停戦に向けて動き始めているロシア 6月4日

 セベロドネツクでの戦闘ではまだロシア側の勝利にならないところですが、ロシアはルガンスク州を解放したあとでドネツク州の解放を目指す所です。
 そこまで進んだところで一方的に停戦を公表して、ウクライナの南部と東部の独立が明確になり、戦争はウクライナと西側だけが求める物になって、無駄な戦闘を回避するように進むと考えています。
 この流れに協力する国を増やせる具体的な動きを、プーチン大統領が公表しているので、関連する情報と合わせて解説します。

ウクライナ産穀物輸出には港の機雷撤去が必要=プーチン大統領
2022年6月4日, 14:00
ウクライナ側が黒海の港から機雷を撤去すれば穀物を搭載した船舶は問題なく出航できる。また機雷が撤去されてもロシア側が港を攻撃することはない。ウラジーミル・プーチン大統領が「ロシア24」テレビの生中継で表明した。
プーチン大統領は港に機雷を設置したウクライナ側の行動を非難した。ウクライナ側が機雷を解除すれば穀物を搭載した船は問題なく出航できるほか、ロシア側は黒海の安全な通過を約束している。そのためには機雷撤去に加え、港への接近を困難なものとするために沈めた船の引き揚げ作業が必要となる。そしてウクライナ側が機雷を撤去しても、ロシア側がこれに乗じて港を攻撃することはないと約束した。また、陸路で穀物を輸送する場合、ベラルーシ経由が最もコストパフォーマンスが高いと指摘した。ベラルーシからはバルト海を通じて船で輸送することが可能となっている。ただし、そのためには西側がベラルーシに発動している制裁の解除が必要となる。
プーチン大統領は世界的な食糧危機に対する懸念の高まりを受け、小麦の輸出量を 現在の年間3700万トンから年間5000万トンにまで引き上げると約束した。
また、ロシアの肥料に制裁が発動されていることから、西側が状況をさらに悪化させていると批判し、速やかな制裁解除を求めた。米国は当初、肥料にも制裁を発動していたものの、後にこれを解除した。一方、EU(欧州連合)は依然として制裁を解除していない。

ロシア産穀物と肥料の輸入拡大に向けて米国が企業を奨励=米国連大使
2022年6月1日, 13:26
米国はロシアから穀物と肥料を輸入することで政府からの罰則を懸念している民間企業に連絡し、積極的に輸入を拡大するよう奨励する。リンダ・トマスグリーンフィールド米国連大使が記者会見で表明した。
国連大使はUNCTAD(国連貿易開発会議)の事務局長をロシアに派遣するほか、米国内ではロシア産穀物と肥料の輸入を控えている民間企業に対し、奨励を予定してる。ロシア産の穀物と肥料は制裁対象に入っていないものの、一部の企業はロシアとの取引により罰則を受けることを恐れているという。
その上で、政府は企業を奨励するほか、保険会社にはロシア産穀物の輸入に協力するよう求める考え。

 速やかな展開があると言えるでしょう。これまでロシアはウクライナの機雷設置を批判してきましたが、ここに来て一歩進んで港を攻撃しないことと、小麦の輸出を増やすと約束しています。水面下で米国とも交渉があったはずで、米国側では輸出制限に変化が出てくる様子です。
 ここまで約束されると、西側とウクライナの、ロシアが悪いと言う嘘も通用しないでしょう。機雷を掃討して、沈めた船を撤去するのみであり、出来て当然の動きです。これをやらない理由を作り出す方が難しいでしょう。どんな嘘で来るのかこれからです。
 一方的な停戦だけでなく、和平に向けた外交交渉にも、トルコが協力を申し出ているなど変化がある所です。以下は驚かされたニュースです。

西側がウクライナ抜きで危機の政治的合意を議論=CNN
2022年6月4日, 09:18
米国、英国、欧州連合の政府高官は直近の数週間で定期的に会談を行い、ウクライナにおける外交上の調整、及び実現可能な停戦条件を議論している。ただし、ウクライナ政府はこの議論に加えられていない。米CNNテレビが報じた。
CNNの消息筋によると、西側は何よりもまずイタリア案を検討しているという。
イタリア案はウクライナの中立と引き換えに安全を保証し、さらにはクリミアとドンバス地域の将来についてウクライナとロシアの交渉を開始することが盛り込まれている。
CNNによると、これまで米国は「ウクライナ抜きでウクライナについて議論することはない」と約束していたものの、ウクライナ政府は直接的にこの議論には加えられていないという。
西側の政府高官はロシアとウクライナが交渉のテーブルに就かない場合、ウクライナ危機は数年間続くと見ている。

