今ロスアンゼルスに来ています。アラスカではずっと忙しくしていました。オーロラ施設は近隣の環境にも影響していると感じました。単にオーロラを観測、制御する以上に地球環境に影響力を持っているようでした。地球環境を操作する地球工学という物を感じさせられます。
氷河の後退は起きている様でした。温暖化の影響であると思いますが、10年前の氷河の位置と比較をしないと、どれだけ氷が解けて後退したかは分からないと感じました。
氷河の後退が、長い年月をかけて起きていることは見て分かる物でした。氷河手前の岩には氷が上を滑っていったことによるひっかき傷が残されており、以前その場所が氷河に覆われていたことは明らかでした。ただ、この現象が最近の物なのか、私には分かりませんでした。
天候に恵まれなかったので、直接氷河に触れることは出来ませんでした。それでも近くで見る氷河からは、たくさんの溶け出す水が流れていました。この様な水がいずれ海面の上昇に繋がることを感じる事となりました。
北海道では旭岳、稚内、積丹岬、神威岬などによってきました。アラスカも寒かったですが、稚内も同じくらい寒く、残雪が至る所に残っていました。
今年は4,5月が寒かったらしく、例年では見られないほどの白鳥が残っているとのことでした。稚内に大沼という白鳥を餌付けした沼があるのですが、900羽近い白鳥が残っており、例年の3倍以上とのことでした。
ここでの気候は安定していないと言える物でした。雪が多かった話は聞いておりましたが、この時期がまだ非常に寒くて、気温が10度以上になりにくく、渡り鳥の移動が遅れるほどの状況でした。気候の変動は既に止められないところまで来ているようです。
以前氷の中のウイルスの話をしています。未知のウイルスが温暖化により氷の中から溶け出して、世界に拡散して行く未来です。今回はその現実を感じる事となりました。
大沼には以前白鳥はほとんどいませんでした。餌付けによりこの大沼を渡りの中継地点に選んでいるのです。観光用の資源とされているのであり、観察用の施設も作られていました。
日本の他の土地でも餌付けを行い、観光資源にしていると聞きました。渡り鳥は日本とロシアの寒冷地を行き来する中で、ウイルスを運ぶ役割を担う事になるようです。
温暖化は太陽の伴星の接近による部分と、私達が環境を破壊する物の2つが原因になっています。太陽が伴星の影響を受けて活性化するのは避けられないのですが、環境破壊は私達の行いであり、その責任を問われる物になるのです。
観光用の餌付けを否定する物ではありませんが、そのリスクを管理する必要性は強く感じる所でした。
自然の状態では、人と白鳥が触れるほどに近づくことはほとんどなかったと思います。餌付けにより身近に見られることが観光資源に繋がりますが、白鳥や他の渡り鳥の介在するウイルスが、この場所から拡散するリスクは小さくないと思える物でした。
現状では鳥の糞がそのリスクを担っています。距離を保てばウイルスも拡散しにくいですが、いざ広まるとなると、この様な餌付けされた場所からの拡散の可能性が高いと思わせられました。
ウイルスの拡散 の解析結果
ウイルスの拡散は観光という欲からの人災になる可能性がある。シベリアからの渡り鳥、鴨、白鳥が餌付けされた場所からの接触により拡散させるリスクがあるかも知れない。
冷凍された未知の致死性の高いウイルスもあり、その発見は母なる地球、地球を戦争による破壊から守りたい自然界からの警告である。
観光が結果として自然界に利用されることになるのです。ウイルスとの接触を起こせる場所はこの様なところであり、鳥インフルエンザに見る鶏などの飼育施設です。この様な場所の存在が悪いと言うよりも、温暖化による氷の中から出てくるウイルスはこの様な場所を経由するという警告です。
欲に負けてリスク管理を怠ると、鳥インフルエンザに感染した鶏肉を出荷する事になりますし、観光地では糞などを経由してウイルスが広がることになります。その結果は非常に大きな物になりますが、私達はまだ自然界からの警告を理解しているとは言えないかも知れません。
しばらく前に九州で口蹄疫の拡大がありました。大きなニュースにはなりませんでしたが、一部に利益を重視して感染を隠し口蹄疫を拡散した動きがあったようです。
原子力発電所の事故でも、炉を使用不能にしたくないとの判断から海水の注入が遅れるなど、利益の重視が大きなリスクに繋がっています。
これからいろいろな変化が起きてくるように感じています。気候も含め、自然界は大きな変化に備えていることでしょう。一部の人々の自己の利益だけを求める姿勢は、全体の利益に反する物もたくさんあると思います。利益だけを考えるのではなく、社会の一員としての責任のある姿勢を持つようにしたいと思います。
アラスカでは、世界のいろいろな場所の情報が重要であることを感じさせられました。この先の展開がどの様な物になるのかまだはっきりしませんが、必要と思われる情報を調べて、暗号で解析して未来への選択肢の情報として公開してゆきたいと思います。
次回は帰国後になるかも知れません。27日の金曜日です。よろしくお願い致します。
稲生雅之