今回は大阪の講演会とメルマガへ頂いた質問の中から、気になった物について解説をしたいと思います。闇の本体についてです。
闇の本体が去った事を「聖書の暗号は読まれるのを待っている」で説明しました。本体が去っても何がどの様に変化したのかよく分からないという事と、去っても悪いことばかりだという現実についてどう考えますかと聞かれています。
闇の本体は、1998年に去っている。創造主の命令により、自由意志で他人の魂を操ることができなくなったために諦めて去った。
これが1冊目の本に載せた解析結果です。闇の本体は、悪に傾いた他人の自由意志に干渉して操ることができたので、たくさんの人々だけでなく、霊的存在達も含めて彼らは操って来たのでした。
この事は過去の現実ですが、あまりピンと来ない部分でもあると思います。
ムーの時代には闇の本体もいて、結果として文明を崩壊させています。この時のことを確認してみました。
闇の本体の支配についての解析結果
ムーの時代、ムーの精霊達もその自由意志を強制的に制御されることがあった。人々も、霊も同様であった。
地球、世界を破壊、崩壊させるため、恐怖、パニック、煽るなど、強い力であった。
まだピンと来ないと思います。長い話になりすみませんが、全体の仕組みに遡って説明したいと思います。
この世界、地球には創造主として多次元知性の集合体が存在します。八百万の神さまという見方もできれば、艮の金神さまとも見えます。光の側、愛の側にあってあの世から私達を導く存在です。
あの世には人霊とか精霊と呼ばれる存在達もいて、八百万の神さま、艮の金神さまに仕えている存在達でもあります。
この世には私達がいて、悪い人たち、善にも悪にも転ぶ普通の人たち、善を求める人たちなど様々です。
悪の側から見たら、この世界はどの様になっているでしょうか。悪の側から悪を導く存在としての闇の本体が存在し、彼らに仕える悪霊、悪魔と言われる存在達もいます。
悪に吸い寄せられ悪をあの世で求めている霊が悪霊であり、悪魔とも呼ばれていると思います。
精霊、人霊には人の霊と動物や自然界の霊が含まれています。同様に悪霊にも人の霊、自然界などの霊が含まれていると思います。
私達はこの世界で善と悪の釣り合いを求めています。善だけでは善そのものがよく見えないので、対比としての悪を見ています。
魂としてこの世界を知ろうとすると、ます自分のことだけを考える存在になり、それを知ることになると思います。始めから他者との関わりを持つことは、そのための情報がなくてはできないので、まず自分の快を求め、そこから他者との関わりを学んで行く事になるようです。
善も悪もそれぞれを体験することで、何が善で何が悪であるかを学ぶことになっているようです。肉体を通して、感情を通して善と悪を知ることになっています。善悪双方を知ることで、善をよく知る者になれるのです。誰にとってもここには悪を学ぶ過程も存在しているのです。
この仕組みは輪廻転生も通して実現されています。場合によっては悪を学ぶ過程では一生を通じて悪を学んでいて、必要なことを理解するまでは死ぬまで悪だと思います。善を知るために繰り返し悪を学んでいる人たちが存在していると思います。
この様な存在達は、あの世に戻っている間は、いわゆる悪霊という存在です。この世の悪い人たちを助ける悪の側の霊的存在になっていると思います。
当然ながら悪霊が気に入ってしまい、どっぷりと悪につかっている霊的存在もいて、悪魔と呼ばれたりしていると思います。
この様な悪の霊的存在達の中に、闇の本体がいる場合を考えます。彼らが他人や他の霊的存在の自由意志を制御できると何が起きるでしょうか。悪に傾いた存在は彼らの影響を受けることになります。
この世界は善悪を通じて魂の進化向上を求める場所ですので、おおくの人々が悪に直面し、善悪の間を揺れて学んでいるのです。この状況は誰もが悪に傾く時があることを示していて、一時的にしろ、闇の本体は過半数以上の人々と霊的存在の心をとらえることができるのです。
この世界の成り立ちについて1冊目の本でも触れていますが、まずは原始時代の力が全てを支配する状況から始まります。人々が増えてゆく中で助け合いが生まれ、その中で愛に目覚め、力が全ての善悪の考慮されない世界から始まり、おおくの人々が幸せになれる世界を求めるのです。
そして結局この世界は悪のはびこりやすい力の世界から、文明の進展につれて愛を求める人々の増える世界へと変わって行くのです。
ムーの時代はこの段階に達しましたが、闇の本体の力により、おおくの人々と霊的存在が悪を望まされたので、彗星の衝突、文明の崩壊を止めることができませんでした。この時代にたくさんの人々と霊的存在が愛を望む事ができ、文明を支えることを望んでいれば、彗星の衝突を避け、文明を発展させられていたかも知れないと思います。
