日本時間の3月18日23時から、ロシアの要望で国連安保理が開催されることになっています。以下そのニュースです。
ロシア、国連安保理の招集を要請 ウクライナにある米生物学研究所を協議
2022年3月18日, 08:50
ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は、国連安全保障理事会の会合に出席し、ロシアが国連に対して安全保障理事会の緊急会合を招集し、ウクライナにある米国の生物学研究所について話し合うよう要請すると表明した。
ネベンジャ国連大使は「明日、ドンバス防衛特別軍事作戦中に我々が所有した新しい文書を考慮に入れて、ウクライナにある米国生物学研究所について改めて話し合うために緊急会合を要請する」と述べた。
ロシアのポリャンスキー国連次席大使は自身のテレグラム・チャンネルで、会合は3月18日17時(日本時間23時)に要請されたことを明らかにした。
ロシア軍は2月24日に開始した特殊軍事作戦の一環で、ウクライナ政府が生物研究所で速やかに証拠隠滅を図った形跡を確認した。入手した文書によると、ウクライナ側はロシア軍による特殊軍事作戦が始まった初日に、ペストや炭疽菌、野兎病、コレラなど、死に至る病の病原体を処分していたという。
8日、中国の趙立堅外交部報道官はブリーフィングの際、米国が融資を行うウクライナの生物学研究所に関する情報について言及し、米国に対し、国内外での生物学的軍事活動を公開するよう求めたと語っていた。
この会合で具体的な証拠が開示されて、米国とウクライナの責任を問うことになるところです。実際にどこまでとぼけた対応を出来るのかは進んでみないと分からないのですが、ロシアが事前に公表している情報タだけでもすごそうです。これもニュースからの引用です。
ロシアは、米国が資金提供したウクライナのバイオラボからの新しい証拠を提示します
ペンタゴンが支援する施設は「生物兵器の構成要素」を作り、それを隠そうとした、とロシア軍は言う
ロシアのモスクワでのブリーフィング中に、イゴール・キリロフ中尉によって提示されたウクライナでの米国の軍事生物活動に関連する資料が画面に表示されます。2022年3月17日c スプートニク/ロシア国防省
モスクワは、米軍の資金提供を受けたウクライナの研究所が生物兵器の部品を製造していると信じているが、現地スタッフは彼らの研究について暗闇にさらされていた、とロシアの上級将軍は木曜日に言った。
ロシアの核、生物、化学保護軍を指揮するイゴール・キリロフ中尉は、軍がそのような結論に達した理由を示す文書と画像を提示した。
「私たちは、生物兵器の構成要素がウクライナの領土で作られていると信じています」とキリロフは言いました。
彼は、彼が提示した文書は、彼らの信憑性を疑っている西側のジャーナリストや専門家のために 、「本物の役人の署名があり、組織の印章によって証明されている」と述べた。
2015年3月6日付けのある文書は、「ウクライナの軍事生物学プロジェクトの資金調達へのペンタゴンの直接参加」を確認しているとキリロフ氏は述べた。米国は、共同生物学的活動に関する協定に従って、ウクライナ保健省を通じてプロジェクトに公式に資金を提供しました。しかし、証拠によると、約3,200万ドルの資金を実際に受け取ったのは、キエフ、オデッサ、リボフ、ハリコフにあるウクライナ国防省の研究所でした。
ロシアはウクライナのバイオラボに関するより多くの開示を約束します続きを読む:ロシアはウクライナのバイオラボに関するより多くの開示を約束します
これらの施設は、米国国防総省の脅威削減局(DTRA)と、請負業者のBlack and Veatchによって、クリミア・コンゴ出血熱、レプトスピラ症、ハンタウイルスの病原体の研究を目的としたUP-8プロジェクトを実施するために選ばれました。キリロフ氏は、国防総省の要請に応じてスライドを指差しながら言った。
