スフィンクスの伝える時        7月28日

 こちらの資金繰りも佳境に入ってきましたので、論文の公表上問題のない物を公表し、ご理解のある方への寄付やソフトの購入につながるようにしたいと思います。
 タイミングの調整である事は悔しいながらも理解出来ているのですが、ここまで来るとお金に苦労している人々の行動を馬鹿にしているようにしか感じられない部分もあり、何とかなるさで現実の問題を軽視していては先に進めない事もあるのでこの対処です。
 多くの人はお金がついてこない事は、うまく行かない事だと考えるのが普通でしょう。単なるお金儲けとすればその考えは一理も二理もあると思います。

 お金儲けが全てを決めるわけではないのですが、この種の意見など多くの人には届かないのが現実でしょう。所詮お金がないと身動きが取れないようにされているのが今の世界であり、正直者が馬鹿を見ると嘆いた所で人々に言葉は届かない物です。
 私たちが作り上げてきた社会の価値観がここに凝縮されている以上は、この状況を変えていかない限りはお金が全てのままになります。過去やこの世の仕組みに関連する嘘ときれい事でお金儲けをしている方々には変化の時が訪れる事は分からないでしょう。こちらの行動は論文が全てではないことも書き添えておきます。

 63カ所解析した遺跡の49カ所が光速度を表しており14カ所が2の12乗根を表しています。2の12乗根側の作り上げた西欧的価値観が今の社会の主流であり、その状況を否定することは出来ないのが現実です。ここに遺跡の場所を書けないのですが、遺跡の数としてこれだけの差が出るほど彼らは多くの人々に嫌われていました。彼らを代表する価値観は「力が正義」という物になりますが、もう一つ重要な物があり「偽善」です。

 彼らこそ「力が正義」の今の価値観を作り上げてきた存在であり、反対する正義の心、善なる心を力で踏みにじってきたのです。力がなければ彼らに対応出来ない事は現実だから仕方がないのです。文明の黎明期においては通過せざるをえない部分でした。
 悪を続ける上で重要な事は、その悪を隠したり悪と見なされないようにする事です。この為に彼らは神話や宗教を使い、例えばギリシャ神話のゼウスのように、力のある者の強姦がまかり通る価値観を神の物として正当化して来たのです。ゼウスは哀れに感じた者を星座にあげるなどの慈悲を見せて、自身の悪を権力者の悪として過小評価させるのです。
 善人の顔をしたゼウスの様な人がどこにでもいる事は、簡単にご理解頂けると思います。出来る所から情報公開の光をあてる事になるでしょう。

 ここまでの遺跡の解析上、神話も宗教もその根底には人がこの種の目的を持って作り上げた物であるという結果が現れています。2の12乗根側に作り上げられた現在の偽善的な文明の状況を表していると思っています。
 遺跡は過去の光速度と2の12乗根グループの分布を教えることで、多くの人々がこの種の偽善を嫌ったことを明確にすることになります。当時は誰もが人を騙して権力者に都合の良いことしか伝えない社会など望みはしなかったのです。
 それでも一度騙されて情勢に流されてしまうと人は弱い物であり、目を覚ますことが難しくなるのです。今の私たちの状況はまさにこれに近い物であると感じています。

 当然目を覚まさせるのは簡単な作業ではなくなります。強い物には敵わないという今の価値観にしがみつく人々を動かすには、それなりの衝撃を伴うような出来事が必要でしょう。前文明の存在が明らかになる時、多くの変化が引き起こされる事になると思います。
 論文の内容をここに書けると良いのですが、書くと既公表の物として論文にならないので、その一部を論理不整合にして書くしかない状況です。それでもここまで来ると情報もかなりの量と内容を持つので、重要な事実を抜きにしてもご納得頂ける物があると思います。

 これまでギザの遺跡の伝える物を様々に書いてきており、太陽の伴星の本にも書きました。その当時は遺跡の伝える情報のほんの一部しか分かっていなかったのですが、今は一部を残してその多くを解明出来たと考えています。
 この中ではスフィンクスの伝える時が、全ての遺跡に含まれる重要な時です。この時を明確にするには太陽の伴星による歳差運動周期を計算する必要があります。
 この計算は既に終わっていますが、ケプラーの法則における伴星の軌道パラメーターは公表していません。もちろん遺跡が伝える数字である事は、簡単に想像頂けると思います。

