三河から静岡県西部に微弱地震が増えており、この影響を評価するためにデーターを見直しました。その結果ですが、4月1日の東南海エリアのM6.0の地震以降日本中の微弱地震が抑制されている状況にあることが明確になりました。富士山のマグマ溜まりの潰れによる大きなリスクの存在を表しています。
ミャンマー地震と熊本地震がユーラシアプレートを東に動かす働きをしていますが、それ以上に富士山のマグマ溜まりの潰れの影響は大きな物でした。311地震時の状況と比較しても当時は1日微弱地震を抑制出来ただけでしたが、今回はデーターの確認出来る21日まで4月1日から21日間も止まったままです。
富士山のマグマ溜まりは20日にM5.6の地震を福島県沖に起こしています。1日の東南海エリアもM6.0が富士山のマグマ溜まり由来と考えていますが、このクラスからそれ以上の地震を影響域に引き起こせる状況が続いています。
これまで状況を2005年3月20日の福岡県西方沖地震以後の状況になぞらえて予測をしてきましたが、ここに来て今回との状況の差が明確になってきています。当時は富士山のマグマ溜まりが潰れていなかったことに加えて、今回は中央構造線沿いに動くエネルギーが非常に大きいことです。このエネルギーと富士山のマグマ溜まりのエネルギーが今、三河から静岡県西部にかけて地震を誘発しようとしていると考えられます。
イラストに富士山のマグマ溜まりの潰れが引き起こしている微弱地震の抑制状況を説明しましたので参照下さい。4月1日より前と後で様相が様変わりしていることが明確にわかると思います。311地震時との比較もあり、影響の大きさの違いがご理解頂けると思います。
4月7日から13日までの1週間分の微弱地震の中には、十和田湖、霧島山、桜島の微弱地震が含まれています。雌阿寒岳はプレート地震に敏感なことを表し4月1日からの1週間分には富士山も含まれています。
この分布は黒又山と大湯環状列石の伝える火山を表しており、今回明らかになった富士山に関連するリスクを伝えるためだったのかも知れないと思います。311地震時には十勝岳も阿蘇山も活性化しており、地殻変動時にはこれらの火山も加わることを明らかにしていたのかも知れません。どこまでが偶然かは分からないのですが、この先において先史文明の情報が様々に明らかになる中で明確に出来ると思います。
こちらにとって熊本地震の予想は、ミャンマー地震が誘発するという時期だけの当たりでした。位置は日本のユーラシアプレートの周辺という所までしか分かりませんでした。その後の状況の解析により、黒又山と大湯環状列石の伝えていた阿蘇の外輪山の意味が理解出来ていれば、阿蘇エリアのリスクを予想出来たという状況でした。
今回まだ続きがあったとは夢にも思いませんでした。日本中の微弱地震を抑制出来る中で、特定の火山のみ微弱地震が起きるという現実は正直信じられないほどです。
富士山のマグマ溜まりのリスクがこれほど高いと言うことは、理解しやすいと思います。富士山のマグマ溜まりが潰れる活動をしている間、日本中が小さく揺れ続けているという事になるのです。
熊本地震の後には蔵王山がここに加わりましたが、これはその後のマグマ溜まりの潰れにより福島県沖のM5.6の地震を伝える物になっていました。
この状況のある中で、イラストの2枚目に三河から静岡県西部の地震に対する予想をしています。これまでのこちらの微弱地震予想は1ヶ月分を評価するので、4月1日以降の微弱地震の抑制状況に気づくのが遅れました。熊本地震によりこのエリアの微弱地震が活性化した物と考えていましたが、現実は4月1日以降の活性化でした。熊本地震はここにさらなる変化を加えようとする物になります。
西側から押す力が加わることになり、このエリアの歪みはさらに大きくなって抑制を越えて発震しているのです。熊本地震と福島県沖地震などM5以上の影響があると歪みが地震になるのかも知れません。統計的にはその様な相関が取れている状況です。
中央構造線と糸魚川静岡構造線に囲まれている三角形のエリアは、下にフィリピン海プレートが入り込んでおり、この部分はフィリピン海プレートの地震波が優位になる領域です。西側はユーラシアプレート、東側は北米プレートと太平洋プレートが優位であり、この部分は別の動きをするのです。