「私たちの観点から、米軍生物学者の関心は、これらの病原体がウクライナとロシアの両方で自然の病巣を持っているという事実によるものであり、それらの使用は自然の病気の発生として偽装することができます」と将軍は言いました。
証拠によると、研究所は3つの細菌性病原体(ペスト、ブルセラ症、レプトスピラ症を引き起こす)とコロナウイルスを含む6つのウイルスファミリーを分離しました。これらはすべて薬剤耐性であり、動物から人間に急速に広がりました。多くの文書により、ウクライナで他の国(ジョージア、ドイツ、英国)に採取されたサンプルが確認されました。
キリロフは、ウクライナ市民から採取した血清の5,000サンプルを、ジョージア州トビリシにある国防総省が支援するリチャードルーガーセンターに移送したことを確認する公式文書を示しました。別の773の生物学的アッセイが英国に移管され、「無制限の量」の感染性物質をドイツの動物疾病の主要センターであるフリードリッヒ・レフラー研究所に移管する契約が締結されました。
しかし、得られた証拠の分析は、ウクライナの専門家がこれらの資料を転送することの潜在的なリスクを認識しておらず、進行中の研究の真の目標について暗闇にさらされていた可能性があることを示唆している、とキリロフは述べた。
コウモリを介して人間に病気を感染させる方法の研究であるプロジェクトP-781の文書によると、それはジョージア州のハリコフ研究所とルガーセンターによって実施されましたが、ウクライナはこのプロジェクトに対して160万ドルの助成金のほとんどを受け取りました。Kirillovは、この分野の「系統的」研究は、プロジェクトP-382、P-444、およびP-568を参照して、米国の専門家の監督の下で2009年から実施されていると述べました。
関係する主要人物の1人として、キエフはキエフの米国大使館にあるDTRAオフィスの責任者であるJoannaWintrolを指名しました。
「たぶん、彼女はジャーナリストと話す価値がありますか?」彼は言った。
ウィントロールは2020年8月にキエフを去った。彼女の別れのインタビューで、彼女はウクライナのバイオラボで働いている米国の科学者はいないと主張し、ロシアがプログラムに関する「誤った情報」を広めたと非難した。
キリルロフは、2021年にロシアとEUで鳥インフルエンザが大量に発生し、数十億の被害をもたらしたと指摘しました。ハリコフ獣医学研究所は、野鳥を感染経路として研究し、蔓延が経済的被害と食糧不安を引き起こす可能性のある条件を評価していました。証拠は現在、種をジャンプさせることができる鳥インフルエンザの研究所が収集した株を示している、とキリロフは言った、問題の国際的な調査を要求した。
ヘルソン研究所の文書のいくつかは欠落しているようであり、破壊された可能性があるとキリロフ氏は述べ、それがその地域での蚊媒介寄生虫病の2018年の発生と可能性のある隠蔽に関連していることを示唆している。
その年の2月に犬糸状虫症の4例が検出されたが、これは蚊のライフサイクルでは一般的ではない、と将軍は述べた。ペンタゴンの代表者は4月に地元の病院を訪れ、医療記録を収集し、疫学調査について説明を受けました。しかし、「この発生に関する証拠書類はヘルソン研究所で発見されていない」ため、ロシア軍は「このような証拠書類を破棄する緊急性は、ロシアの専門家によるそれらへのアクセスを阻止したいという願望によって説明されている」と信じています。
また、2018年には、ドネツクとルガンスク人民共和国の市民の間で薬剤耐性結核が発生し、ウクライナ軍の最前線であるペスキー村周辺だけで70例が検出されました。
「これは、意図的な感染、またはウクライナの領土にある生物学研究所の1つからの病原体の偶発的な漏出を示している可能性があります」とKirillov氏は述べています。
ロシアの将軍は、米国が他の国で禁止された生物学的研究を行ってきた長い歴史を持ち出し、例として、2010年にワシントンがグアテマラでの梅毒実験について謝罪したことを指摘した。