 今回もこの数字は公表しません。その為にこちらが何を言っているのか分からなくなる部分もあると思いますが、これまで無視されてきたスフィンクスの関連遺跡の重要さはご理解頂けると思いますし、論文の公表後には一通りが明確になるだけの話になります。
 スフィンクスの告げる12660年前という時期ですが、この時期の実際の特定は他の遺跡の方が分かりやすい状況でした。ギザではこの時期がどの様に入れられており、それが妥当かどうかを検討したというのが実情です。

 スフィンクスは東に向けられており、胸の部分には膨らみがあって心臓であるレグルスを強調しているように見えます。星との関わりはこの部分だけでなく両前足の間に立てられている小塔からも伺えます。夢の碑文と言われる大きな花崗岩と思われる板があるのですが、その部分に入る前の両足の間に立っている小塔がしし座のSubra、3.52等星の星を表している様です。

 この小塔と夢の碑文はスフィンクスの他の部分とは異なり、少し黒っぽい岩で出来ています。写真からでは明確な材質の確認は出来ないのですが、朽ちにくい花崗岩ではないかと思います。この岩は古い時代からあると思われ、今に残る白黒の写真でスフィンクスが砂に埋もれていた時代から存在しています。スフィンクスはしし座であり、レグルスとSubraに注目することが必要とされているのでしょう。

 12660年前の春分の夜明けには、しし座のレグルスの少し下側に太陽が位置して真東からの日の出を迎えます。図から分かるように、Subraとレグルスの距離の半分くらいの距離関係の位置に太陽があるのです。
 これを現実のスフィンクス像に当てはめることにします。スフィンクス像には向かって左側の前足の後ろ部分に祭壇の様な物がある事に気づきます。この祭壇の目的など今は失われているのですが、位置、距離的にはここに太陽がある物として考えると12660年前の夜明けの星の配置を表せるのです。

 この祭壇らしき物が特に重要な位置であることは、他の神殿の配置からも明らかです。スフィンクスから見て左側45度の方向にはスフィンクスに向けられた神殿があります。この神殿の正面はスフィンクスでもあるのですが、この祭壇でもあるのです。
 スフィンクスの正面の神殿からはさらに明らかです。スフィンクスの正面にありながらもスフィンクスの正面から少しずれているのです。中心にあるのはこの祭壇でした。

 この場所が特別視されていることは、この地に他には北から45度傾いた遺跡がないことでも明らかですし、45度はピラミッド内部の通気口にも組み込まれた角度です。45度を強調する必要があったことは明らかで、この神殿とその対象である祭壇が重要な場所である事を表していると思います。

 スフィンクスにおけるレグルスの位置を、胸の出っ張り部分ではなく頭部の直下に考える必要があるのですが、これはしし座の星の配置イメージからは明らかになる状況です。
 全体としては、天文ソフト上のBC9172年頃の春分の日の夜明けが表現されていると考えられます。ソフトは歳差運動を約25800年で計算するので、実際の値の29834年に対して時期がずれて計算されるのです。伴星のパラメーターを公表しなければ、12660年前である事は分からないので、ここまでなら公表出来ると考えました。

 あとから気づいたのですが、第一ピラミッドの中心から633mで河岸神殿の参道の始点でした。12660年の1/2になっています。他のピラミッドやSubraからなど、この種の数字を使って他の時期や数値も伝えており、その重要さを強調していました。
 巨石を難なく動かす屋久島に関連する特に重要な部分でもあるのですが、その内容もすみませんが論文での公表です。正解を教えている633mですが、軌道計算しなければ正しさを確認出来ないでしょう。

 スフィンクスは興味を引くための謎かけだったように見えます。遺跡群全体でも星座を駆使し非常に凝った演出だと思います。
 夢の碑文と小塔はスフィンクスの建設の始めから今の場所に存在し、夢の碑文には文字ではなく太陽系と伴星系のイラストのような物が書かれていたのではないかと思います。時を経て今の夢の碑文と同じように表面のイラストははがれてしまい、エジプト王朝の人々により修復に合わせて今の形に表面を削られて文字を彫られたのではないかと思います。小塔の材質が同じである様に見えるので、この可能性があるのではないかと思います。

 尚、2012年を基準にした12660年前の時は、地質学が12800±150年前にヤンガー・ドリアス境界(地層)を作り出した彗星の墜落があった事を証明しています。暗号ソフトもこの時の彗星の墜落を解析出来ています。
 この彗星の墜落は巨石を動かせた科学技術と関連するのみならず、2つの陣営にとっても大きな意味がありました。すみませんがその詳細も論文での公表をお待ち頂くことになります。 
 こちらにご協力頂ける方に重ねて寄付やソフトの購入をお願い致します。

稲生雅之
イオン・アルゲイン