9月4日に海面の上昇する未来についての情報をお伝えしています。この先戦争が引き起こされるのであれば西暦2023年、経済が環境を考えることなく利益のみを追求すると西暦2025年には海面が5m上昇するかも知れないとこちらでは解析しています。
今年の北極の氷はそれほど小さくならなかったと思っていますが、雑誌には北極の氷が消える日という記事が出されていました。心配している人々も少なくないのだと考えさせられました。
記事によれば、極端な学者さんによると西暦2015年で北極の海氷が解けてなくなってしまうとしています。もちろん他の多くの学者達はこの意見に懐疑的なのですが、西暦2020年や2030年になると明確な答えをすることが出来なくなるようです。
実際に北極の海氷は失われてきており、今後もペースを下げる理由はなくこのくらいの時期には消えてしまうと多くの学者さん達が考えている様です。
記事は警告の目的で書かれていると思います。主な物をここにあげてみると、
・海面の上昇は西暦2100年までに1~2mに達するかも知れない。海面の上昇が90cmでも、経済的損失は3兆ドルになる。
・気温の上昇は西暦2100年で4度になると世界銀行は予測している。
・東シベリアの海底からメタンガスが既に発生しているが、これまでの予測の2倍になっていた。
今年の9月に出されたIPCCの第5次の評価報告書では、4つのシナリオが提案されています。この中で最悪のケースで西暦2100年に気温が3.7度上昇し、海面は63cmの上昇となっています。有効な対策を行わずに経済を拡大するケースです。
約4度の予想は世界銀行が最悪に備えよという意味での数値になると思いますが、海面の63cmはこれで良いのか疑問に思うところです。
現状の海面上昇率は年3.2mmですので、残り86年で約28cmです。ここに気温の上昇が4度加わると63cmになるという計算のようです。
気温の上昇につれて海氷は消失しますし、氷河も同様です。グリーンランドと南極の氷が溶ける速度が上昇する物として、この数値は計算されているようです。
すると、記事にあった西暦2100年に海面が2mに到達するかも知れないという物はどの様な物なのでしょうか。北極の気温が大幅に上昇してグリーンランドの氷が大量に溶けることを予想しているようでした。
こちらの心配しているメカニズムは、南極の氷も同様に溶け出すだけでなく、棚氷の崩壊による氷河の海への流出です。まだここまでの心配がなされるところまで、IPCCの検討は進んでいないと言うことなのでしょう。
5次の報告書を見ると、北極の海氷が失われるのは早くて西暦2030年くらいです。この状況に対して、西暦2015年にも海氷がなくなるとするには、IPCCの検討していないメカニズムが存在することを表しているのかも知れません。
こちらの予想でも海面上昇における大きな問題は、棚氷の崩壊による氷河の海への流出です。この様なリスクが検討されるまで、まだ時間がかかるのでしょう。同じように海氷が早く消失するリスクとメカニズムがあるのであれば、この問題にも向き合う必要があると思います。
単純には、北極域からのメタンガスの発生による温暖化の暴走がこの事態を招くと思います。ただ、今から西暦2015年は可能性の低い話に見えています。
地球の過去の歴史は非常に速いペースでの温暖化の発生を伝えていますので、こういった意味では気をつける必要があると言いたいのかも知れません。大規模なメタンハイドレート層の崩壊などが起きると、この状況が予想出来るのでしょう。
グラフを解析して北極海氷を解析するには時間がかかるので、今回は海氷の融解について複数のコードの中で年だけを評価をしました。その中に出されている西暦2013年から2030年までを数値として統計解析してみました。
その結果ですが、西暦2023年がその可能性を高くコード化されている状況でした。その次は24年です。条件を加えない物なので、今のままとしてこの時期の可能性が高いのかも知れません。
未来を考えて行動するとどうなるかを参考に調べました。西暦2023年、24年は低くなりましたが、最も高くなる物は西暦2020年で、統計的には突出した物ではなくなっています。注意をする必要があると言うことかも知れません。
この中で西暦2015年ですが、この年は注目を促す年になっていました。グラフにすると低い評価になるのですが、評価の高い文字列が重ねられています。この年には海氷面積が大きく減るのかも知れません。
今の流れでは、気象変動は激しくなる方向で推移していますし、北極域からのメタンの発生は増え続けて気温も上昇するでしょう。現在気象環境は北極域において急激に変化しています。
私たちは有効な対策をすることなく、今の経済に依存しているのです。対策を促す事態が起きてくるのかも知れません。
最後に地震の補足です。比嘉さんは小笠原の噴火を事前に聞かされていて、実際にどうなるかを確認する必要があったとのことです。このエリアでエネルギーが抜き出された事で、今の小康状態が保たれているようです。
諏訪之瀬島でも11月27日には爆発的な噴火が起きており、桜島と合わせてこのエリアの調整になっているようです。
自然はフィリピン海プレートの動きを積極的に調整しているようです。ありがたいことです。今後も油断なく見守りたいと思います。
稲生雅之