この意味でもユーラシアプレートに押されて、フィリピン海プレートの上部地殻が動きそうになって、この微弱地震を起こしています。歪みの原因は富士山のマグマ溜まりの潰れによる影響であり、動きやすくなっている所に熊本地震が起きて来たのです。
今後の動きはゆっくり動いて歪みを解消する以外に大きく2種類だと思います。
1)静岡県西部を動かし、東海エリアを動かす。その直後は富士山のマグマ溜まりの潰れにより東南海地震に連動する。
2)伊勢から三河にかけてを動かし、その後しばらくしてから富士山のマグマ溜まりの潰れにより東南海地震を小さく動かす。
イラストに示した赤いエリアが動くと1)のケースであり、被害の大きな東海、東南海の連動地震になります。2)のケースはこれに対して被害の少ない可能性を導く変化です。
どちらになるのかは決まっていませんので、被害の小さな状況になるように願っています。他のエリアでも変化は進んでおり、
3)北海道の火山の活性化と十勝沖から三陸沖にかけての地震の活性化。噴火湾、苫小牧周辺の断層地震の活性化。
4)房総半島南東遠方の地震の活性化。
もこれから起きてくる部分であり、十勝岳の活性化と十勝沖M5.0(携帯情報のみ)の発生など地殻変動としての変化が既に進行中です。
もうすぐ17時ですが、太陽風は速度が上がり時速520kmまで来ています。今回も磁場は南向きにはなっておらず、電気の流れる影響は小さなままですが、今後に注意は必要でしょう。
こちらの予想では1)、2)が2週間程度の間に起きる可能性が高いとみています。起きないですめばそれで良いかも知れませんが、赤いエリアがゆっくりと動くことになるので、その後富士山のマグマ溜まりが活性化して関連エリアに地震を起こす事になると思います。中央構造線と白山、御嶽山のマグマ溜まりの交点は最大M7クラス、それ以外はM6クラスに可能性があると思いますので注意をお願いします。1)のケースで南海トラフに連動すれば、津波を伴い被害を生み出す可能性が高いでしょう。地震も大きめになります。
富士山のマグマ溜まりが引き起こしている微弱地震の抑制が終わるまで、地震に注意する必要が続きます。
こちらは今、この地震予知の情報に加えて、先史文明の存在、常温核融合と放射能の反動だけでなく署名による司法権行使について、その内容を広めようとしているところです。この立場から今の状況にコメントしておきます。
先史文明の教える私達の過去には善と偽善の争いがあり、この争いは今の政府の内部にまで持ち越されています。権力者が情報を隠して自分の利益を追求しているのが偽善の側であり、善の側はその状況に光を当てて情報を公開しようとしています。
あまり現実味がないと思われるかも知れませんが、あの米国でさえ911以後隠してきた政府の情報を公表すべく動きがあるのです。911が政府と各国のエージェントの協力の下に引き起こされた事件である事を公表したい人々がオバマ大統領を始めとし実際に存在しているのです。既に準備済みの内部文書を公表すれば良いだけですが、大きな権力闘争の一部として進展している物なのです。
日本でも911以後ブッシュ大統領に脅されてか従ってか、小泉首相時代に従米路線が強まっただけでなく、民主党の石井紘基氏の暗殺事件まで起きているのです。ここにメスを入れることは米国で911事件の内部資料を公表しようとする動きと重なる物になるのです。こちらが単独で進んでいても彼らにはプラスに働く物になるでしょう。権力の前にきれい事を書き連ねて自己満足していても、変化は始まらないのです。
熊本地震の原因の記事に書いたのですが、桜島の引き起こした地殻変動から、ミャンマー地震のプレート変動を経て、熊本地震が起きています。この地震によりこちらが進めてきていた活動は抵抗を受けています。富士山のマグマ溜まりの潰れによる科学的な地震予知を広める活動は、プレート運動による地震の予想に切り替えざるを得なくされていました。こちらが富士山のマグマ溜まりにこだわっていれば、熊本地震から静岡県西部の地震を経てプレート型地震の典型である南海トラフの連動地震を起こされていた可能性が高いでしょう。マグマ溜まりの潰れのメカニズムがここに含まれているのですが、その仕組みを広めることなど難しくされていたでしょう。