「私たちは引き続き証拠を調査し、国防総省やウクライナの他の米国政府機関の違法行為について世界のコミュニティに知らせます」とキリロフ氏は語った。
機械翻訳なので分かりにくい部分もあるでしょうが、「本物の役人の署名があり、組織の印章によって証明されている」の部分は重要であり、サインが重視される国において、このレベルの証拠を無視するなら、会話など成り立たないでしょう。そのレベルと考えて良いはずです。
ここは重要なところなので、欧米諸国はまだ捏造だで騒ぐかも知れませんが、証拠の一通りがニュースレベルではなくとも、HPレベルで公表されると、例えば米国のツルシ・ガバート女史など、ペンタゴンの犯罪行為を声高に叫ぶでしょう。既にその態度で叩かれているのですが、形勢逆転物になるのでした。女史は民主党の大統領候補にまでなったことがあるので一定の支持を集めるでしょう。
18日の本日は17時20分に茨城県沖で北緯36.4度の地震で悪魔の牽制です。タイミング的には安保理を乗り切ってみせるという所でしょうが、これは後から影響が大きく広がる種類であり、まずはその広がりこそ止めて見せろになるでしょう。
続きの説明の前に補足のニュースです。
米国は危険な感染症の研究を他の国に外注しました?LavrovからRT
ロシアと中国に隣接する国々のペンタゴンが資金提供する研究所は、検査のために開放される必要がある、とロシアのFMは言った
ロシアは、ウクライナを含む国防総省が資金提供している外国の生物研究所が、彼らの仕事を取り巻く秘密のために脅威をもたらす可能性があると疑っている、とセルゲイ・ラブロフ外相はRTに語った。ワシントンは明らかに、自国民を病原性の脅威にさらす危険を冒したくなかったと彼は示唆した。
「数年前のアメリカ人は、自分たちの土地で[そのような研究]を行うのは危険すぎると判断しました。それで、彼らはこれらすべての脅迫的で危険な活動を他の国に移しました」とラブロフは主張しました。
「彼らはますます彼らの研究と実験をロシア連邦と中国の国境の周りに集中させている」と彼は述べた。
ラブロフは、国防総省の国防脅威削減局によって資金提供されたバイオラボに言及していました。その存在は、ロシアのウクライナへの攻撃中に強調されました。ロシア軍は、米国国防総省が資金提供したウクライナの研究所での作業に軍事的応用があったという証拠を発見したと主張している。
ワシントンは、アメリカの助成金と引き換えに外国の領土で行われた研究についてのロシアの以前の疑惑を繰り返した主張を否定した。米国政府は、ラボは世界中の新興感染症を研究するために存在し、流行の早期警報システムとして機能したと述べました。
米国のビクトリア・ヌーランド政治担当次官は先週、「ウクライナに生物学的研究施設」があり、キエフがロシアの手に渡らないように研究資料を破壊するのを支援していると宣誓して証言した。
RTとのインタビューで、ラブロフは、彼の評価では、国防総省の研究に関与している世界中の300以上のバイオラボがあったと述べました。このような施設は、生物兵器禁止条約の遵守について国際的な監視の対象となる必要があります。生物兵器禁止条約は、細菌戦に関連する作業を禁止しています。ラブロフ氏によると、この条約には検証メカニズムはなく、モスクワが対処したい失効があったという。
国連安全保障理事会は、 「参加国による義務的な透明性措置を必要とする」条約への法的拘束力のある議定書について議論するというロシアの要請で、金曜日遅くに召集される予定であると大臣は述べた。米国は、2001年にそれをブロックする前に、1990年代を通してそのようなプロトコルを実装しようと試みました。したがって、「アメリカ人は…それに反対するでしょう」とLavrovは予測し、障害物を「防御できない」とブランド化しました。
北京は以前、アメリカの生物研究についての透明性を高めるための呼びかけを支持しており、外国の研究所で行われたすべての作業が主張したほど良性であるならば、ワシントンは隠すことは何もないだろうと主張した。