 ウクライナを外す理由がどこにあるのかは非常に重要でしょう。英国が戦争をしたいはずなので、米国が欧州に働きかけるなら分かるのですが、英国もここに入っているのでこちらとしては意図が不明瞭になるのですが、ウクライナの国内問題はくすぶり続けているので、その影響かも知れません。

ゼレンスキーと対立するウクライナ軍 – ベラルーシ
ベラルーシ、軍とキエフ指導部の間の「深刻な対立」を警告
ウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領には、彼自身の軍隊を恐れる理由がある、とベラルーシの彼のカウンターパートは金曜日に言った。アレクサンドル・ルカシェンコはまた、ポーランドがウクライナの一部を奪取しようとしているという彼の以前の主張を繰り返し、ウクライナ軍はこれを防ぐために誰かを「斬首」するだろうと述べた。
「私の情報によると、すでにウクライナでは、ゼレンスキーとウクライナ軍の間で深刻な対立と紛争が始まっている。ルカシェンコは金曜日、ミンスクで記者団に語った。彼は、ウクライナ軍はロシアとの戦いに何が関与しているかを理解しており、これ以上これ以上やり続けることはできないことを知っていると付け加えた。
ロシアが「戦術を変えた」と指摘し、ルカシェンコは、ウクライナは軍隊を使い果たしており、ラインのギャップを埋めるために領土防衛民兵に頼らざるを得ないと指摘した。一方、ゼレンスキーはポーランドと取引をしていた - 彼の意見では、かつてその支配下にあった西ウクライナの一部を「切り刻む」ことを目指していると彼は付け加えた。ベラルーシ大統領によると、ウクライナの民族主義者と軍は、これに不満を抱いている。
ルカシェンコは、「彼らは彼がポーランド人に(特別な)地位を与えたのを見た」とルカシェンコは言い、ウクライナ軍と民族主義者は、ゼレンスキーを含む国を解体する「誰からでも頭を奪う」ことをいとわないと確信していると付け加えた。
「そんなものは必要ない。私はずっと前にこれについて警告しました。ほら、それは起こっている。私が言ったように、やがて彼らは我々とロシア人にウクライナを守るよう求めるだろう」とルカシェンコは記者団に語った。
ベラルーシの指導者は先月、ロシアの外国情報局(SVR)セルゲイ・ナリシキン長官が4月に行った主張を繰り返し、機密解除された諜報機関を引用して、ウクライナ領土に対するポーランドの願望疑惑について警告した。ワルシャワはそのような計画を激しく否定している。
1919年から1939年の間、ポーランドには現在のベラルーシとウクライナの一部が含まれていました。現在のウクライナではリヴィウやイヴァノ・フランコフスクとして知られるルワウやスタニスワフなどの都市は、ポーランドの国境が西のオーデル・ナイセ線に移ったため、第二次世界大戦後にソ連に移住した。

