富士山のマグマ溜まりと熊本地震の影響9 5月28日 6月2日追記

 半月の影響が出ており九州の余震とフィリピン海プレートの動きに注意が必要です。奄美大島から北海道までの太平洋側と、紀伊半島、関東にリスクが高まっています。

稲生雅之
イオン・アルゲイン

5月28日追記
 昨日の12時44分、47分の奄美大島の東側のM5.5の地震により、九州への影響が強まる結果が出ています。フィリピン海プレートの北上する動きを促した結果による地震の発生です。フィリピン海プレートの角にあたる大分の火山には影響が強かった様子でマグマ溜まりの潰れの群発地震を起こしています。
 その先の紀伊水道と愛知県にも小さな地震を起こしています。これまでに積み上げてきた歪みを考えるとこのレベルでは足りないと思いますが、様子を見るしかない状況です。周辺に動きが出始めていると考えると、リスクは高まっている事になります。
 奄美大島に群発地震を起こしている三宅島ですが、今日は天候の回復も手伝い噴煙の様子を見る事が出来ました。これまで以上に噴煙を上げていると思います。まだ雲が多いので区別が難しいかも知れませんが、群発地震の発生後に影響が出てくる状況は他の火山と同様です。
 東南海エリアにM6の地震が4月1日にありました。その翌日に御嶽山はそれまでの2倍以上になる900mの噴煙を上げています。この時と同様の仕組みで三宅島にも噴煙を高めることになったと言う事になります。
 現在の御嶽山は気象庁によれば900mの噴煙を上げており活動的です。ここに愛知から東南海エリアの地震が起きると、御嶽山はさらに大きく噴煙を上げることになる可能性が高いです。水蒸気噴火と変わらないレベルになるでしょう。このリスクも指摘しておきます。白山にはこのリスクはないと思いますが、火山周辺に群発地震が起きるなど変化は起きるかも知れません。
 南側の南北の中央構造線上の注意の方が大きいですが、北側に影響が出る時、白山は能登半島、御嶽山は長野県北部です。こちらにも念のための注意は必要と思います。
 今日の天気は曇りがちですが、太陽風は10時半現在時速約500kmと高速化しており、磁場も時々南に向きます。昨日はこの南向きのタイミングで三宅島が地震を起こしています。注意が必要な状況に変わりありません。九州も揺れが強まっていると思いますので、大分近辺、日向灘近辺も含めて明日の半月の前後は注意をお願いします。
 オバマ大統領の広島訪問は、核兵器なき世界へのアピールとして重要であったと思います。サミットの結果を褒める記事よりも、こちらの方が多かったので良かったと思います。サミットのタイミングで放射能の反動を広めることにはつながりませんでしたが、この先どの様に変化するのか注意しています。

 18時1分に御蔵島でM4.8深さ140km震度1の地震がありました。続いて18時10分に茨城県北部でM4.2深さ50km震度2の地震が誘発されました。
 御蔵島の地震は三宅島のマグマ溜まりの物と思われます。この位置がマグマ溜まりの位置であると以前書いていますが、丁度その位置であることを示す地震になりました。
 この影響は他のマグマ溜まりにも及びました。その結果が富士山のマグマ溜まりと思われる茨城県北部の地震です。関東の北部にはフィリピン海プレートの動きによる地震が起き易くなる状況でしたので、この場所の地震につながった物と思います。
 御蔵島の地震は深さもあり、プレート境界でもあるので、その影響は広範囲に及ぶと思われます。実際に震度の分布を見ると広く東北まで広がっており、その影響を伺わせる状況です。
 これまで警告してきた場所の地震が起きやすくなりました。諏訪湖までの境界上の地震だけでなく関東のマグマ溜まりの誘発地震と、御嶽山、白山のマグマ溜まりの潰れも引き起こされるはずです。紀伊半島から愛知と東南海エリア、南海エリアまでに注意が必要でしょう。

