安倍政権に関する情報です。しばらく前の週刊誌に安倍総理が既に体調変化に苦しんでいるとの記事が載りました。12月にどうして靖国参拝に踏み切ったのか分からなかったのですが、これでやっと納得が行きました。何らかの焦りから自分でも先が長くない場合を考えたのでしょう。今は都知事選で舛添氏が勝ったので、ほっとしている所だと思います。
関連するニュースで、米国、日本にプルトニウム返還要求…300キロ、核兵器50発分。という物があります。核セキュリティを重視するオバマ政権が求めているとのことです。
以前日本にはプルトニウムが確か1.6トンもあったので、これを返還することになったという話は聞いていました。核兵器に転用できるウランやプルトニウムはもうないと思っていたのですが、50発分も残っていたようです。
日本の技術を結集すれば、数ヶ月で原子爆弾を作る事が出来るでしょう。政府がこれから戦争をあおるのであれば、核抑止力として独自の核爆弾を作り上げる道を確保しておきたかったのでしょう。戦時において日本の原子力発電所へのミサイル攻撃を防ぐ抑止力になり得るとでも考えたと思いますが、これを阻止されるのです。
大半の人は核戦略なんて事を考えたことがないと思います。米国の核の傘を利用するのが日本の本来の戦略ですが、これが当てにならないと安倍政権は考えていると言うことになります。安倍氏の核戦略としてみれば、大きな後退であり肝心な抑止力を失うのです。 実際にどの程度の返還要求なのか分かりませんが、オバマ政権に攻撃をされる覚悟はしていたでしょうから、これから様々な動きが他にも出てくると思えます。
もともと国土の広い中国と狭い日本では核爆弾だけでは大きな抑止力になりにくいのです。報復として広い中国の全てを破壊することなど出来ないのです。ここでも戦争の狂気が発揮され、核で日本の国土が荒廃する結果にしかならないのです。
本来であれば安全保障の欧州とロシアの例のように、集団での安全保障が必要になるのでしょう。アジアの安全です。
これまで核で問題になっているのは、イランの核開発でした。北朝鮮は核を持つに至ったのかも知れませんが、海外からの制裁など国としては厳しい状況にあります。
イランも同様でしたが、ここに来てロウハニ氏が平和に向けて動いたことにより、米国の制裁が一部解除されるなど良い方向へ変化してきています。
この中にあって核の問題を抱えているのは実はイスラエルなのです。イスラエルは公式には核を所持していないことになっていますが、外交の常識では200発以上の核弾頭を持っていることになっています。
イスラエルは自国を守るために核を開発し所持しているのですが、これは世界の核管理に反する行為であり、イランの核には反対で、自国の核にはうそが通るとしているのです。ここに正義などはなく、周辺国や対立している国々からの非難が存在しているのです。
日本の核開発がもし起きるのであれば、これは世界の目から見れば、卑怯な物でしかないでしょう。非核3原則とかいいながら、実際には核兵器の重要な材料であるプルトニウムを隠し持ち、いざとなったらルールを無視して核爆弾を作り上げてしまうのです。
海外から大きな非難を浴びるのですが、国内では中国の脅威が宣伝されて人々の理解を求めることになるでしょう。
日本を守るためと言いながらも世界の信頼を失う行為は、はたしてその後の中国との戦争にプラスに働くのでしょうか。日本にとって大切な貿易相手国はどの様な態度に出てくるのでしょうか。卑怯な態度は信頼を失う物であって、不利な状況が重なって起きるかも知れないのです。
今世界から孤立しようとしているイスラエルと日本が同じ道を歩んでもうまくは行かないのです。普通であれば貿易での制裁が起きる物であり、戦争へと導かれることにならざるを得なくなるのです。日本の核は抑止力にはならず、戦争を呼び寄せるのです。
結局太平洋戦争に続いてまたしても卑怯な国にされてしまい、戦争でも負けて国土を失うリスクを背負うのです。
プルトニウムの返還がどの様になされることになるのか、注意が必要です。
オバマ政権は核に関連してもう一つ大きな動きをしています。これまで何十年も公表されることのなかった広島、長崎の原爆投下に関する日本の調査レポートの公表です。
この公表は核によりどの様な影響が一般市民に広がったのかを検証することになります。この意味は今の福島で起きていることに、一定の比較データーを与えることになるのです。健康被害の現実を国民が正確に知るチャンスが提供されたような物です。
この資料は英語であり、日本で多くの人がその内容を知るまでに時間がかかると思います。政府は福島で甲状腺異常が多くなって来ているにもかかわらず、放射能漏れの影響であることを認めようとしません。この態度にも影響が出てくると思っています。
米国では西海岸に東京電力が無責任に放出した高濃度の放射能汚染水の影響が出るかも知れないところに来ています。こういった意味でも放射能の被害を知る必要があると多くの人々が考え始めているようです。情報公開の重要性が理解されるようになるのでしょう。
こちらのグラフによる未来では、4月のアベノミクスの落ち込みより、5月にも政治経済に厳しい状況が生まれるかも知れません。世界で見ると6月まで尾を引くかも知れませんが、日本では4月のオバマ大統領の訪日に関して様々に動きが出るのでしょう。
沖縄の自然信仰家・比嘉良丸さんのビジョンでは5~6月に北のミサイル発射があるかもしれないという話が出ていました。こちらのグラフとのつながりはまだ明確には分からないのですが、中国の出方も含めて様々に可能性を調べて行く必要があると思っています。こういった戦争につながる話は核や放射能問題にリンクしているので、その先の変化にも注意したいと思っています。
稲生雅之