今日はロシアの未来を出す予定でしたが、6月21日に行った日本の7月の経済についての予想について結果を評価したいと思います。
実はロシアについて色々調べるにつれ、ロシアについての情報が少なく自分の理解も足らないのではないかと思えてきました。アメリカ、EU、中国についてはたくさんの本もあって普段から目を通しているのですが、ロシアのこととなると、普通の本屋さんにはアメリカの十数分の一しか本がおかれていないのです。
ソ連の崩壊からロシアの国債のデフォルトを経て現在に至るロシアの苦しみを冷静に見たいのですが、プーチン大統領のことは本があってもロシアの未来を予想する情報には大きな不足がある気がしました。
本はネットで発注して手元に届くのを待っています。一通りに目を通して来週の解析に役立てる予定です。すみませんが、しばらくお待ち頂ければと思います。
こちらの解析はこの種の現実的情報に基づいて行っていますので、単なる言葉を探すだけの解析とは異なり、現実の関連する未来を見てゆきたいと考えて行っています。
驚かれるとは思いますが、私の中ではロシアに起きたことが西側の国々でも起こりうるという心配をしています。ソ連は軍事力を維持することが出来なくなって崩壊に至っています。この状況は今のアメリカや中国にも当てはまるように見えるのです。
それぞれの国の今後はロシアのパターンとは異なると思います。ソ連を崩壊に導いたアフガニスタンという場所で、なぜかアメリカも軍事的につまずきました。中国は政治・経済の運営に失敗し分裂してゆく感じですが、両国とも軍事費の膨張が大きな負担になっています。
この先の流れとしては、地球環境の変化に対応するだけでも大変という状況が生まれれば、戦争どころではなくなります。まだまだこの様な話は夢物語の領域ですが、海面が上昇し始めると誰もが心配を始めるところとなり、人々の思いも大きく変わってゆくことになると思っています。ここに至るまであと数年しかないと解析しています。
海面の上昇と地球の温暖化については、実は解析が一段落しており公表をするだけの状況です。始めは経済の未来よりも先に環境の未来を公表しようとしていたのですが、これを公表しても人々は反応しないらしいと言うことで、経済の未来を先に出すことにしました。環境関連はその後で公表致します。
6月21日に公表した未来予想の結果です。自己評価ですので、異なる見解もあると思います。自分では最後の2つを除いて当たりと評価しています。4/5の確率です。
参議院選挙で安倍政権は負けませんでしたし、中国との紛争も8,9月は起きないと思っています。中国と安倍政権の評価まですると確率は6/10まで低下し、このレベルが現状の解析力であると思います。
7月の日本の経済について
・アベノミクスはさらに落ち込んでゆく可能性が高い。
7月末で株価は6月末をほんの少し下回った。参議院選挙に向けて上昇した1千百円分の株価は全て吹き飛んでいる。金融相場であって実体経済はほとんど改善していない。株価対策、金融政策がうまく機能しているとは言えない。
・日本株は下げる可能性が高いが、日本国債はそれほどでもない。
長期金利はほとんど動かず、株価のみ下がる。
・何らかの救済が起きる。日本か海外かはまだ分からない。
中国の中央銀行である中国人民銀行による資金供給とリバース・レポなどの実施により、シャドウバンキングの問題によるリーマンショック並みのリスクが抑えられている。
(リバース・レポ:債券を担保に現金を貸し出すこと。恐らく大規模な不良債権である理財商品の一時的な現金化を行っていると思われる。)
・この時点ではリーマンショックのような大きな物にはなりにくい。経済は回復へ向かう。
大きな問題とはまだ認識されていない。株価は回復へ。
・市場の下落は参議院選挙の前か後かははっきりしない。
これは付帯事項で当たり外れに当たらず。
・参議院選挙では、与党の大勝利はなさそう。
与党は負けなかったのであって、過半数である。自民単独過半数もなく、政権の目指す憲法修正のための与党2/3の確保もなし。新聞の言う圧勝は一人区の圧勝である。
ただし、今後の野党の再編も含めて、憲法の改正には道が残っている。
出した方が良いと考えている物であれば、外れて欲しい予想も載せています。そのせいで当たる確率が下がるのは何とも言えないのですが、この種の予想を込みで7割を目指して努力したいと思っています。リスクを警告しないと未来予想の意義が薄れるからです。
ここまでのレベルの解析で既にPCの計算能力の不足を感じており、あと10倍くらい速ければ様々な場合分けをして未来を見てゆくことができると思っています。この能力が得られたところで当たる確率が少し上げられると思います。
アメリカの予想の中で指摘した事ですが、参議院選挙で与党が負ける場合を調べると、そこには8月の経済危機が重ねられていると思います。この場合のように未来のパターンが2つにわかれている場合など、それぞれを詳しく調べてゆくことに解析上の意味があるので、この様なところまで調べる計算能力が必要になるのです。
この先の予想ですが、8月末までに9月以降の経済をしっかりと予想する予定です。与党が選挙に勝った条件による日本の経済の未来は、8月はある程度上昇(8月1日ですでに株価は337円上昇。)でその後9月に再び下げることになります。下げる時期は多少遅れるかも知れませんが、まだアメリカやEUなどの他の地区の状況を調べていないので、この予想は暫定です。
今起きている中国のリーマンショック並みの問題ですが、この問題がすぐに発生する可能性は低いと思っています。リーマンショックも1年以上前のパリバショックから始まりました。今回は6月の金利の急上昇が始まりかも知れません。
中国の当局は、この問題の本質をまだ把握できていません。シャドーバンキングの状況が正しい統計になっていないのです。この統計が出されるまではインフレ的に問題発生を回避する事しか出来ないでしょう。
沖縄の自然信仰家の比嘉良丸さんの予想で、9月の日本の株価が1万1千円から1万2千円台という物があります。アメリカや中国の問題が本格化すれば、安倍政権誕生前の状況に逆戻りですので、そこまでの混乱にはならないことを比嘉さんは願っているようです。
実際にどうなるのか、こちらで調べられることを8月末に公表したいと思います。大きな経済問題の発生は来年の後半以降になるように願っています。
まだ始まったばかりの社会の未来予想ですが、少なくとも5割程度は未来を解析できているという結果となりました。当たる確率を上げるためのPC処理能力向上には、ソフトの開発と並列処理システムが必要になりかなりの費用になりそうです。
今書いている本は、残るロシアと中東戦争の未来を載せて早めに出したいと思っています。9月末の未来予想の結果も含んで10月以降の出版になるかも知れませんが、この印税や英語版での印税など資金に出来る物は次の開発に回したいと思っています。また、個人向けの可能性の高い未来の解析ソフトであるVer4.0は今のところ秋以降です。
6月以降本格的に社会の未来予想をしてみると、本をたくさん読まなければいけないというのが大きな負担になることが分かりました。中東戦争の解析で一段落すれば目を通すべき本の量も減ると思いますので、それまで我慢でがんばっています。
時間だけでなく資金的にも大変で、正直とても苦労しています。
コンサルテーションのお申し込みやソフトのご購入などご協力を頂ければ幸いです。並列処理関係には費用が大きくかかりますので、投資などにもご協力を頂ければありがたいです。大きな戦争につながらず、地球環境に向き合う道筋を伝えられることが現時点での願いであり、目標です。
今後ともよろしくお願い致します。
稲生雅之