5月29日追記
 一昨日の奄美大島東側の地震と、昨日の御蔵島の地震により、三宅島のマグマ溜まりの影響が広がっています。
 昨日の御蔵島の分は深さが140kmあったので、近傍のマグマ溜まりにも影響が大きかった様子です。八丈島と思える分が小さく2回、富士山の分は有感地震で上記茨城県北部のM4.2と本日5時過ぎの福島県沖M3.7震度1でした。
 青森県西部では再び深度地震が起きており、北海道駒ヶ岳の下部でも発震があります。十勝沖から三陸沖にかけての地震に注意が必要でしょう。フィリピン海プレートの北上が促された結果です。
 御嶽山近傍でも小さく地震が起きており、その影響なのか本日の噴煙は小さくなっています。今後の変化に注意が必要な状況です。
 注意している紀伊半島関連ですが、小さな地震が起きており変化が進展していると思います。このまま何も起きずに時間が流れる可能性も少しはあると思いますが、これだけの刺激を御嶽山と白山に加えている以上、少なくとも御嶽山のエネルギーが何らかの形で抜ける必要があると思います。時間をかけて小さな地震で抜けるのか、少し大きく揺れるのか、様子を見るしかありません。
 富士山の状況も同様にエネルギーを余らせていると思います。三宅島がM5を連発している中にあって、その影響は大きいはずです。近傍の小さな地震が増えたままであり、注意を促しています。
 地球の反対側でM7.2の地震が起きています。これは太平洋側のフィジー諸島の深発地震に釣り合いを取る分だと思います。M6が続いていたので影響を心配していましたが、反対側のアルゼンチン側に発震となり、アジア側の影響を削いでくれていました。海溝に添ったエネルギーの北上を抑えてくれたことになると思います。
 本日が半月であり、昨日書いた九州向けの注意はそのままです。日向灘側の影響は小さくなっていますが、紀伊半島側に届いてきているはずです。太陽風速度は10時半現在で時速約460km電気は1.4倍です。大きな地震にならない事を願っています。

 10時55分に和歌山県北部でM3.7深さ60km震度1の地震がありました。白山と北側の中央構造線付近の地震です。
 この地震により南北の中央構造線の東向きの動きが促されることになります。震源の深さもあるので影響は広域で、次に歪みが現れ易いのは御嶽山の影響域になると思います。白山の分もこれでおしまいかはまだ分かりません。本日は特に今後の変化に注意をお願いします。

 13時21分に埼玉県秩父地方でM3.2深さ130km震度1の地震がありました。この地震は関東に走るマグマ溜まりに影響しますので、注意が必要です。
 イラストに状況を説明しました。震源はマグマ溜まりの地震ではないと思われる位置ですが、奥多摩と秩父の地塊が丹沢山系に押されて引き起こした地震と思われます。三宅島のマグマ溜まりが引き起こしたフィリピン海プレートの北上する動きが、この場所にあった歪みを解放した物でしょう。
 その結果で地塊全体が動くので、関東平野との境界に当たる部分で富士山のマグマ溜まりを横切る動きになっている可能性が高いです。この場合マグマ溜まりは影響を受けて地震を起こしやすくなります。5月16日の茨城県南部のM5.5の地震の発生時に似た動きが起きている可能性があります。マグマ溜まりと小さなプレート境界の存在が生み出す地震です。
 この近傍とその反対側の富士川近辺には同様の注意が必要と思います。影響は東京側の方が距離の関係で強く出やすいと思います。
 平行に走る富士山以外のマグマ溜まりにも影響は出ていると思われます。こちらはそれほど大きくならないと思いますが、揺れへの注意をお願いします。
 あと、紀伊半島や東南海エリアが揺れる時に、その後こちらにも影響が及んできます。諏訪湖から房総半島南東までと、長野県北部から関東北部一帯です。向こうが揺れた後は一層の注意が必要になると思います。

