EUの未来についての解析です。今回はEUの国々について、経済、政治、人々という区分でそれぞれの可能性の高い未来を解析しました。
3つの全てに一致するリスクはなかったのですが、全般にアメリカ経済の未来の影響を受けている状況であることが分かりました。
EUの未来(来年9月までの解析)
・アメリカ同様に今年の9月前後と12月前後に経済の落ち込みがあるかもしれない。その後も同様で、来年の6,7月あたりには大きく落ち込む可能性がある。
この落ち込みはアメリカとの関連で起きそう。中国も影響する。
・インフレはアメリカよりも悪くない感じ。
・経済の落ち込みに関してはEU発の問題もありそうだが、いわゆるユーロの崩壊まで至るようには見えない。
経済と政治のグラフには、QE3の縮小予想と思われるピークが9月と12月に存在しています。その前後1ヶ月にもピークのある物があるので、必ずしもアメリカに連動している物だけではないかも知れません。
EUの経済は中国との結びつきも強いので、中国の影響を受けている物もあると思います。アメリカのピークとも同じなので、どちらの影響かは明確ではありません。
来年の6,7月についてはアメリカと同様に大きめのピークになっています。時期が重なるので、世界の経済に影響するレベルの変化が予想されることになります。
時期が約1年も先なので、これから先に起きる事態で変化する可能性も高いです。ただ、この時期にもともと強いピークを持っていると言うことになりますので、多少ずれるという程度が今までの経験です。
現状のEU経済はギリシャ、イタリア、スペイン、ポルトガルなど多くの国が財政の問題を抱えています。ドイツに大きな負担がかかっていますが、それでもユーロという共通通貨を維持したいという欲求は大きな物になっていると思います。ドルと対抗するためでもあるので、簡単には分裂というか崩壊はしないと思われます。
単一通貨の経済圏の規模が大きいことに大きなメリットがあるのです。問題を起こしていない国々にとって使いやすい通貨なのです。
ギリシャが脱退するかどうかなど議論は続いていますが、今のところユーロにとどまる方が良いと考えられているようです。
イタリアやスペインなど、国々によって経済の状況が最悪だったりそこそこだったりします。この全てをECB(欧州中央銀行)の域内統一政策だけで面倒を見る事が難しくなっており、不況に陥っている国だけの経済をうまく立て直すことが難しいようです。
その中にあって現状金利がほぼゼロになっていますので、不況の国が増えていてこの種の国々向けの政策になってきているようです。悪いところをまずは何とかする必要性を感じているのでしょう。
立て直しの難しさから、EUの不景気はまだまだ続くという予想がなされています。
グラフによれば今のまま時間が流れて行き、アメリカの経済の変化の影響を受けながら来年の6,7月の大きな変化を迎えるようです。
ドルが大きく変化すればユーロもその影響を受けると思います。この時の変化の中身が分かると良いのですが、様々に調べ行く必要があり時間をかけて見てゆきたいと思っています。
アメリカはこの時期の変化にドルの価値で対処してゆくことになると思いますが、ユーロは分裂などの議論まで出てくるのではないかと思われます。
本で調べていると、ユーロは分裂するという話と、ユーロは各国がアメリカの州のようになり、財政的にも統合されてゆくという話が出されています。
財政的な統合には議論に時間もかかるので、この時期にすぐそうなるのではなく、現状を何とかするという対応が起きるように見えています。EUでは、この時アメリカで起きるほどの大きな変化はないと言うことになると思えます。
この時に一部の国がユーロから離脱する可能性は否定できませんが、中核の国々は残ることになると思われます。
1年先の話ではあるのですが、FRBの金融政策によるインフレと、アメリカの財政の崖の続きが問題として起きている可能性があると思っています。
これに加えて中国の経済の不況とインフレが大きな問題として存在し、その影響が日本やEUに及んでゆくような感じに見えています。
単純には各国の膨張しすぎた金融政策の問題点が出てくるように見えています。解析でもこの政策や金融指標などについて調べてゆきたいと思っています。
日本の参議院選挙は与党の圧勝でしたが、憲法の改正に必要な2/3については届いておらず、今のところ安心しています。ただ、今後の政界再編やアメリカの意向で大きく変化するかも知れないと思っています。
アベノミクスに変調が起きるかを見守っていますが、今のところ何らかの救済が必要な事態はまだ起きていません。何が起きるか分からないことなので、この状況を公表しても予想した未来に変化は及ぼさないと考えています。ただ結果を待つしかないようです。
古い話になりますが、2,011年の2月11日にテロが起きるとの予想があり、沖縄の自然信仰家の比嘉さんのメッセージとこちらの解析をその時期にHPへ載せています。
この時期の解析を今の可能性の高い未来を調べる手法で行いました。この例では情報の公表がその未来を起こさない方向に変化したことを確認しています。
現状PCの処理能力に余裕がないので、現在の未来の内容について公表による影響を調べるところまではまだ追いつけていません。
残りのロシアと中東戦争についての未来を公表し終えたところで、この2月11日のテロの過去データーについては公表したいと思っています。
公表する社会の未来に対して、普通は公表することの影響は少ないと考えています。数の少ない中に上記のように影響のある物があるのではないかと思っています。こういった影響まで含めて様々な条件を調べて公表できるようにしたいのですが、ソフトの開発とPCの整備にまだまだ費用と時間がかかりそうです。
未来の当たる確率を高めるために、社会の未来の公表が一段落したところで、公表した分の見直しを進めます。そこで分かったことも公表し、以後の解析に利用してゆきたいと思っています。現状5割が目標で、まずはそこまで進めたいと思っています。
稲生雅之