中国の権力闘争            9月18日

 尖閣諸島に中国の漁船団が近づいているとのことで、また戦争を煽る危機が演出されようとしています。実際にこの海域を利用して戦争を画策する人たちが各地にいます。
 私たち日本人にとっては、日本の領土である尖閣諸島を中国が資源を求めて取りに来るのです。中国が侵略戦争を仕掛けて来るような物です。

 中国にとってはどうなのでしょうか。調べるまでもなくご存じの方も多いと思いますが、中国の国民は歴史的に尖閣諸島が日本の物であることは教育もされなければ、その事実も知らされず、ただ政府関係者とメディアに煽られるままにデモなどを起こしています。

 改革開放路線で来ている中国ですが、この路線の失敗による不況や政治の腐敗が問題になっています。その中で共産党・軍の力が落ちていることが、今回の権力闘争につながっています。
 今中国各地で起きているデモの映像に、毛沢東氏の絵が前面に出されています。これを押し出すのは共産党であり、軍部でしょう。

 背景にあるのは、来月中国で行われる中国共産党全国代表大会です。任期5年の代表者が今回の大会で決まります。
 この中で習近平氏の権力継承が正式に決まるのですが、彼を支える集団がどうなるのか、これが決まらないために権力闘争が起きている様です。
 中央政治局常務委員の9人がどのような立場の人になるのか、まだ決まっていないのでしょう。この人選への影響力として今回のデモが行われているようです。

 多くの人の解析するところでもあるのですが、今回のデモでは共産主義青年同盟が組織として動き、政権側もこれに協力しています。
 加えてチベット、ウィグル、内蒙古、寧夏回族自治区では反日デモが皆無という事実も、各地のデモが自然発生ではないと言うことを暗に表しています。これらの地区では反日暴動はすぐにも反政府暴動になるので、政権がデモを組織できないのです。

 8月15日には韓国の大統領が竹島に上陸しています。この上陸は中国にとっての重要な対日戦争向けの交渉カードだったと思います。
 このカードを使うことで、日本と韓国の関係は冷え込みましたが、日本人が怒りを表明し通貨スワップ協定が停止することは想像できていなかったと思います。その後の韓国政府の動きは、新聞に意見広告を出そうとするなど日本の対応を沈静化するために右往左往している感じです。
 時間がたつにつれ、中国に利用されただけと言う結果が出てくるのです。経済の命綱であるスワップ協定延長後に動けば、これを失うことなく今よりも有利に外交を進められたはずだからです。

 加えてもしこの上陸が、中国の軍部が10月の共産党大会で権力を握った後に起きると大変でした。日本に圧力をかける戦争への動きが、今のように加速することになったでしょう。韓国はアメリカと中国の間で揺れるというよりも、軍に脅され中国べったりの動きしか出来なくなっていったことでしょう。

 今の情勢に焦りがあるのか、中国の軍の一部は最適な時期を外してこのカードを使ったようです。日本に圧力をかけ、日本から戦争への備えを起こさせたり、中国を刺激する日本人の行動を求めています。この動きに対処するため軍が今以上に対応しないと、日本だけでなく領土問題を抱える他の国になめられるとして、共産党内部での権力の向上を求めているのです。

 漁船団を阻止するために、日本側が死者を作り出す事態は最悪なのです。この演出さえも中国側で行われかねないので、距離を取って冷静に対処して頂ければと思います。
 今私たちが冷静に対応し、日本人が軍事的な対応を控えれば、軍の中国共産党における権力が低下することになり、結果として戦争は遠のくことになります。5年間の権力バランスを決める物なので、今の対応は本当に大切なのです。軍の暴走であることが印象づけられれば本当に良いと思います。

 中国と韓国で真実を伝えることは日本よりも難しいのですが、中国にも自分たちは政府に煽られて反日デモをやらせれていると気づいている人たちがいます。韓国にも少数いるのですが、彼らは今身動きが取れないみたいです。人々は真実、事実を知ることで、政府にだまされていることを知り、本来なすべき事が言われなくても分かるのです。

