Sengoku38            11月15日

 尖閣漁船衝突ビデオを流出させた海上保安庁の職員が特定された様です。まだ本名は公式発表されていませんが、サイトによっては既に名前も出されています。その名前は暗号でも確認できました。ここに名前を載せるのは公式発表まで見送りますが、神戸の海上保安庁の職員であり、43才とのことです。国民に正しい情報が伝わらないことに不満を感じて、情報を公開したみたいです。

 マスコミの流す多くの人の意見は、彼にも法の処罰が必要であると言うものです。私自身悪法もまた法なりで、法には従う必要があるとは思います。ただ、彼のした事が今後の情報公開、リークの例になるとのことなので、この先の展開を追いかけてみました。 
 現在来年の10月28日に向かって、大量の憲法訴訟が起こされ、裁判所の機能がほとんど停止するというような流れを見ています。裁判は軒並み遅れることになるのでしょう。この遅れる中で、彼に何が起きるのかを考えて調べてみました。

Sengoku38の解析結果
 海保、神戸の43才のSengoku38は、衝突ビデオを公表した。
 彼の裁判は、大量の訴訟の中で延期され、恩赦になり許される可能性がある。2010~2011年、マヤの終わりにかけて起きる。

 彼の裁判はこれから始まることとなりますが、裁判で争う以上は流出の正当性を問うことになり、最高裁判所まで行くことになるのではないかと思います。この裁判は来年の10月28日では終わらない公算が高く、この日以降は延期される可能性が大きいです。
 現在インターネットで調べて見ると、既に彼を助ける運動が始まっており、裁判を通じて助けることにもなるようです。

 彼の行動は、情報公開を世に問う結果となりました。彼の行いには違法な部分があったかも知れませんが、時の流れは彼に味方をして、彼を助けることになるようです。
 マスコミでは比較されないのが残念なのですが、彼の行為は犯罪として裁かれるのに、中国漁船の行為は起訴も何もされないのです。なぜ中国漁船の船長は裁かれなくてもよいのでしょうか。
 この意見がマスコミに載らないことは非常に残念なのです。多くの人々がこの現実を問われれば、ほとんどの方が政府の対応、検察の不起訴の対応はおかしいと答えると思います。

 この先起きてくることは、この延長線にある事です。今回で言えば、なぜ政府がこの中国漁船の船長を不起訴にしたのか、この様な法の下の不公平な扱いが行われるのか、情報公開を求めることになるのです。
 今回の事件に対して既に裁判が起こされています。この裁判はこちらの期待する法の不備を突いて情報公開を求める物にはまだなっていません。ですがこの点はこれから法の不備を指摘し、必要な情報公開を求める裁判が必ず増えてくると思います。この件も来年のしかるべき時期にはこの情報公開を求める訴訟に発展して行く事でしょう。

 残念ではありますが、おかしい所があっても現行法は有効であり、Sengoku38さんの不法行為は、裁判の流れの中で裁かれることになるかも知れません。
 ですが、彼の場合は多くの人々が彼の恩赦を求めるなどにより、その罪が許される方向に行くのでしょう。私達は大量の憲法訴訟の中で、この様な情報公開に対する全般的な恩赦の制度を考えることになるかも知れません。この点もう少し未来を調べて改めて公表したいと思います。

 杉原千畝さんという方が、第2次大戦中にユダヤ人を助けるために、本国の命令に背いてビザを発給し、約6,000人もの方々の命を救いました。彼は多くの命を救いはしましたが、命令に背いたことで外務省をくびになり、その後は大きな苦労をされました。
 彼がユダヤ人に再び会うことが出来たのは1968年で、20年以上の年月が過ぎていました。彼は69年になってやっとイスラエルの勲章を受けています。
 でも今から同じ事が起きるとしたら、きっともっと早く彼を救い出せるでしょう。情報の共有が多くの人の共感を呼んで、行動を起こすことにつながるのです。

 Sengoku38さんの思いがどこにあるのか、現時点ではよく分からないです。彼はこの国の未来を思って行動してくれた物であり、政府の不正な対応、犯罪者である中国漁船の船長を不起訴にすると言う法の下の不平等を訴えています。
 この対応の起きた問題点は、日本と中国の間の政治的な立場に加えて、アメリカの意向も含んだ政治闘争が、その背景にあります。

 難しいように聞こえますが、現実は政治家同士が自分の利権を求めて行動し、この様な、相手に不都合な情報を押さえることで借しを作り、交換条件で自分に何かを得ているのです。すぐに公開すればもめることなくすむビデオを隠したことで、誰が中国から何を得たのでしょうか。仙谷官房長官の対応が問われる事になる気がします。
 命を張って船の上でがんばっている海保職員のリスクや、避けるべき戦争のリスクなど、本来の国益など追求されていないのが現実なのです。外交上の機密はこの様な利権が大半で、機密の名の下にある不正は、これからは公開されて行くことになるでしょう。

 この件で仙谷官房長官がその責任を取ることになるのか、注意して見ています。海上保安庁の職員が危険な目に遭った映像など、まだ政府にとって不都合な物が未公開のまま残っていると聞いています。この情報の開示も、私達が尖閣の現実を知るためには必要なのです。
 時の流れがよい方向に変わることを願っています。まずは情報公開を求め、必要な行動を起こして行きたいと思います。次に書く日本語の本には来年の10月28日に関連する情報公開の流れを説明したいと思います。今年中に原稿を完成するのが今の目標です。

イオン・アルゲイン