ネパールの地震            4月29日

 4月の25日にネパールでM7.8の大地震がありました。現在もまだ救助活動が続いており、被害の状況などは明確には分かりません。5千人以上が亡くなったとのことです。救助活動が進んで少しでも多くの人が助かることを願っています。
 地震の起きた深さは15kmで、この地震は、長さ約150Km、幅約120Kmの断層が、最大4.1mずれて起きたとみられるとのことでした。

 日本の原発の記事を出したあとでこの地震です。ネパールのこの場所は地震の起きやすいプレートの境界であるので、こういった被害をもたらす地震は定期的に起きる物です。
 その大きさや時期を当てる事は出来ないのですが、リスクは過去の状況から評価出来る物です。時間の流れと経験に合わせて、どの場所においても被害を減らす対策が取れるようになってゆく物です。

 こう考えると日本の原発の状況は本当に情けないと思います。次の想定外の地震で原発に事故が起きる確率は非常に高いのですが、原発を推進する側には自分達が被害に遭うという想定がないのです。都会に暮らしていれば、自分達は被害を受けず利益のみを享受出来ると勘違いしているのでしょう。
 既に食品にはセシウムを少量含む物が増えていると思っています。日本の国民全体の健康に関わるのですが、こういった所も被害者が見えない部分なのです。政治的には無視することで、対策費を削除することが出来ていると思っています。

 ネパールの地震を見たからと言って日本の状況が変わることはないと思いますが、大きな被害が起きるときは、場所も時も選ばずなのでしょう。
 今は論文を書くのに一生懸命なので、地震の関係の詳細を追いかけることはしていません。今回の地震が大きな物なので、大きな地震の連鎖にも注意して状況を調べました。
 カナダの西岸で起き、台湾に続き、その後がこの地震になっていました。状況的にはスマトラや中国が次に影響を受けますが、その次には日本にも影響があるかもしれないと感じるレベルでした。

 木星の位置は影響せず、25日には彗星の近日点通過が多かったので、その分の電気的影響が大きかったように見えました。5月は大きな地震が起きやすくなる時期ではありますが、この地震に対するその影響は大きくはなかったと思います。
 残る影響は半月のトリガーでした。太陽風と磁気嵐も大きな影響はなかったと思います。

 この状況だと311の様に自然の前兆も少ないのかと思えたのですが、調べてみるとネパールの動物たちは前兆行動をしっかりと取っていたようです。やはり自然界はしっかりしていて、ネットには以下の記事が出ていました。

 香港のメディア東網によると、この地震で、現地の野生動物園の動物たちが続々と森林から逃げ出して来たという。
 ネパール第2の都市・ポカラのツアーガイドの話では、普段は森林の中で過ごすことを好む大型動物たちが、開けた場所に続々とやって来た。
 長年見られなかったベンガルトラも姿を見せ、それを見た人々は不思議に思った。

 電気的な影響が及んでいたことになると思いますが、多くの人々には分からなかったのでしょう。注意していれば日本の動物でも分かるのだと思いますが、311は地震よりも津波なので、その状況は分かりにくかったのかも知れません。
 このクラスの地震が陸上で起きるとき、電気の流れは動物を大きく刺激するのでしょう。日本でも注意するに越したことはないと思います。

 12月に一度公表した予知情報をそのままにしていたら、状況は異なったのかも知れないと思える所もありました。今の流れで良かったと現在は考えていますし、予知には感度の良い地震計が複数必要になるので、多くの場所ではすぐに予知出来るようになるわけではないかも知れません。
 今回の情報は少し遅らされても公表には至るので、その後の有効な利用につながることを願っています。

 西之島やその南の方面で隆起していた状況が一度止まり、また隆起を起こしています。 北海道では4月24日、道東の羅臼町の海岸で地面が幅300メートル高さ10メートルほどにわたって盛り上がっているのを住民が見つけ専門家は「はっきりとした原因は分からないが、海岸線が隆起したとみられる」と話しています。
 4月10日茨城にはいるかが130匹も漂着したなど、異変を伝えるニュースはたくさんあります。日本の全域で注意が必要な状況は変わっていないと思います。

 変化は続いているのですが、具体的な地震につながる状況が起きるのか、私たちにはよく分からないのです。特に羅臼町の海岸のニュースなど、よく地震にならずにすんだと思います。このあたりの状況などまだまだ科学の理解が及ばないのです。
 現状比嘉さんも具体的な物は伝えていないので、こちらとしては様子見です。早く情報を公開してその後の変化を促したいと思っています。

稲生雅之
イオン・アルゲイン