微弱地震の評価が適切に出来ていなかったので、富士山のマグマ溜まりの影響の大きさが理解出来ていませんでした。ここに来てやっと状況が飲み込めたので、この先の変化の可能性を公表する事で、マグマ溜まりの潰れによるメカニズムだけでなく、プレート変動によるメカニズムとの組み合わせをきちんと説明出来るようになると思います。
こちらの足引く存在がいるとして、これから起きる地震が4月1日以降に明確になった富士山のマグマ溜まりの潰れの影響を受けていることを、うまく伝わらないように画策するでしょう。邪魔しに来る事は恐らく予想されており、これに合わせた準備が桜島の地殻変動だったのだと考えています。
こちらの情報公開を助ける側には、この時点で阿蘇、熊本に地震を起こすか川内原発の近くに地震を起こすかを選べたはずです。川内原発の前には海が広がっていますが、海面がもう少し低い時代にはここにも中央構造線が存在する事が明らかだったでしょう。大きな被害地震になり放射能を漏れ出す事故につながっていたと思います。
単なる脅しと思われるかも知れませんが、比較にCO2貯留実験という物があります。長岡で行われ、2004年の新潟県中越地震、2007年の新潟県中越沖地震という2度も被害地震を起こしています。ここから原因としてのCO2貯留による地殻破壊の現実を認めれば良かったのですが、政府の無責任は原因と地震との因果関係を無視し、苫小牧沖での新たな貯留実験を始めています。
苫小牧の状況は前の記事に書いたように、樽前山のマグマ溜まりの活性化により地震が起きる可能性を高めています。どの様な物になるかは分からないのですが、2005年の福岡県西部地震に倣いこのエリアに地震と噴火を引き起こせる状況を作り出しているのは明確です。この先どれくらいで結果が出るのか、心配してみている所になります。
残念ですが3度目なので今度はよりひどい状況になり、人々の自覚を促し政府への責任追及を求めるのだと思います。
この意味で川内原発は、こちらの目には明らかな2回目の原発事故の可能性でした。選べた物を選ばずに、そのリスクを教えるために敵の力を利用して阿蘇、熊本にエネルギーを集めたのでしょう。
原発事故に関して、事故報告書が嘘の塊である事は何度も書いてきたことになります。放射能の反動も明らかに出来たので、福島の子供達の甲状腺異常の原因にも光が当てられる手前にいると思っています。無責任に原発は再稼働されており、この先も事故のリスクを広げてゆくのです。
ここにも対処が準備出来ており、常温核融合の基礎理論も明らかです。簡単な事なのですが、専門知識が必要と思い込んでいる人ばかりなので広めることが難しいのです。ここでも権力の側の科学者が執拗に常温核融合をオカルトにするので、再現性のある科学にまで育ったにもかかわらず、未来の可能性どころかその存在さえ広まらないのです。
こちらとしては今の原発システムの次に利用可能で安全な常温核融合のエネルギーシステムへの転換を提言して行けるのです。適切に光を当てられれば多くの人が納得出来る状況にあるのですが、このチャンスを作ることが難しいのです。
今回地震は予知出来ないという地震学者の嘘が明らかに出来ると考えています。科学者は過去に引きずられるだけでなく、査読というレフリーシステムを盲信しており科学としての客観性の無さを無視し、隠してさえいるのです。見たい所だけ見て全体を考えないという客観性の無さが、ここまで科学の進歩を遅らせてきた大きな原因です。
熊本地震は南海トラフの地震にはつながらないと地震学者が発言しています。4月1日に動いたばかりの東南海エリアに地震が起きずに済む物か、富士山のマグマ溜まりが日本中の微弱地震を抑制するほどに活性化している中にあってその影響がどの様な物になるのか、日本の地震学者達の過去の科学では全く分かりません。
