政府の民意操作           7月21日

 安保法案の強行採決による成立で、政府への支持率は着実に下げているはずです。数字が下がると政治は国民に受けの良い政策を実施して巻き返すのは普通の事です。
 現在の安倍政権はこの巻き返しと国民に犠牲を迫る政策がセットになっており、民意が下がるところに向けて、ガス抜きの事件なり政策が引き起こされています。

 小泉政権の時に、いわゆるB層の活用という国民をランク分けした政策が幅をきかせたことがありました。小泉氏のパフォーマンスに負う部分も大きかったのですが、国民は政治が良い方向に向かって進むと信じて彼を支持しました。
 郵政の民営化は良いことばかりに見えていたと思いますが、蓋を開けてみると国民に負担を強いる物であり、公益が損なわれたのみならず、国益も海外に流出する状況です。

 国民を扇動が可能で愚かだとする意見には一理あるのですが、このやり方で失敗をした時の反動は大きな物になります。その失敗はある意味で民主党の当時の政権奪取につながりました。
 ここから自民党はアメリカの力を頼りに巻き返して現在に至るのですが、その米国の力もいよいよ来年には怪しくなるでしょう。シェールのバブルが全てであるとは書きませんが、最後は経済的に追い込まれる部分が政治力に影響するでしょう。

 自民党が先行きをどの様に考えているのか、その方向性が見えているわけではありません。安倍首相のやりたい放題に見えるのですが、彼が失敗したあとも自分達の利権が続くように少しは算段をしていると思います。外圧の言いなりでもないでしょう。
 昨年末の衆議院選挙は不意打ちで自民党は敵を減らすことに成功し、してやったりの状況だったと思います。結果があるので大きな反発を生み出すこともなく時は流れています。
 将来の支持率の低下が分かりきっていたので、ここを選挙でごまかした物と見ています。勝てば官軍でその後の有利を確保したのは現実です。

 こちらの目に付いたのは4月の残念な判決である川内原発の判決に、ドローンの墜落事故を合わせてきたことです。誰がやったも含めてただの事故の扱いですが、公表を判決に合わせて行い、どの後のドローン法制という流れを作り出していることは現実です。
 あまり意味のない放射性物質の搬送など、反原発の活動を貶める物に見えています。

 今回の強行採決には、新国立競技場のやり直しをぶつけてきました。これなどは始めから予定されていた物でしかないでしょう。ここで民意に添う政策を展開することで、強硬姿勢ばかりでないことをアピールする目的です。ここまであからさまなので、卑怯な手法として民主党の批判を呼んだことは現実です。

 ここまで国民を馬鹿にすると、反動は大きな物になるはずです。彼らは反対する勢力にさしたる力がないことと、アメリカの戦争を望む人々の威光が大きいと考えている様です。
 どうしてここまでオバマ大統領の政策に反対出来るのか今もよく分からないのですが、今回のイランの制裁解除も彼らの姿勢に影響してくることになります。一つの物に頼りすぎるリスクが分からないなど、ある意味では追い込まれているのでしょう。

 この先国民の怒りを沈める何かをまだ準備しているのでしょうか。ここもよく分からないのですが、取り敢えず経済はまだまだ先延ばしが出来そうですし、政治的にはTPP参加などの動きが出てくるかも知れません。ここでも国内の反対を押し切りアメリカの意向に沿うでしょう。

 今年の暮れにはアメリカの金利が上昇することになり、アベノミクスもうまく行かなくなると思えます。金利の上昇は円の価値を下げてさらなる円安を招きますが、今の124円を止めるのに精一杯でその先の金利差から来る円レートの動きなど止められる理由がないでしょう。出口戦略どころではなくなるのです。
 元々なかった出口戦略であり、その現実が明らかになるところでもあります。

 この時にアベノミクスに見切りをつけて日銀総裁とセットで更迭し、新しい首相が登場することになるかと思えています。アベノミクスの失敗は大きな物ですが、予定の行動として進むでしょう。アメリカの経済の動向次第でもありますが、彼らの予定している先は日本がババを引く流れでしょう。

 彼らにマイナスの材料は他にもあって、放射能問題では福島の子供達に小児甲状腺異常の多発が確認されています。4年目から数字が跳ね上がるのは統計的には予想されていたことであり、いよいよ政府の嘘がばれてきているところです。
 ただこの情報はほとんど流れていない様子で、本屋さんに置かれていた雑誌で知った状況でした。数字の変化は定期的に調べていましたが、今回忙しくて未作業でした。

 こちらは論文の公表が済めば、この問題には今まで以上に取り組めると思っています。こちらの科学の話が認められるようになると説明もしやすくなるので、この部分は他の方の力を借りてでも放射能問題の状況を説明してゆきたいと思っています。
 彼らがどの様な方法で不都合な情報に対処してくるのか分からないのですが、原子力神話がさらに崩れて、漏れた放射能も安全であると言う話も嘘らしいとなるのです。食材へのリスクも顕在化することになります。

 ここに合わせる材料は、彼らが科学を理解しているなら準備があるはずです。4年目に数字が跳ね上がることは織り込み済みで、数が増えるので検査の医師に圧力をかける程度では解決にならない事も予想がつくでしょう。
 政党間の権力による取引的な物で時を稼ぐしか出来ないと思います。遠からずこの問題で国民をなだめることには限界が来るでしょう。時を稼がせると被害がさらに広がるのであり、その後の彼らの開き直りにつながるだけでしょう。責任の追及を始められるかが重要になると思います。

稲生雅之
イオン・アルゲイン

PS
 論文を書くのは本当に大変で、始めは16カ所くらいの遺跡が前文明と伴星の存在と伝えていることを論文にする予定で始めました。
 前文明の存在は2の12乗根側の反対する人々の存在もあり、簡単に認められる物ではないと分かってきたので、遺跡は現状63カ所まで増えています。単に数が増えているだけでなく彼らの情報の表現上、あるべき場所に遺跡が存在する物も実際にあるのです。

 数が増えると平均値が見えてくることになり、2つに分かれて争ってきたことと、その勢力分布が分かりました。続いてそれぞれが何をやろうとし、何を訴えているのかも分かってきました。力があると思われている2の12乗根側の遺跡は実際には1/4以下です。今の政治に似ていて権力者に望まれても民衆には嫌われているのです。
 結局宇宙との関係だけでなく、彼らが何を争ってきたのかまで、遺跡の中に込められていました。単にそれだけでなく、重要な物には理解を促すために特別な遺跡まで準備されており、その遺跡を指し示す情報の組み込みまであるのです。それぞれの遺跡の情報を伝える工夫と努力には頭が下がります。当時の人々の願いが表れています。

 今の時点でここまで判明しましたが、芋づる式に新しい情報が出てくると、こちらの公表計画などないのと同じです。やっと論理的に出来うる限りの検討になったところですが、それでもまだ残っている物があるのではないかと思います。気がすむまで新しい遺跡を調べるとすれば時間がいくらあっても足りないでしょう。
 公表が遅れることになり資金的にも苦しく、何とも情けない計画だと感じていますが、芋づるには限度もあるのであと少しになっていると思います。
 公表まであと少しがどれだけ伸びるかまだ分かりませんが、現時点で8月中としておきます。ご理解のある方に寄付をお願い致します。