5月30日追記
 これまでの流れを振り返ると
24日 薩摩半島西方沖 M4.9
25日 紀伊水道と和歌山県北部に小さな地震
26日 母島北方 M5.1
27日 奄美大島東方沖 M5.5x2
28日 三宅島 M4.8 南サンドイッチ諸島のM7.2
29日 和歌山県北部 M3.7 秩父地方 M3.2
という地震によりプレートの動きが促されてきています。
 桜島と三宅島がこれだけ連続してプレートを動かす理由がどこにあるのか正直理解に苦しむところです。未だに台湾にリスクが残っていると考えると、富士山を動かす時に東南海と南海を動かさずに済ませる調整を真剣にやっている状況に見えます。南北の中央構造線を動かす事で、白山と御嶽山の南海トラフへのつながりを遮断する動きになるのです。
 昨日の和歌山県北部のM3.7の地震により、その東側に歪みが大きくなって地震に至る可能性が上昇しています。単純には先月の先例を見てもM4クラスでもありリスクの演出にも見えています。揺れる時にもっと大きくなるなどの変化には大きな注意が必要でしょう。その後の関東への連鎖も昨日指摘した通りです。
 日本の政治も動いており、消費税を2年半先送りする計画であると情報が流れています。野党は内閣不信任でアベノミクス失敗の責任を問うとしています。実際にどこに流れてゆくのか分かりませんが、与党はアベノミクスの失敗を隠すように動けると思っているのでしょう。強権でマスコミを動かして来ている延長線にしか物事を見なくなっているのです。衆参の同時選挙になるのかまだ分かりません。
 自民党内部が安倍氏の足を引いて打算も大きく働く状況です。政権の愚かな選択を目にすることになるのか、このタイミングでどの様に動くのか、結果を待つのみでしょう。
 現在11時前ですが、太陽風速度は予想に反して低下せず時速約520kmで電気は2.3倍です。昨日の雨から天候も回復し地震はいつでも起こせる状況にあると思います。

 昨日予想した奥多摩と秩父の地塊と富士山のマグマ溜まりの交点付近の地震ですが、15時58分くらいに埼玉県南部のM3クラスで発震しました。深さが100km近くあって震度1には届かなかったので気象庁に載る地震にはなりませんでした。その後16時14分に福島県南部の地震に連鎖しM2クラスになった様子でこちらも震度1には届きませんでした。イラスト参照下さい。
 富士山のマグマ溜まりの地震としては、宮城県沖で12時19分にM4.0深さ10km震度2の地震を起こしており、栗駒山との交点付近です。起きにくい場所での発震ですのでエネルギーがある事は間違いないと思いますが、このレベルの地震の連鎖では富士山のエネルギーを信じにくいところでしょう。電気は2倍近く流れており、揺らす気があれば地震を大きく出来たはずでした。紀伊半島、南海トラフの動きの後になると少し大きくなるので先に動いたのかも知れません。分散分割した物かは後で分かるでしょう。
 残るは南側への影響です。御嶽山と伊豆東部火山群が東南海エリアに起こす位置に小さく地震が起きています。何が起きるのか様子が分からないので注意をお願いします。

 18時13分に栗駒山の付近でM2.3深さ10km震度1の地震がありました。普段は小さな群発地震を起こしているだけですが、今回少し大きめになった様子です。
 浅い震源なので影響の大きさを測りかねますが、念のためにこのマグマ溜まりのリスクを載せておきます。お昼の上記宮城県沖だけではなく、この先まだ群発地震を起こすかも知れません。三宅島のマグマ溜まりの位置で三陸沖にも可能性があると思います。