マグマ溜まりの潰れによる地震の誘発は、先史文明の遺跡の位置がヒントになってここまで解き進めた物になります。彼らのおかげであり、遺跡の状況がなければあと数年は解明に必要だったと思います。彼らが私達に託したかった物は、善と偽善の争いを教えることであり、その争いに情報公開の光を当てる事でした。
科学の嘘に向き合うところから科学者と政府の無責任が明らかとなります。今後この種の情報公開を政治の仕組みで実現する署名による司法権行使の法改正まで目標に進めるでしょう。今回自然が求めている原発再稼働によるリスクの回避とCO2貯留による自然破壊にも向き合って、無責任な政策に責任を求め原発の停止とCO2の回収まで進むことが重要です。
偽善は光を当てると消えてゆきます。光を当てるまでが大変ですが、彼らに騙され続けたい国民などいないのです。今回の地震に関しては先史文明の存在を広める立場からお願いがあります。私達の祖先がしてきたように、富士山の安泰を願って頂ければありがたいです。
稲生雅之
イオン・アルゲイン
4月25日追記
本日10時に三河(愛知県東部)でM4.2深さ40km震度2の地震がありました。この記事で予想していた分です。
この時点で太陽風は時速約530kmありましたが、南向きの磁場になっておらず影響が小さくて済んでいます。この調整とも言える地震を大きくしたくなかったと考えられる条件下での発震でした。
M4.2と小さな地震ですが、御嶽山のマグマ溜まりの影響を受けているだけでなく、中央構造線の少し西側に位置し、この構造線が北に曲がり始めた部分で力を抜いています。プレート運動を進展させて、フィリピン海プレートにかかっている力を減らす方向に大きく調整したはずです。
この先まだ調整が続く可能性がありますので注意は継続頂ければと思います。M7になる必要はなくなりM5~6で済むと思います。このまま起きずに時間が流れて東南海エリアへの調整となるかも知れません。加えて調整が小さい分タイミングをずらして東海エリアも調整に動かす可能性が残っています。
0時5分には気象庁の載せない地震が宮城県沖でM4.0深さ10km震度2で起きています。予想している富士山のマグマ溜まりの分なのでここに載せておきます。
3月末に寄付を呼びかけて何とかぎりぎりここまで来ましたが、熊本地震の起きた分時間が流れて今に至ります。富士山のマグマ溜まりに関連してはM5.6、地殻変動からはM5.0の二つが大きな物になりますが、阿蘇山の噴火と十勝岳の活性化も当てられており、M4クラスは20個近い当たりになっている状況です。メカニズムで当てる分小さな物は数が積み上がっています。目立つ物が当たるとこちらの状況も進展すると思っていましたがまだ難しいようです。現状では目立つよりも調整が優先でしょう。ご協力をお願い出来ると嬉しいです。寄付のおかげでここまで来れています。ありがとうございます。
古いイラストですが、プレート運動と遺跡の関連を説明する物がありましたので再掲しておきます。引き続き富士山の安泰を願って頂ければと思います。
三河地震の後で、東南海エリアに一つ小さな震源が現れました。新島、神津島のマグマ溜まりか、富士山の南側のマグマ溜まりの地震です。どちらかは明確にならないのですが、北米プレート側にユーラシアプレートの押しの影響が及んだ物と考えます。
この動きの先に房総半島南東遠方の震源が生まれてくると思っていますが、今のところ動きはありません。まだ調整が必要なのかも知れません。様子を見るしかない状況です。
三河地震については、その発生前に奈良でも小さく地震が起きており、ユーラシアプレートの動きをスムーズにする助けをしていました。2回に分けたその分、三河地震は小さなエネルギーで調整が出来たのでしょう。
東南海エリアには小さな地震ですが、これもこの先起きる地震を小さくするための物かも知れません。東海エリアも含めて今後も注意が必要です。
イラストに震源の7日分のデーターを載せました。こうしてみると富士山から奄美大島までの直線上に震源が並んでいることが分かります。24日には奄美大島近海でM4.2深さ60km震度1の地震も起きており、ここまで富士山のマグマ溜まりの影響が届いていると考えるべきだと思わされました。北海道から九州までの微弱地震を止めることを思えば、ここまでエネルギーが届くのは当然かも知れません。