キエフ、大量誘拐で告発
DPR当局者によると、ウクライナの特殊部隊はドンバスの親戚と親ロシア活動家を標的にしている。
ドネツク人民共和国(DPR)当局者は、ウクライナでのロシアの軍事作戦開始以来、ウクライナ特殊部隊がドンバスの親族や親ロシア活動家や政治家に対して大量誘拐を行っていると非難している。
この告発は、DPR人権委員のダリア・モロゾワが金曜日のブリーフィングで行ったもので、その中で、DPR人民民兵将校の娘がハリコフのウクライナ特殊作戦部隊によって誘拐されたと述べた。
オンブズマンによると、4月16日、将校のアレクサンドル・デムチェンコは、彼に「協力と引き換えに協力」を申し出た未知のグループから連絡を受け、拒否すれば「娘に何かが起こる可能性がある」と警告した。
デムチェンコは、自分たちがウクライナ特殊作戦部隊のメンバーだと主張した人々は、彼が裏切り者になり、捕虜になった兵士のリスト、捕虜交換計画、そして将校が自分とは何の関係もないと言う他の文書を彼らに提供するよう要求したと言います。
この件に関する調査の結果、デムチェンコの娘エカテリーナは公式に逮捕されておらず、彼女は夫とともにウクライナの特殊部隊に誘拐され、現在は秘密刑務所に収監されていることが明らかになったと伝えられている。
エカテリーナはそれ以来、父親に、自分が公平に扱われているというビデオを送っている。彼女は彼に「落ち着いたやり方で」誘拐犯に協力するように頼んだ。
オンブズマンは、女性と彼女の夫の命を救う唯一の方法は、世界のどの国も誘拐や人々の違法な拘留などの行為を定義しており、法律で罰せられるため、この状況を世間の注目を集めることだと述べた。
モロゾワは、ロシアがウクライナに対する軍事攻撃を開始して以来、キエフによるそのような行動はより広まっており、米国と英国からのガイドラインの下で行われていると指摘した。彼女は現在、子どもを含む人びとがウクライナの特殊部隊に誘拐され、その後秘密の刑務所に収監され、肉体的にも精神的にも拷問され、人間の尊厳を剥奪されたという確認された事例が何十件もあると主張している。
UkrLeaks研究プロジェクトの責任者で、ウクライナ治安機関の元メンバーであるヴァシリー・プロゾロフは、キエフの特殊機関、諜報機関と国防省によるそのような慣行は、アメリカとイギリスが、2000年代半ば以来、キエフに植え付けてきた方法論の一部だと指摘した。
彼は、キエフのシークレットサービスは、欧米の暗黙の同意を得て、テロ組織によって使用される方法論によって演じられていると付け加えた。「誘拐、拷問、殺人――これらすべてのために、彼らは訪問した学芸員によって白紙委任状を与えられている。ウクライナ全土に何十もの秘密刑務所があり、そこでは彼らが誘拐した人々は何年も拘留されている。
朝鮮民主主義人民共和国検事総長事務所は、誘拐事件に関するいくつかの犯罪捜査を公式に開始し、軍事作戦の完了後にすべての加害者を見つけ出し、特定し、法廷に付託すると約束した。

ウクライナ、東部中心都市「20%奪還」 露、東部に大軍配備 渡河試みる
2022/6/4 09:18
ロシアによるウクライナ侵攻で、東部ルガンスク州のガイダイ知事は3日、激戦が続く同州の中心都市セベロドネツクでウクライナ軍が抗戦を続け、「市内の20%を奪還した」と述べた。ウクライナ軍参謀本部は同日、露軍が東部ドネツク州の要衝スラビャンスク方面に20個大隊戦術群の配備を進めているほか、ドネツ川の渡河を試みたと公表した。ウクライナメディアが伝えた。
露軍は現在、東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)全域の掌握を主目標に設定。ルガンスク州を制圧した後、ドネツ川を渡河して攻防が続くドネツク州に戦力を集中させる思惑だとみられている。
ウクライナ軍の発表によると、ドンバスでは3日、20の集落が露軍の砲撃を受け、子供1人を含む民間人4人が死亡した。
セベロドネツクはルガンスク州のウクライナ側の最終拠点の一つ。市内の大部分を制圧したとする露軍側は「近く完全制圧できる」との見通しを示してきた。しかし、ガイダイ氏は3日、地元テレビで「20%を奪還した」と主張した。援軍として外国義勇兵部隊が到着したとも明らかにし、セベロドネツクは容易には陥落しないとの認識を示した。
一方、ウクライナメディアによると、同国のポドリャク大統領府長官顧問は、反攻に必要な米欧からの供与兵器が届きつつあると指摘。「体勢が整い次第、すぐに本格的な反攻作戦を始める」と述べた。