5月31日追記
 一昨日の和歌山県北部のM3.7地震により長野県北部に小さな物と、本日6時57分に群馬県北部でM3.5深さ150km震度2の地震がありました。紀伊半島の地震後に揺れると考えていましたが、和歌山県北部の地震による調整でこちらまで動き始めた様子です。昨日の関東の分も同様だったかも知れません。予想している通りの地震でしたが、和歌山県北部の地震で紀伊半島にすぐにつながると思えた分は外れでした。
 この分は深さが150kmもあります。こちらも28日の三宅島の地震と29日の秩父の地震の影響を受けていると思われ、関東から北海道まで深い地震が増えていると思います。
 三宅島の活動は今も活発で、昨日の18時48分にM5.2の地震を宮古島の近海で起こしています。気象庁では深さ10kmですが、防災研では今朝になってやっと評価されて深さ80kmでした。この深さが奄美大島の東側で起きたM5.5x2回と似ているので、三宅島由来と考えています。火山性地震の状況も地震の起きる数時間前から活発になっており可能性は高いでしょう。
 この地震は前回同様で九州に地震を誘発しており既に活性化した状況をイラストで確認出来ると思います。再び紀伊半島につなぐ物になるでしょう。
 三宅島に関連しては千葉県東方沖で21時20分にM3.9深さ20km震度2の地震も起きています。新島、神津島のマグマ溜まりとの中間的な位置なので、どちらかは明確になりません。双方とも活動的だと思います。関東エリアへの注意を促しています。
 それにしても
24日 薩摩半島西方沖 M4.9 西から
25日 紀伊水道と和歌山県北部に小さな地震
26日 母島北方 M5.1 東から
27日 奄美大島東方沖 M5.5x2(三宅島の分) 西から
28日 三宅島 M4.8 南サンドイッチ諸島のM7.2 東から
29日 和歌山県北部 M3.7 秩父地方 M3.2
30日 宮古島近海 M5.2(三宅島の分) 西から
 これだけの流れを三宅島を使って、東西から御嶽山と紀伊半島や南海トラフに影響するのはこれまでにない状況でしょう。
 今日の分を見ると白山と富士山のマグマ溜まりの交点である南海地震のエリアに小さな地震が起こされています。和歌山県北部を動かしたことで、このエリアまで白山の影響が届き始めた物かは明確ではありません。少し心配しているところです。ここからもう少し東側にも小さな揺れが起きており、紀伊半島や愛知も含めてどこでも動かせると言う様な状況です。
 本日のGPS変動データーによれば、富士山の動きは周囲とは異なる状況を続けていました。マグマ溜まりは活動的であり、注意が必要です。11時過ぎで太陽風速度は時速約480kmありますが、電気は1.2倍程度で弱まる方向での推移です。
 政治の側ですが、本日が野党の内閣不信任案の提出で、恐らく明日が安倍総理の国民向けの消費税の説明になると思います。このどちらかで動きが出てくるのか、後は待つだけです。

台湾北部の地震について
 本日14時24分に石垣島北西沖でM6.2深さ220km震度3の地震がありました。この地震は台湾にも近く、台北から桃園、宜蘭まで震度4以上で揺れたとのことでした。翻訳したニュースを見ているので間違いもあるかも知れませんが、イラストに載せる震源図から分かる通りで台湾に近い地震です。
 これまでここに台湾のクーデターを防ぐために大きな地震が起きる可能性を指摘してきました。今回の地震はそのリスクが消えていないことを教える物であると思います。ニュースでは蔡総統が29日に軍の視察に出ているところが流されています。その状況にありながらの地震発生ですので、軍部他の一部勢力はまだクーデターを諦めておらず、中国共産党との共闘に利権の保護を求めているのでしょう。
 こういった物が大きく変化し、クーデターの心配がなくなるまでには数ヶ月の時間が必要なのかも知れないと思います。蔡総統と台湾の人々の民主主義が上手く発展することを願っています。日本からも様々な間接的な形から協力が出来れば良いと思います。

 地震は富士山だけが単独で引き起こす物と考えていました。5月12日の台湾地震の記事に書いたように、宮古島や西表島などの地震で調整すれば震源を台湾に近づけられることを指摘していました。このエネルギーを三宅島から送る必要があるほど大きな調整をしているとは、予想していませんでした。宮古島の位置から台湾の深い方向へと歪みのエネルギーを差し向けて、そこに富士山の押しを加えた物と思われます。二つの力の合成された物が220kmの深さの震源になり、M6.2で台湾北部から宮古島までを広域に揺らしたのでした。
 富士山のマグマ溜まりの関連で、南海エリアに一つと諏訪之瀬島付近に一つ小さな地震が生まれています。南海エリアには警戒していましたが、この時点で既に大きな歪みのエネルギーを台湾北部に向けて送り出していた物と思います。

