今年の初めは、イスラエルのイラン空爆、ナタンツの核施設への爆撃が心配されていました。
今振り返ってみると1月2月はこの話題が流されていました。3月になってアメリカのメディアでイランに核開発の意志がないという報道がなされた後は、ユーロやギリシャの動向が大きく報道されています。
前回お送りしましたギリシャの動向は、6月17日の選挙の結果で動き始めるかもしれません。報道にはギリシャのユーロ離脱を検討した動きの広がりを伝える物も出てきています。現実の問題として認識され始めたのかもしれません。
選挙の結果次第なのですが、ユーロからの離脱はすぐに決まるかはっきりしないと思います。
ギリシャのユーロ離脱に際して、アメリカを始めとする銀行の発行したCDS債に保険金の支払い義務が発生します。この負担の大きさ故にギリシャのデフォルトに伴うユーロ離脱を問題視する意見が流されていました。
今ここで情報を操作しても、大きな流れとしてのユーロ離脱を織り込んで動かないといけないところに銀行は追い込まれているのかもしれません。
今年の初めの時点では、イスラエルの爆撃に関連する欧米諸国の金融封鎖に対抗して、イランによるホルムズ海峡の封鎖が予告されていました。
当時は1バレル100ドルくらいでしたが、一時110ドルくらいまで上昇しましたので、今年の6月に向けて120ドル以上に価格が上昇してゆくのではないかと危惧していました。
現在日本のガソリン価格は上昇しているのですが、原油価格は90ドルくらいで落ち着いています。
どうしてこの価格なのかよく分からない部分があるので、予想される状況を調べてみることにしました。
ホルムズ海峡封鎖はすぐに起きる事ではありませんが、本当に戦争が起きるのであれば、その予想により大きく経済全体が動くと思います。
今回は3月にアメリカで流された情報の意味が大きいようです。イランに核開発の意志がないとアメリカが考えていることを明らかにしました。
イラク戦争では、イラクに大量破壊兵器がないにもかかわらずアメリカはイラクに戦争を仕掛けました。この失態を繰り返すことはあってはならないので、このアメリカの態度がイスラエルの政策に影響しています。
イスラエルは自国が核兵器を持つことには問題を感じませんが、敵国のイランが核兵器を持つことはなんとしても阻止したいようです。
ナタンツでの核開発は原子力エネルギー関連に使われるとのことですが、いざとなったら核兵器に流用できることは間違いないと思えます。発電には必要以上に高い濃縮度20%という数字はこのことを意味しているでしょう。
本当にイランとイスラエルの双方に戦争が必要なのか、この先問われることになってゆくと思います。お互いにだましあいをするという国際政治、外交の典型なのでしょう。どちらが正しいと言うこともないと思います。
問題の解決にはイスラムとキリスト、ユダヤ教の問題まで踏み込まないといけないので、その解決には目処は立たず、まだまだ先送りされる問題だと思います。外交のミスが戦争を望む勢力に利用される状況でしょう。
ユーロはいろいろな国が問題を抱えています。国債の問題はギリシャだけでなくスペインとイタリアにも影響しています。この状況において石油価格の上昇は大きく経済を落ち込ませ、国債の負担を大きくします。ユーロの国々には石油価格を抑えて欲しい動機があると思います。
イスラエルの2012年の解析結果
ナタンツの核施設を爆撃する可能性がある。
ギリシャの国債とユーロ離脱の問題に関して、アメリカの銀行はギリシャの破綻に際して保険金を支払う必要がある。
ドイツやユーロはこの保険金の支払いを交換条件にする形で、アメリカにイスラエルの爆撃を起こさないように、または延期するように抑制をしている。石油価格の上昇も同様である。
ギリシャの選挙、アメリカの大統領選挙が影響している。
実際にユーロの国々がどのように圧力をかけているのか分かりませんが、アメリカ政府にもイスラエルの爆撃を望まない勢力は存在していると思います。
爆撃は主にイスラエルの利益であり、中東に大きな戦争を望む勢力はこれに協力するかもしれませんが、ユーロ諸国はユーロ国債の問題でそれどころではないのです。
戦争はアメリカを始めとする軍需産業の望む物だと思いますが、アメリカの銀行がある意味人質に取られている状態です。この意味でも大きな動きはまだ先になると思います。
アメリカの新しい大統領は、2013年から始動します。この時に合わせて様々な動きが出てくるというのが順当な流れかもしれません。
本日も新機能紹介のために集約一覧を載せておきます。新機能として統計評価という数値を出しています。この数値は文字種から計算される存在確率と、実際に出力された位置と個数の情報を加味して計算した物です。大きな物ほど強調されていると考えて下さい。
この数値によれば、牽制と抑制、騙し、延期、核などが注目点となります。イスラエルの今年を見てゆく上でこの数値が参考に出来ると思います。
メインキーワードからは3カ所の暗号が特定されています。このそれぞれを見てゆくことでその微妙な違いが未来の違いとして感じられます。ナタンツという名前の出されていない物もあるので、爆撃そのものが今年は行われないという可能性を示唆していると感じています。
ここまで書いた物を載せようとしたところ、27%に濃縮されたウランの痕跡が見つかったと日本の新聞が報道しています。イランによれば調整中に出来たかもしれない物とのことです
解説には27%からだと核兵器を作る90%の濃縮度に1回の濃縮作業で可能となるそうです。核兵器の製造技術が大きく前進したと伝えたいようです。
確定値ではない27%という数字に意味を持たせていること、加えて現実は90%なくても核兵器は製造できるので、これも危機をあおる情報操作の一種でしょう。
ナタンツへの爆撃を望む人たちが、ギリシャ問題に対する反転攻勢に出ているのかもしれません。この27%という情報操作で大きく事態が動く可能性は低いと感じていますが、今後も石油価格に本来の戦争リスクが現れるでしょう。
稲生雅之
PS 日本の地下深くの地震が少し活発らしいです。だいたい一週間くらいですが、よろしければ地震対策にご協力をお願い致します。
対策するのは太陽など外部からのエネルギーではありません。プレートの歪みを抜きさるイメージをゆっくり地震としてお願い致します。ねじ曲がった物をゆっくりと元に戻し、地上ではほとんど揺れないイメージです。自分の住む場所を中心にお願い致します。