私達の今の文明は、この時の失敗と問題に向き合った物になっています。闇の本体のこの力、他の存在の自由意志を捕捉する力は強すぎるので、これが1998年から消されています。悪の存在そのものを否定すると善悪を学ぶ仕組みが成り立たないので、力のバランスが取り直されている過程にあると思います。
過半数が簡単に悪に向けられるようでは、ある時点で競争し、戦い合うことで世界を崩壊させられます。今で言えばパニックを起こされて扇動され、考えることもなく戦争に導かれ滅亡する流れです。今の文明は闇の本体の起こす扇動と呼べる動きを、避けられるようにしているのです。
ここでやっと現実の世界の説明に戻ります。
私達の文明は何千年もかかってやっと愛の世界、助け合う世界を実現する準備が整ったようです。1998年に闇の本体を去らせているのは、暗号を残した存在にとってこのタイミングが来たと判断しているからです。
現状を考えると、この世界には今までの力の世界に対応した少数の本当に悪い人たちと、たくさんの善悪に揺れて善悪を学んでいる人々、善を求めている人々がいます。
現在のあの世には、多次元知性の集合体と精霊達に加え、悪の霊、悪魔などは残ったままです。これらの悪の側の霊達は、まだ悪を求めて頑張っています。
この悪の霊達と、この世界にいる少数の本当に悪い人たちの崩壊に向けた動きを、平和に向けた物に変えて行かないといけないのです。
闇の本体が去った事で、たくさんの人々と霊的存在が崩壊を強制され、求めさせられることはなくなりました。でもまだ悪を求める人々は、1998年以前の様に悪を求め続けています。
この解決がこれから始まるところです。表面に見えているのは1冊目の本に紹介したCDSという金融商品の崩壊ですが、水面下では闇の本体のよりどころであった資本が大きく痛んでおり、経済の崩壊をまさに今、求めるところまで追い込まれているのです。
この解決は簡単な物ではありません。いま世界を見渡して競争を善としない世界は少ないと思います。競争ばかりしている社会では、この先に待っているのは戦いであり、崩壊を生み出す核戦争です。
暗号の伝えるこれからの変化は、ヤマトの人々が先導する可能性を伝えています。
ヤマトの人々は島国であったために、大陸とは決定的に異なる競争のゆるやかな世界を作り上げています。
大陸では言葉の違う民族に攻められると意志が通じないために皆殺しにあうので、競争力の維持が本当に重要なのです。助け合うことよりもまずは生き残ることが優先されているのです。
この島国に約1300年前に仏教がもたらされ、17条憲法の下、長い時間をかけて和、信、礼が根付くことになりました。その後の武士道も含め、勇気という物の重要さも私達のよく知るところとなっています。
私達の経験した3月11日の地震は、私達に大和魂として、助け合って生きることを思い出させてくれています。悲しい体験を超えて、助け合ってがんばれる心を長い時間をかけて養ってきているのです。
この先の経済の崩壊は、競争がベースにある国々の間に戦争の恐怖を生みだし、危機が演出されて行くでしょう。パニックから扇動されて戦争に至る部分は、私達の心に恐怖として少し残されていますが、闇の本体に強制される部分はもうありません。私達の勇気でこれを超えて行く必要があるのです。食糧危機、戦争への恐怖に勇気を向けることになります。
日本にはこれから色々な災難が降りかかり、中国との間の戦争を誘導され、経済的にも他国の圧力を受けて苦しむことになります。結果として起きる他国の国債の崩壊により今以上に苦しい経済になると思われます。
アメリカ、EUとの貿易が減少して苦しむことになるかも知れません。日本は自国の農業の見直し、メタンハイドレート等の新エネルギーの開発、リサイクル技術のさらなる向上などが起きることになり、この国を助け合う精神の中で再び発展させることになるのです。
この戦わない精神、助け合う精神で国を動かしてゆけることが、おおくの他の国々の手本になるのです。経済規模の大きい、資源の少ない日本でさえも経済の大きな混乱、環境の変化に平和的に対応できるのですから、他の国にも真似ができる手本になると言われるようになるのです。
日本の社会のあり方とその心、経済を動かしてゆく新しい技術が真似されてゆくことにより、世界に平和をもたらしてゆく可能性があるのです。
これらの変化の中で、闇の本体がいなくなっていることが、この世界を崩壊させるリスクを大きく下げているのです。
今残っている一部の悪い人たちと、あの世に存在する悪の側の霊達を、なるべく戦わずに無力化して行く工夫が必要なのです。彼らは私達と同じようにこの先の学びを通して善にもなり得る存在ですが、今は戦争を求めています。私達はこの誘いに乗ることなく、平和な世界を求めてゆけるようにできればと思います。
闇の本体が去った事で、残された悪の存在達の力も減っています。でもまだ彼らは現実の世界の支配を握っていて、悪いことをたくさん起こしています。これからの経済の混乱と環境の変化を通して、彼らの力を弱められるようにおおくの人が望み、それを実現してゆく事を願っています。
稲生雅之