この意味で東海から東南海を経て南海までを素通りして、奄美大島に地震を起こしています。三河の調整地震がここまで小さい理由は、この状況を崩して東南海地震を大きくすることのない様にする配慮かも知れません。
本日の夜で4月23日までの微弱地震のデーターが確認出来ました。九州から北海道までまだ微弱地震は止まったままです。この先の変化がどこに現れるのか注意してみています。現時点の予想の南海トラフのリスクには変更なしです。琉球列島全体の地震のリスクが富士山の影響により上昇しましたが、M6クラス以下として様子を見るという所です。
奄美大島は何千万年も前の遙かな昔ホットスポットとして誕生した島であり、下部には大きな火山性の岩盤を持っているはずです。その部分が富士山のマグマ溜まりの押しの力を受け取ると思いますが、沖縄本島からその先まで、どれくらいの影響が届くかは統計評価が必要でしょう。
この辺りにもホットスポットは存在していましたので、複雑な状況だと思います。3本のホットスポットの移動痕が明確に残っているので、今後影響を論じるには統計的な評価が必要になると思います。この意味もあって様子を見るという表現です。
4月26日追記
房総半島南東遠方にもM3クラスの地震が起きて、調整が進んでいることを教えてくれていました。震源には深さもあるので、プレートの調整とみて間違いないと思います。イラスト参照下さい。
同時に北海道側の地震が減っており、プレートの調整が南側に起きた事が明らかです。この先は再び北海道側にも地震が戻ると思います。
今回の調整では富士山のマグマ溜まりも潰れを増やされていると思います。影響は大きな物にならないように配慮されていると思いますが、結果を待つしかありません。
10時半現在太陽風は490kmで磁場は弱くて北向きです。あまり影響のない状況が続いていますが、油断は出来ないでしょう。
次の地震のトリガーは4月30日前後の半月です。それまでに地震が大きくならない前提での調整が少し進むと思えます。南海トラフは先送りして、三陸沖など影響の遠くて及びにくいところで調整する可能性がある気がします。本来微弱地震で予想したいのですが、富士山に抑制されており歪みの場所を他の手段で探す必要がある状況です。
プレート運動は上記微調整で進んでいます。これまでの地震が少ない領域、影響の小さい領域から選ぶと日向灘や三陸沖になると思います。日向灘は南海プレートを刺激しますが、琉球寄りの震源を選べば今地震の起きている領域になります。三陸沖は津波に注意が必要になりますが、影響は小さく出来るでしょう。この状況は予想と言うよりも、こちらの願いかも知れません。位置の予想はむずかしい状況にあり、富士山のマグマ溜まりの広い影響域には今後も注意が必要です。
本日11時31分に房総半島東側でM3.3深さ60km震度1の地震がありました。新島、神津島のマグマ溜まりの潰れの分です。上記の影響分と合わせて活発化しているかも知れません。
一点検討漏れがありました。諏訪湖から房総半島東方遠方に向けたプレートの小さな動きがあり、富士山近傍のどこかを横切っています。この時にマグマ溜まりが影響を受けてその場所の地震が起きやすくなることに気づきました。富士山近傍の地震になります。M6クラスまで可能性がありますので、念のために書く事にしました。
4月26日追記2 熊本地震の原因を教えるGPS変動データー
本日公表のGPS変動データーによれば、富士山のマグマ溜まりの潰れによる変動は継続しており、周辺の動きとは異なる方向を指し示しています。イラスト参照下さい。関連地震への注意は継続が必要です。
九州のデーターには熊本地震の原因を教えるデーターが含まれていました。先日の記事で熊本地震の予測について書いていますが、その中で分からなかった本震のM7.3が後になった理由も明確になりました。