「数年前のアメリカ人は、自分たちの土地で[そのような研究]を行うのは危険すぎると判断しました。それで、彼らはこれらすべての脅迫的で危険な活動を他の国に移しました」とのことですが、これはそのままに、ファウチ所長が習近平氏に資金を渡して、米国では法規制で出来なくなった危ないバイオの開発を、武漢ウイルス研究所に行わせた事実に合致するのでした。
米国は世界中で新型コロナウイルスのバイオテロの準備を進めていたことになり、どのエリアでも問題なく拡散するかを事前に試せている可能性まであるのでした。
米国が生物兵器禁止条約において検証メカニズムの導入に反対し続けた理由こそ、AIDSに始まり2002SARSを経て現在につながる、ウイルスによるバイオテロを準備するためでしかなかったと言えるのでした。
ウクライナでの炭疽菌と天然痘のバイオテロが、キエフなどの大規模な攻撃が起きるに際して実行されてロシアのせいにされるリスクは高いままです。準備が出来ているのはペンタゴンであってウクライナでもあり、被害者は一部のロシア軍と、大多数はウクライナの国民、キエフの市民になるでしょう。実にむごいやり方です。
ペンタゴンもBBCも必死ですが、本当に隠したい物は、彼らが新型コロナウイルスの開発を世界規模で推進していた部分でしょう。これは実行に移されて今があるのであり、WHOまで加わっている世界規模の人類に対するバイオテロです。
これが明確になるとペンタゴンもWHOも組織は崩壊でしょう。再構築しないといけませんし、WHOはもう不要な組織で良いでしょう。世界で統一する医療行政など、嘘が入り込んで世界中の人々から資金を巻き上げる材料になっていただけであり、不要なワクチンも、高額な薬も必要ないのに国際医療資本の利益として追求されてきたのでした。バイオテロまで仕掛けるほどの嘘つきに用はないのでした。
情報が正しく公開されるまでに時間はかかるでしょうが、大きな転換点を迎えているでしょう。さらなる情報公開を待っています。
現状では分かりやすいイラストがないので、過去の中国のニュースとイラスト、あとは嘘つきBBCのガセネタ丸出しニュースを載せておきます。
【解説】 「ウクライナは生物兵器を開発している」 ロシアの主張をファクトチェック
BBC News 2022/03/15 14:26
ロシアは、ウクライナの研究所がアメリカの支援を受けて、生物兵器を開発していると主張している。
ロシアによると、その証拠は現在、兵器開発計画を隠すために破壊されてしまったという。しかしアメリカは、これは「全くのナンセンス」であり、ロシアはウクライナでの行動を正当化するために誤ったシナリオを作り出していると反論している。
BBCのリアリティーチェック(ファクトチェック)とBBCモニタリングは、ロシアのいくつかの主張を調べ、それらを裏付ける証拠があるか精査した。
証拠なし:「アメリカはウクライナでの生物兵器研究に出資している」
ロシアは、アメリカとウクライナが国内30カ所の研究所で「危険な感染症の病原体」を扱っていると非難した。ここで言う病原体とは、病気を引き起こす可能性のある微生物を指している。
ウクライナには数十の公衆衛生研究所があり、危険な病気の研究や脅威の軽減に取り組んでいる。
これらの研究所の中には、他の多くの国々と同様、アメリカや欧州連合(EU)、世界保健機関(WHO)から資金などの支援を受けているところもある。
ロシア側は、これらの研究所が「秘密の研究所」だと主張しているが、アメリカがどのように関与しているかの詳細は、アメリカ大使館のホームページで確認できる。
これに加えてアメリカは、ソヴィエト連邦崩壊後の1990年代、ウクライナなどに残された生物兵器によるリスクを軽減するために、「生物兵器脅威削減プログラム」を立ち上げた。
このプログラムでは、特定の研究所が近代化や設備整備のための資金提供をアメリカから受けるが、研究所自体はアメリカではなく現地で管理されている。
