5月の中頃にNSAの盗聴などを暴露したスノーデン氏の本が出版されました。まだ全てに目を通せたわけではありませんが、この本に関連する動きが見られるのでその点をお伝えしたいと思います。
本は2冊出されていて、暴露という題名の本には暴露されている内部資料がたくさん出されていました。
NSAの情報の違法な収集がどの様にされてきたかを説明する文書が大半でした。具体的な盗聴の内容などは含まれておらず、司法当局に配慮した内容になっています。
この本の帯には、世界24カ国同時刊行と書かれていました。今のこのタイミングで何かしたいこと、伝えたいことが他にあるのかもしれません。
3月24日にオバマ大統領の情報公開についてお伝えしていますが、この時に解析の中で5月に何らかの情報公開のピークがあると調べていました。この時点でスノーデン氏の本の出版の事は知らなかったのですが、この本を使ってこれから何か関連する情報が公開されるのかと思えています。
実際にニューズウィークという国際版の週刊誌が、アメリカはイスラエルのスパイ天国という記事を載せています。
イスラエルはアメリカとの協力関係の中で行動している分、アメリカも彼らの活動を目こぼしをしてきた物と思いますが、その状況が変わりつつあるのだと思います。
スノーデン氏の本にもイスラエルがアメリカに対して、911以降はやりたい放題であると言う感じで書かれていました。イスラエルのあり方に疑問を呈しているのでしょう。
ニューズウィークの記事にはスノーデン氏との関連を伺わせる部分はなかったのですが、同じ内容だけに気になったところです。
イスラエルとパレスチナの中東和平交渉は4月にうまく行かなくなり、仲介したアメリカにも打撃になったことでしょう。イスラエルは独自路線に踏み出すところに来ている感じなのです。
アメリカとイスラエルのこれまでを思えば今更何を言うかと感じるかも知れません。それでもイスラエルの自己中心主義的な振る舞いは、アメリカの足を引き国際社会で成り立ちにくくなるところに来ているのでしょう。
イスラエルは元々アメリカのロビー活動で権力を行使してきた背景があるのですが、既にこのロビー活動が横暴であると暴かれてその力に陰りが差しています。今回は今の延長で行けばイスラエルの情報活動に影響が及ぶ結果になるかも知れません。彼らの権力の源泉をたたく行為が続いており、変化が起きる予兆になっていると思います。
実際にどの様なことがこの先公開されてくるのか分かりませんが、このタイミングで何かを動かそうとしている感じがします。4月の中東の和平交渉が決裂した場合の準備として、こういった事が準備されていたのではないかと思えます。
シリアとサウジアラビア、トルコを含めた中東情勢に変化が起きるのか注意していたいと思います。
日本の週刊誌にも日本がアメリカに情報を取られていたことが載せられています。特に大きな責任問題になるような話はないと思っています。アメリカに物を言える状況ではないからですが、今回の本で日本の政治家はアメリカのNSAの力の前にはやはり無力ではないかと思わせるような内容もありました。
彼らににらまれると、情報にアクセスできなくされると書かれています。電話もFAXもメールも大量送受信の攻撃に遭ってほぼ使えなくされるし、友人関係には関係を壊す偽メールが送信され、ハニートラップも含めて何でもありの状況でした。
自国内での行為には法的な問題が起きやすいのですが、相手が海外になると簡単に容易な行為に変わってしまうのです。国境を越えた法的な行動が制約されているからです。
こういった攻撃から日本の政治家を守る仕組みなどまともに機能しているとは思えないので、選挙のタイミングなど、弱みを握られたりしやすいでしょう。
権力は放っておくと暴走して横暴になるという所です。自己の利益を求めて腐敗して行く物なので、国民の監視が大切になるのでしょう。これから私たちが目を向けないといけない部分です。
心配した地震ですが、本日9時過ぎに台湾でM5.6、その約1時間後に伊予灘でM4.1の発震となりました。大きな物にならなくて良かったと思います。16日の追記で警告した分です。
この二つの地震は連鎖した物だと思いますが、フィリピン海プレートの北西部分の両端に地震を起こし、北西部分全体の高まっていた緊張を緩めた物になります。今後の伊予灘と久米島の辺りの動きを押さえる事になったでしょう。この距離とこの大きさでの地震の連鎖は確率的に非常に起きにくい物のはずです。普通にはあり得ない。
一時的な緩和なので長くは続かない物ですが、今後どうなるかは西之島の活動次第です。
その前までには伊予灘のすぐ南の豊後水道でM3クラスが2回起きているくらいで、これでは十分な調整には遠い状況でした。距離の近い分影響が大きく、この地震に合わせて本日のM4.1の地震が起きる確率の方が高かったはずです。
加えて直前の状況からすると、エネルギーの溜まっている宮古島や奄美大島での連鎖発震を回避することも難しいはずなのです。この意味でも伊予灘は全く別の連鎖ではない地震のはずなのです。でもそうなると今の状況で大きな地震にせずに、伊予灘のエネルギーだけを抜くことも難しいのです。結局あり得ない連鎖が起きた事になります。
宮古島と奄美大島には個別にM4クラスが事前に起きていました。伊予灘についてはどうして連鎖をするのか分かりませんが、5月5日の地震同様に時期をうまく調整したのでしょう。
比嘉さんはしばらく前の台湾での祈りの中で、今回の連鎖する地震が起きる事を聞かされていたことと思います。18日に比嘉さんの勉強会があって質問したのですが、台湾での出来事は言えないとの返事でした。地震は起きたので、西之島の噴火の時のように後から状況の公表があるのではないかと思います。
電気のあるタイミングで今回の二つの分のエネルギーを久米島周辺で解放していると、その場の大きな地震になるだけでなく、南海地震にまず連鎖したと思われます。裏付けになる関連する科学的なデーターは論文の公表後に改めてここでも紹介したいと思います。
2つの地震が連鎖して緊張を抜き取る分、一つ一つ分けて行うよりも小さな地震で大きなエネルギーを抜き取れたはずです。いま地球に流れる電気は少なくて、大きな地震の発震が抑制されている状況です。この時を選んで半月の地震トリガーを利用した様子です。
その結果、揺れにくい中で震度分以上のエネルギーが抜き出されていると思います。
少し前の18日にスマトラでM6.2の地震が起きています。一連の流れの中での起きるべき地震であり、タイのM6の地震の影響を受けた物だと思います。この結果ますますフィリピン海プレート北西部の緊張が高まる事になっていたので、今回の調整という結果で済んで本当に良かったと思います。
こちらの立場は科学的な解析ですが、比嘉さんの行っている御神事のことを科学で説明できるまでには数年というまだまだ長い時間が必要です。一歩ずつ焦らずに進めてゆきたいと思っています。今回出す2本の論文はそこにつながってゆきます。
西之島の件といい、今回の台湾の件といい、比嘉ご夫妻が努力して着実に成果を上げてきていること、そして彼らが多くの人々の理解や応援という後押しを必要としていることをご理解頂ければと思います。
稲生雅之