 準備は富士山だけでなく三宅島も加わっていましたが、ミャンマー側から台湾を押す準備もされていたと思います。そこそこの地震がミャンマーで起きていますし、インド北部の地震はこれに釣り合う地震をミャンマー東部から中国付近で起こす事で、台湾に向けた動きを解放出来て歪みのエネルギーを大きく送り出せたでしょう。この部分は動いていませんが、今後台湾の手前の中国側に地震が起きるなど変化が起きるか注意しています。
 今回の震源は台湾北部の深い場所です。この場所でもし強く揺れるとすると、この場所は台湾の南北に走る構造線の先にある部分です。この動きを当然のように促し、台湾全体を大きく揺らせたでしょう。ここに西側から歪みを加えれば、中央構造線の大きなずれを生み出す事になり、さらに大きな断層地震になっていたことは間違いないと思います。
 実際に地震が起きてみてはじめて、大きな地震を具体的に引き起こすメカニズムが存在する事を理解出来ました。深い場所を使うことで、広域に大きな被害を起こす仕組みでしょう。

 台湾の政治情勢は日本の政治的な立場にも影響する物であり、もう少し関心を持つべきと促してもいるのでしょう。台湾がチベットやウイグルのように中国共産党に飲み込まれてしまうことのないように、民主化がうまく進むように様々な手助けが必要なのだと思います。まだ関連する本を読んでいる途中ですが、台湾の状況には厳しい物があります。その中にあって人々の求めている民主化が共産主義的な物、偽善的な物を拒否してきている部分に大きな希望を持っています。
 日本の今後ですが、富士山の状況を再び沈静化させる変化が起きてくる可能性がありますが、しばらくの間、いざというときにすぐに動ける状況が維持されるのではないかと思います。この点は様子を見るしかないと思います。フィリピン海プレートの東側の海底火山の噴火など起きて来る可能性もあると思いますが、その強さも含めて調整されながらの進行になると思います。
 ありがたいことに南海トラフの大きめの地震は取り敢えず回避されています。紀伊半島から愛知、東南海エリア北部の地震にはまだ続きがありますので、調整される続きに注意をお願いします。あとM6.2が台湾地震の前震になる可能性もありますので、この点は留意をお願いします。ミャンマー、インド側が大きく動く時に注意しています。

5月31日追記の続き
 19時14分に奄美大島の東方沖でM3.6深さ10km震度1が、豊後水道では19時49分にM3.8深さ30km震度2の地震が続いています。
 前者は三宅島のマグマ溜まりの影響がまだ残っている物であり、九州を経て紀伊半島への影響を促します。その結果とも言えるのが豊後水道の地震であり、紀伊水道を経て紀伊半島にまで至るでしょう。
 本日の台湾北部の地震は、220kmの深さでプレート境界上の地震になります。M6.2と大きさもあるので、フィリピン海プレートの北上する動きを西側から助ける動きになり、昨日の三宅島と本日の三宅島の地震の影響も加わって大きな作用が生まれてもおかしくありません。
 実際に本日の13時前の口永良部島は、普段よりも高い400m程度の噴煙を上げていました。久しぶりに目にする高さです。影響が及んでいることを表していますが、阿蘇山は反対に昨日よりも静かでした。一概には言えない影響ですが、変化に注意が必要なことはご理解頂ければと思います。
 フィリピン海プレートの北上する動きは、熊本、阿蘇エリアの余震にも多少影響しますが、大分のマグマ溜まりを潰す作用に影響が大きいはずです。このエリアの余震が大きくなることにはしばらくの間注意をお願いしたいです。三宅島と富士山の活動がもう少し収まるまでです。津波を伴う地震のリスクをくどいくらい書いてきましたが、再びその状況です。
 紀伊半島から愛知、東南海エリアの地震とその後の御嶽山の水蒸気噴火もすぐに起きてもおかしくないと思います。明日の安倍総理の消費税の説明の前後になるのかと思えますが、明日にかけてさらに一段の注意をお願い致します。どの様な変化になるかは決まっていませんので、白山の影響域も含めて少し広めに注意をお願いします。

