司法と高知白バイ事件       11月1日

 前回の10月28日について反響が大きかったので、少し状況を補足しておきたいと思います。具体的な憲法違反の法律、憲法の知る権利を阻害している例について、暗号からの側面と今後の展開を簡単に見てみたいと思います。

 警察と検察の実態について、すでに色々な本が書かれており、彼らがどの様な存在であるかをご存知の方も多いと思います。ここでは暗号解析で公表予定の高知白バイ事件について簡単に触れたいと思います。
 2006年3月3日高知県で、スクールバスに高知県警交通機動隊の白バイが衝突し、運転手の巡査長が亡くなる事故がありました。

 片岡さんというバスの運転手さんの証言では、バスの停止していた所に白バイが衝突してきたと言うことです。同乗していた乗客の方も近くにいた方も停止していたとの証言でした。
 にもかかわらず、警察検察は、事故現場のバスに残されていたブレーキ痕はバスが動いていない限り説明できないとして、彼を有罪にしました。最高裁まで行ってこの結果です。
 裁判所の説明で重要な部分は以下となります。

警察官・検察官関係者は証拠を捏造しないという常識に基づき、
事故直後とされる写真にブレーキ痕が映っていることに加え、多くの見物人や報道関係者が居合わせる中、捏造の可能性は「ほとんどない(高知地裁)」「全くない(高松高裁)」。

 現場の目撃者の証言、バスに同乗していた人の証言さえも、警察官・検察官関係者は証拠を捏造しないという常識には全くかなわないのです。
 片岡さんを弁護する主張には、当時、現場周辺では違法な白バイの高速走行訓練が行われていたと言う物があります。時速60km道路で時速100kmの訓練をしていたので、巡査長が自損事故を起こしたという物です。

 違法な訓練をしていたとすると、事故の責任は高知県警交通機動隊にある事になります。警察はこの責任を回避するために証拠を捏造し、片岡さんに罪を着せたのでした。暗号上にはこの様に出ていますし、警察の責任者はこの先罪を認めて服役することになっているようです。

 最近になって検察が証拠のFDの記録を改竄したという事件がありました。今現在大騒ぎになっていて、検察の責任者が左遷されるなどの状況になっています。
 こちらが現実であり、「警察官・検察官関係者は証拠を捏造しないという常識」は幻想でしかないのです。今回明らかになった検察の捏造が示すことは、彼らは通常誰にも監視されず、証拠をいじり回す犯罪が可能になっていると言うことです。

 彼らの犯罪を裁くには何が必要でしょうか。ここに法律の不備があるのです。警察、検察のしていることを客観的に監視する仕組みがないのです。彼らは罪を犯さないことになっていますが、これは既に現実に反しているのです。きっかけがあれば、誰しも罪を犯す可能性があるのに、私達は彼らを特別扱いさせられてきたのでした。

 この様な物が、憲法の保障する知る権利を無視した法律の不備です。加えてここには三権分立の中の司法という物が、どれだけ疲弊した制度であるかを教えてくれる現実があります。
 どうして現場を見てきた人の複数の証言を無視できるのでしょうか。警察官・検察官関係者は証拠を捏造しないという常識とは、相反する複数の現実よりも優先するのでしょうか。この状況からすると、裁判官には何が起きているのか分かっていたはずなのに、この様なことをしてのちのち大変なことになると思えない所が制度疲弊です。今の司法制度の運用は絶対なので、制度を守っていれば絶対大丈夫と関係者は考えているのです。現実には他にもこの様な冤罪がたくさんあるのでしょう。

 裁判官は判決にあたり、何物にも拘束されず、良心にのみ拘束されるという言葉があったと思います。残念ですが、この裁判に関わった裁判官達には裁判官としての良心は全くなかったようです。
 法律用語で「不作為を作為する」という言葉があります。責任を持ってやるべき事を、見て見ぬふりをしてなかったことにすることです。彼ら裁判官は、現場を見てきた人の複数の証言を無視した時点で、彼らの制度を守るために、この不作為を作為するという罪となる行為を犯したのです。そして、ここには片岡さんの人権に対する一片の良心も、見いだすことが出来ないのです。

 再審のなかで彼らの態度は糾弾されることになるでしょう。良心よりも制度にのみしがみついている人達なのです。裁判において良心のない裁判官など誰も必要としないでしょう。この様な人たちが地裁から最高裁までの裁判官であるのですから、私たち市民の監視なくして、良心や社会常識に基づいた裁判など期待できないのが現実なのです。個人として立派な裁判官もおられるとは思いますが、このケースは地裁から最高裁に至るまで誰にも内部犯罪を止められなかったという、自浄作用の全く働かない、司法内部の犯罪者にとって圧倒的に有利な制度が問題なのです。

 第2次大戦後、敗戦により私たちは新しい憲法を受け入れ、この憲法の下にたくさんの法律を制定してきました。多くはアメリカ、イギリスの法律を参考にし、彼らの使っていた支配者に都合の良い法律をそのまま受け入れています。
 当時の私たちに自治はありましたが、多くの人にはまだ民主主義に対する理解がそれほどなかったのです。民主主義の歴史の短さと敗戦によるアメリカ統治が、権力者による恣意的な法律制定とその運用を許したのでした。
 以来時は流れ私たちは多くの経験を積み、多くの人々が法律のおかしさに気づきつつあります。この状況は来年の10月28日以降は大きく変わるでしょう。

