大統領選挙とQE3           10月9日

 9月の13日にアメリカのFRBが新たな金融政策を発動しました。FRBはQE3と呼ばないのですが、金融の追加緩和政策です。
 その内容は不動産の関連証券の買い取りです。失業率の改善につながるとのことでした。
 金融緩和は当然のようにアメリカの株価を押し上げます。NYダウはリーマンショック以来の高値を更新し、この金融政策が一定の影響を及ぼすことを示したみたいです。

 ヨーロッパでもECB欧州中央銀行が9月の6日にOMTという名前の政策で、無制限に残存期間1~3年の国債を買い入れる事になっています。
 ユーロの危機は、ギリシャだけではなく、スペインやイタリアを揺るがす大きな問題に成長しています。今回の政策によりしばらく小康を得ると思いますが、国債の無制限買い取りは誰が考えてもインフレと無責任な財政政策を呼び起こします。
 ユーロの問題はとりあえず先延ばしされましたが、インフレが目に見えてくるまでの問題だと思います。

 一方のアメリカですが、今QE3が必要な理由がよく分からなかったので、今回の解析でその様なところに踏み込めるかを調べてみました。
 ECBがインフレに舵を切る以上は、他の国にも影響が及びます。この意味でも各国が対応する必要があるのです。

 本来なら中国でも動きがあってしかるべきなのでしょうが、共産党の党大会で重要な人選が終わるまで動きはなさそうです。政治的な方向性が決まる人事なので、これを待たないと動けないのでしょう。
 中国は各地で暴動が起こり、日本製品の不買運動にまで発展しています。政治的にこの様な動きをすれば、経済には大きな反動が出てきます。
 この反動をこれからどのように利用して政策を実施するのか、11月以降の中国には注意が必要です。

選挙QE3 の解析結果
 FRBのQE3は雇用と景気の改善に向けられた物であるが、大統領選挙に向けて民主党オバマ大統領への協力であり勝利への助けになる。共和党ロムニー候補に対抗している。
 インフレよりも、金融よりも、選挙の勝敗である。

 この解析では、勝敗を共同で助けるという部分が強調されていました。
 共和党になると、正直なところ戦争が近づくので、今回も民主党が勝利してほしいと思っています。現実にブッシュ親子で共和党が戦争をしてきていますので、今回は2期目のオバマ大統領が民主党として平和に進んでほしいところです。

 ロムニー候補の政策には、お金持ちへの優遇もあるのですが、彼が金本位への回帰へ道を開こうとしているところが気になっています。各国がどれだけ金を持っているのか不明確なので、この部分から不正につながっている金本位は持ち出して欲しくない政策なのです。
 アメリカの州レベルでは、カリフォルニア州のようにほぼ破産しているところも出てきており、現実的に破産に向かって進んでいる部分があるのです。

 次の大統領は財政の崖と呼ばれる国家財政の危機に就任直後から見舞われることが明らかです。10年前からの大型減税が終わるだけでなく、財政再建策も民主党と共和党が年内合意しないと歳出の自動削減が始まるのです。
 ここでどたばたすれば、2011年8月のようにアメリカ国債の債務上限の問題がすぐにも表面化するという状況です。

 今回のQE3もインフレにつながり、着実にアメリカの財政を悪化させてゆく物です。その先にすぐドルの暴落があるわけではなく、まだまだ時間があってドルがゆっくりと下がってゆくように感じています。
 世界の多くの国がお札を刷ってインフレに進んでいます。つけを先送りして未来につないでいます。

 出来るだけ平和な未来につないで欲しいのですが、簡単につけをなくすことにつながる戦争への画策は今後も激しくなって行くでしょう。
 今後の展開は中国の政治指導者達の人選で変わってくると思います。この状況にあって、現状のアメリカ選挙ではオバマ大統領が有利で、このまま何とか勝利してくれそうです。

 未来は決まっていないので、この先まだ何かのイベントが起きて状況が変化するかも知れません。オバマ大統領が再選されても、周りの人々が戦争を望んだ動きを続けることは避けられないでしょう。
 尖閣の問題は根が深いので、私たちが自ら戦争に進んでゆくような事のないようにする必要があると思っています。今後何年もテロや紛争によりその様な流れを作られることのないように注意が必要でしょう。

稲生雅之
ソフトウエアの講習会

 Ver1.0,Ver2.0のソフトウエアの使い方の講習会です。ノートPC持参で、知りたいボックスを入り口とし、詳しく自分を調べてゆきます。
 Ver3.0で利用する重要な部分については、販売前ですが説明を致します。自分のグラフの中で調べたいピークを見つけた場合、その後の解析のための操作です。

10月14日(日)13:00~17:00(15分前開場)
SAPPORO-CAFE
〒060-0808 札幌市北区北8条西5丁目2-3 札幌公務員受験学院ビル1F・2F
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