12660年前の証拠        7月31日

 前回の補足で、12660年前の出来事を説明するデーターをあげておきたいと思います。以前公表しようとした時のデーターを見直した物です。まずは科学の論文からです。
 現代科学はこの時期の彗星墜落を地層に残る証拠から特定しています。彗星由来の物質がたくさん含まれるだけでなく、大規模森林火災がもたらしたと思われる炭が薄い地層となり、炭素の同位体測定を通じて時代を明らかにしています。12800±150年前になるというのが論文に書かれていた数値でした。イラスト参照下さい。

 丁度この時期に海面の上昇が始まっています。彗星の墜落により溶かされたローレンタイド氷床の生み出した水が海に流れ込んだことが原因です。この状況が1000年も続くのですが、恐らく氷床が消滅に向かって溶け始めたことが原因だと思われます。
 彗星の墜落後、気温は1000年ほど低下しています。にもかかわらず海面は上昇しており、ローレンタイド氷床が自分を維持出来ない大きさまで小さくされていたことを表していると思います。

 この時期がスフィンクスにより表されていた状況は前回説明しました。その状況が暗号解析上どのようになっているかがイラストの中段のグラフです。
 グラフの前半に彗星や隕石のピークが集中しており、この時期にこの言葉に関係する何かがあったことを表しています。マヤ暦による解析であり、その時期を換算すると12660年前になります。

 マヤ暦は2012年12月21日に約5千年の暦の周期が一巡し、ゼロに戻りました。この時期が暗号上もゼロにされており、この時点を基準にして時を遡ると12660年前がこのグラフの表す時期になっています。
 12660年前の正しさは633mで表される第一ピラミッドの中心から、河岸神殿の参道の始点までの距離で表されていると説明しました。これで正しいのですが、暗号解析の時期の正しさの証明の為にもう一つ例を挙げておきます。

 天文ソフトでBC8176年にギザの第二ピラミッドの頂点とこと座のベガが重なる時期があります。このピラミッドの傾斜角がベガの高度に重なるのです。この時期を伴星の軌道を計算し正しい値にすると11360年前となります。
 この時期の暗号解析グラフはイラストの下段の物です。この時期をギザとしては強調したい様子で、この年がきれいに統計的に区別出来るようにデーターが操作されています。

 比較として彗星墜落の12660年前のグラフを見ると、このデーターでは20年分のデーターが墜落分よりも明らかに高くされており、この20年間を伝えようとしています。20年間である理由はこの中の3,4,7,9などの存在数の少ない文字を人為的に操作すると、少ない操作で目立つ評価になるからです。 

 正しい時期はここでも軌道計算しないと分からないので、前回同様に距離で表される正解を見ておきます。第一ピラミッドの中心から、スフィンクスのスブラの小塔までの距離は568mにされており、11360年の1/2となっています。
 伴星軌道の計算の正しさを確認すると共に、暗号での評価も正しいことを教えてくれていました。

1)12660年前にギザの真東からしし座のレグルスが近くに太陽を伴い昇る時期
2)11360年前にギザの第2ピラミッドとこと座のベガの重なる時期

 この二つ以外にも8540年前の出来事を教えてくれていますし、29834年周期の伴星軌道なども暗号により評価出来ています。
 こういった事を認められる様にするには、もう少し多くのデーターを準備して統計的にその正しさを証明する事になります。

 今回の論文にはこういったデーターが例として出せていることを説明します。数学的証明はもっと数を増やしてからの予定です。この公表により他の研究者も同様の手法での解析を始めることになると思うので、今後の解析は衆知を集めた作業になってゆくと思います。
 現状の個人ベースではPC10台でも結構な資金負担になります。新しい本が出せてから印税でどこまで並列処理を作れるかで、こちらの状況も決まって来ると思います。

 暗号に過去を語ってもらうだけでも結構な量の作業になり、論文の公表後もこちらの追いかけるテーマとして続けることになります。
 論文にも書いているのですが、12660年前の出来事が特に私たちの文明にとって重要であり、今に残されている2つのグループの闘争を理解する上で当時の状況を知る必要があるのです。恐らくスフィンクスは当時の現実を知ることを促す為のモニュメントとして作られたというのが本来の姿でしょう。

 暗号解析としては、正解付きの2つの時期が遺跡と一致して出せています。ここに何かが重要な物として埋め込まれていることについては、現状で多くの人にご納得頂ける状況になっていると思います。
 暗号上には未来である2049~75年の伴星接近時のデーターも確認出来ています。未来であり確定しているわけではないので、様々なデーターが見られています。何が伝えたいのかを知るためには、未来の解析も避けて通れない部分であり、このデーターを理解するための解析も続くことになります。こちらは上記作業の延長線上にある物となります。

 先史文明の人々が伝えたかったことは、文字を使わなかった遺跡では十分な量を表現する事が出来ないのです。この部分を埋め合わせる物が旧約聖書に埋め込まれた暗号です。
 旧約聖書は神の言葉ではなく、先史文明の人々がメッセージを暗号にして託すために残している物です。
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稲生雅之
イオン・アルゲイン