オーストラリアの大雨         2月7日

 昨年の12月から1月にかけて、オーストラリアで大雨が降りました。洪水の様子がニュースでも流れましたのでご存じの方も多いと思います。
 平年の2倍とか少し多いくらいならそれほど驚かないのですが、月降水量の4倍にもなると、何か今までとは異なる変化が起きているのではないかと思ってしまいます。

 気象庁が公表した資料によれば、この大雨の原因はラニーニャと呼ばれる現象です。エルニーニョと同じく海水温度の変化であり、今年の太平洋東側の海水温度が低かったことが原因となり、変化した気流が大雨を呼ぶことになったと説明されています。
 通常のラニーニャであれば、オーストラリアの東側に雨雲を発生させやすくなるらしいですが、今年の物はラニーニャが非常に強く、今まで海上に降らせていた雨をオーストラリア大陸の東側に降らせたようです。

 気象庁の公表資料からのデーターを添付します。上の図には太平洋の東側の温度が平年よりも低くなったことが出されています。青い部分は海水温が低かったことを示しており、太平洋東側、赤道部分が青くなっているのが分かると思います。
 下の図は難しい説明も載せられていますが、青い部分に雨雲が存在すると考えて下さい。ラニーニャに対応してオーストラリアの東側に大量の雨雲が発生していたことを明らかにするデーターです。

 ウィキペディアでエルニーニョについて調べると、ラニーニャについても説明があり、過去の発生状況のデーターも出されています。過去にもラニーニャは起きていますが、これほどの大雨がオーストラリアに降ったことはなかったようです。
 私の記憶では2000年以降オーストラリアは長期化した干ばつに悩まされており、ほぼ全域で水不足であり、国民は洗車を控えるなどの対策をしていたはずです。

 ここに来て一転して大雨となり、雨そのものはオーストラリア全域で考えても増えているとのことです。
 気象に詳しい方によれば、この4倍も降る雨はラニーニャだけでは説明できないのではないかとのことでした。過去のラニーニャを調べて雨が増えるという相関はあるようですが、ここまでの気象変化はありませんでした。やはり非常に強いラニーニャであるようです。
 
オーストラリアの災害の解析結果
 マヤの終わりの時期の干ばつ、洪水はラニーニャであり、気象の変動、新しいバランスへの変化であり温暖化と寒冷化による物である。地球の精霊から文明への食糧危機につながる変化への警告である。
 
 ここには2011年も出されていますので、今年の洪水がラニーニャによる物であり、気象変動による変化であることが明らかです。
 暗号によれば今までに起きていた干ばつも同様に気象変動であり、その変化がここに来て激しくなってきていることを教えてくれています。

 今の日本では日本海側での大雪が過去にないほどの物になっています。この原因も今回同様に調べて公表しますが、日本海側の海水温度が高い状況にとどまっていたことは既に聞いていますので、恐らくここにもラニーニャが影響していると思います。
 雨の降り方が大きく変わると、農業には大きな影響が出ることは明らかです。田植えの時期まで気象の変化が影響すれば、稲作にも影響が出てくることになります。

 オーストラリアの大雨は、オーストラリアの農業に影響することは間違いないと思います。広いオーストラリアの全域で農業が大きく影響を受けている状況ではないようですが、大陸の東側は大きく影響を受けています。穀物他農業への影響はもうしばらくすると明らかになってくると思います。

 日本でもしこの様に大雨が降ると仮定すると、半年ずれた時期、梅雨の雨の降り方が変化することになります。あくまで仮定ですが、平年の4倍も雨が降れば、田植えを植えた稲の生長に大きく影響が出るかもしれません。オーストラリアでは約1ヶ月も洪水状態にあったわけですから、この状況は稲の苗を腐らせかねない物になると思います。

 実際には日本への気流の流れの変化は、オーストラリアの変化とは異なる物になると思います。具体的な変化までまだ予想できないのですが、気象の変化は農業に対して厳し状況を生み出す可能性が高いと思います。
 日本では今は雪が増えて影響を受けているという状況ですが、この先の変化はもっと厳しい物になるのか、注意が必要です。

 食糧危機は政治的、経済的な意図で引き起こされる可能性もあります。アメリカのバイオエタノール政策によりトウモロコシの価格が向上して国際的に問題になったことがあります。この時はまだ穀物の総量に問題がなかったので、貿易を停止するところまでは進みませんでした。
 この先の気象の変化には、食糧危機を見据えた注意が必要になるようです。日本国内での農業をもっと活性化する必要が出てくることになると思います。今まで通り食料を輸入できる時代が変化することになるようです。

 土曜日から今日まで沖縄に来ていて、今この文章をかみんちゅさんの家で書いています。彼に伺った話を今日は載せる予定でしたが、内容が長いので校正して2回に分けてお送りするなど次回以降に対応致します。
 彼らは今、最悪の未来を避けるためのご神事をしています。お送りする情報は厳しい物を含むことになりますが、この厳しい部分を避けるために頑張っています。この事についてはどうかご理解をお願いしたいと思います。この最悪を知ることにより、それを避けて行くことが出来る動きが生み出されることを願っています。

稲生雅之