米国防総省は、2005年からウクライナ保健省と連携し、同国の公衆衛生研究所の改善に取り組んでいる。
アメリカは技術支援を行うとともに、在ウクライナ米国大使館によると、「世界で最も危険な感染症のアウトブレイク(故意、事故、自然)の脅威に対抗するためにパートナー諸国と協力している」という。
これらの研究所が生物兵器を製造しているという証拠はない。アメリカは今年1月、このプログラムはその逆で、実際には「生物兵器拡散の脅威を減らす」ことを目的としていると述べた。
ロシアは過去にも、アメリカの支援を受けた近隣諸国の生物研究所について、根拠のない同様の主張を行っている。
2018年にはロシアの国営メディアが、隣国ジョージアのアメリカが資金提供した研究所で、未検査の薬剤が市民に投与されていると報道した。
BBCは現地を訪れ、研究に携わった人物に話を聞いたが、主張を裏付ける証拠は見つからなかった。
証拠なし:「ウクライナは違法研究を隠すために病原体を破壊した」
ロシア当局は、ウクライナが禁止されている活動の証拠を隠そうとしたとも主張している。
ロシア軍のイゴール・キリロフ将軍は、ロシアの侵攻が始まった2月24日にロシア軍がウクライナで発見した文書について、「ウクライナ保健省が、研究所で生物剤を完全に破壊する任務を負っていたことを示すもの」だと主張。
「米国防総省は、これらの文書がロシアの専門家の手に渡れば、アメリカとウクライナが生物・毒物兵器の禁止に関する条約に違反したと認定される可能性が高いことを承知している」と述べた。
BBCニュースは、キリロフ将軍が引用した文書を独自に検証・確認することはできなかった。
しかしWHOはBBCニュースの取材で、ウクライナに対して公衆衛生研究所に保管されている脅威性の高い病原体を破壊し、住民に病気を広げる「あらゆる潜在的流出」を防ぐよう助言したと述べている。
WHOは、バイオセーフティーとバイオセキュリティーを強化し、「偶発的または故意の病原体の拡散」を防ぐために、数年にわたりウクライナの公衆衛生研究所と協力してきたという。
一方で、この勧告がいつ出されたのか、勧告が実行されたかについては明らかにしていない。また、ウクライナの研究所に保管されていた病原体の種類についての詳細も明らかにしなかった。しかしアメリカは、ウクライナ保健省がロシアの侵攻後、ロシア軍の攻撃時のリスクを抑えるために「検体の安全かつ確実な廃棄」を命じたと発表している。
キングス・コレッジ・ロンドンのバイオセキュリティー専門家フィリッパ・レンツォス博士は、「ウクライナの研究所が、生物兵器禁止条約に違反する悪質な活動や研究開発に関与していた兆候はない」と話す。
また、生物学研究所に保管されている病原体は単なる細菌やウイルスであり、「生物兵器の設計図や構成要素ではない」と述べた。
「安全な施設に保管されているのはバイオセーフティーのためであり、人々がそれに触れて病気にならないようにするためだ」
間違い:「病原体の多さが兵器研究を示唆している」
キリロフ将軍はまた、ウクライナの生物学研究所の仕事が高度に軍事化されていることは、保管されている「過剰な数の生物・病原体」によって証明されると主張した。
しかしレンツォス博士は、この主張は論理的な科学に則っていないと指摘する。
「数は問題ではない。研究所では(小さな検体から)病原体を簡単に増殖できる」
英バース大学の安全保障と公共政策の上級講師を務めるブレット・エドワード氏も、「ウクライナの研究所は研究資料を公開している。世界のパートナーと共に多くの公衆衛生プロジェクトに協力している」と話した。
さらに、アメリカ軍の退役軍人で生物兵器に対する防衛の専門家であるダン・カゼタ氏によると、「生物兵器の研究に多額の資金と膨大な資源を投入することは、紛争での使用が困難であることを考えれば、ウクライナにとって戦略的に意味をなさない」という。
「ウクライナのような国にとっては、通常兵器の方がはるかに使いやすく、効果的だ」
こうした主張を繰り返している国は?
