鳥島と箱根山              5月7日

 5月3日にM5.9の地震が伊豆の鳥島近海で発生し、八丈島に50cmの津波が届きました。普通に考えてもM5.9での津波は起きにくいと思いますし、津波警報も津波が観測されてから出されたそうです。
 海底に火山が存在し、そこでマグマが上昇して地殻の一部を破壊したなどの変化が起きていたようです。

 西之島の周辺でもう一つ海底火山の噴火が起きるかも知れないと比嘉さんが口にしていたと記憶しています。前回の記事にGPS異常が見られることを書いていましたが、その場所から鳥島はかなり北になります。
 西之島の固着点はまだ健在で、噴火活動は衰えることなく続いています。この固着点の影響で周辺が活性化するのは理解出来るところです。

 影響はフィリピン海プレートの反対側にも及んでおり、阿蘇山、桜島など噴火活動が活発です。桜島は活発な活動に加えて山体の膨張が続いています。この状況を見ながらの噴火予想は大変だと思います。エネルギーの蓄積が進んでおり、次なる変化を見落とさないように注意が必要な状況です。
 阿蘇山にも有感地震が起きており、エネルギーの蓄積を伺わせています。それぞれの火山ではさらなる活性化に注意が必要です。

 鳥島の近海で海底火山が噴火するのか、それとも西之島のもっと南で海底火山が活動するのか、予想は難しいです。GPSによる上下変動が大きく観測された南側では特に変化に注意が必要なのだと思います。
 西之島の活動が今の状況であれば、これらの場所にはエネルギーがゆっくりと蓄積します。

 鳥島近海についてはここで海底火山の噴火になれば、エネルギーのバランス的には他に回る量が減る可能性があるので、被害の点からは望ましいかも知れません。
 西之島に関係している固着点だけではプレートのバランス調整がうまく行かなくなってきていると見えます。加わる力が増大しているせいなのか、エネルギーの抜ける場所を求めて変化が続いている感じです。

 影響は箱根山にも及んでおり、吾妻山や蔵王山、草津白根山など太平洋プレートの西側の火山を活性化しています。今のレベルの活性化で済むかはこの先の南の海底火山などの状況によるでしょう。
 この中では、箱根山は水蒸気の噴出が大涌谷で増えています。連休中は規制を強化しないかも知れないと思っていましたが、観光客を巻き込むレベルの水蒸気爆発に可能性があるので、規制は行われました。

 予測する技術がまだ十分でなく火山のリスクは計れない物であるのですが、川内では無視され、箱根では規制されるというレベルでしょう。身近に迫らないと判断出来ないのは仕方がない部分もあると思いますが、川内では分からない物は恣意的に判断されるというだけのようです。
 今回の箱根は水蒸気をもう少し吹き出して一段落してほしいところですが、実際にはこれから何度か訪れる半月、新月などのトリガーを見守る必要があるでしょう。水蒸気は4日の満月の少し前から活発になっています。

 5月は統計的に地震が大きくなりやすい月になります。論文上は天の川銀河の作り出す磁場で説明しています。詳細はまだ公表出来ませんが、5月と11月に伴星よりも少し弱い影響を及ぼしていると思われます。
 今月はもう一点気になる点も見つけられました。木星と太陽と地球で磁場による3角形が構成され、その中に彗星の電流を流すと影響が起きます。彗星の影響も受けやすくなるので、トリガーの重なりに注意が必要でした。

 現状気になる物は地震よりも噴火の方ですが、エネルギーの源は同じでありどちらが起きてもおかしくない状況です。ここに書く必要が感じられた場合は記事にしますが、海底火山が噴火して一段落という流れで進んでほしいと思っています。
 取り敢えず一般的な注意が必要である状況です。

 イエレン議長がやっと株価の行きすぎに警告をしました。これでやっと世界の株価の先行きに一時ブレーキがかかるでしょう。ギリシャでもデフォルト騒ぎを起こして債権の縮小などの変化が引き起こされる所だと思います。市場が行きすぎて動く状況を予想してイエレン議長が先に釘を刺したイメージです。

 動きはこれからさらに出てきます。来週はある程度変化が進むと思います。2万円を越えた株価も19300円くらいまで下げており、もう少し調整が進むでしょう。
 過熱感がなくなれば良いのですが、日本の株価など日銀の心配をよそに政府が動かす状況でした。流れがどこまで変わることになるか、注意する必要が起きています。

稲生雅之
イオン・アルゲイン