 高知白バイ事件は、冤罪の裁判としてこれから現実化し、片岡さんの無実が明らかになる時が来るでしょう。司法の制度がいかに疲弊した物であるかを私達に教えてくれる事になります。
 ただ、物事は簡単には動きません。今冤罪で動いても、警察内部の資料を第3者が確認しないと、以前と同じ結論しか出ないのです。ここに法律の不備を主張し、憲法の保障する知る権利を利用して、必要な資料を調べる必要があるのです。

 一般的な国民の知る権利は曖昧な状況におかれていて、片岡さんの人権を保護できるような強い権利にはなっていません。ですが、法の不備を指摘し、主権を持つ国民としてその法律を改正するために、実際に何が起きていたかを知る権利は、彼らも押さえ込むことの出来ない憲法が本来の意味で保障する物になります。主権者として事実を知らなければ、法律の改正が出来ないからです。

 この様なことを言っても、今は裁判を長引かせることと、色々な所から多くの嫌がらせが起こされて、多くの労力と時間が失われることになります。それでは何も変わりません。
 この疲弊した制度に守られて多くの犯罪が今も犯され続けているのです。政治家の犯罪などその良い例で、現在の法律の不備を直させる手間が大きいことに守られているのです。これを何とかしないといけないのです。

 来年の10月28日に前後して、多くの人々が現実に目を覚まし、法律により規定された現在の制度の疲弊を目にするのです。たくさんの人が、実際には裁判所の処理能力を10倍くらい超えたたくさんの種類の「法律の不備を正すための、憲法の保障する知る権利を主張」する訴訟を起こすと、この司法の例では裁判所と警察、検察は無視も対処もできず悲鳴を上げることになります。

 ここで時間を10倍かけることは、憲法の保障する基本的人権の侵害になると言えるのです。知る権利だけでなく、裁判を受ける権利である基本的人権までをも侵害することがどれほどひどいことなのか、結果として私達の憲法が私達を守ってくれることになるでしょう。行政の不正をしない前提なども同様に対処し、事実を明らかにして行く必要があるのです。

 この様な場合、裁判所は「高度に政治的な判断」を政府に仰ぐことになるので、ここでやっと国会議員さんの出番です。議員さんの中には犯罪者もいますが、ここまで進んで憲法の保障する主権に基づいた知る権利を無視することは出来ないでしょう。もし選挙になれば、事実を公表し、知る権利を保障することを必ず求められることになるでしょう。

 ここには例としてこの様な流れを書きましたが、知る権利を憲法違反の法の不備として主張するなど、現実の流れは他にもいろいろとたくさん出てきます。今はたくさんの人達に、有権者である私達の行動が、この様な結果を引き出すことが出来るという事を知ってほしいのです。
 少しくらいデモが国会議員に対して必要かもしれませんが、私達日本人はこの様な変化を、和をもって貴しとするの精神で、非暴力的に起こして行く事が出来ると思います。アメリカや他の国では色々とあるかも知れませんが、まずは日本から政府に対する市民の知る権利を獲得し、これが良い例となって広まる様に行動できるでしょう。

 アメリカで政府に対する市民の知る権利を獲得出来れば、オバマ大統領を助けることにもなり、911の真実、ケネディ暗殺の真実が明らかになります。そして、もちろんイタリアで政府に対する市民の知る権利を獲得出来れば、バチカンの真実を知ることが出来るでしょう。

 私達一人一人の小さな動きから訴訟に到る流れを起こすと、結果はここまで広げることが出来るのです。訴訟をたくさん起こす部分に不安を感じるかも知れませんが、日本人の大半が訴訟なんて起こしたことがないのです。ですので、皆が訴訟をするとなると、非常に大きな数と力となるのです。そしてそのやり方は情報を共有することになるでしょう。

 非常に多くのグループに分かれて実行して行くことになると思いますので、情報はインターネットで公表します。その時が来たらいろんな場所でご一緒しましょう。
 次回はイルカさんの続きです。4日から九州で登山ですので、この前後にお送りしたいと思います。

イオン・アルゲイン   

PS
 ここまで書いたあとで、この日がもしかしたら、本に紹介したムーの次の王からのメッセージに関連するかもしれないと思いました。(本のP311です。)アメリカとイタリアの市民に、情報公開を求める行動を促しているメッセージです。
 コードをざっと確認したところ、マヤのコルマンの終わり、政府を監視するため、憲法、大量、訴訟と日本人もメインキーワードに重ねられていました。時の封印の一部が解けたのだと思います。私たち日本人の行動もこのメッセージのタイミングで調整されていたようです。

 10月28日に変化の起きることを前回お伝えしました。実際には経済の大きな変化が、この日よりも半年早かったり、半年遅かったりする未来の選択肢が存在する可能性があります。詳しい内容はこれから調べて公開するところです。 
 この変化に乗って平和が世界に広がることをこころから願っています。思いとそれに続く行動からすべては生まれるのです。