リーマン倒産の光と闇       1月17日

 今年と来年くらいの未来を調べる仕事をまだ続けています。未来の流れを見て行く中で、過去に起きたことの結果が、どの様に未来に影響するかも調べています。
 1冊目の本にアメリカの投資銀行リーマン・ブラザーズを倒産させたリーマンショックは、光の側、あの世の善なる側が介入していると公表しています。この介入の内容が分かると、未来に向けての光と闇、それぞれの計画の一端が分かるかも知れないと考えました。

 未来はそれぞれの動きが絡んで作り出されてきていると思います。一方があまりにも強ければ、その願う結果が多いことになると思います。この様な評価を通じて現在の状態がどの様な物なのかを調べてみました。
 現在の世界経済の状態は、2008年の秋に起きたリーマンショックの影響を大きく受けており、この対応にいまだに追われています。

 リーマンショックとは、アメリカの不動産市場のバブル崩壊に伴い発生したサブプライムなどの不良債券の処理過程で起きたリーマン・ブラザーズの倒産と、ここから起きた世界経済の混乱をさしています。
 アメリカの大手銀行は吸収合併により少数に集約され、不動産ローンの会社も倒産に伴い国有化されている物もあります。あとは、不良債券化した証券への保証保険であるCDSを扱っていたAIGが破綻し、こちらは倒産ではなく、救済されました。

 この政府の対応は、FRB議長のバーナンキ氏、NY連銀のガイトナー氏(現在の財務長官)と当時の財務長官のポールソン氏(ゴールドマンサックスCEO出身)が主導した物でした。
 日本で手に入る本を読むと、当時はこの様な流れでしか処理が出来なかったという論調がほとんどです。3月のベア倒産では政府支援に税金を投入していますが、この様な処理は有権者に望まれていないこと、それから6ヶ月もあるにもかかわらず会社自身がサブプライムの不動産問題を処理できないのは自己責任であること、そしてマーケット参加者は破綻につながる事態が予測できたはずとのことで、税金投入を伴う政府支援をしなかったことになっています。

 この様な政府側の説明を真に受けた物が多い中にも、問題を指摘する情報は存在しています。ポールソン財務長官は、その就任にあたり政策を自分で決められる権限を求めていますし、今回の政府対応にはたくさんのゴールドマン出身者が登場しています。
 リーマン・ブラザーズはゴールドマン・サックスの敵でしたので、彼らの倒産に到る窮地を利用することは、欧米スタイルのビジネスでは常識でしょう。リーマンを追い込んだのは、ゴールドマンに関連する人達が、リーマン株の空売りに動いた事が原因です。

 政府の対応がおかしいと感じる点をいくつか挙げます。
1)結果論ですが、リーマンを救済した方が税金投入は少なかったはずである。パニックのリスクも含めこれが予想できない政府のプロ集団が処理を担当したとは思えない。ゴールドマン関係者、FRB関係者などである。
2)AIGの倒産をどうして救済したのかはっきりしない。大きすぎて潰せないのは、大金を投入することになったリーマンも同じではないか。倒産前に資金の救済規模は見えている。
3)アメリカの債務上限に近づくほどの税金投入なのに、つまり国民の非常に大きな負担なのに、銀行への資本注入などの救済措置において、銀行には懲罰的な要素がない。

 有名な投資家バフェット氏は10%の金利で関連する救済のために出資したのに、税金投入の金利は5%で口も出さないという条件なのです。
 挙げ句の果てに2009年には大きな利益を上げボーナスまで手にしています。どうして税金の回収には生かされないのでしょうか。

 現実は国民の未来の税金を犠牲にして、一部の銀行群を救済しています。アメリカ政府の借金は積み上がり2011年には債務上限に届く事態となりました。
 銀行はと言うと、会計システムを時価会計からほとんど簿価会計に変えることにより、いわゆる粉飾決算を可能にしたのでした。
 政府には借金を押しつけ、銀行は債務を隠して目先の利益を上げるようになってしまったのです。隠さざるを得ないところに追い込まれているのです。

 暗号解析としては、この結果が意図された物なのかが知りたいところでした。光の側と闇の側からリーマンの倒産について調べてみました。

光のリーマン倒産 の解析結果
 恐慌とパニックにより財政を債務上限に。時価で損失を評価し、損失を処理する。金やアメロが関係しており、2011、2015年が強調されている。

闇のリーマン倒産 の解析結果
 政府により救済し、パニックを減らして時価での決済を望んでいたが、粉飾、隠蔽が行われている。財政債務は上限に。石油、戦争、アメロが関係しており、2011,2012,2015,2016年が強調されている。
 
 ポールソン財務長官は、アメリカ内部でのリーマン倒産後の資金繰りには備えていました。でも彼の予想を超えた資金回収が海外を起点に起きてしまい、パニックにより大きな損失とそれに見合う税金の投入につながったのでした。この部分が光の望んだ調整部分でしょう。

 銀行群はリーマンの倒産保険のCDSを買っていましたので、AIGの救済によりその保険を受け取るのです。ツケは国民に回すという事でした。利益だけを得ていれば良かったのですが、パニックした市場の下落により銀行の財務内容が悪化し、時価会計を手放すところまで追い込まれたのでした。
 この救済のための税金がアメリカ債務となり、2011年の8月に起きた債務上限問題につながったのです。

 この解析からは2011年のアメリカ債務上限問題が、これに関連して起きたことであると分かります。そして闇がこの解決のために2012年に石油と戦争を利用しようとする事が予想されています。その後は2015年くらいに決済処理に向かうのかも知れません。
 この2つの場所には、戦争平和、公正自由、偏向支配、情報公開、食糧危機など全体の流れの一部であることを確認する言葉も一通り出されています。

 2つの解析から、アメリカが自国の債務の決済に向かう流れが一部ですが見て取れます。前回書いたように石油や戦争を利用した流れが今年は闇の側より出されて来ると、この解析からも明らかです。光はこれを阻止する流れになるのでしょう。
 この続きとして、2015年の債務を決済するまでの流れを調べて行きたいと思います。

稲生雅之