6月1日追記
 4月1日の東南海エリアのM6地震が富士山のマグマ溜まりの活性化を伝える地震であり、昨日の台湾北部のM6.2の地震を予想することが出来ました。小さな地震はたくさん当てて来ていますが、M6クラスはやっとこれが一つ目になります。5月12日にも台湾付近でM6クラスを起こしていますが、この時は発震メカニズムが不明で予想出来ていませんでした。2ヶ月かかってここまで進歩してきたと思います。
 噴火については阿蘇山と新潟焼山の噴火しか起きていないので、予想出来た実績は一つのままです。新潟焼山は2月に噴煙が活性化した時点で既に噴火を起こしていた様子でした。火山性微動などの変化は樽前山や三宅島、御嶽山でも当てられていますが、数の少ない噴火を予想出来るかはまだこれからです。現状は三宅島と御嶽山に小規模の噴火の可能性が出ています。
 本日の状況は5月30日に戻ってしまったような状況です。不思議なのは秩父地方の深部にM2~3クラスの地震が起きており、関東の地震を誘発する状況を繰り返していることです。三宅島に深さ30km程度の地震が起きているので、100km前後のこの位置に刺激を送る事は出来ると思いますが、恐らく他の深い地震とも組み合わせになって秩父の深い位置を動かしていると思います。断層の動きではなく奥多摩、秩父の地塊の動きなので、繰り返しが出来る動きなのでしょう。
 この状況だとこちらからも動けますし、紀伊半島からも誘発されるでしょう。前回はM3クラスでしたが今回はもう少し大きくなる可能性を持つと思います。
 紀伊半島東側付近は小さな地震が増えているので、南海から東南海エリアも含めて動ける状況です。御嶽山の噴煙は朝の時点では止まっています。変化待ちの様です。
 昨日指摘した大分と伊予灘ですが、地震が増えていますので注意をお願いします。九州にも薩摩半島西側の地震が起きた分、影響が増えると思います。
 国会の閉会後の記者会見で安倍総理が消費税先送り他の説明をするとのことです。本日の夕方前後になるこの時間帯に変化が起きるのか、それとも明日以降になるのか分かりません。太陽風速度は予想を超えて今も時速約490km、電気は1.9倍あります。注意の継続をお願いします。

 防災研も載せない地震があり、状況は以下となっていました。
24日 薩摩半島西方沖 M4.9 西から
25日 紀伊水道と和歌山県北部に小さな地震
26日 母島北方 M5.1 東から
27日 奄美大島東方沖 M5.5x2(三宅島の分) 西から
28日 三宅島 M4.8 南サンドイッチ諸島のM7.2 東から
29日 和歌山県北部 M3.7 秩父地方 M3.2
30日 宮古島近海 M5.2(三宅島の分) 西から
31日 台湾北部 M6.2(富士山の分) 西から 母島北方 M4.8 東から
 昨日の23時前に26日とほぼ同じ位置で深さ10kmM4.8の地震が起きていました。この地震はプレート境界上なのでフィリピン海プレートの北上する動きを再び促す形になっていました。
 もう一つIRISサイトからの情報です。本日9時頃に能登半島で深さ270kmM4.2の地震がありました。深い部分のプレート境界と思われ、母島北方の地震に対応してフィリピン海プレートの北上する動きを助けるだけでなく、御嶽山と白山のマグマ溜まりの動きを活性化するでしょう。
 影響はこれから出てくることになると思いますので、注意をお願いします。

