4月5月の情勢とテロのリスク    3月11日

 ウクライナの情勢は3月16日の住民投票に向かって進んでおり、クリミア半島のロシアへの編入作業が進んでいます。この住民投票の結果に対して双方から動きが出てくると思います。クリミア半島がウクライナから実質的には切り離されてロシアに近寄ることになってゆくでしょう。
 その後5月の大統領選挙まで、ウクライナ東南部の分離独立の動きが画策されると思いますが、実際にどの様に展開するのかはまだ分かりません。

 グラフとしては6月まで大きな動きを伺わせる物になっており、大統領選挙後の6月には情勢が一段落すると共に、西側寄りのウクライナにはIMFの管理につながる破産に近い状態が起こされるかも知れません。4月以降のエネルギー情勢は非常に厳しいのです。
 この状況は国家分裂の状況に合わせて9月前後、12月前後にも結果を求めて繰り返される動きになると思います。

 3月に紛争が起きた以上は、テロの可能性はいやでも上昇していると思います。今ウクライナの紛争を、未来を見る条件に追加して解析を進めています。
 世界で見ると、南米のベネズエラでもチャベス元大統領の後継者と反政府派がデモで争いを繰り広げています。こちらは米国寄りの勢力によるデモには見えないのですが、死者も出ており、チャベス派の大統領にとっては厳しい情勢になってきているようです。

 ベネズエラはサウジアラビアに匹敵するほどの原油埋蔵量のある国です。にもかかわらず失政によるインフレが何十%もあるので、国民の不満が高まっています。それだけでなく今のチャベス派の不正腐敗がひどくて、内政が混乱しているようです。
 この国に変化が起きると、周辺の国々へも影響が及ぶと思います。この意味でこの先も注意が必要な場所になります。ウクライナでの紛争が起きなければ、世界の関心を集めていたでしょう。

 昨年の11月12日に3月のテロについて解析をしています。オバマ大統領が1月に暗殺されると3月の20日過ぎに世界の各地でテロが起こされる可能性があるという話でした。オバマ大統領は暗殺されなかったですし、今の経済にも大きな異変はないので、3月の大規模テロのリスクは低下している状況と思います。グラフでも低くなっています。

 ただここに新たにウクライナ紛争が起きたので、テロのリスクはもう一度高まりを見せると思いますが、核兵器やウイルスを用いた大規模な物ではないとみています。
 EUやロシアや米国など、ウクライナとシリアなどの戦争につながる物は起こされないようにする注意が必要でしょう。

 紛争による混乱が起きている現実があるので、さらなる戦争への画策が続けられており、ここ日本でもその舞台を提供することになるかも知れません。
 沖縄の自然信仰家・比嘉良丸さんのビジョンの情報です。今回も外れるようにとの願いを込めた物になるのですが、一点これまでとは異なるところがあります。

 比嘉さんによれば、オバマ大統領の4月下旬の訪日に合わせて暗殺テロが計画されて実行される可能性があるとのことです。状況にもよると思いますが、オバマ大統領と安倍首相が狙われるそうです。
 これは以前紹介した起きなかった211テロと同じ流れになります。今回のテロは北朝鮮や韓国の関与により引き起こされる物となり、犯人が捕まることになるそうです。日本や米国などの戦争を望む一部の人々はこの状況をうまく利用し、戦争へと向かうのです。

 テロの結果暗殺がうまくいくかどうかにかかわらず、米国はテロに対する戦争を始めることになるそうです。日本も集団的自衛権を持ち出して米国に続くことになります。その結果北朝鮮への軍事介入が、5月には戦争として始まる可能性を指摘していました。
 一度戦争となれば中国との軋轢も表面化するので、その結果日本は尖閣での紛争を起こされて中国との戦争へと突き進まざるを得ないところに追い込まれるとのことでした。

 現在のグラフの評価では、4月から6月まで紛争や戦争の評価が高くなるのです。6月には崩壊も可能性が上昇するので、この意味を検討しているところでした。
 今の流れではウクライナ情勢による動きがこの部分に該当するのですが、必ず起きると決まっているわけではありません。

 もし日本でテロとなれば、今の評価は日本の物とも解釈が出来るようになる情勢です。
 実際に日本、米国、韓国、北朝鮮でのグラフの評価を行うと、4月と5月のテロの評価が高く出ているのです。他ではそれほど多くが重なる未来ではありませんが、可能性は否定できないと感じる物でした。

 このテロを防ぐ可能性を単純に考えると、オバマ大統領の来日の延期です。5月に延ばす程度ではなく半年位延びるのではないかと思います。こうすることにより暗殺を避けることが出来て、安倍政権にも日米関係の改善という大問題が起きることになります。
 これをきっかけに安倍政権は崩れてしまうのではないかとさえ思います。

 オバマ大統領の訪日には様々なところから中止の情報が既に流されています。先週は週刊誌に載り、今週は経済誌も解説をしていました。
 安倍首相は昨年末の靖国神社参拝に加えて、慰安婦問題に関する河野談話の見直しまで進めている状況です。こういった過去の歴史問題に触れてゆく事が出来る国際政治の情勢に今あるのか、暴走気味の安倍首相には分からなくなっているのではないかと思います。

 TPPの交渉も日米の意見の隔たりが大きくて交渉が進んでいないと言われています。オバマ大統領が来日してもこの溝が埋まるわけでもなく、歴史問題の悶着まで引き起こされて良い結果を持ち帰ることが期待できないと言われているのです。
 集団的自衛権については良い答えを準備しているつもりかも知れませんが、この種の問題も今がその時なのか、中国との衝突を望まないオバマ大統領の意見と異なる動きであれば、敬遠されることになるでしょう。

 実際にどうなるのかは分かりませんが、土壇場でオバマ大統領の訪日が何らかの理由で延期されてテロが起きなくなる可能性があるようです。211のテロはただ起きなかっただけですが、今回はオバマ大統領の訪日の大きな延期を伴うのかも知れません。
 歴史上要人の暗殺は戦争への近道でした。その時その時の情勢がこれを可能にしてきています。一部の人の動きが未来に大きく影響してしまうのです。防ぐべき出来事でしょう。

 1月の暗殺を防いだと思われるオバマ大統領はこの種の計画には敏感でしょう。恐らくこれを利用して、日本の戦争を望む人々に打撃を与えることになるのではないかと思います。
 その結果日本は思うよりも早く政治が動く時期を迎えるのでしょう。そうなるとアベノミクスも転換点です。

稲生雅之
311の放射能被害が風化させられることのないように活動したいと思っています。