ボストンマラソンテロ           5月2日

 4月の15日にアメリカのボストンで、マラソン大会のゴールで爆弾テロが起こされました。犯人は主犯の一人が死亡し、もう一人はのどを怪我した状況で捕まっています。話をすることはできない状況との事です。
 アメリカでは数年ぶりの大がかりなテロだったのですが、犯行声明も出されていないようです。チェチェンに関連するテロに仕立てるにしては疑問を感じる状況です。

 2011年には、ロシア当局が今回の主犯であるタメルランを危険人物とみなして米政府に通報し、それを受けてFBIがタメルランに事情聴取した事があります。
 FBIの犯人に対するこの取り調べにもかかわらず、以後動向を注意していなかったことに対して、政府に批判が出ていました。
 今日の新聞に出たオバマ大統領の声明で、FBIの落ち度はなかったと言うことになっています。どこまで本当なのでしょうか。

 主犯のタメルランは2002年にアメリカに亡命したチェチェン人とのことです。のどを怪我して拘束された弟もチェチェンの出身です。
 今時のテロと言えばアルカイダと決めつけるご時世ですが、チェチェン人のテロにロシアは苦しんできています。この為のアメリカ当局への通報だと思うのですが、これを見逃す物なのか、大きな疑問を感じる事と思います。

 このテロに関してメインキーワードを
ボストンテロCIA
ボストンテロFBI
ボストンテロ415
415テロ政府
415テロ国防省
にして調べてみました。政府と国防省の分はボストンテロではキーワードが見つからないのでこちらにしています。

 この中でチェチェンが強調されているのはCIAの分です。詐欺が強調されているのはFBIでした。全般に戦争への強調はなされておらず、オバマ政権よりも資本が強調されています。
 普通に考えると軍産複合体の関与が最も疑われるのですが、こちらへの強調は小さく、資本がこれよりも勝っている状況でした。

 オバマ政権では、軍縮を望む国防長官チャック・ヘーゲル氏ががんばっていることで、軍産複合体の勢力が思うように動けていないのかも知れません。もし軍が関与するなら、もっと大がかりなテロを起こされていたかも知れないと思います。
 911では空軍のスクランブルが発進しなかったという状況が大惨事につながっています。この意味でも軍が内部犯行に動けないことにより、規模の小さな物しか起こせなかったのかも知れません。

 爆破の当日、マラソン会場で、FBIやCIAなどがテロ対策の訓練をしていたとのことです。これも911に似た状況です。この様な状況があったから簡単に爆発物を設置できたのですが、普通に考えれば、監視されているところに予定外の爆発物らしき物が発見されればすぐに見つかり対処されたのではないでしょうか。
 この意味では爆発物が存在しても、不自然でない状況が作り出されていたことになり、テロ対策側に協力者がいないと出来ない事だったのでしょう。

 拘束されたもう一人の犯人はほとんど口封じ状態です。こう言ったことが偶然起きる確率も低いと思うので、何かおかしな事が起きていると言うことは間違いなさそうです。
 いずれにしても、アメリカ国民を脅すことで、何かを勝ち取る必要があって行っていることだと思えます。戦争をあおるのか、それとも防衛意識を高める政策を望むのか、難しいところです。

 未来を調べる上での状況を考えてきています。アメリカの政策を検討していると、戦争を望まないオバマ大統領の一派と、戦争を望む勢力が存在するように見えています。
 戦争を望む側の事情は複雑なようです。状況も変化しながら未来に進んでいると思います。軍産複合体の動きがどれほど押さえられる物なのか、この先の状況に影響することでしょう。

 資本の側には様々な動きがあって、現在のアベノミクスを利用しているでしょう。5月になり、いよいよ次の財政の崖も到来します。ここでの動きにも注意が必要でしょう。
 この続きで資本の側の状況がもう少し詳しく見えることになると思います。アベノミクスで日本の国債の暴落を仕掛けるなども検討していると思います。
 需給の関係から売り崩しはほぼ無理なのですが、それでも値を動かす事は既に出来ています。この点改めて解析を載せたいと思います。

 個人的にはすぐに政治経済が動くことにならないで欲しいのですが、アメリカの戦争を望む人々はテロを起こして世論を操作する段階です。悪い方向に流れが変わらないように願っています。

稲生雅之