侵攻100日でゼレンスキー大統領「我々は勝利する」
TBS NEWS DIG 2022/06/04 06:06
ロシア軍がウクライナに侵攻して100日となった3日、ウクライナのゼレンスキー大統領はビデオメッセージを公開し、「私たちは100日間、国を守った」と強調しました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「我々は100日間、国を守った。我々は勝利する、ウクライナに栄光あれ」
「英雄たちに栄光あれ」
侵攻から100日を迎えた3日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ポドリャク大統領府長官顧問ら側近とともにビデオメッセージを公開し、今後も徹底抗戦を続ける姿勢を強調しました。
一方、ロシアは、ペスコフ大統領報道官が特別軍事作戦の「一定の成果が得られた」と発言。そのうえで「あらゆる目的が達成されるまで作戦は継続される」と述べました。
現在、ウクライナでは東部ルハンシク州の「最後の拠点」とされるセベロドネツクの攻防が焦点となるなか、ロシア軍が兵力を集中させて東部で攻勢を強める一方、南部など他の地域ではウクライナ側が抗戦を強め、ロシア軍は防戦を強いられていると見られています。

 ウクライナ西部の切り離しについては、ここでも書き続けてきた部分です。ますますそれが具体化していて、軍部とゼレンスキー大統領の間に対立が起きて、彼が暗殺される流れでしょう。その後に軍部の独裁にしかならないので、ますますウクライナは混乱に向かう流れでしょう。ゼレンスキー氏は自滅戦略のままです。
 これまでの状勢が物語る所から考えると、英国が直接アゾフ大隊を軍部として動かしているであり、英国にとってゼレンスキー大統領が邪魔になったという話でしょう。英国はスネーク島の奪還作戦で大失敗をしでかしてゼレンスキー大統領の信頼を失ったのに、その続きで出来る事が彼を暗殺する混乱目指しにしかならないという、愚かな戦略になるのでした。とにかく混乱から何とか自分達の有利な物を見つけたいのでした。
 実際どうなのかはまだこれからでしょう。本日不思議なニュースがあって、セベロドネツクで市街地を20%取り返したと流れています。重要な場所の取り合いなのでこういったことも起きるのかと思いはしますが、普通に考えるとつり出されているだけであり、この後殲滅されるでしょう。これでこそ戦争です。
 何故こんなことが起こせるのかと思うと、ニュースによれば、「援軍として外国義勇兵部隊が到着した」だそうです。事情も知らずにおとりに近い形で、戦場に送り出されて空いているスペースに入り込んでいる物でしょう。
 この種の釣り餌などは普通の事であり、慎重に運ばなければ兵士を失うだけです。恐らくこれを分かっていながら、外人部隊なので反転攻勢の名誉でも言い聞かせたのか、無理に前進をしているところでしょう。
 ここ数日で80%の市街地を失ったところで、外人部隊が来たから20%が取り戻せるというのは、出来すぎでしょう。ここまで負ける話ばかりなのに、80%失ってから反転攻勢など、武器が10倍に増えたとかのレベルに感じられるのでした。元々現地でロシア兵とウクライナ兵の兵力差が7~10倍くらいあるので負けるのです。焼け石に水をかけて一時勝利を宣伝できても、普通は消耗戦に釣り込まれているだけで、どんどん負けにつながるだけなのでした。時間を味方に出来るなら、これで問題なく進んで行けるでしょう。
 この種の話は、戦争においては普通にあると理解はするのですが、目の前で情けない姿を見せられるのは複雑な思いです。ナチズムで片付く話でもなく、英国にも何らかの考えがあるのでしょう。まだまだ外人部隊を騙して使い尽くせると考えている様子です。

 アゾフスタリで派手に負けたので、アゾフ大隊の悪事もどんどん明らかになる流れです。誘拐も金品の強奪も何でもありであり、ロシアメディアにさらされ始めています。西側への流れをいつまで止めていられる物か、これは普通に疑問でしょう。とことんナチズムであり、テロリストどころか強盗にまで成り下がっているのでした。
 少し前にスラビャンスクにロシア軍が向かう予想を書いているのですが、これは誰にでも分かる簡単な話です。そしてここでもウクライナ側には、ロシアの動きを予想出来ても何も対処が打てないに等しいのでしょう。来るのを待っているのでした。
 それなら少しでも妨害しろであり、セベロドネツクなど守れる訳がないのだから、外人部隊の使用先を、スラビャンスクへの攻勢を止める事に使うべきでしょう。ここが落ちるともう籠城している敵を兵糧攻めで落として行くだけになるのでした。
 「我々は100日間、国を守った。我々は勝利する、ウクライナに栄光あれ」とのことなのですが、これは現実の問題に全く向き合えていない姿であり、英国も含めて大きな変化を起こしてしまう流れを、間接的に、呼び寄せる物でしょう。

