいに特化しているのでした。気を付けないと知らない間に騙されるし、製品でそこまでの現実を実現さえしているのでした。無駄な負担を実現して性能を低く見せて買い換えを促すのでした。
 話を戻して、自分の例で行きます。今はお金がないので本が買えないのですが、医学の勉強をした時で言えば、専門書と解説の本を合わせると50冊とかを購入して目を通すのです。あっと言う間に保管場所に困るのでした。それ以前でも本はたくさん読むので、きのこが生えるように本の山が出来るのでした。
 以前は本をばらしてスキャンしてくれる所があり、データーとして保存も出来たのですが、今は違法化されてしまいやりようがないのでした。個人で本を裁断してスキャナーで読むなど出来るかです。企業なら昔はマイクロフィルム、今ならスキャナでしょう。個人に出来るレベルを越えているのでした。
 結局紙をなくす方向にしか進まないでしょう。個人的にはまだ本の方が速読しやすいし、読んだあとでも重要部分の印など分かりやすいのでした。これを適切に扱えるところまでもう少しでしょうが、電子本はまだ読みにくいです。大きさの問題でもあるのですが、やはりこれらも越えて行くことになるのかと思うのでした。
 仕事についても、昔はノートにデーターを書いていましたが、今ではPC上でのデーターが大半です。イラストを描く時にその原稿を手書きで検討しますが、これをPCに取り込めるようにすると紙は必要なくなる所です。手書き電子メモも今はまだ5万円とかするのですが、直接デジタルで書いてPCに保存出来るように変わる所まで来ています。この種のメモまで一元管理出来るようになるのは、仕事の管理ではありがたいのでした。

 結局子供のうちから電子化に慣れた世界こそ近未来でしょう。どんな流れでそこに進むのかはまだ未知数ですが、自然の環境保護の観点からも紙は減らざるを得ないでしょう。パルプは無限にある資材ではないのでした。
 一通りの教科書が電子化されて学ぶ世界は、こちらが思うよりも早く実現するのかも知れません。紙を扱う人たちの反対は始めから明確であり、新聞の配達までなくなる世界は想像しにくいでしょうが、これも時代の進歩です。新聞も残念な事に真実を伝えるよりも、軍産議会複合体と中国共産党の嘘を垂れ流して、国民を騙し続けたのでした。押し紙を含めた問題山積の業界でもあり、変化の時を迎えるところかも知れません。
 NHKに公正で客観的な新聞の発刊を求めるのですが、メールによる配信を無料でやっても、将来的には問題ないという世界にまで進めるはずだと思える所です。紙の新聞がなくなっても報道番組が消えることはないでしょうし、ニュースのあり方を見直す時になるでしょう。これまでの資本の嘘、権力の嘘に対応する変化なのでした。
 日本は先進国としてお金もあったので、紙の資源を無駄使い出来たのです。今は時代が変わって地球温暖化を防ぐためには、森林資源の保護が非常に重要になるのでした。トイレットペーパーは優先出来るでしょうが、新聞紙は同様でしょうかという話になり得るのでした。そして教科書でさえも、その量の多さは国家として当たり前ですので、向き合う時が近いのかと思います。
 綺麗事ではなく、現実の問題として、環境とDXを語る時は近いでしょう。情報インフラの姿もこれに合わせて変わるでしょうし、自然との協力協調を追求する上でも、避けては通れない問題になるでしょう。
 まずは歪んだ市場の姿を、あるべき姿に直すことからでしょう。PowerPCとTronとLinuxでどこまでインフラ整備を推進出来るかはこれからですが、不当に歪められたインフラ市場を公正な物に変えることには、多くの人々の理解を得られるでしょう。その続きで市場を発展させてこその、私たちの未来でしょう。
 ノートPCは持ち歩いて使うには重要ですが、ビジネス用途が普通でしょう。一般家庭用であるなら、個人に1台ノートPCの時代に近づき、持ち歩く物は携帯やタブレットで普通でしょう。その場合にもサーバーとX端末ノートにすると、家族の人数に合わせて効率は高められるでしょう。TVも昔は一家に1台でしたが現在では携帯にまで取り込まれて溢れています。これに似た状況になるとして、情報通信インフラのあるべき姿を、私たちの子供達の未来のために追求しましょう。巧妙な嘘によるぼったくりは、いつの時代にも現れてくる詐欺師に注意の姿なのでしょう。

2に続く

稲生雅之
イオン・アルゲイン