 中国の国民が、誰かにだまされて戦争をするよりも協力して経済を発展させることの方が大切であると分かるまで、まだ時間がかかると思います。
 それでも日本から戦争を煽って戦争に突入するのはあまりにも愚かです。戦争を利益として望む人は本当に少数であり、大衆は煽られるままに行動させられているだけなのです。

 グラフで中国の権力について解析してみました。軍が権力に強く関与する場合が上段のグラフで、そうでない場合が下段の物になります。権力を掌握できなければ紛争や戦争につながる可能性が低くなるのです。
 実際にはどの程度関与するかによって現実のグラフはこの2つの中間的な物になるでしょうし、具体的な衝突や平和交渉などなにか大きなイベントがあれば、その影響を受けて変化する事になります。未来は多くの選択よって作られ、そこから見える未来は変わってゆくのです。

 現在を見るためには、現在を構成する条件情報を入れてみる必要があります。ここでは8月の竹島上陸を入れたいのですが、現状まだ上手くできていません。この種の解析のノウハウを蓄積してゆく必要のあることを実感しています。
 ソフトウエアは様々な選択肢を見せてくれることになります。その中からどのように未来が選ばれて作られてゆくのか、解析の実績を積んで行きたいと思います。

 解析の実績を積み、ソフトの辞書を修正したり、ヘブライ語の深い意味を学ぶことで、現在5割に感じる確度を数年で7割程度まで高められるようにしたいと思っています。
 このグラフを書く高機能版ですが、予定通り9月20日より発売致します。よろしくお願い致します。

 石原東京都知事が煽り、野田首相が国有化を決めたことが中国を刺激したのは現実です。なぜ今この動きが必要で、なぜクリントン米国務長官がこのタイミングで中国を訪問する必要があったのでしょうか。中国共産党全国代表大会の前に行うことではないのです。
 クリントン長官は習近平氏に会えなかったくらいなので、私たちに見えないところで、中国内部の動きに大きく関与し影響したことは間違いないでしょう。

 現在の情勢は、日本が第二次大戦に突入していったときと同じように感じられます。日本が中国であり、アメリカが日本と見えます。
 当時の日本国民は情報が統制され、メディアに煽られ現実を知らずに戦争に突入してゆきました。今の現実を知らされない中国の人々と同じなのです。
 当時のアメリカはルーズベルトの望む戦争に向けて、こちらでも情報が操作されていました。一部の人によって真珠湾攻撃が演出され、戦争に参戦させられていったのでした。
 この様な歴史を繰り返すことのないように願っています。

稲生雅之
にんげんクラブ全国大会

 9月22,23日にパシフィコ横浜で行われるにんげんクラブ全国大会の展示会に出展しています。高機能版のソフトウエアのデモに加え、未公表のグラフをご覧頂けます。信長、秀吉、家康、地震の関連と三浦友和・山口百恵さん、江口洋介・森高千里さんなどです。
 10月27日発売予定・個人向け時間分解グラフ機能を利用できるバイブルコードメッセージVer3.0の前売りも始める予定です。
 ご来場お待ちしています。

ソフトウエアの購入説明会

 9月30日の日曜日に大阪(地下鉄西大橋駅コベントガーデン)でソフトウエアの説明会を行います。新規購入のための説明会です。現在のVer2.0の使い方の説明もしますが、今開発中の時間分解機能と、その関連する使い方についても説明致します。9月20日の高機能版と、10月27日までに実現する機能をご説明する形になります。
 お申し込みは以下のHPよりお願い致します。

9月30日日曜日 暗号解析ソフトの説明会申し込みページ
説明会申し込みページ

ソフトウエアの講習会

 Ver1.0,Ver2.0のソフトウエアの使い方の講習会です。ノートPC持参で、知りたいボックスを入り口とし、詳しく自分を調べてゆきます。

10月14日(日)13:00~17:00(15分前開場)
SAPPORO-CAFE
〒060-0808 札幌市北区北8条西5丁目2-3 札幌公務員受験学院ビル1F・2F
http://sapporo-cafe.jp/
参加費 2,000円

お申し込みは以下の販売ページよりお願い致します。
販売ページ