 ロシア側にはどこまでの情報があって、食糧危機の回避を前面に押し出せるのか、こちらではまだ分かりかねる部分が多いところです。西側からハープーンミサイルが提供され始めているので、黒海上の艦船の動きに制約が出るでしょう。それでも黒海の航路が守れて、港も攻撃しなくても、余裕で停戦に進めるらしいのでした。
 この判断が出来た時点で、停戦までのスケジュールまで見えているのではないかと思えるのでした。

国連事務総長 終戦へ「あらゆる支援」 侵攻100日
2022/06/04 09:12
【ニューヨーク=平田雄介】国連のグテレス事務総長は、2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻が解決を見ないまま100日となった3日、終戦に向け「当事者が誠意ある外交努力を行うのは、早いほど良い。国連はあらゆる支援をする用意がある」との声明を発表した。
グテレス氏は声明で「戦争は数千人の命を奪い、数百万人を自宅から強制退去させ、容認できない人権侵害をもたらした」と指摘したうえで、全ての当事者に「暴力の即時停止、戦闘地域に閉じ込められた民間人の安全な避難や保護、人権の尊重」などを要求した。
グテレス氏はまた、戦争で生じた食料不足やエネルギー価格の高騰、金融市場の混乱は「最も脆弱(ぜいじゃく)な人や国、経済に打撃を与えている」とも強調し、紛争の解決には「当事者の交渉と対話が必要だ」と訴えた。

 国連には力などないと考えて来たのですが、アゾフスタリ製鉄所からアゾフ大隊の降伏に際して、何らかの助力が出来ている可能性を感じるところです。今でも食糧危機の回避に向けて動いているのであり、戦争を離れて人道部分での協力など、出来る動きを見せる人たちがいるのかと思います。
 どこの組織でも、大きいほどに善の側と悪の側の双方を抱えることになるので、国連の関係者の中にも、停戦に向けて間接的に協力したい人たちがいて、食糧危機を前にして彼らが前面に押し出す人道を、食糧の投機の利益を求める悪魔達には扱いにくい部分があるでしょう。グテレス氏には良い印象がなかったのですが、今後は少し訂正でしょう。
 まだこれで停戦に進めると決まった訳ではありません。それでも天安門事件の日に停戦への流れが見えてくるのは非常にありがたいことでした。このままに良い方向へと進んで欲しいところです。
 西側の嘘がどこまで続いて、ロシアが食糧危機を産み出していると偽装できるのか、大きな動きになるでしょう。西側は本日もウクライナを褒めていますし、ロシアが邪魔して穀物がオデッサから輸出できないと嘘を繰り返し流しているのですが、どこかに臨界点があって食糧危機を生み出す動きが負けて行くのだと思います。

 頑張れプーチン大統領です。西側の中にある悪意の存在を明確にして、ロシアの人々の求めたこの世の正義を世界の人々にも、分かるように示して下さい。
 西側の中にある悪意とは、過去において惑星ティアマトを破壊した悪魔達の意志であり、今の世に輪廻転生してきた彼らをあの世に追放する仕上げを、私達の世代で実現しましょう。1366万年もかけた善の側の人々の思いを、託されている最後の争いであると、まもなく理解されるでしょう。その願う停戦が実現して、世界が平和に進むことを、日本から願っています。

