日航機墜落事故の本        3月24日

 御巣鷹の事故から30年になる所で、遺族の方が事故原因の不審さを告発する本を出されているのを目にしました。遺族の方が出された本と言う事で目を通しているところです。
 本の名前は「日航機墜落事故真実と真相」です。著者はお子さん二人を亡くした方で小田周二さんです。

 日航機の墜落事故については暗号の解析を始めた頃から状況を見てきており、こちらの理解は自衛隊のミサイル標的機の衝突が原因です。公式な事故報告書もいい加減な内容ですし、おかしな所の多すぎる物でした。
 現状こちらとしては放射能の反動を広める動きをするところで、この事故のことを触れられるようになるのはもっと後になると思っていました。
 関連する本はたくさん目を通してきているのですが、遺族の方の出した本であるせいか重要な意見が書かれていました。

 ユナイテッド航空811便での事故が1989年に起きています。この事故の原因は当初作業員がドアの取り扱いを謝ったこととされていました。この事故で息子さんを失った夫婦がこの結論に疑問を持ち、NTSBという事故調査を行った所に独自の調査、試験の結果を提示し再調査を促したのです。
 その結果水深4200mに沈んだ事故原因のドアが引き上げられ再調査されて、ドアの破損原因が電気系統の欠陥であることが明らかになったとのことです。

 日航機墜落事故でも似たことが出来ると思います。
 まずは事故原因の圧力隔壁の損傷です。この事故が事故報告書の通り圧力隔壁の修理ミスであれば、大きな圧力で衝撃波を伴って破損を起こす事になっていたはずです。
 この事故部分には音響データーが残っており、3回の衝撃・爆発音を伝えています。
 もし、報告書の指摘する衝撃波が生まれるほどの物であれば、3回も音などしないのです。大きな音が一度するだけでしょう。音速を超える破壊速度ですから、3回音がすることは非常に考えにくいのです。

 さすがにボーイングの機体を使ってテストすることは出来ないのですが、今ならシミュレーションで十分でしょう。説得力のあるデーターを揃えることが出来るかは、恐らくメーカーの協力姿勢のみです。
 事故調査委員の方だったと思いますが、出鱈目な事を本に書いて、事故原因を歪めることに協力している方がいます。今の放射能問題における政府を代弁する方々と同じなのです。彼の本の内容は決して査読という他の科学者の批判に耐える物ではないのです。政府が後押しするからこそ可能な嘘なのです。

 衝撃波により録音されるべき音が1回である事は、他の本にも書かれていたと記憶しています。それでも事態が変化する事なくここまで来ているのは、政府の隠蔽が大きく影響しているからでしょう。
 この種の隠蔽はたくさんあって、ミサイル標的機の衝突を隠すだけでなく、事故直後の事故機の位置を知っていた米軍の協力を政府が拒否したことも隠されていましたし、明るくなるまで救助に向かわなかった自衛隊の姿勢にも現れています。政治の強い力で救助を遅らせて、生き証人を減らすことに務めたのでした。

 政治の嘘を何とかするには多くの国民の声が必要になります。放射能の問題で国民の声が上がるのであれば、同様にこの事件でも声が上がると思えます。
 3回の爆発音を説明するデーターを準備出来ればこれは可能ですし、実際に事故機の窓から撮られた黒い機体が写真に残っています。この様なところに機体を飛ばせるのは限られた団体だけであり、標的機が近くにいたことは恐らく事実です。あとは国民の声次第でしょう。

 3回の音ですが、1度目が標的機の衝突音、2度目がその衝撃で機体が壊れる音、3度目が機体が壊れ、圧力隔壁が壊れる音です。2度目と3度目の物は機体の構造により前後が変わるかも知れませんが、この辺りもシミュレーションで分かるかも知れません。
 少なくとも内部から壊れた音との違いを出せるはずです。

 著者の本には、自衛隊機がミサイルで撃墜したというオカルト的な話が出してあり、この様に書く事で何かを意図しているようです。
 この点こちらとしては、自衛隊機など出せば見つかった時に言い訳が出来ないし、写真を撮られるなど証拠を完璧に隠滅出来る保証がないので、その可能性は非常に低いと見ています。進んだ損傷が機体の自由を奪い墜落に至ったのではないかと思います。

 この部分でがんばらなくても3度の爆発音について突き詰めると、事故調査委員会の結論はおかしいとなるでしょう。そこからでも真実に近づいて行けるのではと思います。
 政府の嘘を崩してゆくのは難しい物ですが、これも署名を集めて検察を動かすという司法権の使い方が出来るようになれば、実際にもっと簡単に可能に出来るのです。
 3度の爆発音は衝撃波による損傷ではない明らかな証明であり、科学の立場からは報告書は見え見えの稚拙な嘘を堂々と書いていることになるのです。

 政府の嘘が問題であり、今のままでただ声を上げるだけではうまく行かない部分があるのです。署名を集めて検察を動かす事の重要さを考えてほしいと思います。
 この先の展開までは分からないのですが、来年の参議院選挙で与党が崩れるか、それとも国民はおとなしく放射能も原発事故も含めたたくさんの嘘に唯々諾々と従うのか、変化の流れが見えてくることを願っています。

稲生雅之
イオン・アルゲイン