美味しんぼの作者の雁屋哲さんの本が出版されるとニュースで知りました。早速船橋の本屋さんで探してみたのですが売り切れでした。普段は津田沼の本屋さんに行くのですが、そちらも在庫切れで東京駅まで行って来る事になりました。
昨年の12月の選挙に関連してコンタクトをしてみようかと考えたのですが、半年前からブログの更新がなく諦めていました。放射能問題に関わる難しさがよく分かっての事だと思っていました。
本の内容は鼻血の件についてきちんと説明されていますし、政府のめちゃくちゃな対応についても明らかにしています。ただただ政府の権力に逆らうと物事が上手く動かないし、正しいことさえも上手く伝えられなくされると嘆いている部分もありました。
美味しんぼさんの放射能問題を批判する姿勢が変わるわけではなく、安心した所です。誰も物を言わなくなるのは諦めの境地もあるのだと思いますが、問題はまだこれから大きくなる段階なので、がんばってほしいと思っています。
本の帯にはこの様に書かれています。
何度でも言おう。
「今の福島の環境なら、鼻血が出る人はいる」
これは”風評”ではない。
”事実”である。
鼻血はご自身の経験であり、他にもたくさん経験者がいるだけでなく、チェルノブイリでも避難民の5人に1人が鼻血が出ると答えたとしています。調べる人たちがいてきちんと調査をしているのですが、政府サイドではこういった情報を打ち消す情報を流していることも国境を超えた事実です。
鼻血の原因については、低線量放射線被曝のフリーラジカルの発生による細胞膜の破壊であると言う説が出されていました。いわゆるペトカウ効果とされていますが、例によって体制側の批判にさらされて広まらない物になります。
複雑な現象に科学が批判をするのは、原因が明確でない時にはやりやすい物です。再現性のある実験が出来ていてもこの現実をごまかすには、多くの小さな批判を重ねて潰してゆくというやり方と、政治的に動けなくすると言うやり方の双方で対処する様です。
実際にペトカウ効果はこのやり方で潰しているのです。私たちは原子力村と呼びますが、美味しんぼさんは「ゲ集団」としていました。
フリーラジカルが細胞壁を破壊し鼻血に至るという部分は、現実的な話だと思います。こちらの場合はこれまで知られていなかった放射性セシウム側の反動による動きにも注目するので、フリーラジカルだけでなく放射性セシウムその物も細胞壁の破壊に加わります。
もちろん反動により動く放射性セシウムは、相応のフリーラジカルも生み出します。この影響にも大きな物があるのでしょう。この点こちらも理解が進みました。
批判する側にはフリーラジカルでは鼻血の様な現象は起きないと言うことになると思います。現実の鼻血の原因には放射性セシウムの反動による物理損傷と派生するフリーラジカルによる損傷も加わるので、物理損傷部位をフリーラジカルがさらに化学的に破壊してゆくという相乗効果もあるかもしれません。反動を否定することも難しければ、派生するフリーラジカルによる損傷もあるので、鼻血との因果関係の否定は難しいと思います。
美味しんぼさんの鼻血の説明に、こちらが加えたい部分は以下となりました。
1)放射性セシウムが放射時の反動で動くので、この音速の約3倍の動きは細胞壁などの生体組織への物理損傷と、軌跡に派生するフリーラジカルによる化学損傷を生み出す。
2)鼻孔にはもともと空気中の不純物を濾しとる目的があるので、この場所に放射性セシウムが溜まりやすく、損傷を引き起こしやすい。
放射性セシウムは化学的にナトリウムに類似の働きをするので、鼻水として鼻孔に止まることになって異物として排除されず生体組織に影響しやすい。
美味しんぼさんの本には福島への思いが書かれており、何とかしたいという思いが伝わってきます。福島の真実編の2冊も読ませて頂いたのですが、放射能を如何ともしがたい現実が残念な事実として描かれています。
こちらの立場としてはまだ出来ることがあって、過去にも紹介してきた微生物による放射能除去がその技術です。
2011年に福島での実験が上手く出来たという本が出版されていましたが、その後批判が寄せられて動けなくされてしまったのかと思っていました。
彼らは2013年の9月にも実験を福島で行い、批判に答えると共に再現性のある結果を出していました。イラストに一部を紹介します。
この技術は常温核融合や原子転換と呼ばれるオカルトに分類されやすい技術なので、今でも平気で事実と異なる批判が押し通る分野です。
まず常温核融合ですが、物理の査読付き論文になった物があり、理論究明は出来ていないのですが、再現性のある常温核融合が実現しています。エネルギーを取り出すことも十分ではなく日の目を見ないのですが、再現性が科学に認められた以上、常温核融合はオカルトではなく科学的現実です。
原子転換の方は三菱重工さんが特許を持ち、セシウムに重水素を反応させてプラセオジムを作り出しています。こちらにも再現性があり、現実なのですが理論的解明がまだなので広まらないのです。
こちらの立場ではイラストに描く様に、強電場による水素原子の潰れと、過剰中性子による核反応の促進がその根底にある物理だと考えています。
過剰中性子の振る舞いは、やっと核物理になってきた段階であり、中性子スキンや中性子ハローなど分布の異常な広がりが核反応を促進していると思います。
強電場による水素原子の潰れは放射能の反動と同じで、科学がこれまで注目してこなかっただけの忘れ物であり、盲点です。論文に書いてこれから指摘してゆく段階ですが、教科書に載らない忘れ物であることは調べるとすぐに分かります。そして計算上も原子はマイナスの電荷にミクロで囲まれたら潰れるしかないのです。
この先どの様に変化が流れてゆく事になるのか分からないのですが、多くの人が放射能の反動に向き合える時には、この除染の問題にも向き合えるのではないかと思います。除染は土木の利権となり、本来必要な事が出来なくされていると思います。
この国の今の政治では、彼らの利権になる物しか上手く動かないようです。社会とって良いことでさえも、利権構造に載らなければ排除されてしまうのです。
今回の放射能の記事は、雁屋さんにお伝えしたいと思っています。氏のHPにコメントしましたが、今は本の関連の書き込みで一杯になっていると思われ、うまく伝わるか分からない状況です。アマゾンの本の評価には工作員が活躍している様子なので、HP上も同じかも知れないと感じています。
読者の方で美味しんぼさんに伝える手段をお持ちの方がおられましたら、この内容をお伝え頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。
稲生雅之
イオン・アルゲイン