米国のケリー国務長官が、気象変動が大量破壊兵器だと述べたというニュースが流れてきました。インドネシアでの発言で、生活様式を破壊する懸念があると警告。各国が対策に取り組む必要があると強調した。とのことです。
ケリー国務長官の発言には続きがあって、地球温暖化の原因は人類の活動によるものではないとの主張については、「いいかげんな科学者」や過激な考えを持った人物によるものだとして批判した。とのことです。
最近になって世界各地での寒冷化が起きており、氷河期の再来を恐れる声も聞こえてきます。これに対してホワイトハウスは温暖化の立場を取っています。
今までの暗号による解析でも温暖化の立場には変わりはありません。今年は米国の南部まで凍り付く寒冷化が起きた事や、日本の大雪、ヨーロッパの洪水、イギリスの大嵐など、大きな変化が起きていると思います。
日本の大雪については、中央高速が長期間にわたって閉鎖されたり、車の中に何日間も閉じ込められるなど、今までにない変化であることが明らかです。
日本の雪に対する対策はこれから見直されて、この様な事態に対する対策は順次取られてゆく物と思います。それでも変化が重なってくると、次から次へと新たな対策が必要になるのかも知れません。
この様な事態になると、ケリー長官の言うように今までの生活様式を破壊する物になるのでしょう。
科学の目で見ると、北極圏の温暖化により北極周りの気流が南下したり上下の蛇行を繰り返すようになっていることが原因です。寒くなりもすれば、暑くなりもします。今までとは異なる不安定な状況に置かれることになるのです。
今年は多くの場所で寒冷化が目に付く事態になりましたが、温暖化の起きている場所も存在しており、地球全体が寒冷化しているわけではないようです。
今後も北極海の氷の溶け出す状況に応じて変化が大きくなってくるのでしょう。海氷の面積の減少に比例しているのではなく数年で見たトレンドに合わせて変化してゆく事でしょう。
現在までの所、極域の温暖化は進んでいます。この傾向が氷河期に向かうような物に変化しているという話はないと思います。
大量破壊兵器としての環境という言葉をメインキーワードにして、その場所に出されている2011年から2020年までの年を評価してみました。単純にその傾向がどの様な物かを調べてみたのです。
グラフでの評価を正しくするにはまだ時間もかかりますので、簡単にできる年の多さを評価しています。
その結果ですが、一番が2011年でした。311の地震を気象変動と言って良いのか分かりませんが、少なくとも放射能漏れは環境に対して大量破壊兵器並みの影響があったでしょう。
その続きで高いのは今年の2014年でした。15年、16年も低くはありませんが、18年と20年にはまた大きな数値が出されているという結果となりました。
この結果からすると、今年は既に見てきたように気象変動が大きくなりましたが、今と同じ状況が来年も続くというわけではない様です。もう一度同じように悪化する時期が数年後に来るようになるというのが、解析から見るこの先の変化になります。
北極域の気流の変化が安定しないので、その変化に応じた影響が他の低緯度地方に及ぶような感じです。
今年の夏はどの様になるのか、今から変化に備える必要がある気はしています。雪の影響が残れば農業には田植えや種まきの時期の遅れの影響が出ますし、そのまま冷夏になれば、作物その物にも収穫高の減少という結果を出すでしょう。
世界のどれくらいのエリアで不作の結果を出すのか分かりませんが、変化が続くと戦争どころではないとなって行くのかも知れません。
本の原稿にする中期の経済他の予想の状況の説明です。解析に時間がかかってはいますが、今年の9月以降にリスクの高い時期を迎えることが分かってきています。こちらだけの予想ならその信頼度もこれまでの物とおなじなのですが、この部分の予想が沖縄の自然信仰家の比嘉良丸さんのビジョンに重なってきています。
こちらの解析が少し進歩してビジョンとの一致が見られるようになってきたのかも知れませんが、解析はビジョンの様に詳しいところを調べる事にまだ手間がかかります。もう少し詳しく調べたいのですが、解析にかかる時間がネックでまだ分からないところを多く残しています。
現在の世界経済の情勢として、1990年代末期の通貨危機の時代に似ている物があると思っています。新興国に貿易赤字、経常赤字がたまって通貨が暴落するのです。
QE3の縮小に伴いこの現象が始まったのが現時点ですが、これから状況は深化して行き、9月頃に煮詰まるのかも知れません。
一時的にブラックマンデーの様に世界の市場に大きな影響が出るかも知れませんが、弱いところでIMF管理が必要になるなどで冷静に乗り切れるのではないかと思っています。
大きな破綻を願う存在もいると思いますが、事前に分かっている変化には対処が出来ると思います。タイミング的にこの時期と12月位の2波に分けての動きに見えています。
その翌年はその影響により新しく作り出されてゆく状況の中で進んでゆくようです。大きな破綻は先送りされる流れで進むことを願っています。
本はまた遅れるお話ですみませんが、解析としては進んでいます。もう少しお待ち頂ければと思っています。
稲生雅之