 プーチン大統領の発言に対して、世界の市場に動きがあるので追加で紹介です。6月4日の日本時間の23時過ぎです。

プーチンの公約後、穀物価格は下がる
2カ月ぶりの安値への下落は、ウクライナの輸出に関するロシア大統領の声明の後のものだ。
世界の穀物価格は、ロシアが支配する黒海港を通じたウクライナ穀物の安全な輸出を確保するというロシアのウラジーミル・プーチン大統領の約束を受けて、4月の水準まで下落した。
小麦は金曜日に1ブッシェルあたり10.4ドル(27.2kg)で取引されていた、シカゴ貿易委員会のデータ。これは、ブッシェルあたり10.2ドルで引用された4月7日以来の最低価格であり、5月中旬のピーク価格から10%下落しました。
今週、動物飼料用のトウモロコシの価格も下落し、ブッシェルあたり7.27ドルに下落した。
穀物価格は先月、ロシアの進行中の軍事作戦がウクライナの穀物輸出が買い手に届くのを妨げるという懸念から上昇した。欧米諸国は、ロシアが輸出を妨げていると非難したが、モスクワは、責任はなく、ウクライナの穀物を運ぶ船は、キエフ軍によってこの地域に置かれた機雷のために港を離れることができないと繰り返し述べている。金曜日、プーチン大統領は、ロシアは貨物を保留する責任はないと再び述べ、船の通過を支援すると約束した。
「ウクライナの穀物の輸出に関しては、我々はこれに干渉しない。港への通路を掘ったのは私たちではありません。ウクライナはそれらを採掘した。私はすでに同僚全員に何度も伝えてきた:[ウクライナ]は地雷を撤去し、穀物を積んだ船が港を離れるのを許すべきだ。我々は何の問題もなく平和的な通過を保証する」とプーチン大統領はRossiya 24テレビチャンネルとのインタビューで語った。彼はまた、ロシアの支配下にあるベルディャンスクとマリウポリの港、またはドナウ川を経由してハンガリー、ポーランド、ベラルーシを経由するなど、穀物を輸出する方法は他にもいくつかあると指摘した。
ウクライナの穀物の運命に対する懸念は、過去数週間、特に貧しい国々で、食糧不安と飢餓の警告につながった。農業生産者を代表するイタリアの協会であるコルディレッティによると、ウクライナの船は、特に国の倉庫がすぐに新しい収穫に対応する必要があるため、できるだけ早く港から移動することを許可されなければならない。
「黒海の港からの船の出発は、輸出用の小麦、大麦、トウモロコシを含む2000万トン以上の穀物が保管されているウクライナの倉庫を空にすることを意味します...[船]封鎖は暴動と飢饉のリスクを高める」とコルディレッティは金曜日にウェブサイトに掲載された声明で述べた。
ウクライナは世界の小麦輸出国の中で6位にランクされています。ロシアとウクライナを合わせると、世界中に輸出される小麦の30%近くを供給している。コルディレッティ氏によると、エジプト、トルコ、バングラデシュ、イランなどの国々は、小麦の60%以上をロシアとウクライナから購入しているが、レバノン、チュニジア、イエメン、リビア、パキスタンも両国からの供給に大きく依存している。

 ロシアはプーチン大統領の発言の通りに、食糧危機を回避するべく行動を起こすでしょう。西側の悪魔達は投機による儲けを失うでしょうが、これで世界の人々の利益です。
 西側の利益に溺れる悪意は、過去において惑星ティアマトを破壊した悪魔達の意志であり、今の世に輪廻転生してきた彼らをあの世に追放する事で、解決すべき問題でしょう。
 ここまで進むと、世界の人々が、食糧危機の発生を願う者こそウクライナであり、ロシア側ではないと理解していることになるでしょう。食料の価格の値動きに現れている現実の姿です。西側がいくら嘘を垂れ流しても、真実が明らかになる場合において、彼らの嘘が続かない物であることを、私達に教えているのでした。ウクライナこそ、戦争を利用して、穀物の輸出を出来なくして、食糧危機を煽り、価格の上昇を引き起こしたかったのでした。
 市場の変化こそ、続きで一般の人々の理解に進展することでしょう。西側の国際穀物資本が画策した食糧危機も、大きな物に成長することなく、投機の失敗として歴史に刻み残されて反省材料になると思える所まで進んだのでした。
 繰り返しますが、プーチン大統領頑張れです。ウクライナこそ食糧危機を望む者でありこれを実現したい者こそ、輪廻転生してきた西側の米英を代表にした悪魔達であると明確になるところでしょう。ティアマトを破壊した悪魔達が、西側の政権の中に輪廻転生しているのであって、彼らの悪事が情報公開されて牢屋に入る事で、この世からあの世に追放される場面なのでした。
 目先まずは食糧危機が回避されて、ロシアの正義が明らかになる部分を、心より願っています。

稲生雅之
イオン・アルゲイン