中国の高速鉄道事故        8月15日

 今年の7月23日に、中国の高速鉄道で追突による列車事故がありました。停止か徐行していた列車に後から来た列車が追突し、高架より落ちたりして大きな事故となりました。
 事故直後の政府当局の姿勢は事故原因の隠蔽を目的とした物であり、事故車両を重機でつぶして埋めてしまうなど、先進国では考えられない対応をしていました。

 事故の初期段階では政府に対する批判が新聞記事になるなど、メディアに対する規制が緩んだのかと思いましたが、すぐに批判を許さない姿勢に転じて行きました。
 その後は温家宝首相の現地入りにより、再び事故原因を調べる姿勢に転じています。最近になって鉄道網全体の最高速度を50km程下げたり、運行本数を減らすなどの安全策がとられるようになりました。

 事故の原因は落雷による機器の故障になっていますが、これが事実かどうか分かるまでに時間がかかると思います。本来前を走るべき列車が後ろを走っていたり、自動停車装置が切られていたかもしれないなど、ずさんな運用実態が浮き彫りになりつつあります。
 鉄道網全体の運用が見直されるほどですから、色々なところで無理をしていたことは間違いありません。この事故によるこの先の変化を調べてみました。

7月23日鉄道 の解析結果
 2011年7月23日に中国の高速鉄道で衝突事故が起きた。
 原因調査は賄賂、汚職におよび、2012年の総書記の選出に影響するかも知れない。波乱となるかも知れない。
 習と季、序列の釣り合い、江の死などが、上海、首都、地方の部族の争いとなる。中共の支配の黄昏であり、消滅、分裂や転換につながるかもしれない。人々は蜂起するかも知れない。
 この事故の影響もあって、7月15日(新暦8月14日)に人々の抗議行動により遼寧省化学工場の移転が公表された。未来への例であり種である。
 メディアの規制が弱まる中で情報が公開されるかも知れない。尖閣の戦争、平和、自由、公正、支配にもつながっている。

 しばらく前に江沢民元総書記の死亡が未確認情報として流されています。今現在植物状態なのかも知れませんが、彼の健康状態も未来に影響しています。
 上海閥の押す次期総書記が習近平さんです。バックに江沢民さんがついている事があり、現在の地位より順当にゆけば彼が総書記です。

 これに対するは現在の総書記胡錦涛の押す李克強さんです。現在の共産党内の序列が習さんよりも1つ低いので、彼は首相の候補であり、2012年以降のNo2です。
 この事故さえなければ江沢民さんが亡くなっても順当路線で行けたも知れないと思いますが、自己の責任を問う声が大きく未来を混沌とした物にしています。

 中国の鉄道省は多くの予算を使って大変な勢いで中国全土に鉄道網を引いてきました。その過程でたくさんの汚職があり、トップが更迭される事態に至っています。この汚職に上海閥が大きく関与しているらしく、習近平さんの力をそぎ落として行く事になるようです。

 この内部抗争とも言うべき動きを外に向けると、尖閣への戦争になります。ここしばらく尖閣周辺には中国の監視船は来ていなかったと思いますが、事故後に早速この海域にお目見えしています。牽制する意図が見え見えの登場でした。
 これに対して日本政府側は昨年公表しなかった尖閣のビデオを公表したり、尖閣列島を自衛隊が守ると公表しています。

 どうして今になってこの様な話になるのかと思いますが、菅首相の退陣前に尖閣の戦争につながる種をまいているのかも知れません。どうしてすぐに公表しなかったビデオを公表したり、自衛隊の守備を強調するのか、次の首相が中国寄りになることを恐れているかのようでした。

 中国国内では既に次の動きも出ています。遼寧省大連に出来たばかりと思われる大連福佳大化石油化工のパラキシレン工場が、住民の抗議行動により移転を余儀なくされています。1万2千人規模の集会とデモにより、大連市の共産党と市政府が住民に対して移転を約束したとのことでした。
 8月の台風で近くにあった堤防が決壊し、有毒物質の流失が心配されて住民が避難したことがあったそうです。その後ネットで工場移転を求める声が続出し、デモを経てこの状況に到ったそうです。

 新聞によれば、2007年にもこの様な移転があったとのことでした。生命の危険を伴う工場操業ですので、そのリスクがきちんと管理されていないところで工場側の利益と住民の権利がぶつかってこの様になった物と思います。
 法律で工場を建てる時に規制がたくさんあると思うのですが、この規制を賄賂でクリアし、安く操業しようとしたのかも知れません。

 この場所での6文字強調で気になる物は、情報、中共と消滅、未来と7月15日です。情報公開により中国共産党の支配の正当性が失われ、7月15日以降の未来は国民のための政府に変わって行く事を示しているのかも知れません。
 一部の政治家だけの動きでなく、たくさんの人々の行動で未来は変わって行く様です。

稲生雅之
PS 地震対策にご協力頂きありがとうございました。福島沖のM6程度ですんで良かったです。今までにない大きな大規模フレアの発生もありましたが、地球に向いていなくて良かったです。
 この先もリスクは存在します。必要に感じた時にまたお願いすることになると思います。よろしくお願い致します。
 添付は8月9日の富士の日の出です。比嘉さんのおかげで今回も見る事が出来ました。来年もまた来ることになると思います。

 比嘉良丸さんの勉強会に参加予定です。時間があれば30分くらい話をするかも知れません。現状21日の千葉市、27日名古屋市、28日大阪です。
 9月11日東京、18日郡山は会場に受講者としている予定です。質問などあれば休み時間にお願い致します。
 参加申し込みは以下よりお願い致します。
勉強会申し込みページ