6月2日追記
 結果の出ないまま、東北地方のマグマ溜まりにも影響が広がっている状況です。
 上記の24日からの地震の流れの中で、一点重要な部分が理解出来ていませんでした。現状ではここに書いた流れが地震と噴火の科学であることが理解される状況にはないのですが、理解が広まる時に重要になるので追加です。
 28日の南サンドイッチ諸島のM7.2の地震ですが、この地震が起きなかった場合、フィリピン海プレートの北上する力が強かったはずであることに気づきました。フィジー諸島のM6クラスの深発地震が2回続いたことに対処した動きでした。
 この地震によりフィリピン海プレートの北上する力が強まるはずでしたので、当然ながら富士山のマグマ溜まりを潰す力と同じです。M7.2で反対方向における調整がなければマグマ溜まりはさらに潰し込まれて、5月31日の台湾北部の地震をもう少し大きく出来ていたでしょう。このクラスの大きな地震は地球の反対側まで地震波が届きますので、プレート全体の動きをその時点で調整できている事は間違いないのです。
 簡単に書くとこうなりますが、実際にM6.2がM7クラスになっていたと思われます。フィジー諸島の深発地震はフィリピン海プレートの北上する力をプレート境界を使って調整している動きでしたので、プレート全体を動かす力になっていたのは間違いないと思います。富士山側からM7以上のエネルギーが送り出され、インド、ミャンマー側からも同様であれば、台湾の地震はM8クラスの非常に大きな物になっていたでしょう。
 現状発震メカニズムの分かりやすい大きめの地震を当てないと、ここ書いていることが理解されないことも現実でしょう。正直なところ昨日の状況で地震を起こさずに今日まで引き延ばす事には疑問を感じる程ですが、このレベルの調整はいつでも出来ると言いたいのでしょう。
 31日の台湾北部のM6.2、母島北部のM4.8地震と、昨日の能登半島のM4.2深さ270kmの地震で、日本は広域に地震が起きやすくなっています。本日の分では東北地方のマグマ溜まりの活性化が目につきました。揺れは主に太平洋側だと思いますが、日本海側にも今回は震源が増えているので注意をお願いします。
 日本周辺のM5クラスの地震でも日本のM6以上の地震を誘発出来る部分が明らかになるはずです。同様に考えるとフィリピン海プレート全体を調整したフィジー諸島や南サンドイッチ諸島の地震が、台湾地震の大きさに影響していたことにも理解が進むでしょう。
 7時34分に千葉県北西部でM3.8深さ70km震度2の地震がありました。伊豆東部火山群のマグマ溜まりの分で、関東にも影響が出ています。関東には秩父が動いた富士山の分の影響がまだ残っていますので注意をお願いします。