ウクライナの研究所に関するロシア政府の主張は今週、中国政府によっても繰り返された。外交部の趙麗健報道官は、アメリカがこの施設を使って「生物・軍事計画を実施している」と非難した。
同様の非難は、イランやシリアの当局者からも出ている。
米メリーランド州立大学国際安全保障研究センター(CISSM)のミルトン・ライテンバーグ上級研究員によると、この疑惑は他の国でも繰り返されているが、「ロシアのメッセージのほとんどは、自国民向けのもの」だという。
ライテンバーグ氏は、ロシアの主張は、それがうそだと知らず、代替情報にアクセスできない「ロシア国民の心を混乱させる」ことを意図していると指摘した。
衛星が捉えた米国のウクライナでの生物実験室
新華社 2022/03/14 20:59
ウクライナ・キエフにある米国の生物実験室の衛星画像。(資料写真、北京=新華社配信)
【新華社北京3月14日】ロシアはこのほど、ウクライナで30カ所以上の生物実験室を発見、関連文書を入手し、これらの実験室にはこれまでに2億ドル(1ドル=約118円)以上が投資されていると発表した。米国が自ら公表したデータによると、米国はウクライナに26カ所の生物実験室を設置しており、米国防総省が絶対的な統制権を持つ。
これらの生物実験室のリストは、在ウクライナ米国大使館の公式サイトに掲載されていたが、現在は削除されている。しかし、キャッシュに保存されたデータにはアクセスが可能で、そのほとんどがロシア側から開示されている。
ウクライナ・ハリコフにある米国の生物実験室の衛星画像。(資料写真、北京=新華社配信)
新華社衛星新聞(ニュース)実験室は、在ウクライナ米国大使館の公式サイトに掲載された情報をもとに、上記の生物実験室のうち十数カ所を特定した。
目下、在ウクライナ米国大使館の公式サイトに掲載された生物実験室に関する情報には、誰もがキャッシュを使ってアクセスできる。これらは「生物学的脅威削減計画」と名付けられ、コンゴ出血熱ウイルスやハンタウイルスなど高い致死率をもたらすウイルスの関連情報を含んでいる。
ウクライナ・リビウにある米国の生物実験室の衛星画像。(資料写真、北京=新華社配信)
ロシア側がウクライナの生物実験室に関する文書を分析した結果、米国は2022年にウクライナで鳥類、コウモリ、爬虫類の病原体に関する研究を行いながら、これらの動物がアフリカ豚熱ウイルスや炭疽(たんそ)菌を保有する可能性についての研究を進める計画を立てており、その目的が「致命的なウイルス病原体のひそかな伝播に向けたメカニズムの構築」であることが分かった。
ウクライナ第2の都市で、ロシアとウクライナの国境から約40キロしか離れていないハリコフの森林に、米国が設立を支援した生物実験室がある。ロシアによると、ロシア側が特別軍事作戦を開始した後、ハリコフの生物実験室からコウモリの外部寄生虫であるノミやダニが入った140個余りの容器と、ウクライナ各地から集められたスラブ人の大量の血清サンプルが海外に移送されたという。
ウクライナ・リビウにある米国の生物実験室の衛星画像。(資料写真、北京=新華社配信)
ロシア国防省が発表した資料によると、ロシアにほど近い研究所(ジョージアの米国生物実験室も含む)では、R−781プロジェクトが進行中で、その研究対象はコウモリからヒトに感染する細菌やウイルスなどの病原体(ペスト、レプトスピラ症、ブルセラ症、新型コロナウイルスやフィロウイルスなど)であるとしている。
2020年初頭に世界保健機関(WHO)が発表した最新の感染症に関するレポートは、新型コロナウイルスと、コウモリから感染することが知られている他のコロナウイルスとの関連性を示す証拠がますます増えていると指摘する。
ウクライナ・リビウにある米国の生物実験室の衛星画像。(資料写真、北京=新華社配信)
