現在の情勢について          4月20日

 今現在がリスクの高い状況であることをお伝えして来ています。
 ウクライナの情勢については、ウクライナ暫定政府とウクライナ東部地区との衝突や内戦化への危惧がある状態ですが、ウクライナと米、EU、ロシアとの話し合いで合意が取れて明るさも出ています。

 東部地区の政府の建物を占拠している人々が退去しないので、緊張はこのまま続くと思われます。これらは恐らく5月25日位の大統領選挙に向けて既に動きが出ている物であって、まだもめることにつながると思います。
 ウクライナ暫定政府の持つ軍の能力には疑問が出ている状況です。東部地区で立ち上がった人々を力で押さえつける為に軍を派遣したのですが、この派遣した軍の装甲車が反対派に奪われる事態が起きています。東部地区での建物占拠が続いているのは、この状況を受けた力関係を反映する現実であると思います。暫定政府は軍を動かす能力も、先を見通す情報収集能力を含めた判断力も低下しているようです。

 実際の落とし所はまだこれからになるので、暫定政府の巻き返しには注意が必要でしょう。ガスの女王ティモシェンコ女史がどの様に振る舞うのか、まだ混沌としているところです。今の政府を含めた実力を見誤らなければ良いのですが、誰がどの様に政府を支える形になるのかこちらからは分からない状態です。
 当事者にはもう少し先まで見えている物と思いますが、ウクライナの地方には今よりも大きな自治権が付与されてゆっくりと解決してゆくのではないかと思える状況です。紛争の状況は6月まで続くでしょう。

 続いて心配している地震の状況です。M7の地震が連続していて、非常に複雑な情勢です。
4月19日  ソロモン諸島 M7.5 11日に近い場所が震源
4月18日  メキシコ南部 M7.2
4月13日  ソロモン諸島 M7.4 12日と同じ場所が震源
4月12日  ソロモン諸島 M7.6
4月11日  ニカラグア沖 M6.6
4月11日  ソロモン諸島 M7.1
4月3日   チリ北部沖  M7.7
4月1日   チリ北部沖  M8.2

 太平洋プレートの構造で見ると、チリの地震がソロモン諸島につながりやすいのは、プレートのつながりその物になります。同様にニカラグアとメキシコ南部もこの場所に近いところでつながります。太平洋プレートは地球の自転方向に沿ってプレート内部に様々な境界を持っているのですが、ここではその境界のつながりを指しています。

 ソロモン諸島に地震の連続している理由が知りたいのですが、これが明確には分からないの困っていると言うところです。まだ歪みが残っている可能性がありますし、地震も大きく2カ所で起きており、何か意味を持っているはずです。
 一つの場所からの大きな歪みが他への連鎖を起こしていて、まだその歪みが取り切れていない状況に見えるのです。

 この場所につながるリスクのある場所ですが、残りはスマトラからのインドネシア、フィリピン海プレート全体、あとは少し離れて北米プレートです。
 これらの場所では現在火山の噴火の起きているところもあります。この様な場所では大きな地震にはなりにくいかも知れません。インドネシア、小笠原、カムチャッカの火山ではエネルギーが放出されています。

 チリの地震もソロモン諸島の地震も前震に当たる物がしばらく前に起きているのです。直前にも大きめの物が起きたりします。311の時もM7クラスが起きた後でのM8となっています。
 久米島では3月3日にM5.0の地震が起きています。あまり地震の起きない場所なので、この地震がどの様な意味を持つのかは実際に心配なところでしょう。伊予灘の3月14日のM6.2も同様です。フィリピン海プレートの告げる明らかなリスクなのです。

 解析により2014年4月の地震について調べてみました。ソロモン諸島で起きた場合、チリで起きた場合、メキシコで起きた場合をそれぞれ解析し、現状のソロモン諸島で起きた後の状況を調べて検討してみました。
 M7の地震が連続するという特殊な条件下での予想です。この予想が当たったとしても以後この方法で状況が分かるわけではないことをあらかじめ断っておきます。沖縄の自然信仰家・比嘉さんだけでなく、他にも信頼できる地震の予想をされる方がいて、今のリスクの高さに触れています。それだけ心配なのでこちらも解析することにした物です。

 チリとメキシコとソロモン諸島の地震が起きると、残る場所として日本、台湾、アラスカのリスクが上昇します。この中でも日本のリスクは正直大きいです。台湾の場合ここで地震が起きると、その後日本にも影響が及び、様々な地震を誘発してゆく恐れがあります。この意味では今動かれると困る場所が日本であり台湾であり、フィリピン海プレートの歪みのたまっている場所です。M7クラスの連鎖なので大きな被害につながりかねません。
 アラスカなら良いのかと言われると、なるべく先延ばしして他でも良いので人のいないところで揺れる形が望ましいとしか言いようがありません。

 状況としては北米プレートの北寄りの地区、フィリピン海プレート周辺全般にこれに次ぐリスクがあります。もちろん今までに揺れた場所にも大きな余震が起きる可能性もあるので、関連の高い中南米エリアに次いで結局太平洋プレート周辺のどの場所にも注意が必要でしょう。

 悪いタイミングは他にもあって、太陽で大きめのMクラスのフレア発生があり、その影響が21日から出てきそうです。しばらくエネルギーが地殻へ供給されるので、その後注意が必要になります。22日、23日は半月トリガーと呼ばれる月の位置も少し影響します。今月一杯は大きな地震にならないようにイメージするなど対策が必要でしょう。本日情報をお伝えする理由です。

 最後にオバマ大統領の状況です。こちらは流動的な状態でそのまま来日されると思います。国賓で来られるにもかかわらず迎賓館に宿泊しない、何時に日本に来るのか分からない、直前になって明治神宮に参拝したいなど異例ずくめです。
 個人的な予想では、テロのリスクを理解した上での行動に見えています。出来たら来ないで欲しいところですが、来日される以上は何らかの見えない目的があるのでしょう。帰国後にその成果が明らかになると思いますが、安倍政権の方向性が変わる流れになることを願っています。

稲生雅之