 消費税の2年半先送りが公表されて、参議院の選挙だけとなりました。残るは東京都知事選があるかどうかでしょう。ここにも国民向けに不満のガス抜きが準備されると思うと情けないのですが、舛添知事の愚かな公私混同の問題は人目を引く物になるでしょう。成り行き次第かも知れません。
 アベノミクスの失敗と消費税の2年半の先送りは一体の物ですが、政府はアベノミクスの失敗には出来ないのです。経済の状況が改善しないのはリーマンショック並みの世界情勢のせいだと言うのは、自分達に経済情勢の判断が出来なかった結果でありアベノミクスの財政出動が無駄になったことを表しています。こちらから見れば失敗の責任を取らず、嘘を垂れ流した大本営と変わらないのであり、サミットでも各国の理解はリーマンショック並みという事にはならなかったのです。
 リーマンショック並みという表現は、6月に米国が景気回復を材料に利上げをすれば完全に崩れてしまう虚構でもあるのです。正直なところ実体経済としては米国は利上げ出来る状況にないと思いますが、大統領選挙との絡みでここは利上げのタイミングであり経済をもう少し先まで持たせる流れになる可能性が高いでしょう。オバマ大統領とイエレン議長との間に打ち合わせがあったと流されていますし、トランプ氏はイエレン氏を交代させると公言しています。FRBは独立していることになっていますが、大統領選挙が最優先と思います。安倍総理は利上げなしに賭けていると思われますが、この利上げがあれば今回の選挙を負けにつなげる愚かな判断ミスの大きな一つになると思います。結局アベノミクスの失敗を隠せなくなるのです。
 安倍政権はこれまでマスコミを徹底して叩いてきたので、公然と批判する勢力に乏しいことも現実です。野党も内閣不信任を否決されて、この先どうするのかという状況です。
 こちらの動きももう1ヶ月早く大きめの地震を当てる事が出来ていれば、本にして情報を広めるという目論見で動けたでしょう。現状では本が間に合うことはなく、ここに書いてきた情報を単純に広めるだけという流れになりそうです。2014年の前回の選挙とは異なり、今回は昨年から準備して来た情報が広められるかを待っているところです。
 早く動けていればその分の反撃も大きかったのかも知れないと思いますが、こればかりは実際に行動していないと分からない物だったでしょう。今後本は出せるように進めると思いますが、すぐに出る物にはなりにくいと思います。
 こちらの情報発信も、台湾情勢に合わせてずるずると先延ばしされてきた動きです。現状のままでは情報を広めることにはつながらないでしょう。台湾で大きな地震が必要だった時は日本でも南海トラフが動きかねない大きなリスクを持っていました。このリスクは取り敢えず回避されており、台湾地震に向けて準備した物を収める部分にこちらが当たりを取れるかになっています。
 この後の流れはこちらも待つしかなく、太陽風速度は10時半で410kmまで落ちていますが、電気は1.4倍あります。このあと一度低速になり再び活性化するのは2~3日先です。6月5日の新月に重なる時期までずるずる延ばすかは分かりません。時間を無駄にされているように感じますが、御嶽山が噴煙を止めているなど彼らにも何らかの主張がある様子です。台湾の問題は中国共産党の問題でもあり、6月4日の天安門事件に重ねることで日本の抱える問題を明確にしたいのかも知れません。

 18時36分に千葉県東方沖でM3.9深さ30km震度3の地震がありました。新島・神津島のマグマ溜まりの活動の分です。今朝も伊豆東部火山群の地震がM3.8で起きており、フィリピン海プレートの動きにより御嶽山から伊豆諸島にかけての火山のマグマ溜まりが潰されたことを明らかにしています。
 三宅島も富士山もエネルギーは余っていると思いますので、今後の活動にも注意が必要です。関東や他のエリアでM5以上でそこそこ揺れてもおかしくありません。
 紀伊半島から愛知と南海トラフの地震について再検討しました。昨日の時点で紀伊半島の東側に弱い地震が続いていましたが、今は収まっています。半月から新月への力の切り替わりがある分水平方向の揺れが起きにくいのかも知れません。プレート運動によるマグマ溜まりの潰れは進展しているので、この先しばらく御嶽山も白山も地震を起こせる状況が続くと思います。プレートの水平方向の歪みが地震のトリガーになる状況ではなくなっており、マグマ溜まりの状況次第です。富士山の動きに重なる可能性もありますが、連動して大きな被害地震になる可能性は低く警告レベルで済めばありがたいです。
 予想する側としては、細かい変化を捉えたいと思っています。上記の自然の意図を感じる分は変化が地震につながらない部分も出ると思いますので、現実的には5日の新月前後に注意という事になります。

 22時35分にも千葉県東方沖の同じ場所同じ深さでM3.7震度3の地震がありました。新島・神津島のマグマ溜まりの活動の分です。活動が活発である事を表しています。
 三宅島や富士山のマグマ溜まりも潰れの影響を受けているはずなので、この部分への注意を重ねてお願いしたいと思います。
 九州の地震ですが、昨日と比べて回数が3倍近くに増えています。薩摩半島西方沖の地震と台湾北部の地震の影響が重なっている事が理由であると思います。回数が増える分大きな揺れも確率的に発生しやすくなりますので、大分も含めて新月に向けて注意をお願いしたいです。