4週間分のGPS変動データーを載せていますので参照下さい。4月2日までの1ヶ月分で千丁という場所のデーターが他よりも大きく動き始めていることがわかると思います。少し見にくくてすみませんが、その前のデーターにはさしたる変動を感じさせる物はありませんでした。
この時に千丁は北北東に動き始めています。その翌週には他の数倍の動きを示しているだけでなく他のエリアは西向きになりつつあるのに千丁は北北東を維持しています。この時には既に断層の動きが始まっていたのかも知れません。GPS変動はこの時点で0.5cmですが、この動きが4月14日の前震を招いたことになると思います。桜島の起こした地殻変動による群発地震により、北北東向きのプレートの動きが普段よりも動きやすくなっていたのだと思われます。プレートの向きは北西寄りから北寄りに周期的に動くので、この中での方向の一致により動きやすい条件が出来ていたのでしょう。
4月13日までのデーターも比較したいのですが、来週公表されるデーターは4月16日までの物になるので、地震の動きを含んだ大きな物になるでしょう。直前までのデーターは専門家の評価を待つことになります。
千丁から前震の起きた場所への断層が前震として先に動くことで、16日の本震が別の断層である事を利用して後から動く様に九州の地殻が動いたことになります。この4月2日の動きがもう少し東寄りであれば、千丁よりも北にある本震の断層位置がGPS変動を引き起こし本震側から先に揺れることになったでしょう。
現象としてはこの様な解釈になり、この変動が今回の地震の原因でもあり、前震と本震を約1日空けて分けることが出来た大きな理由です。
桜島の起こした地殻変動による群発地震は薩摩半島の西沖にあります。この群発地震がもう少し東側で起きていると、千丁の断層をより大きく動かせる状況になり、その先にある川内原発前を動かせたでしょう。今回の地震は熊本から大分に大きな影響を及ぼしましたが、大分の代わりに川内原発でも良かったことになる状況です。
今回千丁の地殻の歪みが表れましたが、桜島の群発地震の位置がずれていれば、川内原発付近でのGPS異常が観測されていたかも知れません。そこが震源地になっていた可能性もあると思います。
上下のGPS変動で地震を予測する手法には、これまでになかった予測に使えるデーターが含まれており、大きく上下に動けば地震が起きやすくなることは統計的にも明らかに出来ているでしょう。
これに対して水平方向の動きは地震には直結していない動きが多いのですが、プレート変動を表し様々な動きを教えてくれています。その分分かりにくい事も現実であり、イラストに載せている4月9日までのデーターにも久留米近傍の異常が現れています。
一つ一つ意味を検討して何が起きているかを丁寧に調べる事で、今回の富士山のマグマ溜まりの潰れのように求める現象を見つけることも出来ると思います。今回のGPS変動データーは客観的に科学をしていれば、ここに生み出されている異常に注目することので来た物でしょう。難しい部分、都合の悪い部分を無視する科学では、現象の全体を見る事にならないのです。その結果として予想が狂うのであり残念な話です。
現実的にはGPS変動データーは2週間後の公表です。評価の難しさもあると思いますが、地震予知の立場としては誤差の大きな直前データー、誤差の中くらいの数日後のデーターなど利用出来る物は利用したいのが現実です。今回のデーターは断層の動きを予見した物であり、今後の大きな課題になると思います。予測の技術を進歩させるでしょう。
4月25日の分まで震源データーが公表されました。依然として微弱地震は抑制されたままです。奄美大島と栗駒山のマグマ溜まりの位置に一つ微弱地震が増えた程度です。宮城県の海沿いのこのエリアは元々活性であり現在の栗駒山の状況を表している方が強く、富士山の活動による抑制は依然として強い物があります。奄美大島の分は富士山が作り出した分でしょう。静岡県にはもちろん変化が起きていますが、予想の範囲です。
状況としては秋田駒ヶ岳の活動の方が強く、19時21分にM3.7深さ50km震度1の地震を海沿いに起こしています。火山の近くにはM3クラスの深発地震も起こしており、三陸沖の地震と小規模な噴火にリスクを感じさせる状況です。