イエレンさんと地震の続き    10月15日

 アメリカ政府機関の一部が閉鎖される中で、FRBの次期議長にイエレン副議長が昇格するようです。この2つのイベントはそのまま未来に影響していると思います。
 大きな流れを見る上では、今続いている財政の崖をどう乗り切るかの議論の結果を見てからになりますが、今週中に結論が出るのか、もう少し長引くのか、よく分からなくなってきています。

 議論は単なる先送りで進んでおり、12~2月まで少し延ばすだけでこのまま混乱が続くように見えています。抜本的な対策はまだ取れる状況ではないと多くの議員の方が考えている様なので、大きな変化は先送りされるように感じています。
 実際には株価を上下する材料には事欠きませんので、ここでも資本に儲けを提供している部分があるのでしょう。加えて日本は消費税を上げることが決まりました。これでもう政府が株価を維持する理由は乏しくなり、今までのようにアメリカに連動して動くとは思えなくなって来ています。

 イエレン副議長が次期議長になる部分だけを評価すると、アメリカは10月に危機的状況を迎える事になっていたのかも知れません。ここに政府機関の一時閉鎖が加わったことで、政府関連は危機を望むも、市場は危機の回避に動くという解析結果になっています。危機は12月以降に先送りされるように見えていました。

 日本にもその影響は及び、10月にアベノミクスの低下を予想してきましたが、この時期が11月か、元々予想していた12月以降に伸びることになるかも知れません。
 FRBは9月にQE3を縮小することを見送りました。その影響で株価などは高く維持されていますが、この状況がどこまで続くのか、判断が難しくなっています。
 ここで政府が大きな問題を起こせば、株価は大幅に下げることになり、QE3の縮小と同じ効果が世界に及ぶでしょう。こうなるとFRBのQE3の縮小はもっと先に延ばされることになりそうです。

 バーナンキ議長はどこまでのリスクを考えていたのでしょうか。QE3が9月に縮小されて10月に政府が問題を起こせば、アメリカの経済は大きく影響を受けていたのかも知れません。この回避に動いたことには数々の証言もあるので、やはりこの動きの確度の高さを表していると思います。リスクの重なりを回避すべき物であるとした判断が働いていたのでしょう。

 経済に混乱を生み出したい人々は、今回の政府機関の閉鎖により、予想外の影響を受けて危機を先送りせざるをえないのかも知れません。一時閉鎖を起こしたことにより、コードの解析は危機を先送りする未来を出していますので、期待外れなのか、またはオバマ大統領の抵抗が思いのほか強かったのでしょう。

 解析としては、多くの状況が重なって見える未来にはならないので、ここでのアメリカ経済の混乱は先送りされて行く可能性が高いのではないかと思います。ただ、日本もEUも10月に混乱する状況が見られますので、アメリカと市場が得をして、他国が被害を受けるという状況には可能性があります。また格付けをいじるのかも知れません。このままアメリカ政府の混乱が続く場合は、もう少し調べて追加の状況を公表出来るかも知れません。

 続きは地震についてです。四国沖の海底から深海魚がたくさん網にかかった事はお伝えしていますが、今回雑誌の記事に四国域のプレートが1週間位で4cm以上移動したという情報がありました。311の時も同様に動いたと記事には書かれていましたので、地震に関連する情報であることには間違いないと思います。

 この動きのあった時期が今年の6月中旬から末であるとのことです。深海魚が漁にかかり始めたのは7月からですので時期は矛盾なくつながっており、四国沖の海底に動きがあってこの状況が生まれた物と思います。
 やはり生き物は敏感に反応しているようです。

 今回本を書くために木星磁場や彗星に流れる電流がどの様に地球に影響するかを計算しました。木星と太陽と地球の磁場の結合が、彗星に流れる電流に働く力を伝える役割を果たしています。尾が明るく長くなると、そこに働く力の大きさは大まかに10の9乗ニュートンでした。月の影響に比べると小さな物ですが、地震のトリガーとしては大きな力でした。

 アイソン彗星の影響を心配した事を書きました。この彗星は10月10日現在10等星位で、大きな電流を伴う状況ではないと思います。この先明るくなる予定なので、影響は出てくることになりそうですが、1ヶ月位先ではないかと思います。この頃には位置の問題で力が伝わりにくくなるので、大きな心配はいらなくなりそうです。

 天文シミュレーションソフトに彗星の軌道データーのある、過去の3つの大地震についてその影響を調べました。3月と8月の大きな地震が起きた3つとも、彗星がリスクのある位置に見られました。彗星は地震のトリガーになるリスクを持っていることは可能性が高い感じです。彗星は思うよりもたくさんあってこの時期に地球に影響しているようでした。
 彗星は突然明るくなるケースがまれにあるので、今後もしばらく注意は必要です。

 地震についてですが、前兆としての上記プレートの動きが必ず地震につながるわけではありません。311時の電磁波による前兆現象が必ず地震につながるわけではないように、地震につながる条件の一つです。雑誌の記事も12月以降を警告している位です。
 フィリピンでM7.2の大きな地震があり、フィリピン海プレートの状況が調整されていますし、今回また日本に台風が来ます。この気圧の変化によっても状況が調整されますので、大きな地震が起きるかどうかは確実と言うことではないと思います。今回の自然の動きには意図があるとしか思えないレベルの物を感じますし、ありがたいことです。
 注意を継続して欲しいと思いますが、今月一杯というところです。

稲生雅之