先週日本に来た台風は温帯低気圧になって、東の海上に抜けてゆきました。その中心の通過した場所に近かった箱根では目立った影響を感じる事は出来ませんでした。
その先にはまだ通過点が残されていたようで、岩手県沖の地震の震源地の近くを通り過ぎて行きました。M6.8クラスは久しぶりの大きな物であり、その前日のネパールの余震M7.3に対応した物になると思います。
12日に起きたネパールの地震が翌日日本に影響するという事は理解しにくいところになると思います。大きな地震の連鎖のメカニズムであると言うことしか今は説明出来ませんが、ネパールの地震に呼応する出来事が日本で起きたのは、今回だけでなく前回のネパールの本震でも同様でした。北海道に起きた隆起との関連は簡単には明確にできませんが、プレートのつながりとしてみる上で影響が及んでいるという事になります。
こちらの心配はネパールの本震後の大きな地震の連鎖でした。M7.3の余震は当然ながらその連鎖を促す事になるので、注意が必要になる所でした。
今回の台風はそのタイミングで岩手沖の震源を刺激して地震を誘発したと見る事も出来ます。ここで今回大きく調整することで、日本の他の場所における地震のエネルギー解放を抑えたことになる状況です。赤道環電流も高まり地震のタイミングを調整していました。
こうなるとヒマラヤ周辺における連鎖のメカニズムでまだエネルギーをため込んでいる部分に負担がかかることになります。その場所が中国の内陸部になるのか、それとも周辺の国々になるのか、よく分かりません。中国の内陸部は日本の岩手の分が影響するので、大規模な物にはならないと思います。
注意が必要な状況はまだ続くと思える状況です。
日本の他の地区の状況ですが、先週末の火山の状況のレポートによれば、阿蘇山の噴火の状況が調整されていることが分かりました。この地区でもエネルギーが溜まって有感地震が起き始めていましたが、この部分は少し落ち着きを取り戻していました。
九州地区の問題は今も続く桜島の膨張であり、これには今後も注意が必要です。何かを知らせようとする動きに見えています。これまでとは異なる噴火を起こしそうな状況を捕まえる必要があると思います。南海などの大きな地震につながるエネルギーをマグマの形で抜き取ることになるのかも知れません。
台風は温帯低気圧になって関東を通過してゆきました。気圧はもう低くなかったのですが、中心部分の通過に際しては風が強まり、その影響が残っていることを感じさせました。
箱根山の上を通過することにどれだけの意味があったのか、まだこちらが理解出来ないのでしょう。雨水による冷却効果があると思いますが、風と気圧の変化がどの様に影響する物なのか、今後の様子をもう少し注意深く見ないといけないようです。
箱根山は大涌谷付近で8cm盛り上がっていると言われており、地下のマグマの動きを予想させる物なのですが、それにしてはその後の動きが抑制されているように見えるのです。多少のガス抜きをするのかと思っていましたが、単純な動きではない様子でした。
今台風7号が南の海上にあって北上してくるところです。
フィリピン海プレートの西側と北側の調整が前回の6号台風で行われました。今回の台風は東側と南側にも影響を及ぼしています。勢力も強まっており、西之島の固着点に大きな影響を及ぼしているはずです。
この西之島の部分だけではプレートのエネルギーの調整が十分でなくなったので、今の箱根の状況があると思っています。これを抑制する調整をするのであれば、その南側の場所での活動になると思います。
北上する7号台風はその部分を通過し何らかの結果を残すでしょう。何が起きるのかまで分かると良いのですが、まだまだ状況を理解する力が足りないようです。
先週M5の地震が続いた鳥島周辺での変化になるのか、それとも西之島の南側になるのか分かりませんが、自然の調整という物を見る事になりそうです。
箱根の状況はその後に変化が現れるのではないかと思います。状況的には大きく動かさずに抑えようとしている感じなのですが、多少変化は起きてもおかしくないので、注意をするに越したことはない状況です。
次の台風が通過しその後に何が起きるのか、注意を促しておきたいと思います。
日本の株価の調整も米国の株価の調整も抑制がうまく効かない様に感じられますが、昇り続けないだけでも良しとするくらいしか、今のイエレン議長には難しいのかも知れません。抑えると余計におかしくなるのが心配なのかと思える状況です。
もう少し変化すると思いたいのですが、待ったなしで動かされる状況をFRBが望んでいるのか、分かりにくい状況です。
地震や噴火の影響は大きな物にならないことを願っています。経済の変化も大きなマイナスになる物は避けてほしいと思います。
これまでのトレンドをまだ変えたくないのだと思いますが、いつまでも続く物ではなく息切れするのが日銀なのか、中国経済なのか、サウジや他のエリアなのか、皆ババを引かないようにする事で精一杯なのかと思います。
稲生雅之
イオン・アルゲイン