ウクライナにある米国の生物実験室の多くが都市部のコミュニティーに設けられている。衛星画像を見ると、キエフにある米国の生物実験室周辺には、複数の学校があるのが分かる。
ウクライナ・テルノーピリにある米国の生物実験室の衛星画像。(資料写真、北京=新華社配信)
リビウ疫学衛生研究所も米国の支援で設立された生物実験室の一つ。ロシア側は、データベース、生物材料および設備のほとんどを、米側が既にキエフ、ハリコフ、オデッサの実験室から、同研究所とリビウの米国領事館に移管したと主張している。
ウクライナ・オデッサにある米国の生物実験室の衛星画像。(資料写真、北京=新華社配信)
リビウにある米国の生物実験室2カ所のうち1カ所は獣医学実験室だという。ロシア軍が入手した文書は、UP-2、UP-9、UP-10というコードネームを持つプロジェクトが、アフリカ豚熱ウイルスや炭疽菌などを対象にしていたことを示している。
ウクライナ・ウジホロドにある米国の生物実験室の衛星画像。(資料写真、北京=新華社配信)
新華社衛星新聞実験室が特定した米国の生物実験室12カ所は、ウクライナの広大な国土に分布している。在ウクライナ米国大使館が公式サイトで公開している情報によると、米国の投資総額は2400万ドル以上に上る。
ウクライナ・ドニプロにある米国の生物実験室の衛星画像。(資料写真、北京=新華社配信)
ウクライナの生物実験室「米国の説明は説得力乏しい」 中国外交部
新華社 2022/03/15 14:54
【新華社北京3月15日】中国外交部の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は14日の定例記者会見で、国連安全保障理事会が11日に開いたウクライナのバイオセキュリティ問題に関する会合で、米国のトーマスグリーンフィールド国連大使が、中国は虚偽情報を流し、ロシアを支援していると発言したとする報道についてコメントを求められ、次のように述べた。
ウクライナ国内での生物軍事活動は、国際社会共通の関心事になっている。このほど公開された情報によると、同国内の数十カ所の生物実験室が米国防総省の指示で運営されており、米国がこれらの研究所の活動に投じた資金は2億ドル(1ドル=約118円)を超える。米国の研究目的は致命的なウイルス病原体の密かな伝播メカニズムの確立だという。ロシア側は、ロシアがウクライナ領内で米国の管轄下にある30以上の生物実験室を発見し、緊急的に破棄されたプロジェクトからペストや炭疽菌などの病原体の痕跡を見つけたとしている。ヌーランド米国務次官もウクライナに生物実験室施設があることを認めており、米国はウクライナと協力し、研究材料がロシア軍の手に渡るのを防いでいるとした。米国メディアも米国政府がウクライナの秘密生物実験室について嘘をつき、これらの実験室を支援する本当の目的を自国民に隠したと主張している。世界保健機関(WHO)もウクライナに対し、国内の公衆衛生研究所が保管する危険度の高い病原体を廃棄するよう助言した。ロシアがウクライナで発見した文書や写真、現物などの証拠を前に、米国が虚偽情報の一言で逃れようとするのは、説明にならず、説得力に乏しい。
米国は常にいわゆる(情報の)公開性と透明性を掲げているが、これを虚偽情報とするなら、潔白を証明する詳細な資料をなぜ公表しないのか。米国が提供した2億ドルは何に使われたのか。米国はどの病原体を使ってどのような研究を行っていたのか。在ウクライナ米国大使館はウェブサイトから全ての関連文書を削除したが、何を隠そうとしているのか。過去20年間、米国だけがなぜ生物兵器禁止条約(BWC)の多国間検証メカニズムの確立に反対してきたのか。米国が潔白を証明したいなら、なぜこれらの生物実験室を公開し、国際専門家による独立調査を受けないのか。
稲生雅之
イオン・アルゲイン